< 杉村ぐうたら日記(2000年2月1日〜10日)

▲2000年2月1日:火曜日:あけましておめでとうございます!
▲2000年2月2日:水曜日:便利なe-mail
▲2000年2月3日:木曜日:うっはっ
▲2000年2月4日:金曜日:濃緑に変わる1000円札
▲2000年2月5日:土曜日:振る振る・・・・・
▲2000年2月6日:日曜日:月に42冊
▲2000年2月7日:月曜日:川本真琴の「微熱」
▲2000年2月8日:火曜日:ネット遊び、ジャスト100
▲2000年2月9日:水曜日:連載終わり
▲2000年2月10日:木曜日:「あの人がついに!」
2000年2月1日(火曜日)あけましておめでとうございます!
 と言うわけで、昨日(1月31日)の日記を読んでいない人には何のことやら判らないかと思いますが、あけましておめでとうございます。
 今年もガンガンいきますぜ。

 ま、時間的にズレていると言う人もいるかと思いますが、2月5日が旧正月だったりするので、これも「あり」かと思ったりするワケであります。
 しかも、休日の昼間にTVなんかを見ていると、どこのチャンネルも正月番組の再放送なんてやっているので、私的には十二分に正月気分が盛り上がっていたりします。
 現在この日記を書いている時間にインターネット上に発表されている『ぐうたら日記』を読むと、まだ1999年12月などと成っていたりします。
 でもって「日記は1ヶ月以上貯めないこと」などとむなしく注意書きが書いてあったりするわけであります。
 しかし、自分的には「今が正月」だったりするので、つい数日前に大晦日だったんだよなぁと言う感じなので平気平気。などと今ここで書いていたりするのですが、当然の事ながらこれを読んでいる人はちゃんと「2月1日」の日記として読んでいたりするワケで、そーなると、ちゃんと1月の31日分の日記が記載されていたりするわけでありまして… なんか、よく分からない事になっている。
 つまり「1月は無かった事にしよう!」と今現在ここで書いている自分は読者にとってはすでに過去の日付の私であるわけで…

 なんだか疲れちゃった・・・とりあえず本当の正月は3月1日からでいい?
2000年2月2日(水曜日)便利なe-mail
 いやぁインターネットって凄いね。
 私はメールマガジン「知泉」なんてものを発行しているワケですが、そこに色々な投稿があったりするんですが、これがまた凄い。
 日本国中はもとより、台湾・中国・シンガポール、イギリス・ドイツ・オランダ・フランス、アメリカ・ブラジル・カナダ・オーストラリアと、もー世界中からメールをいただいてしまったりします。
 なんか凄いっす。

 今から5年ほど前、神奈川の某MIDI専門のパソコン通信にお邪魔していた頃の話なんですが、パソコン通信とインターネットのそもそもの違いってヤツに「アクセスポイント」と言うヤツがあったりする。
 大手なんかは、日本中にアクセスポイントを用意してあったりするんですが、一般個人が運営している場合はわざわざそこに電話を掛けると言う作業があったりしたわけです。
 つまり神奈川にあるネットならば神奈川に電話をする。北海道にあるネットならば北海道に電話をする。と言う状態で、今でも「インターネットの接続料金が・・」などと言われていますが、その当時の電話代は凄い物がありました。
(さらにモデムのパワーがとんでもなく弱かったんだけどね)
 だから、人によっては「先月、電話代で6万使っちゃった」とか「いやいや甘い、オレは8万だもんね」なんて電話代自慢(?)が横行していたりしました。
 中には中学生高校生あたりで実家から掛けていてあんまし電話代を考えずにガンガンやって「実は先月の電話代が10万を超えてしまいまして、親に散々怒られてしまいました。ですからパソ通を引退せざるを得なくなりました」などと言う人もいた。
 そんな時代に、その某MIDI系ネットはマニアックな事とレベルの高さから「遠くから繋ぐ価値がある」と言われ、北海道や九州からもアクセスする人が多くいたのです。
 で、一番凄く「ホントかよ」と言われていたのが「シンガポールから国際電話回線を使って」と言う人で、アクセス頻度は1週間に1度くらいでしたが、オフ会のたびに「あれって本当かな?」などと話題になった人もいました。

 それが今や、地球の裏側からでも気軽にアクセスって感じだったりします。なんか凄いっす。
 で、会社関係の人が「こんど娘が東京の大学に行くことになったので、連絡ツールとしてインターネットでe-mailをやる事にした」などと言い出した。
 なるほど、今はそーゆー時代になりましたか…。
 自分の頃は電話&手紙って感じで、さらに携帯電話どころか部屋に個人の電話などなく、10人程度の貧乏学生が住んでいるアパート(と言うのも気が引ける)所に、共同電話10円があるという状態でした。
 それが今や、電話持っているのは当たり前、さらにe-mailっすか…

