< 杉村ぐうたら日記(1998年2月11日〜20日)

▲1998年2月11日:水曜日:聖火ランナーって・・・・
▲1998年2月12日:木曜日:『頭文字D』
▲1998年2月13日:金曜日:うむ?アニメのゴールデンタイムに再放送?
▲1998年2月14日:土曜日:鬼平犯科帳・傑作選
▲1998年2月15日:日曜日:さらば西崎義展プロデューサー・完結編
▲1998年2月16日:月曜日:子供だましのゲーム?
▲1998年2月17日:火曜日:ナンバーディスプレイって何なのだろう
▲1998年2月18日:水曜日:推理小説の快楽
▲1998年2月19日:木曜日:推理小説の犯人パターン
▲1998年2月20日:金曜日:日記
1998年2月11日(水曜日)聖火ランナーって・・・・ 
 聖火ランナーが長野に到着した。

 私は日本各地を聖火がリレーされ、最終的に長野に到着して・・・と言う話を聞いた時に、オリンピックの開会式に合わせてリレーが開始され最終日に開会式の会場へ感動的なゴールをするって事だとずーーーっと思っていた。
 どうも違かったらしい。
 この2週間ぐらいはだらだらと、長野県の各市町村を持ち回りでゆっくり走って・・・・それで「みんなが参加するオリンピック」とか言っているんだもんなぁ、なんか違うような気もする。

 あと、日本をリレーして・・・って、あれって県と県の間は車で輸送してんの?静岡なんかだと草薙からスタートしちゃっていたりしたけどさ。

 なんか、オリンピックとはまったく関係ないイベントになっているような気がしちゃうんだけど。選ばれた数人の人が一瞬だけ脚光を浴びる事の出来るイベント・・・・これって、カラオケみたいな感じだな。
 でもって、TVやラジオなんかもなんとか感動的なエピソードを作り出そうとして、走る人のプロフィールを検索したりするが、そんなに簡単にいい話はころがっていない。

 なんか、空騒ぎっぽいイベントだよなぁ

 しょせん聖火リレーなんてオリンピックには元々なくて、ナチスドイツのヒットラーが自国の勢力を誇示する為に考え出したイベントだからねぇ

*
1998年2月12日(木曜日)『頭文字D』 
 ラジオでパーソナリティが送られてきたFAXのペンネームを「かしらもじ・でぃー」と読んだ。
 で、それから暫くして別のFAXで「あれは『イニシャルディー』と読むんですよ」と指摘され、パーソナリティのお姉ちゃんはひたすら謝っていた。

 この『頭文字D』ってのは、現在ヤングマガジンに連載されている公道バトルの漫画のタイトルで、「頭文字」ってのにルビがふってあって「イニシャル」と読ませる事になっている。
 が、だ! 普通の感覚でいったら『頭文字D』と書かれていたら「かしらもじでぃ」と読むのが普通だろ。ルビを振ってなければ。
 パーソナリティのお姉ちゃんは謝る必要ないぞ。

 しかし、いつからラジオでの匿名希望ペンネームの事を『ラジオネーム』などと言うようになったのだ。なーんかその言い方って嫌いっす。

1998年2月13日(金曜日)うむ?アニメのゴールデンタイムに再放送? 
 昨日、TVに関する文章を書くために「えっと・・・あの番組の正式タイトルは」などと言いながら、週刊TVガイドなんかをぱらぱらめくっていた。
 ・・・と、その時不思議な物を見てしまったのだ。

『ドラゴンボール(再)』

 ・・・・普通なら別に問題ないと思う。かつてあれだけ人気を博した作品だから何度でも再放送されるってのがパターンだと思う。
 が、その時間帯が「毎週火曜日・午後7時」って事になると「本当かよ」と言う事になってしまうのだ。
 普通なら新作アニメをどどーんと放映する時間帯に、思いっきり再放送って・・・・

 確かにフジTVには「サザエさん」と言う前例が無いわけではない。
 が、ドラゴンボールとなると、ストーリーは全部つながっているワケで、これを最初から週1で放映し始めるって事は、最終回を迎えるのが(多分)「2008年」

 ・・・・うーむ、本気か?

