杉村ぐうたら日記(1998年10月11日〜20日)

▲1998年10月11日:日曜日:秋のフリーマーケット
▲1998年10月12日:月曜日:かなりバカ
▲1998年10月13日:火曜日:売れるビデオカメラ
▲1998年10月14日:水曜日:有名人の超個人的な日記
▲1998年10月15日:木曜日:解決はしていない・・・・
▲1998年10月16日:金曜日:負けず嫌い
▲1998年10月17日:土曜日:初対面
▲1998年10月18日:日曜日:デザイン失敗
▲1998年10月19日:月曜日:真っ青
▲1998年10月20日:火曜日:頑張れ湯川専務
1998年10月11日(日曜日) 秋のフリーマーケット
 春に続いて秋のフリーマーケットが始まってしまいました。
 前回フリーマーケットを企画して開催した時に「バラは春と秋の二回咲くので、秋にもまたイベントを開催します」などと言ってしまったのだ。
 ナンツーか、勢いで言ってしまった様な所もあるのだが、自分の発言に責任を持とう運動を展開している私なので、わっせわっせとイベントに向けて準備を続けてきたのだ。
 とりあえず「バラ園:エルローザ」のイベントの一環として開催するフリーマーケットなのだが、バラ園の人々はみんなそれぞれに忙しくて、結局ほとんど一人でイベントへの準備をするような形になってしまった。
 ついでに、9月から何故か仕事が忙しくなってしまい、平日はほとんど何も準備が出来ないと言う状況で、土日をフルに動き回るような形で、やっと今日を迎えたのだ。
 と言いつつ、あまりの忙しさの為に、自分がフリーマーケットに出す商品などの準備や整理が出来ず、自分での出店が出来ないと言う事態になってしまったのだ。
 ま、とりあえずバラ園の商品を並べて売るという事になってしまったのだが、このフリーマーケットは参加料が無料だったりするので、自分の実入りと言う物がまったくないのだ。
 これでいいのか?

 などと思ってもいたが、結局朝から終わりまでウロウロしていると、よけいな物まで購入してしまうし・・・フリーマーケットをして私に何のメリットがあると云うのだ?

 とりあえず・・・ウクレレを買ってしまった・・・・・・。ポロロ〜ン。
 今日もオチは無い、あ〜ぁやんなっちゃったあ〜ぁ驚いた・・・と。

 来週はパワーが復活すると思うので、許してちょんまげ(BY.日光江戸村)

1998年10月12日(月曜日) かなりバカ
 ここの所、準備のために色々と忙しく走り回っていたフリーマーケットが無事に終わり「あぁぁぁぁ疲れたぁ」と言う感じで、昨日は家に帰ってぐたぁとベッドに横になったまま、風呂にも入らず、服さえそのままで朝を迎えてしまった。
 とりあえずシャワーを浴びて、日常的なサラリーマンの一週間をスタートさせたりした。
 本当だったらこんな疲れているときは休みたいなどと思ったりするのだが、仕事は仕事でちゃんと用意されていたりするので、なかなかに辛い日々なのだ。
 とはいえ、フリーマーケットを企画したのが自分だったりするので、どこに文句をぶつける事も出来ないのだが・・・・。

 そー云えば、昨日は前々から買うと云っていた友人の所有するキーボード『CZ-1』を手に入れたし、ついでに勢いで「ウクレレ」を購入してしまい、さらに勢いで「カズー」まで買ってしまった。
 一気に楽器3点購入!と言う事になってしまったのだ。
 あぁ楽器生活に戻ってしまうかも知れない。
 私はかつて日々楽器をいじって、多重録音とかコンピュータシーケンスを使用した音楽をわっせわっせと作っていたような人だったりする。コンピューターと云っても、小室哲哉氏の様な音楽ではないっす。
 とりあえず家にはギターやベースもあるし、ドラムマシーンも2台あったり、カセットだけどMTRもあるし、ミキサー(貸し出しているけど)などなどもある。
 あぁぁぁぁなどと思っている。とりあえず今年一杯は予定がゴチャゴチャ入っているので、無理臭いが来年年明けあたりから音楽仙人生活に入ってしまうかも知れないのだ。

