杉村ぐうたら日記(1998年12月11日〜20日)

▲1998年12月11日:金曜日:クリスマスの買い物
▲1998年12月12日:土曜日:手塚治虫トリビュートアルバム
▲1998年12月13日:日曜日:デジカメ1周年記念
▲1998年12月14日:月曜日:日記を書く私
▲1998年12月15日:火曜日:チェキ
▲1998年12月16日:水曜日:もう一つの2000年問題
▲1998年12月17日:木曜日:紅白を考える・1
▲1998年12月18日:金曜日:紅白を考える・2
▲1998年12月19日:土曜日:紅白を考える・3
▲1998年12月20日:日曜日:紅白を考える・4
1998年12月11日(金曜日) クリスマスの買い物
 私には4歳になる甥っ子がいたりする。
 そんなワケでクリスマス直前の今、ひまを見つけてはおもちゃ屋に出かけていき「あれがいいのか?」「これがいいのか?」などと延々と悩み、ひたすら悩み、ハッキシ言って、お子様がたくさんいる幼児向けおもちゃコーナーで挙動不審人物として店員にマークされて居るような人物になってしまっているのだ。
 なんせ、4歳の子供の趣味ってのがよく判らない。
 いったい今何が、あのぐらいの年齢の子供が興味を引いているのか?と言うのをリサーチする意味でもウロウロしてしまうのだ。
 完璧にクリスマス商戦のど真ん中のおもちゃ屋はいつも以上に派手に飾り付けられて、見本品として大量のおもちゃが動いている。
 シャカシャカシャカ、ジーコジーコ、タタタタタタタ、ウィンウィン、ピカピカ、ビョョョ〜ン、ガシャガシャと言う多種多様な子供が興味を引く音と動きが四方八方で展開されている。
 それに答えるかの様に子供が遠慮無しに大声で叫ぶ、笑う、泣く。
 まったくもって音と光の洪水状態なのだ。

 その中で、ぼーっと立ちつつ、視線は子供の反応を見るためにじとーっとして立っている男。
 そりゃ完璧に怪しい。
 誰だってそんな男が場違いに立っていたらマークしちゃうかも知れないのだ。

 そういえば、高校生だった頃の事を思い出した。
 学校の帰り道、どーにも腹が減ってしまいバス停の近くにあるスーパーに立ち寄ってパンでも買おうかなと思った時の話。
 その頃、毎日の様に文化祭の練習で遅くまでギターを弾いていた。と言っても学校内だったから遅くと言っても6時ぐらいだったと思う。ギターは学校に置いてあって、手にはカバンを持っているだけだった。
 昔からそうなのだが、スーパーなどに立ち寄った時、目的がハッキリしていても取り合えず店内を一周ぐるっと廻らないと気が済まない私は、その日もスーパーを隅から隅まで意味無く歩いていた。
 と、その時小学校1〜2年生ぐらいの女の子がこっちをじぃぃぃっと見ているのに気が付いたのだ。
 「んん?」と思ったが、そーゆーこともあるだろうなぁと思って、別の売場に移動した。
 すると、少し離れた状態でその女の子があとを付いてきて、こっちをじぃぃぃっと見ているのだ。
 「な?なんだ?」
 その後もボクが移動する度に、絶妙な距離を置いてその女の子は立っているのだ。
 うぬぬぬぬぬ、と思いつつ、最初の目的だったパンを手に取りレジに歩いていった。
 と、その女の子もゆっくりとボクの後ろから歩いてくる。そしてボクは何事もなく金を払いそのスーパーを後にした。
 と、スーパーを一歩出たところで後ろを振り返った処、さっきの女の子がレジを打っていたおばさんに何かを話しかけていたのだ。視線をこっちに向けながら。
 あとで他の人にも聞いた話なのだが、どうやらそのスーパーでは中学生や高校生なんかが入ってくると、同じようにその女の子がちったりと監視をして万引きをしないかどうかチェックしているらしい。
 うーーーーーーーむ、万引きしそうな人間と疑われたのは別にどーでもいいが、中高校生が入ってくる度に疑いの眼を向けつつ監視をしなきゃならない小学校1〜2年生の女の子って・・・・なんか教育的な問題として、凄く寂しい教育になっている様な気がするなぁ。
 きっと、その年齢の人を見ると反射的に「悪い人」と思ってしまうんじゃないかなぁ
 万引きする方も悪いが、そっちの方が深い意味で悪い事をしている様な気がしちゃう。