1998年2月14日(土曜日)鬼平犯科帳・傑作選 
(前から続く)
 さらに、その後知った事ではフジTVは2月いっぱいまで水曜日の8時枠で『銭形平次ファイナル』と言うのを放送しているのだが、それ以降はその時間枠で『鬼平犯科帳・傑作選』と言う番組を放送するらしい。
 つまり、再放送なのだ。
 確かにこの『鬼平』は評判がいい時代劇なのだが、原作者の池波章太郎氏が亡くなってしまったので続編を作ることが出来ないのです。他の時代劇みたいに何人かの脚本家がオリジナル台本を作ってというパターンではいかない作品なのだ。
 しかし、8時台に再放送とは大胆な手口っす。
 前述のドラゴンボールの場合は、それを楽しみに見ているターゲットのお子様は10年以上経って全部いれかわっているから、新作だろうが旧作だろうが関係ないっす。
 この鬼平の場合はファンの為の再放送なんだろうか。

  ま、アメリカのTVも噂に聞くと寒くて家の中にいる時間の多い、秋から冬にかけて新作を放映して、春から夏は再放送が多いってのがパターンらしい(スヌーピーの漫画に書いてあった)
 もしかしたらフジTVあたりもこれを狙っているのか?
 そうすれば、その余った番組制作費を他に当てて、もっと大がかりな番組が出来るって事なのかもしれない。

1998年2月15日(日曜日)さらば西崎義展プロデューサー・完結編 
 かの悪名高き西崎義展プロデューサーって言っても知らないかもしれないけど、70年代末から一代アニメブームの火付けとなった『宇宙戦艦ヤマト』のプロデューサーって事で、かなりメディアにも登場していたおっさんっす。
 このオッサンが随分名前を聴かないなぁと想っていたら、先日覚醒剤所持で逮捕されたそうです。

 なんか雑誌によると、とにかく会う人会う人に「ヤマトの新作を作るから」と吹聴していたらしい。たぶんその余波だと想うけど、80年代中期から数度「ヤマトの次回作はデスラー総統が主役だ」とか色々な噂を聴いた。(「ヤマト2000」とかって新作はあったけど、話題にならなかった)
 でもって、その「新作を作る」とか言って、資金を調達して自分のために着服してらしいっす。

 私はもともとヤマトは興味なかったんでどーでもいいんですが、なんか自分の実力じゃない部分で頂点をきわめた人の末路って感じっす。

1998年2月16日(月曜日)子供だましのゲーム? 
 会社の休憩時間の話題で『最近のTVゲームって』と言う話題が出るときもある。
 子供だましだとか、つまらないとか、斬新じゃないとか・・・その手の話はよく出る。
 でも、それって家庭用TVゲームの歴史にどっぷりとはまりこんでここまで来てしまった人の意見で、一般的ではないと思うっす。
 普通に生活している普通の人って「TVゲームって暇なときにちょちょいと楽しめる物だったらいい」ぐらいだと思うっす。
 私はプレステも持っているが基本的にあんましTVゲームしない人なんだけど、先日評判がいいって事と、私の乗っている車もエントリーされているって安易な動機で某レースゲームを購入した。
 で、パッケージを開けると分厚い説明書が・・・・レースゲームって、車とタイヤぐらいを選んで、あとはレース場を選択して・・・ぐらいの軽いつもりだったのだが、サスがどーだ、何とかがどーだこーだ、とムチャクチャ設定が細かく本格的になっているのだ。
 はっきり言って私は車の事よー判りません。ガソリン入れてエンジンがどっかんどっかんとやって走るって事ぐらいしか判らないんで・・・・・。

