< 杉村ぐうたら日記(2000年3月1日〜10日)

▲2000年3月1日:水曜日:3月だ・・・・
▲2000年3月2日:木曜日:ゴミ棄てるな
▲2000年3月3日:金曜日:なぜ[いい人]は心を病むのか?
▲2000年3月4日:土曜日:品がない人々
▲2000年3月5日:日曜日:嫌われるぞ
▲2000年3月6日:月曜日:暴走超特急
▲2000年3月7日:火曜日:ビタミン補給
▲2000年3月8日:水曜日:私は馬鹿
▲2000年3月9日:木曜日:穴開きゴム
▲2000年3月10日:金曜日:おっぴろげー
2000年3月1日(水曜日)3月だ・・・・
 なんだかとんでもない事になってしまった。
 何がなにやらで日々時間に追われていたら、すでに3月だった。
 日本は花鳥風月、四季折々の風情があってええのぅ、などと風流人を気取っている余裕なんてさっぱり無いのだ。

   なんか色々しなくちゃいけない事が多くて、1月末に購入した「アポロ13」のDVDさえ観ていない。
 休日は休日で、自分の用事だけじゃなく、色々な予定がギッシリつまっていて、さらにあれもやる予定、これもやる予定、とスケジュールは真っ黒だったりする。
 人間ダメになる道まっしぐら!

 てな事を言っているけれど、それでも以前よりは生活がちゃんと生活として機能しているんで、人間らしい日々なのかも知れない。
 以前はとにかくヘビーな「これぞ日本のサラリーマン、過労死まで一直線!」みたいな仕事をしていた頃があった。
 なんせ、ディスクワークで日中はまったく余裕が無く、昼も仕事をしながらパンをコーヒーで流しこみ、夜はいつ終わるともしれない怒濤の残業で、結局終わらずにそのまま朝を迎え、また新しい一日を始めると言う状態で、15日シメの仕事なのに、31日には残業が140時間を超えているような時があった。
 営業職でもなんでもない仕事なので、移動の間に少し仮眠とか採れるわけでもないと言う状態。
 家にいる時間と睡眠時間がほとんど同じと言うとんでもない状態だったのだ。
 もしかしたら現在、ワープロ入力がほとんど喋っている状態と同じくらいの早さになったと言うのも、その当時のヘビーわしわし仕事が身になっているのかも知れない。
 いわゆるバブル期だったんだけど、そのわりに給料はさっぱりで・・とグチを言ってもしょうがないが、とりあえずヘビーでも今は自分の好きな事で追われているので、頑張るしかないのだ。
 とりあえず、5月以降は少し楽になるので(2月27日の日記参照)

2000年3月2日(木曜日)ゴミ棄てるな
 会社にいく途中の道でとんでもない物を見てしまった。
 その松並木が続いている道路の路肩に、沼津市指定の半透明で茶色のゴミ袋が山のように積み上げられていた。
 あたかもゴミ収集日の収集場所のように・・・それ以上に大量のゴミ袋が積み上げられていたのだ。
 そのゴミの量はどーみても普通の家庭から出る量ではなく、もちろんそれを運んでくる場合も自家用車なんかじゃ追いつかないほど大量にあった。それが突然、道ばたに積み上げられているのだ。しかもそのゴミのすぐ横には『ゴミの不法投棄禁止』とでっかい看板が立っていたりするのだ。
 もーどう考えてもこの看板に対する当てつけとしか思えないような仕業。

 うーむ、いったいどのような人物がどのような目的でもってこの大量のゴミを持ってきて捨てたのか。そもそもこの大量のゴミはどうして存在しているのか?と言うのが激しい疑問になってあらわれてきたのだ。
 車でその横をすっと通り過ぎただけなので詳しくは見ていないが、半透明のゴミ袋の中にはカップラーメンの空容器や普通の生活していると出てくるような物がはいっていて、企業やオフィスから出てきたタイプのゴミではない。

 うぬぬ、と考えながら車を走らせると、そこにもゴミの山、とその先を見るとその路肩には点々とゴミの山が築かれている。
 これはいったい?
 ※オチはありません。ごめんなさい。
2000年3月3日(金曜日)なぜ[いい人]は心を病むのか?
 ぼけーっと本屋で本の背表紙を見ていた。
 そこにあった本のタイトルは『なぜ[いい人]は心を病むのか?』と言うものだった。手には取らなかったけれど、けっこう感動してしまいましたね。
 このネーミングセンスはかなりの物だと思ったりします。

