ひねもす雑記
2001年2月1日〜10日


▲2001年2月1日:木曜日:多重人格(1)
▲2001年2月2日:金曜日:多重人格(2)
▲2001年2月3日:土曜日:エキセントリックな君
▲2001年2月4日:日曜日:ちょこっとLOVE英語版
▲2001年2月5日:月曜日:タイムショック21
▲2001年2月6日:火曜日:華原朋美全米デビュー!
▲2001年2月7日:水曜日:このあと
▲2001年2月8日:木曜日:少数派はヤバイ
▲2001年2月9日:金曜日:ドリカム・デビュー苦戦中
▲2001年2月10日:土曜日:10%を切る男
2001年2月1日(木曜日) 多重人格(1)
夜のニュース番組で何度か多重人格症状を持つ女性の特集が組まれていたりするのを、偶然に2度ほど見たことがある。
いわゆる本来の人格とはまったくことなった人格がふと出てくると言うものなのだ。
確かに病状として実際にあるらしいが、結局は多重人格と言っても本来の人格が知っている範疇のバリエーションしかないワケなのだ。
つまり、小学生が多重人格になったとしてもいきなり大学教授の人格が出てきて難しい学術的用語を羅列すると言うことはない。あくまでも知識レベルは本人の中にある物でしかないのだと思う。
もし出てきたらそれは完璧にオカルト的な話題になってしまうような気がする。

しかし、この多重人格的な物はいわゆる「オタク」と称される人々には多々ある様な気がする。自分はアニメや漫画の主人公なんかに全然思い入れはなかったりするのだが、これまで「漫画を書く」「漫画を読むのが好き」あるいは、インターネット以前のパソコン通信から関わっていたと言うことで、その手の種類の人々と関わってしまった事も多かったりする。
いわゆるオフ会なんぞに出席したりしたときに「うーむ」と考え込んでしまうような人々を多く見かけた。
その気心がしれたオフ会だという理由もあるだろうが、いわゆるアニメのキャラになりきったようなしゃべり方をする人がいたりする。
その手の人はパッと見はかなり地味で、実生活では本当に目立たないような人なのでは?てな感じのタイプに「アニメ的多重人格」な人がいたりするような気がする。
[続く]
2001年2月2日(金曜日) 多重人格(2)
ま、この「オフ会」と言うのはかなりワンダーでデンジャラスな物で、普段、掲示板などに過激で攻撃的な文章を書いていた人なのに、実際に逢ってみると、ムチャクチャ大人しくて、ヘタすりゃオフ会が終わった後の参加者一覧の書き込みで「えっいたの?」とはじめて参加していた事に気づくと言う人も少なくない。
つまりこれなんかは完璧に「ネット人格」と「現実人格」に激しい差違があると言うことで、これも一種の多重人格なのではないか?と思ったりする。
最近、ネット上で個人を避難する書き込みをしたり、本人を傷つけるような書き込みをして裁判・逮捕ざたになったりする場合もあったりするが、たぶんそんな事件を起こすような人は実生活ではそんな徴候が全然ないような人なんじゃないかなぁって気もしたりするのだ。
いわゆる事件が起こった後で「えっ?あの大人しい人が」的な感じで。
実際の生活の中で攻撃できるような人間は、そんな回りくどい攻撃はしないと思うのだ(一概には言えないのかも知れないけれど)。
しかし、この「ネット人格」と言う物が病状として存在して、実際の人格と別物と判断されてしまった場合には、いわゆる裁判なんかでは「多重人格による犯罪」と言うことで罪が軽減されてしまう可能性だって無いわけではない。

難しいのだ。

ちなみに、ネット上で押しつけがましくて図々しい書き込みを続けていた人とオフ会で逢った時に、その人がネットそのままの性格だった時に、ある意味「正直な人だ」と好感を持ってしまったこともある。
2001年2月3日(土曜日) エキセントリックな君
ぼけーっとしていた時にこんな会話が聞こえてきた。
「本当に君ってエキセントリックだよね」
「エキセントリックってどういう意味?」
「え?え・・・・と、凄く目立つとか、特別って意味だよ」
そうだったのか。
確かに日常で使っている言葉なんかでいざ「20文字以内で解りやすく答えよ!時間は5分、配点は10点」などと言われると困ってしまう言葉があったりする。
センシティブルでナーバスでブリリアントなアイデンティティだったりするのだ。
しかし・・・たぶん好意を持っている女性に対して「他のヤツとはちょっと違った表現」てな感じで「君ってエキセントリック」と言ったのかもしれないが、普通ちょっと気軽に、しかも面と向かって言う言葉ではないような気もするが・・・・。
一時期の「あたしってよく変わっているって言われるの」などと自己紹介で必ず言うヤツがいた「不思議ちゃん」的な人だったらありえるのかもしれないが、一般的にエキセントリックって言ったら『風変わりすぎて扱いにくい人間』と言う意味だと思うのだが。漢字で言うと『奇矯:ききょう』。
しかし、言ったほうもあんまし理解していない上に、言われた方はまったく理解していないと言う状況の中で、この言葉は『凄く目立つ』『特別』と言う褒め言葉として二人の頭の中に登録されてしまったのだ。
そうやってエキセントリックな二人は世の中を渡っていくのであった。

