< 杉村ぐうたら日記(1999年9月1日〜10日)

▲1999年9月1日:水曜日:受け狙いの一発目
▲1999年9月2日:木曜日:料金滞納
▲1999年9月3日:金曜日:世間知らず
▲1999年9月4日:土曜日:自分を追い込む日々
▲1999年9月5日:日曜日:ただいま売れています
▲1999年9月6日:月曜日:誰が買うの?
▲1999年9月7日:火曜日:そりゃ早すぎるだろ
▲1999年9月8日:水曜日:おねだり天国
▲1999年9月9日:木曜日:199999
▲1999年9月10日:金曜日:乱歩的少年人生
1999年9月1日(水曜日)受け狙いの一発目
 夏休み開けに久々に学校に行ったら、何故かみんなが自分の事を今までと違うアダ名で呼んでいたら怖いよね。
 突然付けられた「満州事変」と言う意味不明なアダ名、その名前の由来は付けられた本人以外、クラスメイトすべてはどうやら知っている様子。

 そんな訳で、新学期です。北海道はすでに8月後半から新学期で、大学生はまだまだ休み中でと言う感じかも知れませんが、とりあえず風物詩的には新学期です。
 この基本的にはずっと夏休みの間に出会わなかったクラスメートに久々に再会するってのは、結構ワクワクしちゃったりする。
 などと言いつつ、8月の20日前後に全校登校日なんてのが突然あったりして、顔を合わせていたりするんだけど9月1日は特別なのだ。

 当時は寝ぼけた少年だったし、実家がサラリーマン生活家庭でなかった為にあんましピンと来なかったが、今思えばこれって休み中に全校生徒を集めて無事の確認とか休み中の心得を言うためでなかったワケだ。
 ただ単に月のおわり頃の20何日は先生の給料日だったワケで「先生がこうして登校してくる日なのに、生徒が休みとはけしからん!」と言う教育的配慮のたまものだったワケですね。
 どうりで夏休みに入ったばかりの7月の同日にも登校日があるワケだ、あの当時「休み中の確認とかなら、休みのド真ん中8月10日辺りにやればいいのに」と思ったのはトンチンカンな勘違いだったワケですね。
 どうりで、春休み時期の3月20日辺りにも「転勤する先生を見送る」と言う名目で全校登校日になっていたりするワケだ。

 などと言う話はこの際おいておいて、新学期が始まる初日は「どんなネタでクラスに入って行こうかな」などと計画を練ったりするような少年だった。
 ドアを開けた瞬間に第一声、何かギャグをかまして受けを取ろうと考えたりすると言う本質は、いまだに変わっていない。雀100まで踊り忘れず、3つ子の魂100までなのだ。きんさんぎんさんはもう踊りを忘れたのでしょうか。

PS.
今は銀行振り込みになったので、全校登校日ってのが無くなったと言う噂は本当ですか?
1999年9月2日(木曜日)料金滞納
 7月頃、携帯電話を遂に買った。と言う話はその当時に書いた。
 で、それからしばらくしての話なのだ、契約した「東海デジタルホン」から封筒が届いた。ま、たぶん電話料金引き落としがどーのこーのってヤツなんだろうなぐらいにしか思わず、その封筒を机横の引き出し『証書類ツッコミ箱』に無造作に入れて置いた。
 私は基本的に面倒くさがりなので、そーゆー料金がいくらだとか言うお知らせの封筒を見なかったりする。だから莫大な料金が間違って引き落とされていても気付かないかも知れない様なうかつな人なのだ。
 それ以外にも、WOWOWから毎月送ってくるTVガイドも袋から出さなかったりする。というか、ここの処本当にTV見ていないな・・・なんか意味なく毎月引き落とされているって事になるなぁ
 などと思いつつ、以前から買っている「TVタロウ」などと言う衛星放送を中心にした1ヶ月分のTV番組ガイド雑誌なんかを買ったりしている。が、TVを見なくなっているので激しくこれも無駄な買い物なのだ。などといいつつ、昔からの慣例で毎週「TVガイド」を買っている。
 あぁなんてこった。