 そんな事を考えながら会社への道を車を走らせていた。
 そー云えば、昨日も今朝もちゃんと食事をしていないや・・・などと突然思いだし、途中のコンビニでパンなどを買おうと考えた。
 そして鞄の中に手をつっこんだとき、異様な感触が・・・・と、それを取り出してみると昨日購入したカズーだった。
 カズーと云ってもほとんどの人が知らないと思うが、有名な処では初期のRCサクセションの「僕の好きな先生」のイントロなどに使われている間抜けな音のする楽器なのだ。
 楽器と言っても、実は初心者でも扱える楽器で、口に加えて喋るだけでオッケーと言うとんでもなく優れた物だったりする。指で音程をなどというワザは必要ないのだ。自分で普通に歌うように音程を上げればいいのだ。(基本的にセロファンに唇をあてて震わせるのと原理は同じ)
 かつてクイズ番組でこれを口に加えて何を喋っているか?と言うヤツをやっていた。
 そんな物を通勤途上、カバンの中に発見してしまったのだ。

 とりあえず口に軽く加え音を出してみる。
 ガビューガァァァァガォォォ
 かなり間抜けな音が出る。
 でもって、その状態で歌を歌えば誰でもミュージシャンなのだ。

 とちょうど、付けっ放しにしてあったラジオから軽快なメロディが流れ始めた。でもって反射的にそのメロディに逢わせて即興でカズーのコーラスを入れたりするのだ。
 それがばかばかしくもかなり楽しい。
 そんな調子で私はコンビニに寄ることも忘れて、グバァァァァガォォォゴァァァブッブガブーとカズーを吹きまくりながら会社に車を走らせていく不可思議な男になってしまったのだ。

 かなりバカだと自分でも思った。

1998年10月13日(火曜日) 売れるビデオカメラ
 知人のカメラ屋店員と話をした。
 ふだん、夏って言うのはあんましビデオカメラって言うのは売れないんだけど、今年の夏は異常と言えるほど注文が入ったとの事なのだ。
 それも数多くあるビデオカメラの中で、某メーカーの某商品に注文が殺到したのだと言う。

 それは例の「赤外線」で暗くても撮影出来ると言うソニーのビデオカメラなのだ。
 もともとはファミリー向けに暗い夕暮れなど、少ない光量の時でもちゃんと撮影出来る様にと言う配慮から付けられた機能だった。
 「赤外線」と言うと普通の人には「自動ドア」とか「防犯ブザー」などとか「こたつ」とか、あんまし意味不明だが有り難い「遠赤外線」を連想すると思う。が、一部の人には「赤外線」と言う言葉は聴いた瞬間に「スケスケ写真!」と連想できるほどポピュラーな物だったのだ。
 そんなワケで、春先に発売されたこのビデオカメラを趣味の人は早速購入してそーゆー目的の為に使用していたのだと言う。
 そして、その噂を聞きつけた雑誌などが夏直前に記事として扱い始めた所で、とんでもない状態になってしまったのだ。

 「スケスケ写真が撮れるのかぁぁぁぁぁ!」と好事家の紳士諸君が早速カメラ屋に駆けつけ、その噂になっているビデオカメラを購入していったと言う。
 でもって、どこの店でもあっと言う間に在庫が無くなり、注文取り寄せ商品になってしまったと言うのだ。  店頭に無くとも、そんな素敵な撮影が出来る魔法の箱が買えると言うのなら、と数多くの注文が入り、さらにメーカー側の在庫が追いつかない状態になってしまったと言うのだ。
 うーむ、欲望に忠実なナイスガイが多いのだな、まったく。
 なんせ、友人の話では在庫の有無を問い合わせをしに来た人の中には単刀直入に「例のスケて見えるビデオある?」などと聞いてくる人もいたと言う。
 凄いなぁ迷いと言う物がみじんも感じられないなぁ・・・やっぱ、本屋でエッチな本を購入する時にダミーとして別の本も購入する様な小心者には、欲望の突出した現代では生きていけないのかもしれない・・・。

