杉村ぐうたら日記(1998年2月1日〜10日)

▲1998年2月1日:日曜日:坂本一生はどこへ行けばいいのだ???
▲1998年2月2日:月曜日:イルカの息子「冬馬」くん結婚
▲1998年2月3日:火曜日:何故『TK』なのだ?
▲1998年2月4日:水曜日:コンサートの値段っす
▲1998年2月5日:木曜日:本当に友達にいたんだモン
▲1998年2月6日:金曜日:爆笑問題が?
▲1998年2月7日:土曜日:ささやかな僕のこの人生
▲1998年2月8日:日曜日:大当たりの日々(1)
▲1998年2月9日:月曜日:大当たりの日々(2)
▲1998年2月10日:火曜日:大当たりの日々(3)
1998年2月1日(日曜日)坂本一生はどこへ行けばいいのだ???
 この年末から1月にかけて、伊丹十三が自殺したり、星新一が亡くなったり、景山民夫が火事で亡くなったり、石ノ森章太郎がなくなったり、大変な事になっていますが、その影でニュースにもならずに、インターフェイスと言う芸能事務所の竹内社長が亡くなった。

 この人、例の「加勢大周 VS 新加勢大周」事件で有名になったあのオッサンっすよ。
 てことは、その会社はどーなるんだろーか?その事務所に所属して、たまーーーーにバラエティ系のスポーツ物に出ていた黒タンクトップのマッチョ坂本一生はどうなるんだろうか?

 あと、竹内社長関連で一度くだらなさそうで見たかったのが「大和撫子47」ってグループ。
 いかにも竹内社長が好みそうな和風路線の名前っすけど、凄くコンセプトがくだらないアイドルグループっす。
 47都道府県から1名づつ女の子を集めて、芸名の苗字を県名をそのまま使う。ってだけのコンセプト。
 だから静岡出身だと「静岡恵子でーす(←本当の名前は知らないけど)」みたいな感じらしい。
 静岡あたりは無理があってもなんとか成りそうな感じだが「北海道」なんか無理ありすぎ(笑)

 ま、とりあえず冥福を祈っておきましょかね。

1998年2月2日(月曜日)イルカの息子「冬馬」くん結婚
 イルカの息子の冬馬(とうま)くんが結婚したということを、友人D氏より聴いた。
 わたしゃ思わず「うーむ」と思ってしまいましたね。なんせ、イルカが冬馬くんを出産した時の事を知っているのだ。
 あの当時イルカは「オールナイトニッポン(水曜日)」でDJをしていたのだが、出産の為にしばらく産休に入りますって事で、現在静岡に来ている「木藤高夫」が代わりにつとめたりしていた。
 でもって、そのラジオの中で「イルカさんに男の子が誕生しました」というニュースを読んだのを中学生の私は聴いた記憶がある。

 そんな、お子さんが結婚かぁ・・とか潅漑にふけっていた時、友人D氏がとどめの一言を言ったのだ。

 「なんか色々考えちゃうよね、イルカの息子って俺と同い年なんだよねぇ」

 え・・・?がーぁぁぁん(笑)

 うーむ、って事はD氏が生まれておんぎゃおんぎゃ言っていた頃すでに私は中学生で、あんな事やこんな事をして、あんな事やこんな事を考えていたのか・・・・。
 うーむうーむ、とうなりながら私の人生は激しく転がり続けていくのであった。

 
1998年2月3日(火曜日)何故『TK』なのだ?
 一般的にTKと言えば小室哲哉大先生の事っすけど(笑)
 プロデューサーとして有名でアイドルが好きなTKと言うと「小林武史」って人もいるっす。

 でもって、意外に何人ものアイドルのプロデュースをしているTKって言うと「久保田利伸」って人もいるっす。

 うむうむ、と考えつつ「何故TKなプロデューサーはアイドル好きなのか?」と考えていたところ、最近一度売れなかったアイドルグループのメンバーを何人もプロデュースしている「TK」がもうひとり居ることに気がついた。
 かの角松敏生センセっす。