 そんなワケで、携帯電話のその封筒を開けなかった事から事件は始まる。
 その1ヶ月後、8月の中旬、再び「東海デジタルホン」から封筒が届いたのだ。で、その封筒には赤い文字で[重要]などと書いてあるのだ。ふ〜ん重要ねぇ、などといいつつ相変わらず開封もせずに何気なく机の上に置いた。
 で、それから数日経った9月初旬のある日、ふとその封筒が目に付き珍しい事にその封筒を開けてみたのだ。そこには意外な事が書かれてあった。
 「料金未払い」
 え?と驚いてその内容を見ると、銀行から携帯電話の料金が自動引き落としになるのは契約した翌月からで、契約をした月の半端な料金だけは直接振り込んでもらう、と言う事になっているらしいのだ。
 うぬぬ、と思いそれを見ると「2118円を至急以下の口座に振り込んで下さい。9月6日までに振込が確認できない場合は電話の使用を差し止めさせて貰います」などと書いてあるのだ。
 げげっ、と思ったのだ・・・・うぬー、確かにそんなに頻繁に携帯電話を使用しているワケではないので、無くても生活に支障をきたすというワケではないが・・・・。
 こりゃ、明日さっそく会社の昼休みに銀行にでも行って振り込まなくちゃな、などと考えるのであった。まさか振込があんな事になってこんな事ができるとは、世情に疎い私は頭の中になかったのだ。
 (馬鹿話は続く)
1999年9月3日(金曜日)世間知らず
 で、翌日昼休みに行こう!と思ったのだが、そんな日に限って仕事が立て込み外出できない(byマーフィーの法則)
 結局その日は諦める事にした。明日が勝負だ!明日は金曜日だ!(この日記、金曜日の日記ですが、その後にまとめて書いているので時間的におかしくても勘弁してね)
 と思った時に限って再び仕事が立て込み外出できない(byマーフィーの法則)
 どーすりゃいいのだ?銀行は土曜日日曜日休みなので勝負は残された月曜日しかないじゃないか!
 などと思いつつ家に帰った。で、土曜日の夜「あれ?もしかしたら銀行振込ってキャッシュコーナーでも出来るんじゃないか?」などと思い出した。
 あまりにも世情に疎い私は、そんな事をやっと思い出すのであった。
 あぁ日曜日にやればいいじゃないか・・・・などと思っていたら、突然、予定が出来てしまって銀行なんかにいけなくなってしまったのだ。
その日曜日の夜、当然銀行のキャッシュコーナーも閉まっている時間、やべーやべー、やっぱしこのままでは月曜日に掛けるしかないのだな。それとも誰かに頼んで銀行に行って貰おうかな・・・などと色々と杉村はダメっぷりを発揮しながら考えていた。

 そして改めて、その料金未納通知書を見直した。「あぁ2118円でこんなに苦しむ事になろうとは・・・」などと溜息を付きながら、裏面を見た。
※お支払いはお近くのコンビニで出来ます(セブンイレブン・ローソン・ファミリーマート・・・・・)
 ありゃ?   そーゆー事になっていたのね世間一般では・・・・
 そんなワケで、さっそく日曜日の夜11時、セブンイレブンで2118円なりを払う私がいたナリよ。

 なんつーか、どうも世間一般の杉村のイメージは「なんだか雑学だか判らないが普通の人が知らないような細かいことを大量に知っている」と言う事になっているのが「生活していく上で必要な基本的情報を知らない人」だったりするのだ。
 ちったぁその辺をなんとかしなくちゃいけないんじゃないか?と自覚した事件でありました。
1999年9月4日(土曜日)自分を追い込む日々
 そんなワケで杉村が編集する第二のメールマガジン『雑学大作戦:知泉』が創刊されました。
 なんつーか、やってもうた。と言う感じで、たしか『ひねもす本舗MM』を発刊した時も「週に1回ってのはアッと言う間にやってきてキツイ」みたいな事を言っていなかったか?
 しかし、私は「学習能力がない」
 そして新たなるメールマガジンを創刊してしまうのだ。

 とはいえ『ひねもす本舗MM』の方は思いっきり創作系で、毎週毎週、頭をひねってこれでもかこれでもか!と考え抜いたあげく、読者からの反応もほとんどなく「しょぼ〜ん」とか思いつつ「てやんでぃ次週はどひゃ〜っと行くもんね!」などと自虐的に闘志を燃やしたりしていたりする。
 それに比べ、今回創刊した『雑学大作戦:知泉』は、基本的に調べ物系な内容で、創作すると言う頭脳の使い方はしないので、まったく別方向と言うことが出来る。
 でもって、すでにHPの方にはそのネタが山積みで、さらに自分のハードディスクの方には未発表の入力済みネタがまだまだ大量にあると言う状態なのだ。
 まったくもって、質より量と言う物量大作戦が好きな人間なのだな、私ってヤツは。