 ま、そんな事を一瞬思い出しつつ私は結局、何を買ったらいいのか判らないまま、自分の趣味のプラモデルやフィギアを購入して店を後にしてしまうのだ。
1998年12月12日(土曜日) 手塚治虫トリビュートアルバム
 ここ数年「トリビュートアルバム」と称して、特定のアーティストの曲をそれぞれのファンだったアーティスト達が、敬愛の意味を込めてアレンジし直し歌った物が作られていたりする。
 ビートルズやジョンレノンあたりから、キッスやクィーンや、日本のアーティストでは加山雄三や坂本九などなど、色々な物が出されていたりする。
 そのいくつかを聴いたことがあるんだけれど、ハッキシ言ってそれぞれのアーティストが自分の思い入れを超えて、必要以上に自分のカラーを出そうとしたり、いじくり廻しすぎて、原曲の良さを殺してしまっているパターンが少なくない。
 そんな事なら、そこで歌われているアーティストのベストアルバムの方が何100倍もかっこいいよ、てな感じを受けてしまったりするのだ。
 往々にしてあるのがディコレーションしすぎ、安易にリズムに電子音系の楽器を使うなど。

 そんなワケで、先日CD屋に行ったところそこで『手塚治虫トリビュート』と言うアルバムを発見してしまった。
 うぬぬ、と手塚治虫ファンの私は思わず手にとり、そのラインナップを見て、気が付くとレジに立っていたワケっす。
  1. ワンダー3  YOU(元フェアチャイルド)  高木郁乃(Jungle Smile)  人見元基  難波弘之
  2. 少年マルス  COSA NOSTRA  忌野清志郎
  3. 鉄腕アトム  少年ナイフ
  4. わたしはメルモ  野宮真貴(ピチカートファイブ)  DIMITRI FROM PARIS
  5. スペースジャイアンツのテーマ  高木完
  6. ふしぎなメルモ  CIBO MATTO
  7. Omukae de gonsu 細野晴臣
  8. カノン  宮沢和史(The BOOM)
  9. ジャングル大帝  BOREDOMS
  10. 名も知らぬ星  浅野忠信  bloodthirsty butchers
  11. アドルフの子守り歌  EL-MALO
  12. 海のトリトン  80年代の筋肉少女帯
  13. リボンのマーチ  あんじ
  14. あの日君はたった1人で  西脇唯
  15. The Astro Boy Theme Song  Sean lennon
  16. 永遠の物語  ショコラ
  17. 僕は愚かな人類の子供だった  佐野元春
 よく判らない面子なのだが、なかなか凄い組み合わせで、中には名前を聴いたことはあるけど音を聴くのは始めてって人もいて、そーかそーかこーゆー音を出すのかぁと言う感じだったりする。
 このトリビュートが普通の物と違うのは、半分ぐらいがアニメの主題歌のリメイクで、残りの半分が漫画を読んでそれに対してイメージソングって事になっている。
 この中でう〜むと思ったのは、細野晴臣の『Omukae de gonsu』。インストなのだが、テーマのもってきかたの渋さと曲の軽妙さが実に気持ち良い。
 ここでテーマにされている「おむかえでごんす」とは手塚漫画の中で意味不明に出てくるキャラクターの1つで、かの有名なヒョウタンツギの次に出番が多いので、たぶん手塚漫画を読んだ人はどっかで眼にしている。
 あと渋いのは宮沢和史の『カノン』。これは大人向け漫画の短編で、戦争時代の実にしみじみとした話で、それで居て神戸の大空襲を目の当たりにした手塚ならではの、激しい戦争批判の漫画だったりする。
 最近の漫画家でも戦争批判的な物を書く人などは居るけれど、実際に体験した人にはかなわないと思う。
 同じ様な作家では「ゲゲゲの鬼太郎」で有名な水木しげるの戦記物も、彼自身が戦争に行って左腕を切断した経験を持っているので切実な物があるっす。
 戦場に行った人と、爆撃された人、立場はかなり違うがこの辺は読んで損はないっす。

 話が思いっきりズレてしまったが、中にはアメリカからショーンレノン(ジョンレノンの息子)も参加して、鉄腕アトムが「アストロボーイ」と言う名前でアメリカで放映された際の主題歌を歌っている。と言ってもメロディは鉄腕アトム・・・・だと思う。ちとメロディを変えて歌っていると思うので、何か違和感が残るけど。