 おかげで設定が全然判らない。説明書も読む気力ないっす。ま、ダメな私がいけないんだろーが、うーむと唸ってしまったのです。

 なんつーか『ラリーX』が懐かしいのだ。

1998年2月17日(火曜日)ナンバーディスプレイって何なのだろう 
 いわゆる「通話相手の電話番号が表示されるサービス」ってヤツが、今月の頭から始まったらしい。
 らしいと書いたのは、なんせ私の周囲ではそんなサービスのごやっかいになっている人が居ないから、本当に行われているのか不明なのだ。
 少し「うむそうか」と思ったのは、1月の中旬、友人に電話を掛けた時に電話番号の最初に「184」を入れてみた時『お客様のご利用の電話番号は・・・』と言うメッセージが流れた。
 この「184」ってのは後で説明するけど、ナンバーディスプレイで相手に電話番号を表示したくないときのナンバーなのだ。
 しかし、1月中旬はまだこんな電話番号は存在していないワケで、当然の事ながら例のメッセージが流れたと言うワケなのだ。
 で、2月になって、さらに友人の家に電話を掛ける際、頭に「184」を付けてみた・・・・「おっ!かかった」なるほど、確かに実施されているみたいなのだ。

 しかしこのナンバーディスプレイってのはいわゆる「イタ電防止」がメインの目的の様な気がするんだけど、それなのに何故「電話番号を表示させたくない」と言う番号「184」なんてのがあるのだ?
 しかもその番号になった理由が「イヤヨ」だからとは・・・。
 さらに、これも確認できる方法が無いのだが、公衆電話から掛けると「184」を押さなくても相手に番号が表示されないとかって噂もある。
 うむむ、これはイタ電防止にはならないんじゃないのか?

 と、考えた処一番このサービスで恩恵を受ける処に気が付いた。
 いわゆるデリバリーピザなんかの店だったら、この手のサービスに加入すれば掛かってきた電話で「誰から」と言うのが検索できる。そーなると、どこそこに住んでいると言うのも1回目の電話で確認できればそれ以降は楽になるのだ。
 うむむ、その手の商売には役にたつかもしれない。
 しかし、このサービスが実施された数日間、電話回線の不備によってちゃんと電話がかからなくなる家が大量に出たらしい。

 その後の報告で、パソ通上の知り合いの女の子の家には、ナンバーディスプレイサービスが始まってからイタ電が無くなったらしい。
 うむ、サービスが受けられる機械を付けていなくても、イタ電野郎には判らないので警戒して掛けることが出来なくなるのか。
 まったく周囲にディスプレイできる人がいないので「本当にそんなサービスやってんの?」と言う状況なのだが、それと同時に「184」を押せば表示されなくなると言う情報も「本当に表示されないの?」と言う状況なので、イタ電野郎も恐くて掛けられないと言う状況なのか?
 うむ。