 だから、創刊時の現在、すでに50号以上先まで編集済みと言うことになっていて、世間から見たら「毎回毎回大変ですねぇ」と思われていても、実際は何もしていない状態だったりする。
 だから新創刊もそんなに問題ないのだ。
 と言いつつ、基本的に編集が好きらしく、もうしばらく良いって言うのに新たに編集をして70号も80号も完成しちゃったりする。
 う〜む、と思ってしまいました。
 とりあえず週に3回(月曜日・木曜日・金曜日)に皆様の元へお届けするつもりでいたのですが、80号と言うと、27週先になってしまうのだよ。
 27週先って言うと、世の中はすっかり2000年で、季節は3月と言うことになってしまったりするのだ。それまで編集しなくて良いって言うのは・・・・・などとぼ〜っと考えていたら、いつの間にか100号記念号まで編集してしまっていたのだ。
 う〜むと考えて、突然ですが英断します。
 『雑学大作戦:知泉』は週6回、日曜日以外すべて配信します。
 これだと計算上は、100号は今年の暮れのせっぱ詰まった状態にお届け出来る。結構切りの良い数字ではないか。などと考えてしまうのだ。

 そんなワケで、私は人生におけるもっと大切な事を失っているのかもしれないが、怒涛のごとくメールマガジンを発刊しちゃったりするのであった。
1999年9月5日(日曜日)ただいま売れています
 ずっと前、このHPを始めるのより前にパソコン通信時代に「ところで何で最近の音楽番組はそれぞれの中で独自のベストテン・CD売上チャートみたいのをやっているのか?」と思った。
 で、何種類かの番組のチャート部分を全部チェックして、その中での順位はどーなっているのだ?その傾向はあるのか?などを調べた事があった。
 ま、それぞれの局のかかえているドラマ主題歌はそれぞれに強かったり、当時売れていたポケビの曲が、ちょうど「ウンナン」の裏番組にある「ミュージックステーション」では異常にランキング低かったり。
 他の番組ではチャート上がっていないのに、その番組だけどーんと突出したと思ったらその週のゲストだったり、色々な思惑が見えたりしました。

 で、そーゆーチャートなんすけど、確かに自分も以前は「ザベストテン」なんかを必死に毎週見ていたけれど、順位に左右されるんですかね?今のリスナーは。
 なんか以前インタビューで「やっぱ今は小室でしょ、好きだとか嫌いってんじゃなくて今の気分って感じかな、だってカラオケで誰よりも早く歌いたいもん」みたいな事を言っている女の子が映し出されていたけど、そうなのか?極論だと思いたいが・・・・・。
 結局、なんか自分の好き嫌いと言う感性の部分で音楽を聴いていないんじゃないかな・・・・と思ってしまうのだ。確かに選択肢は異常に多い時代だと思うのに。
 で、どうも話を聞いていると他人と共有できないとダメ、他人とハズれているとダメ、と言う感じが凄いしちゃうのだ。
 あれだけ『マイブーム』なんて言葉が流行った時代なのに、結局は自分の価値観で物事を計る事が出来ない、極論的に言ってしまうと自己という人格形成が中途半端だと言うことになってしまうのだ。

 やっぱ、流行っていない物を聞いているのって恥ずかしいじゃん。

 これは某雑誌に乗っていた街頭インタビューの言葉だけど、そうなのか・・・・と思ってしまいました。私は他人と違う部分、いわゆる隙間の部分をどれだけ見つけるか?と言うのが楽しいと思っていたのだが、なんかまるっきり反対方向の考えがあるワケっすね。
 でも、その同化した同じ様なグループの中での突出したカリスマ(最近は軽い言葉になっちまいましたが)とか言われる人、リーダーとか言われる人、凄い人っすと言われる人に憧れるワケっすね。
 つまり、自由なハズなのに、そのルールの中でないと順列を決められないと言う個性だったりするのだ。それ以外の人は眼中に無いと言うことになる。

