杉村ぐうたら日記(1997年12月1日〜10日)

▲1997年12月1日:月曜日:1つの事が変わるって事は・・・経済効果なのか?
▲1997年12月2日:火曜日:『ぼのぼの・15』いがらきみきお
▲1997年12月3日:水曜日:110+110=200
▲1997年12月4日:木曜日:中古漫画専門店「まんだらけ」
▲1997年12月5日:金曜日:  
▲1997年12月6日:土曜日:  
▲1997年12月7日:日曜日:今年の思ひ出
▲1997年12月8日:月曜日:魚に青いと書いて『サバ』
▲1997年12月9日:火曜日:ハードロック=特撮物・戦隊物主題歌
▲1997年12月10日:水曜日:カスケイド「スーパーカー」
1997年12月1日(月曜日) 1つの事が変わるって事は・・・経済効果なのか?
 仕事で、来年用の「専門学校ガイド」なんて本をやっている。
 基本的に今年発行された本のデータを一部手直しするって仕事なので、かなり楽でこんな時に「あぁデジタルって、DTPって楽だよなぁ」なんて実感してしまうのだ。
 昔の編集だと本文の3文字の所を5文字にすると、増えた2文字分が他に関係してきて結局全部作りなおしみたいな形になってしまったりするのだが、その辺は柔軟に作られているデジタル編集の利点発揮!というヤツなのだ。
 が、今回の分には大きな問題点があった。

 先日編集に関わった「オートキャンプ場ガイド」と言う本にも共通した問題点なのだが、来年の2月2日から郵便番号が7桁になるという事で、すべてをそれに変更しなくてはいけないのだ。
 ま、ただ単に数字を増やすというのなら問題はない。が、この郵便番号をかき込んである欄というのは「ま、ここだけは変更がないだろう」と言う事でびっちり5桁の数字が入力できるようなフォーマットで製作されてあったというワケなのだ。
 そこを7桁用に全部直さなくてはいけない。もー、大変っす。


 と思ったが、そーゆー事はこれ以前に作られ販売されていた「住所録ソフト」「自動宛名書きソフト」関連は全部使えなくなってしまうと言うことなのか?
 ま、郵便番号を全部書かなくてはいけない!法律違反なのだと言うワケではないんだろうが、そーなるとどのソフトメーカーも「新しい7桁郵便番号対応ソフト」と言うのを出さなければいけないのだ。
 こりゃ、色々な意味で大変だが経済効果ありって事なのか?

1997年12月2日(火曜日) 『ぼのぼの・15』いがらきみきお
 ある種4コマ漫画の革命的な作品っす。
 しかし今回のポイントはそんな所ではなく、帯だった。

 でっかい文字で『さぁ、楽園へ行こう』と書いてある。

 たしかに「ぼのぼの」の中で描かれている世界観はのほほ〜んとした楽園的な気分の物なのだ。
 せせこましい現代社会なんかとはぜーんぜん関係ない世界の話って気がしちゃうので、このコピーにもうなずけてしまうのだ。

 で下に『BY.THE YELLOW MONKEY』

うーむ

1997年12月3日(水曜日) 110+110=200
 最近、よく見かけるのがコカコーラ系の自販機で「220円を先に入れてボタンを押せば2本ジュースを買った後に20円のおつりが出てくる」と言う物がある。
 つまり実質的に1本100円って事になるワケで、お得な買い物と言うことになる。

 が、なかなか深い問題点がそこにはある。
 2本買う場合金額が200円なのだが、手元に220円ないと2本買えない事になる。
 それが「210円」の手持ちの場合、1本しか買えず、しかも1本「110円」のジュースを買うことになる。
 うーむむむむと考え込んでしまうのだ。これは2本買ってくれた人にはオマケだよ。と言う作戦なのだが、210円しか持っていない人は理不尽な気持ちになってしまうのだ。



 大昔アメリカ版プレイボーイの中に書かれていた1コマ漫画(オールカラーでイラストとしても綺麗な作品が多かった)で、砂漠のど真ん中にジュースの自動販売機があって、その前で死にそうな人が1ドル紙幣を手に握っている物があった。
 実は昔の自販機は札が使えなかったのだ。それをふまえた上でないと今では笑えなくなってしまうのだ。
 現代だったら、札を握りしめている目の前の自販機に『釣り銭切れ』の表示がされているとか『カード専用』の文字が出ていれば・・・って、結局コーラなんかのプリペイドカードって一般化しなかったけどね(確か80年代中期に、テレカがブームだった頃にそんな話題が出ていた)

