< 杉村ぐうたら日記(2000年1月11日〜20日)

▲2000年1月11日:火曜日:誤字率1位は誰だ?
▲2000年1月12日:水曜日:威圧主義でGO!
▲2000年1月13日:木曜日:派手だけど地味
▲2000年1月14日:金曜日:注目される私
▲2000年1月15日:土曜日:チェンジ伊豆2000
▲2000年1月16日:日曜日:免責事項
▲2000年1月17日:月曜日:いよいよ4週間
▲2000年1月18日:火曜日:読書人の魂
▲2000年1月19日:水曜日:和定食ブーム?
▲2000年1月20日:木曜日:今、若者の間で!
2000年1月11日(火曜日)誤字率1位は誰だ?
 以前、音楽についての文章を書いた時にユーミンの話題に触れたのですが、そこでありがちなミスとして『松任谷由美』と書いてしまったワケであります。
 で、早速読者から「それは松任谷由実」の間違いだよ。と鋭い突っ込みを入れられたと言う経験があります。
 そんなワケで、みんな人名の誤字していますか? と言う調査です。とりあえず全文検索の「goo」でだーっと調べるだけの簡単な物です。
 もしかしたら歌手のユーミンではない『松任谷由美』さんが実在していると言う可能性も捨てがたいのですが、まずユーミンの調査から

まつとうやゆみ(2000.01.10調査)
 ★松任谷由実 2741
 ☆松任谷由美 934
 ★荒井由実 719
 ☆荒井由美 322
見事です、さすが女王です。

 松任谷由実と松任谷由美を合わせて「3675人」で、間違えている人がなんと25.41%もいたりする。
 さらに荒井時代だと荒井由実と荒井由美を合わせて「1041人」で間違えている人が30.93%
 つまり、この検索結果では4〜3人に1人がユーミンの名前を間違えていると言う事になる。こりゃ凄い確率なのだ。

 で、そこで間違えて入力しそうな芸能人の名前をワシワシと検索してみて、その誤字率の順位を付けてみた。
 その結果、意外な、だけど考えてみれば「なるほど」な人が1位を獲得したのであった。

とりあえずこのネタは面白かったので、別編集をして[読み物]の中に新しく作った『重箱調査団』の中で結果を読めたりします。 もし「この人の方が誤字率高いよ」と言う情報がありましたら、ガシガシメールを下さいませ。[
e-mailを送る
2000年1月12日(水曜日)威圧主義でGO!
 なんか世の中には自分が一番と思っている人が存在したりする。
 ちょっと自分の中ではそんな人の精神構造と言うヤツが読み切れなかったりするのだ。というか、私の場合は「自己批判」と言うかそーゆーのが常に心の中にあって「はたして自分の行動や考え方は正しいのか?」と自問自答をしてしまったりする人だったりするので、「俺って凄い」と考えることがあんまし出来なかったりする。
 ま、それも果てしなく困りものなんだけど。

 しかし、なんか根拠のない自信を振りかざして人より一段高い処から物を言うって人は見てて疲れちゃうっす。
 で、そーゆー人は他人がしゃべっている事に対して、常に一家言あったりして「それは○○だ」と独善的な決め付け君を爆発させて、その場の会話のテンポを終了させたりする。
 でもって、そーゆー時に反論で「いや、僕が言っているのは○○○なんだけど」と、あくまでも「自分の意見とはして」と言う事を言ったりするとこれさいわいとさらに自信たっぷりに「○○は○○○だって決まってンだろ」みたいな決め付けを爆発させる。おいおい、そりゃ君だけの『定説』だってば、と心の中で言ってみたりする。

 で、色々過去にその手の「なんか自信たっぷりそうにしている」人とか「やけに威圧的」と言う人を見てきたんだけど、どうもそう言う人に共通しているバックボーンが存在しているような気がする。
 それは『気が弱い』と言う事。
 ちょっと相反しているかも知れないけれど、なんか「気が弱いから威圧的」と言うのが見える人が多かったりする。