 うーむ、TKプロデュースに何かの謎が隠されているのか?
 ただの偶然と、無理やリなこじつけだけどね。

1998年2月4日(水曜日)コンサートの値段っす
 手元に昭和55年2月号の雑誌「明星」の歌本がある。
 で、その本の後ろの方のページにコンサート情報というヤツが掲載されていて「カンサス」「キャメル」「エリックカルメン」「ラリーカールトン」「クルセイダーズ」「スパイロジャイロ」などが来日していたりする。
 ほぉそうかそうか、あの時代かぁなどと思ったりするのだが、そこにライブチケットの値段なんかも書いて有る。
 で、驚いた事に来日アーティストって言ってもチケット代が「2000円〜3000円」って所なのだ。
 この時代すでにLPの値段は2800円だったって事を考えると、うーむ安いって感じなのだ。
 会場の関係なのか、フォリナーが大阪でやるライブは「2500〜3900」とかあるけど、だいたいが3000円以下。
でもって国内アーティストは
  「さだまさし」2200〜2800
  「岸田智史」2000〜2300
  「アリス」2400〜3000
  「長淵剛」1700〜2000
  「オフコース」2000〜2500
  「岡林伸康」1800〜2300
  「大塚博堂」1500〜2000
  「渡辺貞夫」2000〜2300
  「ばんばひろふみ」1500〜2000
  「あんべ光俊」1500均一
  「永井龍雲」1800〜2300
って感じだったりする。
 うーむ、このぐらいの値段だったっけ?などとあの時代を思い出したりするのだ。

1998年2月5日(木曜日)本当に友達にいたんだモン
 話と言うのは伝言ゲームとして、人々の間を渡り歩いている間に人格を持ち、次第に肉付けされ現実の物となってしまう。

 こないだ帰りの車の中でラジオを聞いていた。その番組は男のパーソナリティがメインで、その日はフェイント的に別の曜日担当の女性パーソナリティが遊びに来てワイワイやっていた。
 で、受験シーズンって事から、話は面接の事に移っていった。
 そこで女性パーソナリティが
女「私の友達で面接の時に『キミの家の稼業は何だ?』と聞か
  れて緊張のあまりに「か・き・く・け・こ」って答えたん
  だ。
  家の「稼業」じゃなくって、アイウエオの「か行」の方を」
男「それって話作ったでしょ」
女「ちゃうって、本当の話だってば」
 と言う会話が成されていたが、このネタここ2・3年何度も聞いた。色々な場所で色々な人から。タモリなんかも何度も言っていた。
 この話で重要なのは「私が」ではなく「私の友達が」って箇所で、たぶんこの話を他の人から聞いた時もきっと「私の友達が」だったと思うのだ。

 人から聞いた話がいつの間にかリアルな体験になってその人に染み込んでしまう事も多々ある。
 前に、何人か集まってバカ話をしている時に「俺の友達で小学校の時に学校の机にランドセルを置きっぱなしにして家に帰ってさぁ、母親に「ランドセルは?」って聞かれて「途中のバス停に置き忘れた」って答えて大騒ぎになったヤツがいる」と言うネタが出た。
 へぇとみんな聞き流したが、そのネタの「俺の友達」ってのはどうも私らしい (笑)
 以前、私が話したネタだったりしたのだ。うむ。

1998年2月5日(金曜日)爆笑問題が?
 NHKの若者向け音楽番組と言うと60〜70年代は「ステージ101」70〜80年代は「レッツゴーヤング」80年代後半は「ジャストポップアップ」で、90年代は「ポップジャム」っす。
 このポップジャムも最初は、本木雅弘が司会をしたりしていたが、司会の器ではなくアッという間にリタイヤして、現在は森口博子が司会をしていたりする。
 が、この森口が司会なんかをすると、凄くワザとらしい明るさっていうか、いかにも「NHK的」な健全さにあふれてしまうのだ。
 で、この4月で司会が変わるのだが、なんと次の司会者が『爆笑問題』っつーから・・・困ってしまうな。

 たしかに爆笑問題はNHKの演芸番組・若者向け番組などの司会やキャスターをしたりしているが、歌番組とかってなると「なんか違う」って気になってしまうのだ。
 もしかしたらNHKのディレクターなんかが「HEY HEY HEYのダウンタウン」の線を狙ってブッキングしたのか?
 うーむうーむ、かなり冒険って気もする。

 爆笑問題は若手お笑いの中では(と言いつつ、すでに10年選手)適当にバラエティではしゃいでいるだけのタレントは一線を画しているんで、安易に下手な路線を歩んで欲しくないっす。

