杉村ぐうたら日記(かなり古い文章)

▲1996年1月18日:--曜日:坂口尚 氏、好きでした
▲1996年2月20日:--曜日:ついに大友克洋の今のところ最後の単行本が出た
1996年1月18日  坂口尚 氏、好きでした
 宝島社から発行された漫画のブックガイドに「坂口尚」氏のVERSIONも選ばれているけれど、そこに『95年末・急逝』と書かれてあってショックを受けた。しらなかった。

 手塚治虫のアシスタント出身で、あの虫プロのアニメ班の作画監督として仕事をこなし、漫画作品でもクールでシャープなタッチの地味ながらも味わい深い作品を書いていた坂口氏の作品は好きでした。ファンタジックなSF作品も深くて。
 その中でも、第二次世界大戦中のユーゴのレジスタンス達や迫害を受けるユダヤ人を描いた超大作『石の花』は名作です。
 普通の単行本を持っているが、ハードカバーも買ってしまったぐらいに好きな作品です。
 これまで、素晴らしい作品を創作し続けてくれた氏に感謝の気持ちを捧げます。
1996年2月20日  ついに大友克洋の今のところ最後の単行本が出た
 前回の短編集「彼女の想いで」に、短編集2巻は1990年秋刊行決定!と言う告知をしてからから5年半、やっと出ました。

 大友克洋短編集2「SOS大東京探検隊」講談社 ¥1200

 これで現時点で書かれている短編は全部単行本になったと言う訳で、次に単行本を出すためには書かなくてはいけない。と言うわけだ。
 例の超大作「AKIRA」が終了してからは、原作や、アニメ関連はいくつかあったが、本来の漫画に関して書いたのは1本だけ。1994年の暮れに出た江口寿久が編集長をしたので話題になった「COMIC CUE 」っていう雑誌に書いた9ページの短編だけ(それもこの単行本には収録済み)。
 しっかり仕事しろよー。
 絶対に単行本に載せないと思っていた、大友が書いた少女漫画(未完)や、漫画A(エース)の名前で書いたギャグ漫画ものってます。と言っても、漫画Aの作品は全部掲載されている訳では無いので、封印してしまったのもあるみたい。
 でもうれしいっす。