てぇことは、かつてダウンタウンが『ごっつええ感じ』の末期にやっていた「エキセントリック少年ボーイ」ってヤツは根本的な部分で理解されずにいたって事なのか?

2001年2月4日(日曜日) ちょこっとLOVE英語版
なんだかイギリスだかのスマイルD.Kとかっているバブルポップ系アーティストが、プッチモニが歌っていた《ちょこっとLOVE》をカバーしているらしい。
アルバムの中の1曲なんだけど、やはり「日本版のみ」のスペシャルボーナス・・・っつーか、日本での話題づくりって事だと思うし、本人も本国のアルバムには収録されないので、すっかり忘れた存在の曲になっちゃうんだと思う。
かつて、レイチャールズがサザンの『いとしのエリー』をカバーした「エリー・マイ・ラブ」を歌ったときも、日本へのサービスのための曲だったからすっかり自分がそんな曲を吹き込んだのを忘れていたことがあった。
日本でのライブの際、聞きに来ていた客は逆にその曲ぐらいしかしらなかったのに、ライブでその曲を歌わずにブーイングが起こったらしい。(あわてて曲を聴き直して覚えてライブで歌ったらしい)
てなワケで、その「ちょこっとLOVE」も、そんな物なんだろうなぁ、別に「とうとうつんくの曲が世界的に認められた!」ってことじゃなくて。

しかし、問題はオリジナルのラスト部分の「マルッマルッマルマルマルッ!」ってのが、どう聞いても『マラッマラッマラマラマラッ!』に聞こえてしまうって事なのだ。

2001年2月5日(月曜日) タイムショック21
月曜日の8時にテレビ朝日系列で放映している《タイムショック21》をよく見ていたりする。
と言うのも、昔から結構クイズ好きだったりするので、テレビゲームなんかでもクイズ物が出たりすると、ついつい購入してしまったり、かつてはクイズゲーム《5タク》と言うソフトのデータを大量に造ったこともあったりするのだ。
でもって、今はこんな雑学ワシワシのサイトを運営していたりするので、その手のクイズは好きだったりする。ついでに言うと、そこそこ自信があったりする(早押しだとトロイので苦手だったりするが)
で、この《タイムショック21》を見ていて時々、全問正解をテレビのこっち側で出したりしている。
「おぉ結構やるじゃん」的に自分でも思うのだが、そんなことを思った瞬間、テレビに出ている解答者も同じようなことを言っていて、中山ヒデが「そういう事を言う人って多いんですけど、だいたいダメなんですよ」などと言われていたりするのだ。
うむむ、そうかそうか。などと頷いてみるのだが、きっとその通りかもしれないと思ってしまう。
人前に出て上がるってことはないのだが、私の最大の弱点が・・・・高所恐怖症だったりするのだ。
そのために、私は出演を断念するのであった。

2001年2月6日(火曜日) 華原朋美全米デビュー!
どこまで本当でどこまでヤラセなのかは不明だが、かの華原朋美が「電波少年」の企画で単身アメリカで(カメラマンもいるから単身じゃないけど)苦労をして自ら全米デビューをするという企画で、とうとう難関とも思えたデビューが決定した。
と言っても、そのプロデューサーが出すオムニバスアルバムの中の1曲を歌うってことなのだが。
うーむと思ったのが、プロデューサー的に考えたら、そこそこ歌えるのなら採用した方が「日本での売り上げも見込める」ってことで承諾するだろうなぁということなのだ。

で、松本人志の『アメリカ人を笑かそう』って企画はどうなったの?