 しかしだ、発売元のソニーさんもいつまでもスケ写真の撮影出来るビデオを売り続けるワケにはいかない。なんせソニーの購入層はファミリーなのだ。
 そんなワケで、在庫一掃後に出荷したビデオカメラは、赤外線チップをスケ写真の撮れない物に乗せ替えたマイナーチェンジ版になっていたと言うのだ。
 今頃手に入れたスケベ心丸出しの紳士諸君は、よこしまな気持ちを捨てて、家族の成長記録を撮影する事に専念するのだ。

1998年10月14日(水曜日) 有名人の超個人的な日記
 某TV局の女子アナウンサーが妻子ある男性と親密な交際をしているのではないか?と言う事を、あの厚顔無恥なナシモトと言うオッサンが嬉々としながら話していた。
 どーしてこの男はこんなに嬉しそうに他人がくっついたり離れたりする話題を口に出来るかな?と昔からずっと思っていた。やっている事は、人様の生活をのぞき見て詮索して勝手に有ること無いことを不特定多数の人に言いふらすというかなり最低な事で、しかも、そんな事で金を貰っているのだ。
 これが芸能界だからなんとか許されているのだろうが、友人関係で「あいつとあいつが」などとアチコチで喋りまくるヤツがいたら、本気で鼻つまみ物なのだ。
 そんな社会通念的に言ったら最悪の男が、ひとつ事件が起こったり、不倫などが発覚した途端に、オニの首でも取ったかの様に「こんな事は社会通念上許されることではありません!」などといいたげに正義の人ぶったりするのだ。
 あぁイライラするオッサンなのだ。
 と言う話はこっちにおいておいて、今回のその某TV局の女子アナウンサーが不倫をしていると言う話なのだが、ある事により、いつ頃二人が知り合い、どのくらいの頻度で逢い、いつ頃から深い仲になったのか?と言う事が判明してしまったのだ。
 その証拠となったのが、インターネットだったりする。
 その某アナウンサーは自分でHPを立ちあげて、そこで日記などを書いていると言うのは、一部では有名な話で、それの関係もあって某雑誌では、インターネットがらみの連載をやっていたりする。
 僕はそのHPを確認したワケではないのだが、その馬鹿ナシモトが言うには、そのHP上の日記の中でその妻子ある男性と出会った日、その時の第一印象などから、仕事でそっち方面に言った時に逢った話、ますますその男性がすごい人だと言うのが判ったなどと言う事が何度も何度も書かれていると言うのだ。
 もちろん、それ以外に出会った人の話も書いてあるのだろうが、そーゆー感じで、もーバレバレなのだ。
 うむうむ、もちろん初めて逢った時も別にその他大勢の人の一人として、特にその時逢った印象に残った人と言うことで書いて逢ったのだと思うが。
 でもって不細工ナシモトの推理によると、ある時から日記の中に頻繁にその男性の名前が出てくる様になる。
 で、とつぜん8月に入った所でパタリと名前が出なくなるのだそうだ。
 つまり、そこ以降は仕事がらみではなく、その他大勢の関係でなくなってしまった為に日記に書くことが出来なくなってしまったのではないか?
 などとまたしても最大限に嬉しそうに、品のない顔をほころばせながら言っていた。

 ま、その不倫が本当なのかどーなのかは興味ないけれど、その手の「安易に日記に書く」と言う事の恐ろしさの一部だと思うのだ。
 以前、仕事でやった「新卒者の為の就職ガイド」みたいな本で、巻末に企業に資料請求をする葉書が添付されていたんだけど、そこに住所・氏名などと共に「趣味・特技」「賞罰」などと共に「あなたのe-mail/URL」などを書き込み項目があったのだ。
 好意的に見れば「この会社は今時 e-mailも持っていない学生はいらない」と言う意味で選考基準のひとつにしているのだな。などと考えられるのだが、自分のHPなんかを企業に教えたら、ちょっとやばいかも知れないなんて思っちゃうのだ。
 大学時代に書いた、おバカで軽薄な文章まで見られてしまうのだ。
 いやぁ怖い怖い。