 つまり「心を病む」と言う精神的に弱い、マイナス傾向の人の事を分析した本だと思うんだけれど、この手の本ってのはある一定の読者数に支えられて売れるものだと聴く。
 かのPHPなんてのは、この辺のちょっと気弱な、でもなんとかしたいと思っているサラリーマン層のハートをガッチリつかんで、そこそこの売り上げを続ける。
 しかし、そんな本を読んだだけで持って産まれた物や、長年積み上げてきたものをがらりと変える事も出来ずに、またしても新たな自己啓発本に手を伸ばすと言う仕組みになっている。
 つまり、1冊の本ですべての運命を本当にガラリと替えてはいけないのだ。その1冊で自己啓発されて、わしわし積極的人間に変身できてしまったら、仕事のすべてが終わってしまうのだ。
 その辺は、某自己啓発セミナーなんかにも共通する所があって、あのセミナーに参加すると「なんかオレって潜在的にもっと凄い物を持っているんだ」と衝撃を受けたりする。しかしセミナーを終えて実社会に戻ると、セミナーで感じた通りに上手くいかない。「でも本当のオレはこんな物じゃないんだ」と根拠のない自信だけが胸の中にあったりする。
 と言うことで、再びセミナーに入り、さらに自己を啓発させるために高い値段のコースを選択して…

 ま、この手の本はそこまで常用性はないとしても、その手のちょっぴり上手くいかず、ちょっぴり気の弱い層に受けているのだと思う。
 で、このタイトルなのだ。

 『なぜ[いい人]は心を病むのか?』と言うタイトルの[いい人]って部分が必要以上に強調されているって辺りに、この本の作者の素晴らしい営業センスと言うものを感じる。
 上手くいっていない人の多くがきっと「オレ真面目になっているのに何故?」と言う部分を抱えていると思う。けっして自分が悪いヤツだとか、世間に背くことをしているとは思っていないハズ。
 つまり自分は[いい人]だと思っているのだ。
 [いい人]なのに報われないのはおかしい。と考えているのだと思う。

 なんかネーミング大賞って感じがしちゃうのだ。実に地味だけど。
2000年3月4日(土曜日)品がない人々
 テレビを付けてて思わずチャンネルを変えたくなってしまうたぐいの物に「おばさんタレント大勢出演物」と言うのがある。
 いわゆる去年打ち切りになった『愛する二人別れる二人』などというタイプの物。
 それをちらっと見ると、おばさん達は「私は絶対に悪くない」と言うスタンスで他人を批判している。
 自分たちはそんなに偉そうな事を言っているつもりは無いのかも知れないけれど、自分以外の人に自分の理論を無理矢理押しつけることが間違った事ではないと思っているってのは凄い。
 ま、それを言われている様な人も問題あるのかもしれないが、あの他人を見下したような、「私が矯正してあげるわ」的な物言いはかなりきつい。
 それ以外でも『ここが変だよ日本人』なんかも、全編ヒステリックの嵐と言う感じで、少し見ただけで疲れてしまうので、そこでどんな良い事を言っていたとしても見たくないと思ってしまう。

 根本的に喧嘩とか他人をけ落とすとか他人より上に立ちたいとか、そーゆー感情が希薄な人間だったりするので、あそこでワーワー言っている人々の気持ちはあまり分からないのかも知れない。
 だから、その中で他人を見下して批判ばっかりしているようにしか見えない、デヴィ夫人と言う人の考え方はよく解らない。
 金持ちってのは解るんだけど、なんか貧乏臭いねぇ

2000年3月5日(日曜日)嫌われるぞ
 私は今「雑学大作戦:知泉」と言う怒濤の雑学メールマガジンを発行していたりする。でもって、さらに豆知識の『豆知泉』なんてものをHP上で展開していたりする。
 はっきり言って、日々雑学を仕入れていると言う状態になっている。
 基本的に本が好きで、雑学系ではない普通の小説もワシワシ読んで、とりあえず年間100冊は読みたいと思っている。現にこの20年近く、その目標は達成している。
 が、最近は雑学系のメルマガを展開している為に、普通に小説を読んでいてもその中に知らなかった事実などがあると「おぉ」と思ってメモを取ってしまったりする。
 完璧に中毒なのだ。