 ま、そんなワケである意味では面白く、別の意味ではまとまりが無いアルバムでした。
1998年12月13日(日曜日) デジカメ1周年記念
 そんな訳で他人には全然興味のない記念日なのだが、とりあえず私にとっては今日は「デジカメを購入してから1周年記念と言うことになっているのだ。
 いやはや、まったくもって目出たいんだか何ンだか判らないが、1年経ってしまったのだ。
 そんでもって、その365日の間に7000枚以上の写真を撮ったりしている。
 実に凄い数だったりするのかも知れないが、その殆どが無意味写真だったりするのだな。そこらの風景とか、適当にバシバシ映しているだけで意味なんて物はあんましない。
 しかし7000枚と言うと、普通の写真の36枚撮りフィルムだったら約195本と言う事になってしまうのだな。実際にこの枚数を普通の写真で行ったとすると、金がいくらあっても足りないと言う事になるのだ。
 ところがデジカメってヤツは最終的な見る場面をモニターっつう事に限定しちゃえば金はかからないからいい時代になったと思うのだな。厳密に言ったら、私は撮影した無意味写真もすべてMOに保存していて、そのMOが現時点で7枚目だったりするので、その値段はあったりするのだが、そーんなの痛くも痒くもないもんねぇと言う感じなのだ。

 私のカメラに関しての持論とは「カメラは撮影した枚数に比例して味が出る」と言う事だったりする。
 『上手い』とか『芸術的だ』とかって部分は、もって生まれた部分とか、学習して習得したりする部分が出てくるのだが『味』っつー曖昧な物は、やっぱカメラの視線がどれだけその人の視線に近付いているかっつー物がある訳っすよ。
 その為にも「数を写す」っつーのが大事なのではないかと思っていたりする。

 写真撮影が好きで何枚も写真を写している人って、絶対的に簡単なスナップでも「その人っぽいアングル」とか「その人っぽい被写体の選び方」ってのがあったりする様な気がする。
 なんか、それは自分の写した写真ってヤツを見ても感じたりする。
 たとえば、僕がデジカメでバシバシ撮影しているのを友人なんかが「デジカメってヤツを触らせてよ」などと言って、フィルムが無駄にならないって事で「じゃためしに撮影してみる」と言って僕のデジカメで撮影したりする。でもって、あとでプレビューした時に、そこで撮影された写真は何かが違うのだ。なんか自分の視線ではないと言うのを感じちゃったりする。

 しかし残念なのは、学生時代にこーゆー便利なデジカメなんて物が無かったことを本当に残念に思っていたりする。
 学生時代からカメラをずっといじって来た訳で、一時期は毎週絶対、最低でも36枚撮りフィルムを使いきっていた事があった。もー級友だろうと、近所の風景だろうと、自分の視界に入る物はなんでも撮影したかったって感じだった。
 それからかなりの年月がたって、その当時は無意味な無駄な写真だったのだが、現時点では色々な意味で貴重な財産になっている訳で、あの時代にデジカメがあったら本当に、今とは比べようがないほどの量を記録していた様な気がする。

 そんな訳で、デジカメを買って1周年だが、すでに二代目のデジカメが頑張っているワケで、きっとこれからもずっとずっと死ぬまでこんなペースで写真をとり続けて、無意味な風景や人物を記録した、ある意味で時代史を残していくと思ったりするのだ。

 10年で7万枚
 30年で21万枚
 1秒間に16コマ動くフィルム映写機に掛けても3時間半かかる・・・・

 私が死んだあと、そんな膨大な写真どーなっちゃうんだろ

1998年12月14日(月曜日) 日記を書く私
 そんなワケで更新が滞っていたりするのですが、日々日記と称してこんな文章を書いている私なのでありますが、いったいどこが日記なのだ?と言う部分は少なくないのだな。

 これっていわゆるエッセイだったりする。
 そんなワケでよーく考えてみると1年間365本のエッセイを書くという、かなりヘビーな荒行に挑んでいる様な感じだったりする。
 それが本職ならば書けるだろうが、こちとら自慢じゃねぇがただの平会社員でぇい、そんな時間ありゃしねぇってワケなのだ。
 一応、日記にも書かれていない部分でもそれなりの生活をして、生活をしている。
 なかなか大変さんなのだ。