 もっと自分で好き嫌いを見つけろよぉと思ったりする。
 しかし、コンビニなんかに行くとお節介な事に弁当コーナーにまで『今売れています!』とか書かれている。そんなの指示されなくても、自分の好きな物喰うっちゅーねん。
 CDショップに行くと、当たり前の顔して売上順位に並んでいる。そんでもってそれ以外の処に『店員◎◎の超おすすめ!』とか書かれたCDがあったりする。ワシのおすすめは別にあるっちゅーねん。
 自販機でジュースを買おうとすると、その自販機を設置している人の親切心で『今これが一番売れています』などと張り紙がしてある。だから何ンだっちゅーねん!

 自分は自分の好きな道を行くっちゅーねん!
1999年9月6日(月曜日)誰が買うの?
 ところで野村サッチーのCDは売れてますか?
 って、ワイドショーも見ないから聞いたこともないや。
 ラジオなんかでも当然掛かっていないからねぇ
 というか私がラジオを聴くのは朝の通勤時間、車の中でだけなので、そんな朝早くの時間からそんな曲を掛けるなどという暴挙をラジオ局もしないだけかもしれないが、そう言う事なのだ。
 で、噂によると元TBSアナの鈴木史郎さんもCDデビューするらしい。
 もーこの辺は、フジTVの女子アナが「才色兼備」とかってアルバム出したり、日本TVの大神いずみがCD出したり、「DORA」ってグループでCD出したりしていたのとワケが違うっす。
 ちなみに「DORA」ってグループ名は当時、「Mike」ってグループが売れていたから付けたグループ名だったりする。時代だなぁ(別には「ポチ」と言うアイドル3人グループもあった。)バンドの「たま」は関係ない・・・ってもしかすると、逆に「Mike」の名前はこれに影響を受けたのか?
 そんなこんなで鈴木史郎ですが、CDデビューすると言う噂を聞いた。あくまでも噂なので本当かどうか判らないが、そうですか・・・・と悩んでしまった。
 前述の女子アナの時とはまったく趣が違うのだ。
 フォンの男子が買うわけではない。ファンの女子も買うわけではない。いわゆる、女子アナのCDの場合は、単純に曲が良かったと思って買う人もいただろうが、男子が「おっす!大神いずみ好きっす!」とか思いながら買う物だと思うのだ。
 しかし、鈴木史郎なぁ・・・・・・

 と、こーゆーCDが発売されるときまって馬鹿な事を言うヤツも出てくる。
 こんな歌が上手くもない人がCD出すぐらいだったら、俺にも出させろよ。等々。
 現に以前、何かのTV番組タイアップ企画で某タレントがCDデビューした時に、そんな事をグチグチ延々と言っていた人がいた。
 あのね、ネームバリューって物があるんだよね、それと話題性って物が。
 たしかに今の時代、10万ぐらいの売り上げではヒットと認められない場合が多かったりする。100万枚売れてもほとんど聞いたことがない曲だってある時代だもん。
 でも、基本的にある程度の売り上げで原価はペイできたりする。その基準値を考えた上で企画CDが発売されたりするのだ。儲からない商売はしないって。
 だからブラックビスケットの75万枚売れなけりゃ脱退なんてのは、ハードルとして高すぎるっつーの。

 しかし、企画CDとかって誰が買うんだろう。それなりに売れたりするんだよなぁ。
 などと言いつつ現時点でTBSの進藤晶子がCDデビューしたら買ってしまうかも知れない・・・・。

 しかし、山田花子のCD誰が買うんだろ・・・・。
1999年9月7日(火曜日)そりゃ早すぎるだろ
 今年の5月に出版された「モーニング娘。」の単行本の編集なんてものを仕事でやった。
 本屋で見かけた人もあるかもしれないけれど『5+3−1』とかってヤツなんだけど、本当に日々に追われているのでついこないだの仕事だと思っていたが、すでに4カ月前の話だったのだ。
 で、今再び「モーニング娘。」の仕事をしている。
 って、その5月に出版されたヤツの文庫本なのだ。
 ビックリしちまって、思わず漢字変換で『吃驚』なんて打ってしまう程ビックリしましたね。奥付の日にちが10月なんだけど、店頭に並ぶのは9月って事になるワケで、単行本から文庫本まで約4カ月ちょっとと言う異例のスピードと言うことになる。
 でも、考えてみたら、その速さで文庫本にしておかないと、半年先には文庫本にするメドの立たない物になってしまう可能性があったりするのだ。
 なんせ、その本が出た時点では『5+3−1』だったが、現在すでに『5+3−1+1』だったりする。
 とりあえず人気のある間にワッセワッセと大量アイテム大放出だぁい!と言う感じがしちゃうのだ。
 なんか、商業的と言う意味では間違った事ではないが、あくまでもそこには人間の人生を左右して売り出していると言う部分が無くちゃいけないのでは無いか?などとも思ってしまう。