2001年2月7日(水曜日) このあと
夜、8時台ぼけーっとテレビのチャンネルを変えたところで、ミュージックエンタと言う歌番組をやっていたので、そのままぼけーっと見ていた。
そうかそうか、セックスマシンガンズは「馬鹿キャラ」で売り始めたか、などと思っていた。
しかし曲は激しくつまらないよなぁ・・・ってことは結局、「パンク系のスタイルをしているけれど、実は面白いアンちゃん達」と言うキャラを前面に出して、中高生辺りの人気を得ると言うのがてっとりばやい方法かもしれないなぁなどと思っていた。
で、曲が終わったところで、画面にテロップが出つつナレーションが「このあと、ウルフルズとタンポポが登場!」などと言うのであった。
ふ〜んそうかそうか、などと思いつつも、最近のウルフルズにもタンポポにもさほど興味もないので、ぼけ〜っとCMになってもチャンネルはそのままで、雑誌なぞをパラパラとめくっていた。
で、CMが終わったのだがウルフルズもタンポポも出てこないで、ジャニーズの(たぶん)渋谷君が出てきて何故かイエローモンキーの曲を歌ったりしているのだ。もちろん、数に勝負を言わせる物量大作戦のバックダンサーも込みで。
で、その唄が終わってウルフルズやタンポポが出てくるかと思ったら、CMに突入していしまうのだ。
うぬぬ、と思ったが、最近のテレビ番組でも番組内予告をしておいて、最後にそれを・・・というのもあるので、しょうがねえなぁなどと思っていた。
で、CMが終わって・・・画面には何故かエンドロール(と言うのか、下に流れるスタッフの名前)が出ているのだ。
ありゃりゃ、ウルフルズとタンポポは?と思うと、ナレーションが「次週はウルフルズとタンポポ密着1日をお送りします」と言い放ち、来週分の映像が少し流れた。
で「また来週!」
おいおい・・・セックスマシンガンズの曲終わりに出てきた「このあと、ウルフルズとタンポポが登場!」って、これのことか?

なんか、よく判らない事になっているのだ。
2001年2月8日(木曜日) 少数派はヤバイ
某所で数人で話をしていた時に映画の話になった。
でもって話はかのアカデミー大ヒット映画『タイタニック』についてになったのだ。 実を言うと僕はこの映画を見ていなかったりする。
と言うのも、気が付いた時には大ヒットしていて連日映画館は長蛇の列と言うことが報道されていて、誰もが涙々で…と言われていた。
うーむ・・・・映画を見る前の段階で「感動大作」と言われてしまうとヘソ曲がりの僕の場合は、何ンか見る興味を失ってしまうのだ。
よくテレビ番組の前宣伝でも「感動作」とか言われてしまうと「うむむ」と思って、見なかったりする場合もある。なんか客観的な評価をされる前に制作者段階で「感動するべき」と指導されているようで、情緒操作をされているような感じなのだ。
しかし僕は別に感動が出来ない冷血人間ってワケでもなく、実際の事を言えば人より涙もろくて、親が見ているので何気なく見ていた「涙のご対面ドキュメンタリー」でもホロリと来て「よせやい涙じゃねえよ、汗だよ汗!」などと言ってしまう人間で、巨人オヤジ徳光を馬鹿にできる立場の人間ではないのだ。
だからきっと「感動するべき作品」と指摘される作品を見て涙目になってしまうのは判っているのだ。
だからこそ、先に指摘されちゃったものは苦手で見なかったりするのだ。
それ故に『タイタニック』はその後ビデオ化された時もDVDが発売されたときにも手が伸びなかったのだ。