 でもって、そーゆー人の場合、人との会話の最中についつい自分の知っている雑学を披露したくなってしまったりする。
 その言い出すタイミングが無理ない場合ならいいのだが、得てしてタイミングを外して、会話を中断させて、さらに次の話題にも展開できない物だったりする。
 そーゆー事を繰り返していくと、周囲から「何、知ったかぶってんだよ、ケッ」などと嫌われてしまう原因になってしまうのだ。
 だから「知泉」を読んでいる人も、その辺を気を付けて知っているからって必要以上に雑学を披露しないこと。

 と言いつつ、何気なく本屋やCDショップで隣に立った関係ない人がしゃべっている事に対して「あぁ…それは○○○で○○○なんだよぉぉぉ」とワンポイント雑学を披露したくなってしまったりする私がいたりする。

▼追記:2000.3.24
2000年3月6日(月曜日)暴走超特急
 夜、友人が訪ねてきてコーヒーを飲んだ。ついでに冷蔵庫に残っていたロールケーキを一切れ食べた。
 友人が10時半頃帰ったので、メールマガジン「知泉」の最新号を配送した。ついでに作業をしながら紅茶を飲んだ。
 12時近くまでインターネットにつなげ、それから寝た。

 僕は暗闇の中で、下腹部に異様な痛みを感じて目を覚ました。
 気が付いた時、自分の体はベッドの真ん中に丸くなって、しかも手にはじっとりと汗をかいていた。
 しかし汗をかいているからと言って暑いわけではなく、その汗の原因は先ほどから下腹部を締め付けている異様な痛みに起因する物だと、一瞬で理解できた。
 なんだ…? 目覚めたばかりのはっきりしない頭脳で、その原因を考えていたのだが、その日の夕飯はさほど量も食べず、当たりそうな生ものなどは含まれていなかった事を一つ一つ確認した。
 その結果、やはり原因は寝る少し前に飲食したコーヒー・ロールケーキ・紅茶のどれかにあるのでは無いか?と言う結論に達した。
 しかし結論に達したからと言って、その下腹部の痛みは収まるワケではなく、逆に大きな波が襲うように緩やかに痛みの激しさが上昇してきた。

 僕はそこでやっと自分がもぐりこんでいる羽毛布団から顔を出した。
 部屋の中は薄ぼんやりと非常灯だけの明かりで、室内といえどもひんやりと寒々しい空気が漂っていた。しかし、今まで気が付かなかったのだが、痛みを耐える為に顔にも熱を帯びていたのに気づいた。
 下腹部の痛みはまたゆるやかなカーブを描きながら穏やかな物に変わりつつあった。
 部屋の中はいつも以上に冷ややかに静かに感じた。そのために、ベッドサイドに置いている目覚まし時計の秒を刻む音だけが大きく響いていた。
 時間は2時半。

 少し穏やかになったと思ったのもつかの間、またしても激しい、それもさっき以上に深く重い痛みが襲ってきた。
 うが・・・・・・んぐ。
 思わず言葉にならない言葉を発して、その痛みに耐えたのだが、きっと次の痛みがぶり返してきたら我慢できなくなる。堤防が決壊する、もうすでに危険水域にまで達して警察の警告まで出ているような状態なのだ。
 ほんの少し痛みが穏やかになった時、ついに決意してベッドから降り、トイレへゆっくりと歩んだ。
 いつもはベッドルームのドアを開けて数歩だけで洗面所に着き、トイレのドアに辿り着くのだが、その日は果てしなく遠く遠く感じたのだ。
 じっとりと汗ばんだ状態でなんとか粗相もせずトイレに座る事も出来た。

 それから約1時間後、ほとんど貧血状態で足腰フラフラ、洗面所の鏡で自分の顔を見ると顔面蒼白と言う言葉がこれほど似合う状態はなく、完璧に現状では鈴木その子に勝利したと言う感じになっていたのだ。
 時計を見ると3時半を過ぎていた。
 トイレの中で完璧に弱気になって「俺はもうだめだ」「もしかしたら胃ガンかもしれない」「このままトイレの中で死んでいくのだ」と激しく弱気になっていたのだが、ふと「あぁ明日、朝1でやっつけなければいけない仕事があるんだ」といきなり日本の正しいサラリーマンとして自分の身より会社の仕事を優先して考えてしまう自分が凄くイヤだった。
 が、そのままベッドに潜り込んで、6時まで眠り、シャワーで無理矢理体を起こして7時に自宅を出る自分がいたりした。
 だるー。
2000年3月7日(火曜日)ビタミン補給
 私は文房具が好きだったりする。
 でもって家に帰れば大量の文房具があるっていうのに、ついつい文房具を売っている所に出かけて「おっコレって面白い」とか思って買ってしまうのだ。
 実際買ってもそのまま使わないで、袋やパッケージに入ったままになってしまう物もあったりするし、ペンなんてほとんど使わないまま乾燥して使えなくなってしまっていたりする。
 まったくもってと言う感じなのだ。