 さらに関係した話で、今年の春、某雑誌で「今期入社新人アナウンサー図鑑」などと言う物が掲載されていて、その雑誌は恐ろしい事に、その新人全てをインターネット検索をかけ、HPを持っている人はアドレスまで掲載していたのだ。
 ま、学生時代にそーゆーのをつくっている人も多いだろうし、下手すりゃ学生時代にラブラブだった話や、きわどい話なんかも日記にしちゃっていたりするかも知れない。
 うむうむ、そんなワケで軽薄な日記は未来の自分の首を絞めることがあるかもしれなので、注意しなくてはいけないのだ。(と自分に言い聞かせる)

1998年10月15日(木曜日) 解決はしていない・・・・
 約10日前の10月4日、和歌山県に住んでいた毒物を使って保険金をだましとりまくっていた夫婦が逮捕された。現時点ではまだ「犯人」と断定されたワケではないが、99.99999%犯人と言う事で報道されている。
 でもって近所の住民のコメントは「まだ事件の解明は終わっていませんが、ほっとしています」などとTVカメラの中で述べていたりする。
 そりゃそーだよね、有る程度犯人が特定出来ていたのだとしても完璧に逮捕されて警察が拘置してくれるまでは、どんな事件が再発するか判らない。
 そんなこんなでの「ほっ」なのだ。

 と云う所で「どっかの自動販売機の中にあった缶コーヒーを飲んだ男が気持ち悪くなり病院に運ばれた」などと云うニュースが流れてきた。
 なんつーか、その男の神経の図太さにブラボーッ!って感じなのだ。
 この日本全国で毒物事件が発生している現時点で、自販機の中に置き忘れた缶コーヒーってヤツを発見した場合、何の躊躇もなくグビグビ飲めないって思うのだ。
 もしかして和歌山の例の夫婦が逮捕された時点で全ての毒物事件が終わったと思ってしまったのでは無いか?

 うーむ、なんつーか凄いヤツだと思うが、きっと長生きは出来ない様な気がするのだ。

1998年10月16日(金曜日) 負けず嫌い
 数人で話をしている。
 「こないだ2日間徹夜をしちゃってさぁ」
 と間髪を入れず
 「俺は3日間徹夜した」
 数人で話をしている。
 「俺の子供頃、チェリオってジュースが70円でさぁ」
 と間髪を入れず
 「俺の頃は60円だった」
 数人で話をしている。
 「こないだの給料日前、1週間を3000円で過ごしてさぁ」
 と間髪を入れず
 「俺は1000円で過ごした」

 そんな感じで、誰かが何かを言うと、それを上回った形で何か一言云わないと気が済まない人と云うのがいる。と云ってもどこにでもいるのかと言う物ではないかも知れないが、とりあえず自分の身近にいたりする。
 そんでもって、その場の話題が盛り上がるか?と言うと、そこで話の流れが中断してしゅるるると終わってしまったりするのだ。
 なんせ、話し始めた人が「俺の子供頃、チェリオってジュースが70円でさぁ」と云った瞬間に「俺の時のほうが安かった」と、その人の話の核の部分を横取りしてしまったりするからなのだ。
 なんか凄く話をしていて疲れてしまうタイプの人なのだ。

 そんな状況と云うのは昔からあった。
 よく聞いたのが、おばさんおじいさんが集う病院などで、それぞれの老人が自分の病気の話をしている内に「こっちの方が凄い」と言う、病気自慢大会になってしまう事が有るという。
 病気自慢って事で行けば、今でもそうらしいが80年代のTV業界ブームの頃、その辺のディレクターなんかがこれみよがしに、人が大勢いる打ち合わせの席で「まいっちゃうよ」などと云いながら胃薬などを大量に服用して云うのがカッコイイと勘違いされた時代も合ったという。