1997年12月4日(木曜日) 中古漫画専門店「まんだらけ」
 とある雑誌によると中古漫画専門店「まんだらけ」の1997年の売上 高が26億円だとか・・・凄ぇ
 今、東京だけじゃなく大阪なんかにも店が広がっているらしいが・・・・
 実は私は、この「まんだらけ」がオープンした当初の1982年(だと 思う)に立ち寄った事がある。
 中央線の中野に「新しく漫画専門の古本屋が出来たから」と、知人に 教えられて行ったことがある。思いっきり狭い店で「これなら普通の大きな一般古本 屋なんかの方が品揃えあるよなぁ」と思った。
 それが今や、年商26億円かぁ なんか凄いっす。

 あの頃は『ガロ』的なマニアを味方に付けていたが、途中から『コミ ケ』的な路線に変えたのが成功の元だと思うっす。

*ここの凄い所は本の買い取り価格が「店で売っている値段の半額」って事。普通の古本屋に持っていくと、ほとんど目方売りみたいな買い取り方をするって事を考えると良心的なんすよね。

1997年12月5日(金曜日) 
1997年12月6日(土曜日) 
1997年12月7日(日曜日) 今年の思ひ出
 なんか、今年前半、異常とも言える「エヴァンゲリオン」ブームが巻き起こった事なんて世間一般ではすっかり忘れ去られて居るような気がするなぁ

 今年のトレンドは・・・・「たまごっち」「ポケモン」と言う状態で、それ以外にあったっけ?てな感じになりつつある。
 やっぱ「完結編」みたいな映画が公開された事と、その映画が期待していた方向に向かっていなかった為によるものなのかな?

 僕はTV放映を数回みただけなんで(しかも30分じっくり見たわけでもない)何ンとも言えないが、もう「終わっている」状態なのか?

 うーむ、アニメ界っていつまでも粘着質的に思い入れが続いていくものだと思っていたが、ここにも飽きっぽい現象が訪れたのか?

1997年12月8日(月曜日) 魚に青いと書いて『サバ』
 昨日の夕飯はサバの煮付けだった。
 なんつーか、日本人だよなぁシチューや肉もいいけど、最終的にはこーゆー料理にたどり着いてしまうんだよなぁなどと、シミジミと食べていた。
 もー焚き立ての御飯とサバの煮付けだけでワシワシと喰えてしまうのだ。

 と・・・・・とつぜんクチの中に痛みが走った。「あが・・・・」
 どうやらサバの骨がノドの奧に刺さってしまったらしいのだ。舌でレロレロさぐっても届かない様な位置に刺さっているらしく、どうしようも無かった。
 とりあえず、痛いと言ってもひーひー泣きわめく様な感じではないので、食事を続ける事にした「そのうち取れるだろ」てな軽い気持ちでいたのだ。
 だが、かなりの量の物体がその刺さった骨の処を通過していったハズなのだが、まったく動こうとしていないのだ。
 段々、痛みが重く成っていくような感じがする。

 かぁぁぁぁぁっ!
 いわゆるタンなどと吐くかの仕草をしてみるが、一向に抜ける様子がない。
 御飯をかなり大きな塊で呑み込んでも、まったく状況は変化しない。



 思い切って人差し指をノドの奧までぐいっ!と突っ込んでみた。
 と、ノドチンコの処になにやら骨らしき物の感触が・・・・。が、しっかりと刺さっているらしく指先で引っかけ様としてもびくともしない。
 その指の感触ではそこそこ長い骨らしいのだ。それがノドチンコの上に刺さってノドの方に向かってブラブラしているみたいなのだ。
 おぇっ
 と、吐き気を催したがなんとかその場では踏みとどまった。

 ノドの奧ということで指1本はなんとか届いたが、さすがに2本入れるとおえっとなってしまう。そこでピンセット(医療用ので先は丸まっている)を差し入れる事にした。が、思った程奧までピンセットを入れることができず、骨の位置を発見できなかった。

 そんな時に、知人から電話が掛かってきたりするのだ。もー喋りにくくてたまらない。しかも喋っている最中にブラブラしていた骨が変な具合に別の処に刺さった様な形になってしまったりして、もー大騒ぎっす。