 音楽界で「威圧的」な風情を漂わせ続けている人に「長淵剛」って人がいたりする。
 私の場合、彼のデビュー作「巡恋歌:じゅんれんか」より前に発売されていた本当のデビュー作「雨の嵐山」からシングル持っていたりするぐらいに、ヤマハのポプコンに出ていた頃から知っているんですが、その当時は実に気弱そうな愛想のいい兄ちゃんでした。
 で、デビュー当時は南こうせつがやっていたオールナイトニッポンのレギュラーで毎回生ギターで歌を歌うというコーナーをやっていました。その時も南こうせつの家来って感じでしたが・・・・。
 そして長年「憧れの人」と言っていた吉田拓郎の野外コンサートの前座として大ステージに立つことになった時の事。まだ70年代のフォークファンと言うのはガラの悪いのが多く(60年代を引きずっている人なんかは特に)気に入らないとブーイングを飛ばしたりしていた。
 で、前座の長淵剛がステージに上がった途端に客席は一斉にブーイングで「帰れコール」の大合唱。これってのは当時当たり前で新人はこれが通過儀式みたいな物だった。
 その帰れコールの中、長淵剛は歌い始めたのだがブーイングにかき消され音が聞こえない程になり、結局途中で鳴きながらステージを降りてしまった。
 実は今はこの話が伝説になって「長淵剛は客席のブーイングの中、平然と最後まで歌いきり帰っていった」と言う美談になっていたりする。

 実はこの当時の「陽気な兄ちゃん」時代の長淵剛が好きだったから、後々で話が違うぞってなった時にうーむと思ってしまったワケっす。
 初期のアルバムなんかは実にポップなフォークアルバムとして愛聴していたんだけど、初のヒット曲「順子」あたりで性格が変わって「男気」な部分を出し始めて、ありゃりゃと思ってしまったっす。
 当時ベストテンに出演した時に「順子」を外からの中継で歌い始めた時に回りのスタッフなどが曲に合わせて手拍子をし始めた時、突然ギターを弾くのをやめて「この曲はそんな手拍子なんかをしながらみんなで歌う様な曲じゃない」と怒り、再び歌い始めたのだ。
 うーむ男っぽい、と思いつつその当時出たライブ盤では「順子」の時に客席に向かって「じゃ、みんなで一緒に歌うか?」と言いながら会場全体の手拍子と合唱でこの曲を歌っていたりする。なーんか変・・・。
 その後「ヘビーゲージ」ってアルバムが出た時に(最近GLAYも同じタイトルのアルバム出したけど)なんか、必要以上にメッセージ色が濃くなってかなり胡散臭くなっていた。しかも「ヘビーゲージ」と言いながら音を聞くと「ライトゲージ」だったりして・・・・(これはギターの弦の堅さの種類)
 そして、だんだん売れなくなったら突然「作詞:秋元康」とかって言う一番やってはいけない事をやって、しかもテレビドラマ主演・・・・なんか違うよなぁ
 と、私は完璧に離れてしまったのですが、その後の武勇伝とか、大麻事件とか見ていると、なんか気が弱い人だよなぁと言うのがチラホラしちゃっているんですが。

 ま、それだけじゃないけど世間で威圧的な人を見かける度にその裏の弱そうな処に目がいってしまうのです。

2000年1月13日(木曜日)派手だけど地味
 そー言えば山田邦子が元旦に入籍して、しばらく後に結婚式を行った。
 なんか一般的にも「2000年元旦入籍」と言うのが結構多かったらしく、基本的には正月休みのお役所だってのにこんなチャラチャラしたただ浮かれただけの「私達2000年代最初のカップルよん」みたいな事につき合って仕事をしていたりする。

 しかし、だから何?と言う気がしちゃうのだがそれはそれで自分たちが幸せなんだから勝手にやってくれ。
 だけど実に象徴的だったのが、山田邦子と言う思いっきりバブル時代に頂点にまで上り詰めて「好感度調査」で何年も1位を獲得していって、やる番組すべてがヒットで・・・・見事にバブル崩壊とリンクする形で下降線を描いて「オールドミスのお局様」になってしまったと言う人なのだ。
 好感度の同じ位置には、さらに見事な事に「美人ではないけどとりあえず明るくて無理をしてでも頑張っている」的なキャラの森口博子が収まったと言うのは「バブル期」→「停滞期」を端的に表している様な気がするのだ。