 なんだか、そんな所で人に勝ってもしょうがないじゃん。て気がしちゃうんだけどなぁ
1998年10月17日(土曜日) 初対面
 地元のコミュニティFMの中の「ネットジャム」と言う番組の一周年記念で、いわゆるリスナーとパーソナリティが集まってパーティをしようじゃないか。と言う集いに行って来た。
 ま、いわゆる「オフ会」と云う状態の物で、ほとんどの人が番組にゲスト出演した事のあるって状態。それと、スタジオに行った事のある人と言う状態。
 とりあえず、番組が主催しているHPの掲示板で意見を交換したり色々しているので、それとなく誰がどんな人みたいなのは見えているが、実際の実物に逢って「あ〜ぁあの人が・・・」となると、イメージのギャップがあったりする。
 それもオフ会と言うヤツの醍醐味の一つなのだ。

 しかし、文面やラジオなどで知っていても、直接会話を交わすとなると「初対面」と言う状態だったりする。
 そこで「何から話し始めるか」と言うのが、けっこう課題になってくるのではないか?
 普通の「喋り下手脱出、ビジネス会話集」などと読むと(読んだ事ないけど)「天気などが無難です」「宗教や政治の話はよっぽど親密になるまでは避けるべきでしょう」などと書いて有る(100%予測)
 うんうん、そりゃそーだ。
 そんでもって、そのパーティの日は運よく(良いのか?)観測史上5番目に時期はずれに遅く訪れた台風再接近と言う夜だったのだ。
 が、なーんか違う気がする。
 初対面の人のソバにすり寄っておもむろに「今、接近している台風、こっちに来ますかねぇ」などと喋り始めるのは、なーんか違うだろ。と言う感じなのだ。

 とりあえずこの集まりの趣旨を理解しなくてはいけないような気がする。
 うーむ、基本的にこの「ネットジャム」と言う番組は、コンピューターを中心とした色々な話と言う番組だったりするので、やっぱ話題の中心はコンピューター系かなぁとか思うのだが、何度も言うように「私は機械の話が全然判らない!」と自信を持って、胸を張って、太ゴシック48級で、マックスで叫んでしまえるような人だったりするので、なかなか難しいのだ。
 と言いつつ会場を見渡すと、そんな感じでも無かったので「うむうむ、健全な集まりなのだ」と言う感じだった。かつてパソコン通信のオフ会などに何度も出席した際に気が付いたのは、はっきり言って「オタク大集結」「オタク決起大会」と言う感じの魑魅魍魎百鬼夜行のおどろおどろしい感じの集まりで「さぁ御陽気にぱぁぁぁっと参りましょうぅぅ」と言う感じでは無かったのだ。
 なーんか、どんよりと湿度150%状態で地味なパソコン話からアイドル話〜アニメ話へ移行すると言う、なかなか常人には入りにくい世界が展開していたのだ。なんせ自己紹介の基本が「自分では普通だと思っているんですけど、回りからは変わっているって言われます」などと言う、実際の事を言うと「変わっている自分」と言うのがステイタスだったりする人が多かったりするのだ。
 うーむ、それも悪いこっちゃないが、私には付いていけませんぜ。と言う感じだった。

 今回の集まりは、一般リスナーも交えてと言う感じと、以前のパソコン通信時代と比べてインターネットと言うメディアは、ごくごく普通の人も参加しているメディアと言う感じだったりするので、まっとうに社会生活を送り、ごくごく普通の趣味や感性を持った人が多く参加している集まりって感じで「ほっ」だったりする。
 それでもやはり当然の事ながらコンピューターの話はメインになるので、私には会話としては難しいなと思う部分もあったのだ。