 と言う所で、別の会社の上司が「娘の旦那がアメリカに3年間の転勤って事になったもんで、インターネットでe-mailを憶えようと思ってね」などと言いだし、さらに「あれってテレビカメラなんかを繋いでコンピュータを使ったTV電話が出来るんでしょ」などと言う話になってきた。
 うーむ、なんかどんどん世界は狭くなっていくなぁ。

▼通信:微妙な変化
2000年2月3日(木曜日)うっはっ
 モーニング娘。の新曲が、いきなり発売1日で100万枚に迫る勢いだと言う。
 そして、その100万枚を超えて数日たった頃、やっとその話題の曲を聴いた。
 うーむと思ってしまうのが、昔「100万枚を超えた」と言う音楽が、世間でイヤって程流れて、老若男女がなにげに口ずさめてしまう程に浸透した曲って感じだったのですが、今や「100万枚売れた後で始めて聴く曲」と言う事になってしまったりするのだ。
 ま、「ASAYAN」とかを見ている人にはもうおなじみの曲なのかも知れないが。

 この手の100万枚を超えると言うのがイベントになった最初は、今から8〜9年前のユーミンの冬恒例アルバムの予約からだった様な気がする。
 「予約だけで100万枚!」と言うのが大々的にニュースになったワケで、1970年代初期の「井上陽水のアルバム『氷の世界』100万枚突破」から随分遠くに来てしまったなぁ、昭和は遠くになりにけり・・・などと思ったものであります。

 で、今回のモーニング娘。の新曲なんですが、聞いてみてびっくりしてしまいました。と言うのも、自分的な感想としては「あまりにも未完成」「あまりにも恥ずかしい部分が多い」と言う感じしか受けなかったからなのだ。
 さらに、曲のどの部分を聞いてみても「どっかで聞いた事のあるフレーズの切り張り」って感じで、ちょっと勘弁状態なのだ。
 しかし、70年代ディスコソングをあんましり知らない世代には斬新で面白く聴けるのかも知れないなぁ、とずっと音楽を聴き続けてきたジジイは思ったりしてしまうのだ。

 と言うかね、そこでパロディ的に引用されている一連の曲を、その流行っていたリアルタイムの時代に私は「だっせー」と思って聞いていなかったからだったりします。
 同じディスコソングでも「シック」とか「クィンシージョーンズ」とは対局にあったようなダサディスコとして認識していたので、なんか悪夢を見ているような気がしちゃうんですよ。

 モーニング娘。の新曲「恋のダンスサイト」のメインに使われている『ジンギスカン』なんですけど、あの当時何故か「ミュンヘンサウンド」と呼ばれていました。
 曲名が「ジンギスカン」だったり「めざせモスクワ」だったりしたんですが。
 しかも、歌っている「ジンギスカン」のメンバーはカナダ人と言うワケの判らない状態だったわけで・・・・・。
 あの安っぽいディスコの流れが、80年代初頭のもっとダサくした「竹の子族」に引き継がれ、それが「ユーロビート」への流れになったワケなんですが、ダサすぎるっす。

 うーむ。
2000年2月4日(金曜日)濃緑に変わる1000円札
 1000円札の番号部分が今度「濃緑」になるそうです。
 もともと「黒」でデビューした1000円札がそのナンバーを使い切って、「濃青」に変身して・・・それを使い切って、「濃茶」になり、今度は「濃緑」だそうです。
 てぇ事は、たぶんこのナンバーを使い切った後には色の変更ではなく、デザインの変更って事になってしまうと思うのだ。
 青・茶(赤)・緑の中間の色を採用するって事は考えにくいっす。
 うーむ、しかし今からギラギラしている人々がたくさんいるような気がするのは、最近のお宝ブームの流れの中にある「紙幣」と言うジャンル。
 あれでナンバーの若い物ってのは、後々価値が出ていったりすると言う事が知られているので「新ナンバーになる?」と言う事で「AA00000001」なんてのをゲットしようと躍起になっている人も多くいるんだと思うのだ。
 やっぱし、それが出るのは日本銀行本店? なんか、その日のニュースでお馬鹿な事に必死になっている人々が映し出されるような気がするのだ。
 なんせゲットできれば、1万円を手に入れた瞬間に何10倍の価値になるワケで、そりゃ宝くじよりも、仕手株よりも、確実性と即時性があるのだ。
 さぁレッツ!
2000年2月5日(土曜日)振る振る・・・・・
 最近は基本的にワープロ生活者だったりするので、手で文章を書いたりする事は少ないのだが、やっぱし手書きはよい。
 でもって、書くのならば軸が太い物の方が疲れずにジャストフィットするので、そーゆーヤツを探したりする。
 先日購入したシャープペンは実に太くて持ちやすい。
 でもってこいつは頭の部分をノックして芯が出るのと同時に、軸を振ると芯が出ると言う機能も備わっている。
 おぉさりげないハイテク!と思ったのだが、そーゆー物を手にすると分解してみたくなるのは世の常、と言うか、子供の頃から変わらない、三つ子の魂百まで、と言うヤツなのだ。
 で、分解してみると、あまりの単純な構造に「おいおい、馬鹿にしとんのか?」と言いたくなってしまうのだが、その中の仕組みとはすべからくそのような事になっていて、知ってしまうとがっかりすると言うコロンブスの卵だったりするのだ。
 ま、使う分には太いので「良い良い」と言う感じだったりするので、愛用していたりするのだが・・・・