 レコード会社的・芸能事務所的・TV的にはその場でどどーんと盛り上がってイベント的に騒げて、その場しのぎの金が入ってくればいいのかも知れないが、そこで歌手なりタレントなりとしてデビューした人は、それまでの平穏な生活を全部切り捨てたような形で芸能界入りしてくるのだと思うのだよ。
 ま、そりゃ売れない人は山のように存在して、人生を賭けた大勝負に敗れて去っていくのだろうけど、なんか今のあの辺りの展開を見ていると、それぞれの歌手が1個の人格を持っていると言うより、曲を出すため、話題を作る為のコマでしか無いような感じになっちゃっているって気がしちゃうのだ。
 それはASAYANがらみだけでなく、小室帝国も結果的にそうだったし、なんか音楽が消耗品になって、それを歌う歌手まで消耗品になって・・・・・。

▼出版:どこかで見たことが・・・・・
1999年9月8日(水曜日)おねだり天国
 某コンピュータ雑誌で某女性漫画家が連載を始めた時「女子でコンピュータでこんな事件遭遇したって話題を投稿してね」などと書いてあった。
 なるほどね、最近は女性もあたりまえのようにインターネットをしているけど(社会人的にみたら男性より女性のほうがコンピュータ使用頻度は高いと思う)、それでもやっぱし通信の世界は、古くから暗躍している魑魅魍魎の世界だったりする。
 ま、基本的には安全で一般的に開かれた世界になっているんだけど、そーゆー「俺はコンピュータに精通してんだぜ」みたいな馬鹿男が「セキュリティは自分で守る物さ、うかつなヤツの方が悪いのさ」などと言ったりする。
 あるいは普段は真面目な紳士だったり、女性の前ではまともに喋る事の出来ない臆病な男子がモニターに向かった途端「お姉ちゃん今どんなパンチ〜履いてるの?」などと暴走したりする。
 あるいは基本的に「対モニター」だったりするので、TVゲームと区別が付かず、そのモニターの向こうにいる現実の人間があたかもバーチャルな存在のように感じ、RPG的にその行動をチェックしてネットストーカーに走ったりする暇な人がいたりする。
 そーゆーネタならみんないっぱい持っていると思う。
 で、その某女性漫画家は週刊連載で何回目かまで「投稿してね」と延々と書き、投稿が届くまでの間つなぎみたいな形で、自分の周囲の馬鹿話などを書いていた。
 が、一向にその手の話題を漫画に書かなかった。
 それを見てて僕なんかは「随分楽な商売しようとしているなぁ」とか思ってしまったのだ。

 確かに、作者に才能があるのか無いのか全然判らないのだが、その手の投稿だけで商売をしている人に「清水ちなみ」と言う人がいる。もう完璧にアンケートだけで10冊以上本を出している。
 で、くやしい事に面白いのだ。
 そのテーマ設定が「恋愛」だったり「会社のおやじ」だったり「田舎」だったり、毎回旨いツボをついてくるのだが…

 私も現在メールマガジンで『現代用語の基礎的ではない知識:投稿募集中』とか書いている。で、有り難いことにそれでも毎週2点3点の投稿があったりする。
 実はこの『現代用語…』はパソコン通信時代からやっていて、その時点でも「投稿募集中」とやっていた。で、結果は95%杉村が書いてま〜すと言う状態だったりするのだ。
 最初の構想では、どひゃどひゃ投稿がやってきて杉村は編集をするだけで毎号完成して、楽々人生だったハズなのだ。しかし現実は……… 2000も3000もすでにネタを作った後で、毎週10本づつネタを考えていくのは、冗談ヌキに身を削るような物だったりする。なんか修行僧みたいな状態なのだ。
 だから投稿して。