 ま、二次会は「酒とギターの夕べ」と言う修羅場になったので、歌があればオッケーな私は安心して参加することが出来たのだ。
 人から言わせれば私だって「音楽オタク」なのだから、↑上記の集団を否定する事は出来ないんだけどねぇ
1998年10月18日(日曜日) デザイン失敗
 私はカメラをいつも持っているカメラ小僧だったりする。
 と言っても、逆さ撮りなどと言って女の子のスカートの中を撮影したり、隠し撮りをしたり、アイドルやレースクィーンなどをバズーカ砲などと称される超望遠レンズで撮影したりする様なカメラ小僧ではない。
 ただひたすら自分を中心とした周囲の出来事を撮影しまくると言う、ただのカメラ撮影好きな人だったりする。
 だから有名人なんかをバシバシ撮影したり、町中で見かけた可愛い女の子を撮影しても面白いと思わない。
 やっぱし、写真って言うのは撮影者と被写体の関係を如実に表す物だと思っているのだ。心を許しあえればあえる程、写真は近い関係を映し出すと思っている。その写真にプリントされた被写体の表情がリアルな物になっていく。
 何枚も撮影した写真を並べてみると、初対面の時に撮影したものから、徐々に親しくなっていく過程が写真の中に投影されている様に感じて面白かったりするのだ。
 そんな私は最近はデジカメとAPSのIXYの両方を常に携帯しているような状態だったりする。
 デジカメは確かに気軽で便利なのだが、最終的には普通のフィルムに撮影された写真にはかなわない。その記録媒体とか密度の問題だけではなく、質感やレンズの精度とか言う物が、圧倒的に違うのだ。
 だから普段の気軽なスナップ写真はデジカメで、ここぞ!と言う場面ではIXYで撮影している。
 そんな状態で今年になって撮影した写真はン千枚と言う感じで、プリントアウトした写真だけで1500枚を超えている。270枚収納出来るアルバム6冊目に突入という感じなのだ。
 1500枚と言うと1日平均4枚と言うことになるのだ。もちろん撮影しない日もあるし、なにかのイベントの時はどーんと大量に撮影したりするんでばらつきはあるが、なかなか凄い事なのかも知れない。
 だから、ここでこんな日記を毎日書かなくても、写真を見れば「この日は何をやった」と言うのが簡単に思い出せたりする。休日なのにまったく何も予定が無くて1日中部屋でゴロゴロした日でさえ「あぁこの窓から外の風景を撮影した日は何も無かった日だ」などと思い起こせたりするのだ。
 しかも、日記には面倒くさくて書かない天気なんかも断片的に判ったりする。完璧に単純なメモ帳と言う感じだったりする。

 そんなワケでカメラを常に携帯している私がカメラを購入するときのポイントは「ポケットに入るか?」と言うのがかなり大きな部分をしめている。
 それ故に今持っているデジカメやIXYを購入したワケだったりするのだ。
 だからCMなんかでカメラの宣伝で「世界最小!」などとうたわれていると「ナヌ?」とチェックを入れてしまったりする。
 でもって、最近、反町隆氏が出演しているカメラのCMなんかでも「APS世界最小」などと言っているティアラだとか言うヤツをやっていて「うぬぬ」と見たりする。
 ま、現時点ではIXYが充分機能しているし、ポケットにしっかり収まっているから新たに購入しようとは思っていないのだが、チェックしたりする。
 ・・・・・とチェックしていて気が付いてしまった点があるのだ。
 こりゃデザイン失敗しちゃっているよなぁと言う、最大の欠点を見つけてしまったのだ。

 最近の小型カメラの場合、必ずと言っていいほどストラップをつける為の金具がカメラの脇に付いていたりする。以前の普通サイズのカメラの場合も、両脇にストラップをつける金具があって、例の典型的な日本人観光客アイテムとしてのカメラを首からぶらさげるスタイルになっていたが、小型の場合はもっとスタイリッシュになっている。
 IXYの場合だと、CMで江角マキ子がやっているように首から下げてもサマになる(江角だからだけどさ)様になっているのだ。
 基本的にストラップは下げるための道具なのだが、カメラの場合「撮影中に固定させる」と言う役割もあったりするのだ。
 カメラを手に撮ったとき、右手にストラップを巻き付けてちょっとした衝撃でもカメラを手放さない様な状態で固定させる役割がある。
 もちろんIXYなんかの小型カメラの場合も同様に使用する。