 でもって、そのバブリーな時代にトップにのし上がった人はいつまで経ってもバブリーな色は抜けきれない物で、今回の何かのイベント的な日に婚姻届とか、その後のテレビカメラ入れて知人の芸能人を大量に招待してと言う披露宴の「いかにもTHE芸能人」と言う状態も、今となっては「寒ッ」ってかんじなのだ。
 なんせ、他の大御所とか言われる人気のある女優やら歌手などは結婚式を行わないとか、身内だけでひっそりとと言う状態が多くなって「私生活をわざわざ晒す」なんて事はしないのに・・・・。

 そして何よりも「寒ッ」てのは、せっかく式場にまでカメラを入れたと言うのに、翌日のワイドショーでの扱いが「・・・と言う事がありました」で終わってしまったと言う事に尽きるのだ。寒ッ!
2000年1月14日(金曜日)注目される私
 病院帰りに、調子悪い・・・と思いつつ本屋に立ち寄ってきた。
 私が調子悪くてヘロヘロだとしても新しい本は、いわゆる新刊、しかも「2000年1月」発行のものはガシガシと出て本屋に並んでいる。
 しかも今は本の発行ペースや、廃版ペースが尋常な物でなくなっていたりするので、しばらく本屋に行かないでいると、その「しばらく」の間に発行された本をほとんど見過ごしてしまったりするのだ。
 本屋だって、日々大量に刊行される新刊を全部フォローし続けることは難しいので、その場その場が勝負なのだ。

 と言うことで本屋に寄った。
 とりあえず微熱があったり、ここ数週間の蓄積で体力はほとんどカラに近くなっていてブラブラしたり、立ち読みしている状況では無かったりするのだが、そんな事を周囲に悟られてなるものか、と至って冷静に本屋をうろつき始めた。
 と、なんか視線を感じたような気がした。
 ウヌヌと思ってもどうも知っている人は周囲にいない、気のせいに違いない。

 結局、2冊ほど文庫本、1冊雑誌、1冊漫画単行本と言う収穫物を手にしてレジへ歩いていった。
 と、レジの中にいた二人の女性店員と目が合ってしまった。と、何かその視線はいつもと違ったように感じたのだ。ウヌヌ…
 と言う所でふと思ってしまった、江戸時代の川柳に『目ヤニ女と風邪ひき男』というのをテーマにしたのがあった。それによると、普段さほど魅力を感じない平凡な人でも、女性は寝起きの低血圧でぼ〜っとした状態、男は微熱でぼ〜っとしている状態は色っぽいと言うことだったのだ。
 もしかしたら、今のボクはポカポカに火照って… と言う感じで、世間からみたら色っぽく見えるのかも知れない。
 レジで代金を払っている時も何かいつもと微妙に違う感じがしたのだ、そうかそうか、でも今の私はキミの気持ちに答えてあげられるほど体力的に余裕が無いのだよ。ごめんごめん、今日はこの本を持ち帰って読むぐらいしかエネルギーの予備はないのだ。
 などと思いつつ本屋を後にした。

 色っぽいのかなぁ?とボクは車に乗り込んだあとで、バックミラーを動かしてその色っぽい風邪ひき男の顔を確認したりしちゃったのだ。
 うーむ解らないが・・・・と思った所で、なにか異様な感じがして再び鏡の中の自分を見直した。
 あ・・・・・さっき、病院に行ってシャツまで脱いだわけなのだが、その後服を着るときにボタンを掛け違えて、よく解らない状態になっていたのだ。