 そんな事を言いつつ、何か毎日何かを書かないと少し欲求不満になる私は「文章書きジャンキー」なのかもしれない。
 ま、そんなワケで今年の残りも、来年も、来世紀もずっと続いていくと思うのだ。
1998年12月15日(火曜日) チェキ
 今年の秋頃発売された名刺サイズの写真が出来るポラロイド(←これは本当は商品名だから正式にはインスタント写真)「チェキ」っすけど、これの雑誌広告を見たのが夏の終わり頃だと思った。
 その少し前、春先にも新しいタイプのインスタント写真が取れる物がバンダイから発売されて話題になっていた。
 それは出来た写真がいわゆるプリクラサイズでやたらと小さかったので、ちと触手が伸びなかった。(店頭で眼にしたら買っていたかもしれないけど)
 処が今回の「チェキ」ってヤツは撮った後も収納しやすいカードサイズ。最近流行のトレーディングカードや名刺と同じ大きさなので、その手のアルバムやホルダーは既にたくさんある。
 システム手帖にも収納しやすい。
 そんでもって本体もフィルムも、それ以前の物と比べて安い。
 あぁ欲しいっす、と、またしても物欲大王が心の底から沸き上がってきてしまったのだ。
 いかんいかんこの間新しいデジカメを購入したじゃないかと思いつつ、うむむむと気分が盛り上がってきてしまったのだ。

 そんな時に我が家に遊びに来ていたカメラ屋店員、通称アニーに話を聴く機会があった。
 「あぁそれ、年内一杯には絶対手に入らないよ、入ったとしても来年の3月にどうかなって感じ」
 と言う話だったのだ。どうも店頭の物は完璧売り切れ状態で、予約待ちが大量で今予約しても次の次の・・・ずっと先だというのだ。
 そんでもって、TVで流れていたCMさえもが、こんな現状で宣伝しても意味がないと言うので中止になっているらしい。
 うぬぬぬぬぬ、と普通ならばここで「手に入らないと聴いたら、余計に欲しくなった」と闘志を燃やしてしまうのだろうが、私の場合は「じゃ、いいや」と淡泊に気持ちが醒めてしまうのだ。

 きっと誰もが見向きもしなくなった来年の今頃には手にしているかも知れない。
1998年12月16日(水曜日) もう一つの2000年問題
 いわゆる2000年問題っつーと、コンピュータってヤツに絡んだ問題っす。
 コンピュータは年号を下二桁で処理していて1998年だと「98」っつー事ですが、これってヤツは大昔のコンピュータが抱えていた「データ記憶容量がぜ〜んぜん無い」と言う部分を抱えたまま今に至ってしまった為の弊害だったりする。
 今は1メガなんて鼻くそ状態、それが1000個集まった1ギガだって当たり前の世界だったりするけど、今から5年前でさえ「おい、◎◎◎◎が40メガのハードディスク買ったんだってさ」「ひゃ〜金持ちぃぃ」などという会話がまかり通っていた。
 それが今じゃ「40メガのハードディスク?何ンにも使えねぇじゃん」なんて、誰も見向きもしなくなってしまったのだ。
 それよりさらに大昔の話、「データ記憶をなるべく軽くしたいよね」と言うアイディアからデータ保存などの日付処理を「1970」とするところを「70」だけにしちゃえば半分で済むという事になった。
 ま、まだ20世紀も半ばで、2000年なんてずっとずっと先の話だったのだ。まさか、上二桁「19」が「20」になる日が来るなんて思っても見なかった(思っていただろうけどさ)。
 そんな状態で、気が付いて見れば20世紀もあとわずかって事になってしまったのだ。
 そこで「こりゃ大変だ」って事になったのは、コンピュータの中では年の「98」ってのは当然頭に「19」が付く上でって条件で短縮処理しているので2000年の表示を考えていなかったのだ。「00」と表示すると自動的にコンピュータは1900年と言う状態の計算をしてしまったりする。
 個人で持っているコンピュータあたりはOSっつー、実行させるためのソフトでそれなりに処理する事が出来るようになったが、問題は多くのムチャクチャ金の掛かっている公共的なコンピュータだったりするのだな。
 銀行のコンピュータなんかでも、入金の日付から自動的に利子などを計算しちゃっているのだが、突然「00」になった時、「1900年」と言うワケの判らない時代に引き出そうとしちゃっている状態になって、利子が思いっきりマイナスになったり、逆になったり・・・・
 あと交通の信号だって時間で「この時間は通勤ラッシュだから」とか「今日は日曜日だから」とかって言う状況に応じた信号の変化をする様になっている。それが「1900年」になった途端に、その辺がムチャクチャになって(曜日は完璧に狂う)しまったりする。
 そのぐらいならマシなのだが、話では軍事関連のコンピュータも対応していなくて、ヘタすると暴走してしまう危険性も含んでいるという。