 先日もそんな感じで某雑貨ショップに出かけた時、私は文房具コーナーに立っていた。
 面白い物と言っても、いわゆるファンシーな物にはあんまし興味をそそられず、なんかピントがずれた物というのに興味がある。
 その時、私の目に止まった物は『ビタミン家族』と名付けられたボールペンだった。
 なんかそのボールペンとは思えないようなネーミングは?と見ると、緑色の軸と薄い黄色のグリップ。
 最初は安易に「見た目が野菜ぽいから?」と思っていた。
 が、ちょっと気になってそのボールペンが入っている袋の文字を読んでみた。
『★人のこころにやさしく浸透するビタミン入りボールペン』
 浸透するって・・・しかし筆記用具としてボールペンにビタミンが入っているってどんなメリットがあるんだろうか?
 インクの中にビタミンが入っていても、黒が深い色になるってのは聞いたことないなぁ・・・・と思って裏面の説明を見てビックリしてしまった。
『独自の技術により、軸材にビタミンA・Eを配合。使用時に指先よりビタミンが浸透し、人のこころにやさしいビタミン効果を発揮する未来文具です。』
 うむむ、指先からビタミンを吸収すると言う話は聞いた事がない。それって現実にオッケーな話なんでしょうか?
 うーむと思いながら、気が付いたときにはそれを手に持ってレジに並んでいた。

 ちなみに販売元はセーラー万年筆。

 ちなみになんかビタミンが指先からじゅわじゅわ染み込んできそうなので怖くてまだパッケージを開けていない。
2000年3月8日(水曜日)私は馬鹿
 部屋を片づけている。
 別に綺麗好きってわけではない。
 限度を超えてしまったという事なのだ。
 ま、その限度ってのの境界線は難しいのだが、とりあえず自分の理想とする部屋ではないなと言う事があったので「よっしゃぁ思いっきり掃除しちゃうぞぉぉぉ」と考えた。
 これまでにも何度も何度も大掃除をしてきたが、その度に「なぜ完璧に綺麗に片づかないのだ?」「雑誌なんかの自慢の部屋特集に出てくるものみたいにならないのだ?」と考え試行錯誤してきた。
 その理由の最大の物は「物が多い」と言うものだった。
 何度か書いているが、自分の部屋は本・CD・ビデオ・レコードその他諸々が、冗談抜きに大量に収納されている。
 有る程度理路整然とはなっていると思うのだが、それでも「自慢の部屋」と言う本に載っている物とは根本的に違う。いわゆる、インテリアに凝るにはまず壁一杯の本棚がダメ出しをしている。と言うことだったりする。
 うーむと思って、その本を段ボールにつめて物置に収納する事を決意したのだ。

 と言うことで、物置にもちゃんと中身が判るように綺麗に納めたいと考え、DIYセンターに出かけ段ボールを購入することにした。
 基本的に段ボールなんて、そこらの店なんかで頼み込めば貰える物だったりするんだけど、あの手の段ボールって形が不揃いって事以外に、本を入れるにしては大きすぎたり、小さすぎたり、形が変だったりするワケっす。
 そんなこんなで、段ボール購入に踏み切った。

 で、そのショッピングセンターで段ボールがある所は確かあそこだよな・・・と歩いていると、前方から段ボールを2・3枚持ったおばさんが歩いて来た。
 「あ、あそこか」と思った瞬間、ちょっと離れた所からこんな会話が聞こえて来た。
 「あのおばさん段ボール買ってるよ、馬ッ鹿じゃねえの?」
 「段ボールって普通、ただで貰えるもんだろ?」

 うーむ、そうですね。確かにあなたの言うことは一理どころか二理も三理もあります。ま、各自に諸事情という物も存在しているワケでありまして、その個人的諸事情を一概に否定すると言うもの乱暴な話だとは思いますが、その辺はま・・・・
 と、あたかも記者会見でしどろもどろになっている警察関係者みたいな状態の思考能力を発揮していた。