 この振ると芯が出ると言う構造の為に、シャープペンの中に上下に動くおもりが入っているのだ。
 それがまず重い。
 ま、人によってはこの重量感が逆にしっくり来るのだと言う感じだったりするかも知れないが、問題はその「上下に動く」と言うことで、ちょっと傾けるとゴロ・・・と中の重心が気軽に移動してくれるのだ。凄ぇ使いにくいんですが・・・・

 しかも、昔ながらのクセで芯がなくなった次の瞬間何も考えずに指は頭のノッカーに行ってしまうので意識しないと振らない・・・邪魔。
2000年2月6日(日曜日)月に42冊
 テレビで突然何度もCMを見てしまったんだけど、かの海外恋愛小説シリーズの『ハーレクインロマンス』って月に42冊も出ているんすか。
 これって全部を読むためには11日間は毎日2冊づつ読んで、残りの日は1冊づつと言う計算になる。凄すぎる。
 なんせ本屋でパラパラめくっただけでちゃんと読んだことは無いが、もれ聞こえる噂によると『目立たない女性』がある日突然『美貌の青年実業家』と出会い『めくるめく様な冒険』や『スリルとサスペンス』を経験して、最終的には『ハッピーエンド』と言う基本設定が出来上がった物語を毎回お届けと言う状態だと言われている。
ま、それだけで毎月42冊も発行できないとは思うが、かなりそれに近い状態の女性にとって都合のよいストーリーらしい。いわゆる昔ながらのオーソドックスな少女漫画的って事なのかもしれない。
もしこれが逆の立場の本だったら、絶対田島陽子センセ辺りが「これでは男性に都合よすぎます!」と怒り出すかもしれないのだ。

 で、この『ハーレクインロマンス』って、少なくとも10年以上前から毎月ガンガン出版していると思う、下手するともう15年以上かも知れない。
 その間にどのくらいの種類が出たのか解らないけれど、きっとこれにはまりまくって全冊揃えているような人も存在するんだろうなぁ・・・・
 月42冊で、15年7560冊・・・
2000年2月7日(月曜日)川本真琴の「微熱」
 川本真琴の「微熱」と言う曲がラジオから流れていた。
 おぉ懐かしいねぇ、最近どうしているのかな・・・と思ったら新曲だった。
 どっかのドラマの主題歌らしい。
 うーむ。

 短い日記だが、そう言うことなのだ。
2000年2月8日(火曜日)ネット遊び、ジャスト100
 ひとりぼっちでございます。
 現在、真夜中の2時、寝なくてはいけないと思いつつ起きております。
 と言うか、一度寝て中途半端に起きてしまった為に、ぼけーっと眠れず。ぼけーっとアクセスをして、ぼけーっとネットサーフィンと言うかいつも見ていたりする掲示板などを巡回したりする。
 あぁ孤独だなぁ
 と言っても、チャットとかに行くのも面倒臭いのだな。
 確かにチャットてのは説明出来ない変なおもしろさがあるのだが、あれを終わった後、あまりにも大量の時間を浪費してその割に中身が無かった事に愕然としてしまったりするので、大昔に数回やっただけで終わってしまった。
 そんな孤独な夜のお楽しみは「全文検索」を使った遊び。
 前にやったのは芸能人の名前などを間違えてHPなどに掲載してある「誤字探し」だったりしたが、今日は一人でぼーっとやっても、複数人でワイワイやっても楽しめる(ハズ)の暗い遊びです。
 ルールは単純で「検索に掛けた時に100件の該当項目が出る単語を探す」という物っす。「笑っていいとも」なんかでやっている「会場に来ているお客さんの中で○○○をした人は…」などと言うゲームのインターネット版なのだ。
 この膨大なデータの海で「たった100」というのはなかなか難しいもので、いわゆる普通の人が使用しない学術的な単語ならば少ないだろうと思って掛けると、学術的なHPがヒットして、思ってもいない大量の項目数になったりする。
 で、意外なことにそこそこ売れているタレントの名前なんかが逆に少なかったりする。
 上記のものは「全文検索」でやる場合で、たとえば「ヤフー」なんかの登録されているサイトのトップページに関してやる場合は、複数人で検索を掛け合って、その合計件数が100になった人がアウト!てなパターンでやるのも盛り上がるかも知れない。