1998年2月18日(水曜日) 推理小説の快楽
 なんか最近、推理小説とSFしか読んでいない様な気がして、こりゃ偏っているなぁいかんいかん、と思ったりしている。
 ま、推理小説って言うのは凄く快楽的な小説なワケで、最終的に1つのポイントに怒涛のようにストーリーが集約されていく。と言う快感を得るために読む物だったりする。
 推理小説が他の小説と違って特殊なのは、他の小説と言うのは基本的に、1つの事柄・状況と言う物がまずあって、それによって登場人物が変化して行く・状況が変化して行く、と言う課程を楽しむ物。しかし、推理小説はまず最初に結末がある。(色々なパターンはあるけれど、ここで触れるのはオーソドックスなヤツ)人が殺されただの、誘拐されただの、ダマされただの。そして、その理由・原因、そして犯人を過去に向かって探し出す。つまり、時間軸を逆走する物語だったりする。
 それだけに、作者が行き当たり張ったりで書けず、最初から最後までキチッと構成した作品が多かったりするのだ。それが出来ない作者の推理小説は、非常に辛いっす。
1998年2月19日(木曜日)推理小説の犯人パターン
 推理小説と銘打っているぐらいだから、最終的に犯人と言う物が存在する。
 これは推理小説と言う物が、エドガー・アラン・ポーによって生み出されてから100数年立つが、その間に色々なパターンが考えられてきた。オーソドックスな犯人に飽きてしまった読者&作家によって、犯人が判った時の意外性を狙って「犯人=被害者」などと言う物が出てきた。この場合、自殺を殺人に見せかけて、他人をおとしめようとしたり、保険金を残された家族に、などと言うケースがあったりする。「犯人=探偵」なんて言う卑怯な物もあったりする。
 もっと卑怯なのは「犯人=作者」と言うのがある。(正確には作者ではないけれど)
 これは探偵の近くに事件を記述している人がいると言うケースで、例えばシャーロックホームズの事件は、友人のワトソン氏が書き留めていると言うことになっている。例えばこのワトソン君が犯罪を犯して記述に嘘を書いているって状況は、読者に対して、かなり卑怯だと思う。

 作者が犯人ではないケースでも(作品名伏せる)探偵の行動を知人がこと細かくメモしている内に、探偵より先に記録者が気づいてしまったのだが、その犯人というのが記述者の親しい人だった為に犯人をかくまう意味で嘘の記述をした。というのがあった。

 複雑なのは「犯人=被害者=探偵」なんてパターンもあった。とある日本の作家の作品なのだが、これは卑怯すぎて面白かった・・・とか書くと、この時点でこの作品のタイトルを出して、みんなに紹介する事が出来ない(笑)(推理小説の推薦文の難しい所はここで、この意外な犯人が面白かったと言っても、詳しく書くことが出来ないのだ)

 でも結局、凝りに凝った意外な犯人と言うのを作家が考え出す時ってのは、実はネタに詰まっているときなんじゃないのか?って感じで、作品の切れが悪いパターンが多いのも事実(笑)
 でも、今回読んだ「ジェンダー城の虜」も犯人は卑怯だったけど、卑怯犯人グランプリは去年読んだ作品で・・・なんと犯人は「幽霊」
 神出鬼没で、何故そんな昔の事まで知っているのだ?しかも不可能犯罪まで起こす。謎が謎を呼び、読者はこの話はいったいどんな形で終結するのだ????と、期待して読み進むと最後に「犯人は幽霊だったのか?」で終わってしまった・・・・・。そりゃ何ンでもありだよなぁ、不可能は無いよなぁ。
 しかも、作者は大御所で普段は社会派の推理小説とか書いている人だったりしたもんで、肩すかしも良いところ。うーむ。これ以上に卑怯な犯人っていないと思う。

1998年2月20日(金曜日) 日記
 今まで、パソ通で毎日ワシワシワシワシと文章を書いていて、日記と銘打たない状態でも実際には「日記」みたいな状態だった。
 ま、正確に言ったらその日に何をしたのか?なんてことを書いていたワケではないので日記ではないんだけど、あとから読み返してみると「この日はこんな事を考えていたって事は、あぁあの事件が起こった日か」などと個人的に思い出すことが出来たりするので、それはそれで日記だったりするのかもしれない。

 と言うことで、ここ半年近くはHPの構築をするためにパソ通からほぼ引退状態になってしまったが(なんせ自分のHPと同時に、頼まれて作っているバラ園のHPもあるから、その量は膨大なものになっている)「そうかHPのジャンルの一つに日記ってヤツもあるのか、よーしオレも日記書くぞ」などと思ってしまったから大変なのだ。
 今までと結局同じ様な感じで文章を入力しているワケなので、特にこれと言って大変なことは無いのだが・・・・あえて『日記』と銘打ってしまうと「なんかちゃんと書かなくてはいけない」などと斜に構えてしまう私がいたりする。
 うーむ。