 なんか聞いた話では、一部では間に合わず何かしらの事故が起きそうなのだと言う。実に現代は知らず知らずの内にコンピューターに囲まれて生活していると言う事なのだ。

 と、インターネットをやっている人なら当然知っている事を書いてみた。
 このHPはずっと継続していく予定なので、あと10年後にでも「2000年問題って何?」てな時のリアルタイムなデータベースとして残してみました。

 そんなワケで2000年問題と言うとこんな話なのだけど、もう一つ別の2000年問題が一部では持ち上がっているらしい。
 なんか良く判らないが「21世紀は2001年からなのか、2000年からなのか?」と言う事で、議論になってしまったりするらしい。
 うーむ、大昔から「21世紀は何年から?」などとクイズに出ると答えは当たり前の様に「2001年から」となっていたのだが、直前になって多くの人が「2000年からだろ?」「いやいや2001年からだよ」「そりゃおかしいぜ、やっぱしジャスト2000年からだよ」などともめていたりするらしい。

 何故もめるのか良く判らないが、色々な所でイベントとして新世紀がらみイベントは2000年に開催されるらしい。
 でもって既に1年以上先の話だが、1999年から2000年に掛けての大晦日&正月のホテルなんかの予約が埋まり始めていると言うのだ。
 うむむむむむ、何故だ?

 よーく考えると「世紀」っつーのは100年単位だったりするワケで、基本的に西暦1年からの100年間を1世紀としている。なんせ数学と違って「0」と言う年号は存在しない。
 1年の前の年は「マイナス1年」なのだな。
 数学だったら「1」と「-1」の間には「0」が存在しているのだが、年の場合は無いっす。
 そこから計算していくと「1901年〜2000年」が20個めの世紀っつー事になると思うのだが・・・・。

 それより今回の世紀末はもっと凄い「ミレニアム」と言う「1000年期」まで控えているっつー事。
 めったに経験出来る物じゃないから、凄いイベントになると思ってしまうのだな。
1998年12月17日(木曜日) 紅白を考える
 そんなワケで、やっと紅白出場者を全部把握できた。
 発表された頃、仕事が忙しくてちゃんとチェック出来なかったっす。
 そんなワケでまず連続出場している人たちっす。
【紅組】50音順
  1. 安室奈美恵 (4回出場)
    ま、とりあえず話題性あるから、NHKもどうしても出したかったろうしね
  2. 石川さゆり (21回出場)
    みんな信じないかも知れないけれど、石川さゆりもデビューは「スター誕生」でアイドル系だったっす。演歌寄りだったけど
    ついでに静岡の某所にある別荘に仕事で行った事あるっす

  3. Every Little Thing (2回出場)
    ボーカルの持田さんっすけど、ファンなんかは「むちゃ可愛い」などと言っているらしいが、私は「眼がどこかに飛んでいってる」「どこ見ているのか判らなくて怖い」と思ってしまうっす。
    持田さんはテレビ東京深夜番組の「黒BUTAオールスターズ」出身っすけど、私はELTがデビューした時に「黒BUTAの持田がバンドを組んだ」と思っていたので、後々になって「ELTの持田香織の過去発見」みたいに雑誌に書かれていた時に「うぬぬ」と思ってしまったっす。

  4. 華原朋美 (3回出場)
    今年は音楽的な部分はさほどの様な気がするけど・・・
  5. 香西かおり (7回出場)
  6. 伍代夏子 (9回出場)
  7. 小林幸子 (20回出場)
    この人はもう「紅白を見る理由」の一つになっていますから、NHKもはずせないでしょ。
    たとえヒット曲がなくとも、もう「紅白の顔」ですからねぇ
    そういう意味で最初はムチャな衣裳を着てくだらないなぁと思っていたが、今年の紅白ではどんな衣裳を?と、出場が決定する以前から噂される様になるワケで、ある種、頭いいよなぁ
    しかし冷静に見聴きしていると、この人にとっては歌っている曲の歌詞との無関係なさってどーなんだろ。

  8. 坂本冬美 (11回出場)
  9. SPEED (2回出場)
  10. 天童よしみ (3回出場)
    魔除けとして存在を認められている人っす。しかし今回で3回目の出場だったとは知らなんだ。
  11. 中村美律子 (6回出場)
  12. 長山洋子 (5回出場)
    やっぱし演歌は強いなぁって感じ。この人が以前のように「ビーナス」とかのダンスミュージックを歌い続けていたら、今頃いないと思うっす。
    やっぱ長く芸能界に留まりたければ演歌だよねぇ。おニャン子クラブの城之内早苗の例もあるし。(最低限でも歌唱力は必要だけどさ)