で、その話が出た時に数人が口々に「見た見た」と言い出したのだ。なるほど、観客動員数の記録を塗り替えたってのも、あながちウソではないのだなぁと言う状態だった。
そんでもって、やはりそれぞれが「感動した」とか「映画館を出るときに目が真っ赤になってて恥ずかしかった」などと言っているのだ。
うーむ、なかなか凄い映画なのだなぁ
と思っているとき1人のオッサンが「俺、あの映画見たけれど何故みんながあんなに泣くのか理解できなかった」と言い出したのだ。そう言う感想もあってもおかしくないとは思う。
が、その次の瞬間みんなが「それは変だよ」とか言い出して、まるで感動出来なかった人間ってのが悪いかのように、そのオッサンを責めるような感じになってしまったのだ。
うーーーーむ、こうやってファシズムは生まれていくのか?
なんか「大多数からハズれる」と言う状態が悪いことと言うのが今の一般的な傾向なのか?結局「個性」の時代と言われつつ、みんな同じ方向を向いているって感じなのだなぁ
2001年2月9日(金曜日) ドリカム・デビュー苦戦中
[懐かしのビデオ鑑賞]
ビデオを整理していたのだが、10数年に渡って目に付く音楽番組をワッセワッセと録画し続けてきたので(当然現在も進行中)とんでもない量になっていたりするのだ。
と言いつつ、かの幼女連続殺人事件の宮崎勤の報道されたビデオだらけの部屋のようにはなっていないので安心してくださいませ。
と言うか、かなり整理してしまいこんで居たりするので、そんなにビデオがあるようには見えないが、実際には1000本単位でビデオがあったりする。
その中で、ふと目に付いたのが1989年にヒロシマで開催された平和チャリティコンサートのビデオだったりしたのだが、これはヒロシマでの2回目のコンサート。
で、ほけーっとそれを再生してみると、デビューしてまだ3ヶ月って所のDreams Come Tureが出演していた。
しかし、この1989年8月ってのはその年の1月からアマチュアバンド番組「イカテン」が始まった頃で、思いっきりバンドブームのど真ん中。
出演もジュンスカだったりローグだったりしている中、あまりにもポップなDreams Come Tureは正直言って浮きまくっている様な感じで、1曲目が始まっても客席はパラパラの拍手(数名の声援はあったが)、どうもバンドとバンドの間つなぎ的なイメージだったりする。
とりあえず、これ以前に何かの番組で一度ほどDreams Come Tureを見たことがあったし、曲もチェックしてあったので3人組と言うのも判っていたが、ビデオを見る限りではボーカルが女性の5人組(ボーカル・ギター・ベース・ドラム・キーボード)あるいはそれにサックス2人を加えた7人組って感じなのだ。カメラも吉田美和だけで、横の中村・西川を特に写さない。
曲は「うれしい!たのしい!大好き!」「あなたに会いたくて(デビュー曲)」「Don't You Say…」の3曲。
絵のような衣装を着ていたのだが、今の「結構金かかってまっせ」と言う感じではなく、一生懸命派手にしたけれど金掛かってませんと言う感じなのだ。
ついでに、肩紐が無く、肩を全部出して腕だけで服を支えているタイプなので、曲中に何度もズリあげなくてはいけない状態だったりするのだ。
まず最初はどでかい真っ赤な帽子をかぶって登場、が何故か1曲目の早い段階で外してしまったりする。たぶん、帽子を支える為に首に巻いていた紐がすげぇ邪魔だったんだと思うのだ。
3曲目で腰の赤いのを外してヘソ出しになったりするのだが、吉田美和が若い。足もなんかけっこう大地に根ざしているって感じでどっしりしている。
うーむ、今に通ずる歌唱力だったりするのだがステージ的には客席の冷めた反応からして、寒い状態なのだ。
しかし、そんなステージがあって現在もあるのだろうなぁ。人生色々っす。
2001年2月10日(土曜日) 10%を切る男
森喜朗・・・・すごいヤツだぜ、打たれ強いと言われているが、こいつには『痛点』が存在しないらしい。
いくら打たれても打たれても、打たれたと気がつかない。
魚やは虫類には痛点が無いと言われているが、たぶん恐竜にも無かったのだろう。
打たれて、切られて、噛まれて、そして気がついた時には生命を維持できない状態に陥っていると言う、は虫類みたいな状態なのかもしれない。

でもって世論調査ではついに内閣支持率が10%を切ったと言う。
しかし、痛点の無いこの男はすごい事を言ってのけた
「支持率が10%を切ったとかマスコミの方々は騒いでおるが、私が参加する会合では支持率が100%と言うすごいところも存在するワケですよ。マスコミの方が騒いでいるほど支持率は低くないハズですよ」
すごい・・・・井の中のカワズ・・・・・。
そりゃ「森喜朗を支持する会」に参加すりゃ支持率は100%だろ。たとえ参加者が10人でも。

あと「連日たくさんの手紙をもらいますが、それのどれもこれもが私にもっと頑張ってくださいと言う支援の手紙ばかりで、どうやらマスコミさんがたが考えているような意見は一つもないようです」などと発言する・・・。
そりゃ、痛烈に批判するような手紙は途中の事務所の段階でチェックされハズされるんだから、良い手紙しか届かないに決まっているじゃん。
森喜朗ちゃんもITをあれだけ推進しているんだから、公に自分だけで開くことの出来るメールアドレスを作ればいいのにねぇ、そうすれば庶民からの忌憚のない意見が聞けると思うんだけど。
(田中康夫長野県知事はやっている)