1998年2月7日(土曜日)ささやかな僕のこの人生
 会社の女の子が「スキャン」(←スキャナーで写真をデジタルデータに変換する事っす)と言おうとして「スキン」と言った。

 少し幸せな気分になった。

1998年2月8日(日曜日)大当たりの日々(1)
 1月の終わり頃の日曜日、部屋の片隅にサークルKのビニール袋が置いてあるのに気がついた。で、その袋の中にはスナック状態に揚げた豆のお菓子が入っていたのだ。
 むむむ、これは去年の暮れに「何かおつまみでも」と思って購入したままに放置されてあったものなのだ。約1ヶ月近くもそのままになっていたのか・・・・。

 と、その豆菓子をビニール袋から取り出すと、そのビニール袋の底に何やらスクラッチカードがあった。
 うぬぬ?と取り出して見るとそれには「お年玉プレゼント!」などと書かれていて、カードの銀色の部分をコインなどでこすると、そこに金額が書いてあるというパターンになっていたのだ。
 おー、気がつかなかった。と、思ってさっそくこすってみると、なんと50円当たりが出てしまったのだ。
 こりゃ縁起がいいや。と思ってカードの裏面の説明を読むと「カード引き替え期日1月25日」などとなっているのだ。
 げ・・・今日だ。しかも今は夜の8時・・・・。
 そう言う事で面倒くさくなって私は50円をドブに捨ててしまったワケなのであります。
(車でいったらガソリン代が50円以上掛かりそうだし)

1998年2月9日(月曜日)大当たりの日々(2)
 それとは別に、カップラーメンを買った時の話。
 最近CMでもやっている「おみくじ」がついていて3000円当たると言うカップラーメンなのだ。
 別にその3000円目当てではなく、新発売の商品って事で大安売りされていたので買ってきた。で、表面のビニール包装を剥がして、フタの上についている「おみくじ」をペリリと剥がし、早速それを開いて・・・・・『大あたり3000円』
 やや大きめの赤いゴシック体で、そんな事が書いてあったのだ。

 ・・・・ついに私にも春がやってきた。

 思わず私は小踊りしてしまいましたね。他にだれもいないからって台所できゃほらんらんと。
 普段ならば平常心を保ちながら「なんつーか当たってしまいました」などと他に人に見せたりするのだろうが、一人上手の私は思わず踊ってしまいましたね。

 いやぁこんな事で小踊りしてしまうなんて私もまだまだだなぁなどと自制しつつ、カップにお湯を注いだりするのだ。
 そのカップを持って二階の自分の部屋まで上がって机の上にカップを設置し、改めて「大あたり3000円」を拝見したりするのだ。

 どこからどうみても『大あたり3000円』と書いてある。ちっちゃく「な〜ぁんちゃって」などとは書いていないのだ。
 その「おみくじ」は横長に4つ折りに成っていて『大あたり3000円』をさらに開くと「豚勝/トンカツ」などと言う絵が書いてあって「このお札は勝負事の時に持っていると勝てるぞ」などと書いてあったりする。
 私は3000円富豪の寛大な気持ちで「おぉそうかそうか」などと、その手の下らないギャグにも対応していたのだ。あぁ至福の瞬間。

1998年2月10日(火曜日)大当たりの日々(3)
 と、その「豚勝/トンカツ」のお札のずーっと下の方に小さな文字が書いてある事に気がついた。んんんん?と読んでみるとそこには
『※このおみくじは当たりくじではありません』
 と書いてあるのだ。
 え?だ・・・だってさっき『大あたり3000円』って・・・・と、慌てて裏をめくってみる私であった。
 そこには、さっきと同じように、やや大きめの赤いゴシック体で『大あたり3000円』と書かれてある。
 が、よーく見るとそれはどうも『大あたり3000円』が出るよ。と言う意味の『大あたり3000円』みたいなのだ。
 がががががががががぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!!

 そんなワケで私の幸せな時間は3分間で終わり、その怒りをラーメン喰いに傾けるのみであった。

 しかし、この「おみくじ」私と同じように『大あたり3000円』だと勘違いして封筒に入れて送ってしまう人が何人もいる様な気がする。

 と思うんだけど・・・