  13. 藤あや子 (7回出場)
    エアロスミスの大ファンで学生時代はバンドを組んでいたらしい。でもってエアロスミスが来日した時に念願の対談をしたっす。
    でもって色っぽいっす。20代前半の頃、2回の離婚経験があるって噂っす。

  14. MAX(2回出場)
    なんかどんどんと「仕事の疲れをカラオケで発散するパッとしないOL」ってイメージが強くなって来た。最近ではさらに「合コンでめぼしい男が居なくてあぶれたOL4人組がヤケになってカラオケを踊り歌う」てな感じになりつつある。
    そんでもって、たぶんソロ活動ってありえないって感じがする。しないって言うより、出来ないって感じ。
    その辺りの失敗の二の舞に成らないようにと、後輩のSPEEDがバラ売りをし始めた今日この頃。
    ところでMAX以前のスーパーモンキーズで売れなくて「この先消えて行きそう」って頃に某雑誌でナナがセミヌード手前の写真を・・・ってのプレミア付いているのかな?

  15. 由紀さおり・安田祥子 (7回出場)
    歌う能面姉妹。
  16. 和田アキ子 (22回出場)
    今年一番聴いた曲は「永谷園のマーボー春雨!広東風」ってメロディだよなぁ。去年は「チャ〜ハンの素なら永谷園」だったしなぁ。
    あと和田アキ子って言うと「しあわせ家族計画」って番組で、何もしないで見ているだけって印象しかないっす(それ以外の番組はほとんど見ていない)
    なんでそこに居るんだろう?っていつも思っている。

【白組】50音順
  1. 五木ひろし (28回出場)
    演歌系とポップス系が一緒の歌番組に出なくなって久しいけど、そーなると五木ひろし辺りも私は年に1回ぐらいしか見ないっす。
    バラエティにも出てこないし。CMにも出ないし。

  2. 北島三郎 (35回出場)
    それでもオヤジはバラエティにも時々出たりするから、なんとか見たりする。
  3. GLAY (2回出場)
    一昨年から去年に掛けての大ブレイクの後に出した曲って、何かよく判らないっす。
    ファンに刺されるかも知れないけれど、私の中ではこのグループはロックバンドではなく、ポップスグループで、良質なポップスを造る才能を持っていると感じているんですが・・・
    今年のシングルはなんか、ロックしようと言う気持ちが空回りしている様な感じがしちゃうっす。
    もっと開き直ってポップスを造れば絶対良い曲を作れると思う。(偉そう)

  4. 郷ひろみ (19回出場)
    確か郷ひろみは80年代の半ばに「賞や紅白は卒業だ」みたいな事を言って辞退した様な気がするのだが・・・・。
    よく落ち目に成りかけた人なんかがそう言って紅白落選前に手を打つことがあったりするらしいけど、真相はどーだったんでしょうか?
    ま、今年は「ダディ」で有名っすけどね。
    そー言えば同じように80年代後半「賞&紅白卒業宣言」をした田原BIG俊彦は本当に過去の人になっちゃったねぇ

  5. 西城秀樹 (15回出場)
    やっぱし日本のロックの頂点はこの人でしょ。
    絶対的に最近のビジュアル系なんて言われているロックバンドの歌唱法は西城秀樹が元祖っす。

  6. さだまさし (10回出場)
    なんつーか、ヒットもしていないし、TVで見るのはダスキンのCMだけだけど、いわゆるNHK的に安心できる人って事すかね?
  7. SMAP (8回出場)
    しかしジャニーズの力の凄い事はSMAPって最初の数年は全然だったのにその当時から紅白に出ていたりする。
    最近の「V6」や「kinki Kids」は何故か出ないけど。
    去年は紅白のエンディングの時、司会をしていた中居以外は次の番組の為に早退していた。(他の歌手じゃ許されないだろうなぁ)