 これだったのか・・・・。
2000年1月15日(土曜日)チェンジ伊豆2000
 去年辺りからイベント企画を準備していた「チェンジ伊豆」ってのが始まった。
 で、そのイベントのオープニングと言う事で熱海でオープニングイベントが開催されたと言うニュースを聞いた。
 本当はこのチェンジ伊豆2000ってのは1999年の大晦日からカウントダウンイベントがあるみたいな事を聞いていたのだが・・・・。
 たぶんこの年末年始の「1999→2000」と言うカウントダウンイベントは各地で行われていた為に、どうやら不発に終わった模様。
 と言うことで、カウントダウンイベントは無かったと言うことで、今日明日が企画のオープニングなのだ。
 このイベントの趣旨は「伊豆と言う古くからの観光地と言うイメージを一新させて若返る為のイベント」と言う事になっている。
 うーむ、と思ってしまうのだが、ま、そーゆーことらしい。
 しかし前々から「伊豆2000」と言う話は聞いていて「伊豆が若返る」と言う話も聞いているのだが、コアになる企画が無く伊豆全体で「チェンジ伊豆!」と言っているだけって感じなのだ。
 地元にいながら思うんだけど「で、何をするの?」ってのがよく判らなかったりする。
 実は、身近に関係者もいて、一昨年ぐらいからこの企画の話を知っていたりするのだが、そんな状態でも「温泉研究委員」とか言っているだけで、結局内容は昔ながらの伊豆って感じだったりする。
 周りの知人も「チェンジ伊豆」とは何かを知らなかったりする。
 とりあえずイメージキャラクター「いずのすけ」ってのは知っていたりするのだが。
 でもって、不思議なのは静岡県内のTVでは頻繁にこの「チェンジ伊豆」のCMが流れている(でも内容はイマイチ判らない)って、このイベントを大々的に報せなくてはいけないのは、県外では無いかって気もするのだが・・・・

 で、このオープニングイベントのプログラムを見ると「ゲスト:加山雄三」
 その時点で「うわーセンス古〜っ」って感じ。
 今更「海辺=加山雄三」でもないだろ・・・・ま、伊豆には客の閑散としている『加山雄三ミュージアム』ってのもあったりするけどさ。
2000年1月16日(日曜日)免責事項
 免責事項と言うものがある。
 「当店の駐車場で起こった事故は当店では責任を負いかねます」と言うたぐいのヤツの事です。
 つまり前もって、こんな事が起こってもアッシラには関係ねーから、事故の当事者同士で勝手にやってくれ、と言う事を宣言しちゃうと言う状態なのだ。
 ま、確かに店の商品などに関しては責任ってヤツが発生するのが、駐車場に入ってきた運転のヘタなヤツの面倒まで見きれないって事になるワケだ。

 そんな状態に似た物が実生活でも多々ある。
 つい自分も言ってしまうので、後になって「そりゃいかんよな」と思ってしまうことで『俺って文系だから、理数系は弱いんだよね』ってヤツ。
 これって、凄く卑怯だと思ってしまうワケですよ。
 確かに「機械が得意か?コンピューターが完全にクラッシュしたら回復させる事が出来るか?」と鋭く質問をされたら、すいませんと答えるしか無い状態の人間なのだが、あえて最初に「俺、理数系苦手」と宣言してしまうのも、どーかと思ってしまうのだ。
 そうやって、基本的に苦手な事から面責しちゃおうって状態がすごく卑怯な気がするのだ。

 なんか、以前はよくそんな事を言っていた。
 と言うのは、今考えてみると理由があったのを思い出してしまったのだ。
 実の事を言えば、コンピュータってヤツは、ウィンドウズなんてものが無かった、思いっきりコマンドだけで成立していたMS−DOS時代からガシガシ使っていたし、さらにそれ以前はMSXなんてのもイジっていた。実はコンピュータ歴、16年と言う感じの人間だったりする。
 だから、そこそこ深い事も知っていたりする。
 だけどね、コンピュータ系のそーゆー人達と話をしていて気が付くのは、その会話の内容がどんどん『知識自慢大会』になって、ちとでも「それ知らない」てな態度を取ると「ふ・・勝った」てな態度を取られてしまうのだ。
 別にわたしゃ、そーゆー勝ち負けみたいなものには全然興味ないんで負けてもいいんだけど、なんかその辺の難しい事言った方が勝ちって状態が面倒くさくなって、いつのまにやら「俺、機械関係ムチャ弱いから」と先に敗北宣言をだしちゃうようになったのだ。

 上記のような状態ってのはその場にいないと判らないと思うけど、いわゆるオタクが少し掛かった状態の場所だとその傾向が強いので、すげえ面倒臭いっす。
 だけど、自分から「○○弱いからさぁ」と言うのもカッコ悪いってのは理解しているのだ。
2000年1月17日(月曜日)いよいよ4週間
 去年の天皇誕生日の12月23日に「あぁ熱が・・・ごほごほ」と、風邪ひき状態に突入してから早一ヶ月、ついに4週間目に突入。
 ハッキリ言って、日々咳をして、日々食欲なく、日々だるいと完璧に人間が腐って退廃的になるって事が実証されました。
 なんつーか、ダルすぎてやる気まったく無し状態。