 結局、気弱な私は「馬ッ鹿じゃねえの」と言われたくないがために、その段ボール売場を通り過ぎて別の売場をぐるっと一回りして、さっきの会話をしていた人物がいないのを確認して段ボールを手に取るのであった。
2000年3月9日(木曜日)穴開きゴム
 私は文房具が好きだったりする。
 でもって家に帰れば大量の文房具があるっていうのに、ついつい文房具を売っている所に出かけて「おっコレって面白い」とか思って買ってしまうのだ。
 実際買ってもそのまま使わないで、袋やパッケージに入ったままになってしまう物もあったりするし、ペンなんてほとんど使わないまま乾燥して使えなくなってしまっていたりする。
 まったくもってと言う感じなのだ。

 と、どこかで見た文章をコピー&ペーストして楽をしているみたいな状態ですが、その日もあいかわず文房具コーナーにいた。
 とそこで変な形状の物を見つけた。

 なんやらゴム製品なんですが、不可思議な形をしていて・・・・
 と近づいて見ると「爪の長い人も使用できる指サック」とな。

 いわゆる事務仕事をするときに指先につけるヤツなんだけど、それの指先に穴が開いていると言う事で、うーむと考え込んでしまったが、これは隙間商品としてかなりポイント高いんじゃないかなぁと思うのだ。

 たぶん、実際の職場にいないと見えて来ない商品だと思うんですが、そうかそうか事務員だって爪先のお洒落をしたいよなぁ
 などと頷いてしまうのであった。

 買っても意味無いので、今回は買わなかった。
2000年3月10日(金曜日)おっぴろげー
 コンビニで雑誌をチェックする。
 出るたびに購入する雑誌と言うのがいくつかあって、それ以外に雑誌の特集によって購入するものと云うのがある。
 そんなのをコンビニでぱらぱらとめくっていた。
 その手の雑誌に「ホットドックプレス」と言う物がある。時々面白い記事とかあるのでチェックをしていたりするのだが、もうこの雑誌が創刊されてから20年以上が経過している。
 実はその創刊号を持っていたりするのだが、その20年を振り返ってみると結局この手の雑誌はテーマをぐるぐる繰り返しているだけだったりする。
 この時期は当たり前のように「引っ越し大作戦、インテリアで差をつけろ!」とかだったり、4月になると「コンパでお目当ての子をゲットしろ!」とか、出てくる若者が入れ替わっているだけでずっと同じ繰り返し。
 で、頻繁にある物が「女の子特集」と言う物。春は春で「新学期、新しい恋を始めるチャンス」とか、夏は夏で「海辺の女の子は大胆、ひと夏の恋を始めよう」とか、秋は秋で「人恋しい季節、彼女だって同じハズ、さあレッツゴー」とか、冬は冬で「クリスマス・正月にスキー、彼女をゲットする最高のチャンス」とか、いつでも発情期状態。
 構成も、最初の方にいわゆる芸能人が「私の恋愛感」みたいなことをグラビア込みで話しているページがあって、その後は一般の人々のアンケートで「キスはデート何回で、Hは何回で」みたいな事がずらずらーっと顔写真と共に書いてあったりする。
 ま、このへんの雑誌も保存しておくとその一般人の中から有名になったりする人も出てきたりするので、お楽しみもあったりする(でも、10数冊に一人程度の割合) 手元にあるものでは、鈴木紗理奈が本名で出て「恋人にするならこんな人」みたいな事を言っているものや(でも文面が標準語なんだよね)、某テレビ局のアナウンサーが大学時代に水着で出演してて「性感帯は首筋」とか言っている物とかある。

 コンビニでぱらぱらとめくった「ホットドックプレス」なのだが、相変わらずの内容だった。
 が、違っていたのは最初の方に出ていた芸能人。と言っても全員「○○○のアシスタント」みたいに名前も知らないようなタレントの卵だったんだけど、その女子達が全員平気で「初体験は○歳、今まで経験した人数○人、一晩で最高○回やった」とかに答えていたりするのだ。
 それでもいいのか?とか思ってしまった。
 ま、ある程度の年齢までいけば経験しているのも別に変でもなんでもないけれど、そーゆー事をあからさまに発表できるってのが凄いって気がしちゃうのだ。
 しかも、これから売り出して行こうっていうタレントたちが平気で言ってしまうってのは。

 なんか、日本は世界で一番、性に対して大らか… というか、何も考えていない民族になってしまったのか?

 一般の女の子たちも大量に出てて「初体験・人数・回数」とかを自慢げに話していたりする。なんだかなぁ…