 ま、複数人でゲームとしてやる場合は「芸能人に限る」と言うくくりを付けた方がいいかも知れないっす。
 項目数が少ない芸能人は、テレビでしょっちゅう見るけれど「ファン」と言う人がいないような芸能人なんてのが該当したりするのだ。
 逆に売れていないけれどカルト的な人気がある芸能人なら逆に件数が多かったりするのだ。
 さぁレッツトライ!
2000年2月9日(水曜日)連載終わり
 去年、突然メールマガジン「ひねもす本舗」宛に雑誌編集をしている方から「今度、その中の『最新略語辞典』を雑誌の柱部分(左右の空白)で連載したいんですがいかがでしょうか?」と言うメールを貰った。
 願ってもない事っすよ、と私は何も考えずにOKを出した。
 ここまで走り続けてきてやっと陽の目を見ることができるのか・・・と感慨深くなっていたりするワケだったのであります。ずっと「何かの形で作品をメジャーで発表したい」と考えていた私がついに20年目に・・・

 と言うことで、その雑誌は2000年の1月に発売され(だから2月号)そこには私の名前は出てなかったけれど、本屋で見て「おぉ私の作品が」とかちょっぴり感激してしまいました。
 で、その後、その編集の方から音沙汰がなくなってしまったワケですが、最初の約束通りに次月号用のネタを送ったワケです。
 そして2月に出た3月号を本屋で立ち読みして(掲載雑誌は送られてくるので買う必要がない)「お・・・」と思ってしまったのです。
 なんと『ひねもす最新略語辞典』が掲載されていない・・・・。がーん、2回目にして打ち切りか・・・・
 たった1回じゃ連載じゃないよなぁと言うワケで、私の輝かしいデビューは幻に終わったのでありました。

▼杉村:コンプリート
2000年2月10日(木曜日)「あの人がついに!」
 セブンイレブンなんかの雑誌コーナーをぼけーっと見ていると、時々目に付く見出しの決めぜりふがある。
 それは「あの」と言う文字なのだ。
 ★あの叶姉妹が激白!
 ★あの人気モデルの●●●がついに脱いだ!
 ★あの人気グラビアクィーンの○○○の過去の写真入手!

 って段階で、その雑誌の表紙に赤い太い文字で書かれている「あの」と形容されている人物の事をまったく知らずに、その時点で初めて記憶に入ってきた名前だったりする。
 そこで書かれている「叶姉妹」って人が「ミスなんとか」で賞を取っていようがいまいが、異父姉妹だろうが、経歴詐称だろうが、実はリッチではなかろうが、まっったく知らない人なのだから「何それ?」と言う感じなのだ。
 「あの」と言われている人気グラビアクィーンだって全然知らない人だったとしても、グラビアを熱心に見ている人にとっては大有名人なのだ。たぶん。
 去年の話題で、すでに消えてしまっているが「桜庭あつ子」と言う人も、例の羽賀研二の話題で出てきた時に「あの」だったらしい。で、たまたま紛れ込んでしまった掲示板では、元々知られた存在だったらしく盛り上がっていた。
 が、私はほとんどグラビアフェロモン系に興味がないので全然知らない人だったのだが・・・・。
 自分はそんなにニュース全般や芸能ニュースに疎い方ではないと思うのだが、どうも最近の有名人ははてしなく局地的な処でカリスマ的にどーんと盛り上がって、一般的な場に最初から「有名人!」と言う事で出てきたりするから難しいのだ。

 今日もどこかで「あの」と言われる人が出て、消えていく。

 実は自分が某所の掲示板に興味のある話題があったので書き込んだ処
 「あの現代用語を書いている杉村さん本人ですか!」と驚かれてしまった事がある。うーむ。