 ま、同じようにメールマガジンで「投稿募集中」とやっているのも多かったりするのだが、いくつかのメールマガジンは結局投稿作品がなかったのか、それっきりになって音沙汰なくなってしまった物もある。
 現実はきびしいのだ。

1999年9月9日(木曜日)199999
 みんな並んでますか?
 とりあえず今日は最初の「1」は無視して9が5個も並ぶ日だったりするので、色々なイベントが開催されているらしい。
 らしいってのは、実際あんまし興味がないので把握していないのだ。
 確か、「銀河鉄道999」関係のイベントもあったんじゃなかったけ?スリーナインじゃなくてファイブナインだけど。
 あと毎年9月9日恒例だけど「ナインティナイン」のお笑いライブもある。

 で、馬鹿だなぁと思うのがこういう数字が特別な並び方をする日に、郵便局に行ってスタンプを押して貰ったりする人たちが存在するという事なのだ。
 「1999・9・9」そんなに嬉しいか?

 かつて昭和55年5月5日って日にも、そーゆー変な趣味を持つ人が多くいたために、郵便局は基本的に5月5日は祝日で休みなのに、スタンプマニアの為に開けたって過去がある。
 今から11年前の1988年8月8日にも同じ様な事がおきたような気がする。
 その1988年8月8日に確か初めて「8月8日はフジテレビの日です」なんてキャンペーンをやって、25時間テレビを開催したような気もする。
 まったく、数字並びが好きなのだ。

 で、次は平成11年11月11日『111111』ですか?(あと2カ月後)
 と来たら、その次は平成12年3月4日『1234』だ!
 じゃ、さらにその次は平成12年12月12日『121212』だ!
 みんな並ぶのですか?
1999年9月10日(金曜日)乱歩的少年人生
 出版関係の仕事をしているので、ときどき会社で本などを貰う。
 いわゆる現物支給と言うわけではないけれど、印刷関係とか色々なルートから本がやってくる。でもって「御自由にお持ち帰り下さい」と言う状態になったりする。
 が、漫画本だとかのばあいは「はい」と置いた瞬間に砂糖に群がる蟻の様にわらわらわらわらわらわらわらと集まり、一瞬のうちにそこに置かれた数十冊の漫画本は跡形もなくなってしまったりするのだ。
 が、それれが小説本なんかだととりあえず、わらわらと集まり次の瞬間わらわらと去っていくのだ。
 少しは物好きな蟻もいて何冊かの本を手にとっていたりするが、その多くの場合が「なんだ」と言う表情で去っていくというワケなのだ。
 で、私がそこを漁っていくと言う事になる。
 とりあえず雑食で読める物は新聞のチラシでも読みたいと言う人間なので、ほくほくと大量本を1回では持ち帰れないほど貰ったりする事がある。(どうしても読みたい本ってのは滅多にないんだけどさ。というかどうしても読みたい本はすでに買ってあったりする)
 で、今回の獲物は・・・・・「江戸川乱歩シリーズ」のハードカバー「おぉぉぉぉ」と私は心の中で叫びましたよ。こりゃ絶対的に周囲の人は興味のないジャンルだ。うひうひ。
 で、しかもその江戸川乱歩というのは「屋根裏の散歩者」とか「人間椅子」とか「陰獣」とかではない、かの『明智小五郎・怪人20面相・少年探偵団シリーズ』なのだ。小学生でも読むことの出来る、例の江戸川乱歩が日本に探偵物・推理小説、あるいはSFを根付かせようとして一生懸命子供向けに書いた作品集、全28巻という感じなのだ。
 もちろんそこには全巻揃っていたワケではないのだが、なんと14巻ゲットしました。凄ぇ大収穫。
 これって文庫本でも出ていないし、ハードカバーのこのシリーズはわざわざ金だしてって程でもないのだが、凄ぇうれしい。

 なんせ、私が小学校の頃のアイドルは明智小五郎とシャーロックホームズだったのだ。
 たぶん小学校3年あたりで、TV特撮とかアニメとは決別しちゃったような処があるので、私のベーシックな処のさらに下地にあるアイドルなのだ。
 もうおぼろげにしかストーリーを覚えてなかったけれど、かなり荒唐無稽な話が多かったような気がする。
 そんなワケで、しばらくは「明智小五郎読み」の人になると思うのだ。