  8. 谷村新司 (12回出場)
    チンペイ・・・・って今さら谷村新司の事をそー呼ぶ人はいないか。
    この人も堀内孝雄と共に演歌系に鋭くスライドして行った人なのだ。
    昔のアリスのファンはどー思って居るんだろうか?ま、多くのリアルタイムのファンは演歌を好む様な年齢になっているからいいのかも知れないけれど・・・なんか、違うような気がするなぁ。
    と言っても、昔からロカビリー系の人が、グループサウンズの人が、フォークの人が、気が付くと演歌を歌っていたりするのが「ザ芸能界」だったりするからねぇ、そんじゃビジュアル系なんて言われている人々も気が付くと・・・なのかなぁ?
    確かにすでに演歌臭い人・ムード歌謡臭い人は何人もいるから・・・と言っても、熱狂的なファンが怖いので名指しで指摘は出来ないっす。

  9. T.M.Revolution (2回出場)
    やっぱしせっかく同じステージに立って居るんだから、西城秀樹と何かしらで絡んだ部分を見てみたいっす。
    私はTMレボレボは『90年代の西城秀樹だ!』と見ているワケで(って後1年しか90年代はないけど)、ジャパニーズロックのある種の完成型の秀樹を越えて欲しいと思っているのであります。
    ちなみに異論はあるかも知れないけど『80年代の西城秀樹』は「BOOWY」だと思う・・・・って、80年代も90年代も西城秀樹は活動してんだからそーゆー事は言ってはいけないのか?

  10. TOKIO (5回出場)
    TOKIOは基本的にバンドなんだけど、あんまし最近はバンドマンってイメージないっす。俳優か電車と競争してるかって感じ
    しかしジャニーズでありながら最近はドラマの脇を固める様な役が多くなっているので、感心している。
    なんつーかジャニーズって演技出来ないのに主役に祭り上げられちゃったりするパターン多いっすから。

  11. 鳥羽一郎 (11回出場)
  12. 細川たかし (24回出場)
  13. 堀内孝雄 (11回出場)
  14. 前川清 (8回出場)
  15. 美川憲一 (15回出場)
    この人も小林幸子と対になって衣裳の派手さを語られる人だったりする。
    しかし何ンと言っても凄いのは、一度メジャーからフェイドアウトしかけてからの紅白復帰組で、それからは毎年必ず出てくる人になったワケ。
    その一時期はほとんどTVで見かけなかったのに浮上した理由ってのが、コロッケの物まねだったワケで、それをきっかけに紅白にまで・・・・って、この人の最近の曲って本気で知らないや。