 そんなワケでCMで反町くんがやっているカメラもストラップをつける金具が付いているのだが、CMではそこにストラップを付けていない。ま、普通に考えたらCMと言う状態だからと思えたりするのだが、ちょっと考えると事情があってストラップを付ける事が出来ないと言うのが判ってしまうのだ。
 このカメラ撮影しようとしてカメラを構えた時に、ストラップの金具の位置がなんと左側に来てしまうのだ。つまり右手にストラップを巻き付ける事が出来ない。
 じゃ、左手に巻き付けりゃいいじゃんと思ってしまうが、基本的にカメラっているのは右手でシャッターを切るような構造になっているので、左手はささえるだけで実際の処、必要なかったりするのだ。
 何故、左側にストラップの金具を付けてしまったか?と言うと、完璧にボディがスライドするというデザイン的な問題点で右側に付けることが出来なかったのだろうな、と言うのが判ってしまうのだ。

 うーむ、使いにくそう。
1998年10月19日(月曜日) 真っ青
 基本的に日常ではヘラヘラしているのが生活信条の私だったりする。
 ヘラヘラしているのに対して「生活信条」等という四文字熟語を持ち出してしまうほど、おまえのヘラヘラ度数は高いのか?と指摘されるかも知れないが、この「ヘラヘラし続ける」と言うスタイルはなかなか大変な事なのだ。
 人間、基本的に生き物なので体調に左右される、それでも周囲からは辛そうと言うのが判別出来ないように、平常心でヘラヘラしているのは、なかなか熟練が必要なのだ。

 そんな私なのだが、とりあえず仕事と云う場面では「ええ仕事しまっせ」をキャッチコピーにしてワッセワッセとやっている。
 実に地味な机の上のコンピューターに向かってひがな一日中カシャカシャ(キーを叩く音)スシャスシャ(マウスを動かす音)ポンポポポン(エラー音)と云う音だけをさせながら黙々と仕事をこなしていくのだ。
 とりあえず集中してだぁぁぁぁぁぁっと行くのだ。
 そこには「ヘラヘラ」の入ってくる余地などどこにもない。
 もー「高度経済成長!」「産めよ増やせ!」「欲しがりません勝つまでは!」「過労死!」と言ったスローガンががんがん立ち上がってしまうような仕事だったりするのだ。
 だから、集中する時は一気に!途中でヘタに休憩などを挟むと、再び集中させるまで時間がかかってしまうのだ。だから、集〜〜〜〜〜〜ぅぅぅぅぅ中〜〜〜〜〜〜ぅっ!とやっている時に横から声をかけて欲しくなかったりする。
 そんなワケで今日も、ワシワシワシワシとワッセワッセを融合させた形で必殺集中仕事をこなしていた。
 「一区切り!」
 と、終われるメドが付いたので「はぁ」と大きく一息つきながら、モニターから目を離した。
 ハッキリ云って、集中しすぎるとイスに座っていながら立ち眩みと同じ状態で、一瞬上下左右の感覚があやふやになってしまう事もあったりする。完璧な酸欠状態に陥るのだ。
 僕は、とりあえず肩をコキコキさせて、腕をぶるんぶるん揺すって、リラックスの体制に入った。

 ・・・・と、その時、異様な物を見てしまったのだ。
 僕の手のひらが血の気が完璧に挽いたようにドス黒くなっているのだ。
 「な・・・なんじゃこりゃ?」
 確かに、仕事の関係で長時間モニターの細かい図柄などとにらみ続けて、一時的に色彩感覚や遠近感覚が狂ってしまう事がある。
 最初はそれかと思った。
 が、いつまで経ってもそのドス黒く見えた手のひらはドス黒いままで変化がないのだ。ついでに、それ以外の物体は正常な色に見える。なんせ、ドス黒く見えるのが左手だけで、右手は正常な色をしているのだ。
 「こ・・・これは何だ?病気か?それとも、集中しすぎで左手の血液が巡っていなかったか?」などと色々な事を考えてみた。
 しかし左手は正常に機能するし、触ってみても血行が悪くなって冷たくなっている様な感じもない。