 へろへろしながら会社で仕事をこなし、帰ってきて部屋に帰るなり「あぁ・・・ダルい」とベッドに潜り込み「あぁ 服も着替えなきゃ」などと言いつつ、気が付くとすでに時計は午後11時30分。
 「あぁ明日の知泉をなんとかしなくちゃ」とメールチェックして、編集して、まぐまぐで配送準備して「あぁ、風呂入らなくちゃ」と思いつつ気が付くとベッドに潜りこんでていて、さらに気が付くと時計は真夜中の3時を差していたりする。
 だるい・・・と思いつつ「風呂入らなくちゃ」とさっきの記憶がまだ持続していたりするので、時間を全然考えずに風呂に入る。
 が、風呂はすでに冷え初めていたりすので、さめた風呂に浸かりながら「追い炊き」を押す・・・・そのまま寝込み、熱い状態に気付き「追い炊き」を切る。あまりの熱さに風呂から出て洗い場でしばらくぼけーっとする。そしてぼけーっとしたまま風呂から出て、パジャマを着てまたしてベッドに潜り込む。この時、すでに4時。
 5時30分頃目を覚まし「あぁ風呂から出てそのままだったから髪の毛ぐしゃぐしゃだ・・」と、もう一度風呂に入って頭を洗って出てくる。
 時計は朝6時、テレビを付けると「めざましテレビ」なんかをやっているのでぼーっとしながら見ている。気が付くと芸能ニュースも終わって、時間は6時40分になっている。「ああ髪の毛、洗ったままだった」ととりあえず形だけ整えて、一階に降りて軽い朝食を採り、ぼけーっとしたまま車に乗り込み出かける。
 そんな日々を過ごしている。

 それじゃ風邪もよくならないってのは、今こうして改めて文章にしてみて思った。
2000年1月18日(火曜日)読書人の魂
 よく本に関してネタにされる物に「本棚のこやし」と言う物がある。
 実際自分なんかを振り返って見ると、本棚にどどーんと、普通の人が想像する以上の量の本があって(基本的に値段とスペースの関係から文庫本が多い)それはかなり威圧感を与えるような感じになっている。
 で、知らない人が見たら「凄く本を読んでいるんですね」と言う事になるのだろうが、まさかその全部を読んだなんて口が裂けても言えなかったりする。
 そりゃ、一般的な読書量と比べたら本を読んでいる方なのかも知れないが、「本の雑誌」や読書系サイトなんかを覗くと「ははぁすいません」とひれ伏してしまうほど読書三昧な人が多くいて、私なんかランキングのはるか下の方に属しちゃう程度の読書人だったりする。
 で、蔵書に関してもそれの半分近くは「いつか読む」と心に誓っている様な本だったりする。
 しかし、この約20年の怒濤の読書生活の中で半分近くの未読本を貯めてしまったと言う事は、この本を読むためには20年かかると言う事になる。
 だが、この先の20年の間に新刊で出た本で「読みたい!」と言う本を即買いするだろうし、そしてその半分近くはまた「いつか読みたい本」として殿堂入りするに違いないのだ。
 つまり、これから来る20年で未読本は40年掛かって読むほどの量貯まってしまうと言う事になる。
 では、平均寿命も延びて定年退職後の時間が長いのでその老後に読むか?と、言ったらその老後は老後で「本屋に行って本を選ぶのが何よりの生きがいなのじゃ」などと言っているに違いないので、さらにその老後も未読本が増加して行くに違いないのだ。
 きっと、死ぬまで未読本がどんどん増加していくに違いないのだが、これは仕方がないのだ。
 そして死ぬときに遺言で「未読本はあの世で読むので一緒に棺桶の中に入れて燃やしてくれ」などと言ったら、私の棺桶はとんでもない大きさになって当然葬儀場では処理しきれずに、巨大溶鉱炉のお世話になるしかないのだ。しかし、99%が紙なのでよく燃えるに違いない。