  16. 森進一 (31回出場)
  17. 山川豊 (6回出場)
  18. 吉幾三 (13回出場)
1998年12月18日(金曜日) 紅白を考える・2
そんでもって今年初出場のめでたい人達っす。
【紅組】50音順
  1. Kiroro (初)
  2. ポケットビスケッツ& ブラックビスケッツSPバンド(初)
  3. モ−ニング娘。 (初)
【白組】50音順
  1. DA PUMP (初)
  2. ラルクアンシエル (初)
  3. LUNA SEA (初)
しかし、本当に昔なら考えられなかったグループが出ている。
ポケットビスケッツ&ブラックビスケッツと言う、思いっきり民放のTVのキャラクターの出演って事がいままでほとんど無かった。
 しかも、混合ユニットって考え方は、最初からTV番組「ウリナリ」を見ていて、このグループが相反して存在しているって事を理解した上での人選だったりする。
 それ以外にはモーニング娘。なんつー存在は完璧に『ASAYAN』出身だし・・・・・
1998年12月19日(土曜日) 紅白を考える・3
でもってめでたい的な意味で言えばこっちの方がめでたいかも知れない、復帰組っす。
【紅組】50音順
  1. 川中美幸 (11回出場)
  2. 工藤静香 (8回出場)
    八代亜紀が紅白から消えてから早5年(最後が1993年)、トラック野郎達に一番人気はこの人だ。新しい時代のトラック野郎、農村、漁村のマドンナなのだ。
  3. globe (2回出場)
    小室実験室。
    どこまで高い声が出るのかの記録に毎回挑戦しているのではないか?と言う状態なのだ。
    今年は4枚連続シングル発売に踏み切ったが、これはただ単に「チャートの10位以内に同時4曲と言う記録が今の処ないので」と言う理由らしい。しかし、とりあえず全部10位以内に入ったが同時ではなかった為に記録はなし得なかった。
  4. JUDY AND MARY (2回出場)
  5. 田川寿美 (3回出場)
  6. 西田ひかる (4回出場)
    別の意味で今年の紅白の話題を独占している。何故何故・・・・・。一番大きな何故を抱えているのは本人かも知れない。
    そんでもって何と言う曲を歌うのだ?「私のNo1」か?・・・・・
    とりあえず、過去にどんな歌を歌っていたのか全然思い出せない。まさか「鉄鉄、分分、鉄分分〜」とは歌わないだろうなぁ。
    そんな歌を歌ったら和田アキ子だって今年の最大のヒット曲「永谷園のマーボー春雨!カントン風!!」と歌ってしまうぞ。(NHKだってば)
【白組】50音順
  1. 武田鉄矢(海援隊) (5回出場)
    海援隊で出てもソロで出ても同じ。出演回数は普通グループ時とソロは別カウントだけど、この人の場合合計されて書かれている事がほとんど。
    しかし海援隊と言われても、残りの二人の名前をちゃんと言える人ってどれくらい居る?
    なんせ武田鉄也でさえ海援隊コンサートの時に思わず「バックの二人」と言いかけて「メンバー」と言い直したぐらいっすからねぇ
  2. TUBE (2回出場)
    冬のチューブっすか・・・去年は出たくても、大晦日にドロンズと一緒にアラスカにいたから
  3. 橋幸夫 (19回出場)
  4. 山本譲二 (10回出場)
    復帰と言ってもとんねるず憲武とやったユニットでも出ているからね
1998年12月20日(日曜日) 紅白を考える・4
よけいなお世話ですが、去年出て今年出ない人々
【紅組】50音順
  1. 広末涼子(過去1回出場)
    大学受験の為、今年は活動を抑え目にしますと言っていたが、連ドラに何本か出るし、CDもガンガン出すし、写真集出すし、さらに舞台までやって・・・・で、ラストの紅白は自ら辞退したらしい。
    しかし今年は早稲田受験でミソを付けたっす。でも嫌いだって言う人のコメントの中で「俺より頭いいから(受験生)」ってのが涙を誘ってしまった。
  2. 岩本公水(過去1回出場)
    最初からこの人、知らないんでコメント出来ないっす。
  3. 松たか子(過去1回出場)
  4. 森高千里(過去6回出場)
    この辺が出ないで、西○ひ○る辺りが出るってのが不思議だったりするのだな。
  5. Le Couple(過去1回出場)
    ま、いわゆる1発屋さんですからね。
  6. DREAMS COME TRUE(過去8回出場)
    今年はニューヨークに居ますからねぇ、しかしその前にあんましTVに出ない印象があるけど8回も紅白に出ていたって事が驚きっす。
  7. オ−ロラ輝子(過去1回出場)
    企画物で1曲のみっすからね、しかもNHKがらみで。
  8. 森山良子(過去7回出場)
  9. 都はるみ(過去29回出場)
【白組】50音順
  1. 反町隆史(過去1回出場)
    今年も選考委員会の中では「人気があるから出そう」と言う声もあがったらしいけど、去年の出演の際に「何故あんなヘタなヤツを出すんだ」などの抗議電話が大量に寄せられた為に今回は却下されたと言う噂が流れている。
  2. シャ乱Q(過去3回出場)
    ちょっと出ようにも出られない状態。もしかするとこのままフェイドアウト解散か?
    ま、つんくは別のお仕事が急がしそうだし。
  3. 藤井フミヤ(過去5回出場)
    フミアートに力を入れすぎましたか?確かに音楽活動していた様な記憶がほとんどない。F-BLOODは去年だっけ?
  4. 南こうせつ(過去5回出場)
    おいちゃんも、90年代に入ってから突然出演しだしたけど、ナツメロ歌手状態だったからねぇ
  5. 河村隆一(過去1回出場)
    とりあえず今年はバンドの方で出ています。
  6. X-JAPN(過去5回出場)
    出ろつったって2度と出られないだろー、複雑な理由が重なりすぎて
  7. 加山雄三(過去13回出場)
    出てもあいかわらずだからなぁ、場を仕切りたがるし。
ついでに、たぶん2度と紅白にでれない人
とんねるず
紅白史上最も値段の安い衣裳と言うコンセプトで「ブリーフ1枚」の状態で出演。
おかげでそれ以来NHKの仕事さえ・・・・・
2年前の憲三郎&ジョージ山本は、とんねるずでは無いってのと、バックに「北島三郎事務所」が控えていたおかげで実現できた。

吉川晃司
本番のステージ上で、突然ギターに火を付けるという、ジミーヘンドリックスのパクリパフォーマンスを披露。
当然リハーサルには、そんなのは無かった。おかげでメドレー的に次を歌う河合奈保子は呆然として歌い出せず。
それ以来吉川はNHK出入り禁止と言う噂。