 と、「うーむむむむ」と考えながら、僕は無意識のうちに、手をイスに座っている太股部分をこする様に上下しているのに気が付いた。
 どーも、これは僕の考え事をしている時のクセなのかも知れないとその時始めて気が付いた。
 何かしら考え事をして自分の世界に没入しているとき、何故か、椅子に座った自分の太ももから膝まで間を手で何度も摩擦させていたりするのだ。
 そして、仕事中に常に右手にマウスを握っていたので、その摩擦動作が出来るのも左手に限られ、しかも現在はいているジーパンってヤツがついこないだ購入したばかりで、まだ一度も洗っていないヤツだったりするのだ。
 うーむ・・・・・・。
1998年10月20日(火曜日) 頑張れ湯川専務
 「セガなんてだせぇよなぁ」と、思いっきり自虐的なCMで注目を浴びているセガっすけど、このセガ、CMはうまいんだよねぇ。
 なんせ、その前はかの仮面ライダー1号で役者バカの藤岡弘がせがた三四郎としてバカ役者ぶりを披露して、CMとしては大ヒットしていた。
 この「CMとしてはヒット」というのは、なかなか悲しい所があるのだ。

 セガの「サターン」とソニーの「プレステ」ってのはほとんど同時期に発売されて、当初はサターンが完璧に優位だったのだ。
 その理由は、マニアックなゲーマーを巻き込んで「ゲーセンでやり倒したあのゲームが自宅でも、ほぼ忠実な形で再現できる!」と、熱狂的な「新しいハードが出る!」と言うのを、待ちかまえて激しく積極的にゲームをしている人を巻き込んでいたからなのだ。
 つまり、ディープなゲームファンに支えられたハードと言う事になる。
 当然、セガはそれまでゲームセンターで展開させていたソフトが多数有るので、それを移植するというのだけでファンは大喜びだったのだ。
 で、積極的にゲームに対して発言するのも基本的にゲームにハマっている人だったりしたので「え?プレステ?あれって、なーんかソフトがパッとしないよね、やりたいって言う感じのゲームないじゃん」みたいな事を言われていた。
 最初の1年は。

 それが、結局「家庭向け」とか「女の子向け」と言う、いわゆるハードなゲーマーに「それってクソゲーでしょ?」と、やらずに言われてしまうようなジャンルなどを積極的に開発をしてきたのだ。プレステ陣営は。
 いわゆるパラッパラッパーとか一風変わったモノや、とにかくリアルになって迫力を追求していたRPGに「ポポロクロイス」などの思いっきりメルヘンな要素を持ち込んだゲームを多数発表した。
 その結果、気が付いたときにはプレステの圧勝と言う感じになってしまったのだ。

 うーむうーむ、と思いつつセガは「自虐CM」を打ち出した。
 もちろん、最初から「ドリームキャスト」と言う、次世代機が発売されるという前提があってのCM展開だってのは見えていたけど、なかなか思い切った事をするじゃん、と言う感じだったのだ。

 とりあえず現在は「ドリームキャストって凄いらしいぜ」と、いう状態のCMになって、少しはめでたしめでたしって気もするが・・・・果たしてドリームキャストって売れているの?
 私はよく知らないけれど、へたすりゃ結局ゲームマニアがどーっと購入して、あとはぱったりって事はないよね?

 最終的にはソフトの善し悪しだけど、なんか「プレステ」で十分満足できるし、プレステのソフトもガンガン出ているから、あえてもう一台ハードを購入するって事は・・・あんまし無いんじゃないかなぁ

 そんでもって湯川専務のCMも、街で「ドリームキャストって結局、ドットが細かくなっただけだろ?」「どーせまたソニックが出て来るんだろ?」「それよかファイナルファンタジーやドラクエの出来るプレステだよなぁ」などと言うモノに続いてしまいそうな気もするのであった。