 あが・・・・・
 と、そのまま部屋でTVを見ながら何度か指を突っ込んだり、無理に咳をしてみたり、熱いお湯でゴボゴボやってみたり・・・・そんな状況が2時間近く続いた。しかし、相変わらず骨はノドチンコの上に刺さりぶら下がっている状況だったのだ。

 と、その時思いっきり指を奧にまで突っ込んだ為に思いっきりな吐き気をもよおしてしまったのだ。うがぁぁぁぁぁ、と私はトイレへかけ込んで、さっきの夕飯を吐き出した。

=======音声中断========

 クチの中の酸っぱい物を最後にペッと吐き出した時、そこにかなりの血が混じっていたのに驚いた。思った以上にしっかり激しく骨が刺さっているらしいのだ。
 一息ついた処で、1度吐いてしまったんだから2度も3度も同じ事だ。と、腹を決めて思いっきり指を奧に突っ込んだ。
 あ・・・・・、今、逆流したおかげでノドチンコから下に向かってぶら下がっていた骨がクチ側に向かって出てきていたのだ。おかげで指2本がそこそこ届く状態になっていたので、それを掴んで引き抜い た。かなりしっかり刺さっていた。
 その骨はなんと5センチぐらいのかなり長いヤツで(大袈裟に言っているワケではなく) 、どうやら5ミリほど深くささっていた感じなのだ。

 うひー、助かって良かった。人によっては手術しないと取れなくなってしまう場合もあるらしいんで・・・・。

1997年12月9日(火曜日) ハードロック=特撮物・戦隊物主題歌
 昨日、帰り道ラジオを聴いていたら「ルナシー」のシングルベストアルバムが出るって事で、その中から1曲かけていた。
 その曲のタイトルは忘れてしまったが、その曲の出だしから「んんんんん?」と思ってしまった。

 多分、ハードなメタル系のロックをやろうとしているのだろうが、どーも「特撮物・戦隊物」の主題歌みたいにしか聴こえないのだ。
 確かに、以前からこの二つのジャンルは相違点が多くて、実際、今年の最初頃はアニメタルと言う形になっていた(最近、どーしてんのかな?)どこが、どー違う?と言われるとあんまり詳しくないジャンルなので難しいが、メタルの曲をポップにして、歌詞を聞き取りやすくハッキリと歌うと「特撮物・戦隊物」になる。と言う感じかもしれない。
 歌い方ははっきりと、以外に、メタルはとにかく高音を強調して叫ぶ。特撮物は感情をムチャ込めて暑苦しく歌う(メタルも暑苦しいが)

 と言う相違点があると思うのだが、ルナシーのその曲は音はバンド的と言うより、スタジオミュージシャン的にまとまり過ぎている。しかもボーカルが、あの河村隆一だから感情を込めないハズがない(笑)

 で、結局「特撮物・戦隊物」の主題歌になってしまっているのだ。

1997年12月10日(水曜日) カスケイド「スーパーカー」
 カスケイドって、数年前テレ朝の「えびす温泉」がきっかけでデビューしたグループっすけど、シングルを出す度に方向性が違っている。
 多才、と言うより方向性が絞りきれないのかも知れない。

 私ゃ最初「カスケイド」なんてグループ名を聴いたときに「こいつら『悲しき雨音』でも歌うのか?」とか思ってしまったぞ。って殆どの人が意味不明だ・・・・(1960年代に『悲しき雨音』と言う曲を歌っていたのはカスケイドではなくカスケイズ)

 で、今回のシングル『スーパーカー』っすけど、最近K−MIXのプッシュ曲でよく掛かっている。曲調は思いっきり80年代初期の安っぽいテクノ歌謡。
 「ジューシーフルーツ」+「ヴァージンVS」あたりがベースに見えるような気がするが、凄ぇ安易な曲。
 私は最初聴いたときに「うひゃー」と思いっきり拒否反応を示してしまった。
 が、何度もラジオで聴いている内に、好きになってしまった(笑)
 なんつーか、体の中を流れる初代テクノムーブメントの血が騒ぐって感じなのかもしれない。
 とは言いつつ、サビ以降は80年代中期の歌謡インディーズのメロディライン(有頂天・ニューロティカ等)が入って来ている感じなんで「やっぱし現役で聴いてきたワケではない若造達の曲だのう、ふぉっふぉっふぉっふぉ」などと、ジジイは思ったりする。