 しかし、本棚のこやしと言うと昔はよく話題に出た物では「少年少女世界名作全集」とか「大百科事典・全48巻:別巻(索引・日本地図・世界地図)」などと言うヤツが挙げられていたりする。
 確かに名作全集なんてどれもこれも古くさい話だし、自分の好きな話だけじゃなかったりするので読まないと言うパターンも多いと思うし、普通わざわざ百科事典で調べる事なんて無いだろ、と言う気もする。
 が、私は子供の頃、それを一生懸命読んで、一生懸命色々調べていた。今も、知泉の関係で調べていたりする。
 ちょっと、世間とはズレているかも知れないけれど、この邪魔になりそうな大きな本たちが読書の楽しさと、知らない事を調べて知識がどんどん増える楽しさを教えてくれた物だったりする。
 ふと、掃除をしていて「あぁ自分の原点はこの辺だったんだよなぁ」と思ってしまったのだ。

 三つ子の魂、百まで
2000年1月19日(水曜日)和定食ブーム?
 最近、ちと噂ではトーキョーっつー処では和定食のおしゃれなファーストフード的な店が流行っているらしい。
 あくまでも、マスコミが流布した情報なので真実なのかどーなのかは判らないが、そーらしい。なんつーか時代は和食なのか?
 と思ってふと気が付いてしまった。
 もしかしたら、このブームってのは「日本食を見直した」とか「結局日本人は日本食だよね」的な意味のブームではないのではないか?と言う事を考えてしまったのだ。
 つまり普通に「今若い人の間で日本食がブームなのだ」と聞いた場合、やはり子供の頃から食べ慣れていた物に戻るんだよなぁ味覚は、などと考えがちなのだが根本的に間違っていたりする。
 なんせ、そこで話が出ている若い世代は子供の頃からいわゆる洋食と言うものを食べて育ってきたのだ。
 学校給食だって、確かに昔よりご飯が増えたと言うけれど、基本的に洋食志向なのだ。
 「おふくろの味」とか言われても、母親の作る料理で好きな物は「カレー」だったりしちゃうのだ。

 つまりここでブームになっているのは、イタメシ・フレンチ・エスニックを食べ尽くした人々が次に飛びついた異国の味と言う感覚だったりするのだ。
 もうほとんどアメリカ人が日本食レストランを喜んでいるのと同じ感覚になっているのかもしれない。
2000年1月20日(木曜日)今、若者の間で!
 テレビを見ていたら、バラエティ番組でクイズをやっていた。
 いわゆる、渋谷なんかを我が物顔で歩き回るお子さま達の生態をクイズにしたもので、「では今若者達に人気のこれは?」みたいな、あんまし番組のネタが無いんだなぁと言う感じのヤツだった。
 で、そこでは足のかかとなんかの固くなった部分をコギャルは何と言う?と言うものだった。
 いまさら「コギャル用語で… 」と言う傾向のクイズってだけで「終わっているよなぁ」と言う感じだったりするのだが、その答えが「岩肌」だそうで・・・・
 たぶん、この先二度と聞くことのない言葉だと思うけど、ふ〜んそうなのかぁと言う感じだったりする。

 もしかしたら実際にそー言っている人がいるかも知れないけれど、それだって渋谷のごく一部のさらにごく一部で言われている言葉を取り上げてクイズにするってのは、もう古すぎるっす。
 なんか「文化の中心は渋谷」みたいな感じで持っていきたいのかもしれないけれど・・・・・・

 確かに、一部で流行っていた物を無理矢理「これが流行っている!」と雑誌が書いて、それを真に受けたTVK局が渋谷に取材にいったけれど、実際にはいなかったので、ヤラセで頭に造花を付けた女子高生を撮影して、それを見た人々が真似して流行ってしまったと言う過去はあったりする。
 最近の笑うしかないヤマンバと言われている彼女たちも、もしかしたら超三流スクープ雑誌『GON!』あたりでギャグとして扱った物を、『egg』とかがさらに取り上げて本気にしちゃった自主的な思考力の無い子たちが実行しちゃったのかもしれない。

 しかし・・・・流行の底辺って、最近は安易に見えるよなぁ