ひねもす雑記
2002年06月01日〜10日


▲2002年06月01日:土:W杯は大混乱
▲2002年06月02日:日:離れられない二人・1
▲2002年06月03日:月:離れられない二人・2
▲2002年06月04日:火:離れられない二人・3
▲2002年06月05日:水:49102人の誕生日
▲2002年06月06日:木:古きを尋ねて新しきを知る
▲2002年06月07日:金:控えおろう!
▲2002年06月08日:土:ただいま話し中
▲2002年06月09日:日:日本初勝利
▲2002年06月10日:月:オヤジが標的

  2002年06月01日(土) W杯は大混乱
    サッカーワールドカップの日本での初試合があった。
    前にも書いたけれど、国際発売分のサッカーチケットが手元に届かなかった人が多く、新潟会場では9000人の空席、札幌会場では10000人の空席だそうで・・・FIFAダメすぎ。(正しくは代理店のバイロム社)
    結局、翌日の試合分の空席を埋めるために、ネットでの申し込みを急きょ決定したそうですが、なんだかなぁ。
    しかも、事前にあれだけ入場するためには身分証明書が必要だとか、チケットを譲渡するためには面倒臭い証明書き換えやらが必要と騒いでいたクセに、入場の際にその辺のチェックは全然なかったとも言われている。
    あからさまに女性の名前なのに、譲渡された男性が身分証明&譲渡証明を提示しなくてもパスだったらしいのだ。
    ま、これはダフ屋が横行するのを防ぐための脅しだったのかもしれないけれど、その先約1か月に渡ってこれらが続くワケだから、もうなし崩しになっていくんだろうなぁ。

    さらに韓国で開催された試合では、なんと入場者数の4分の1、2万人以上の空席があったという。
    おいおい、これまでチケットが手に入らないと大騒ぎをしていた人々の苦労はどうなっているのだ?

    しかし、周囲で「韓国は自分の国チームの試合しか興味ないんだよな。やっぱ文化としてサッカーが根付いていないからね」などと言っている人がいた。
    あの… 韓国は日本と違って今まで6回もワールドカップ出ているんですが(W杯での勝利は1試合もないけど)。
    前回のフランス大会で、ワールドカップ予選通過して始めて出場した日本と比べて、文化と言うか、国民的スポーツとして盛り上がっていると思うんだけどなぁ。

    そもそも、今回の日本でワールドカップやるって話も本来は「どういうもんですかね?」と言う感じだった。なんせ、前回のフランス大会で初出場した国(しかも1勝利もなし)で大会を開催するのって前代未聞だと思うんだけど。
    たぶん毎回出場している韓国との協賛じゃなければ実現しなかったような気もします。日本は経済力の面でパートナーとして選ばれたんじゃないか?って思っている。
    この4年で実力は付けたけれど、この日韓協賛が決まった時点では「開催国は地区予選に参加せずにシードなんでしょ?ラッキー」って感じもなきにしもあらず。


    ◆GEORGIA 明日のヒトコト:たまにはぜいたく

  2002年06月02日(日) 離れられない二人・1
    よく噂で出てくる「芸能人の○○と○○が膣痙攣をおこし、あのままのカッコで病院に運び込まれた」と言うネタは、50年以上前のハリウッドでも頻繁にされていた。

    この「アイドルが膣痙攣」と言う噂話なんですが、確かに自分も学生時代に友人が「俺の兄貴の知り合いが病院に勤めててさ、そこで起こった事件で…」と前フリをして、熱く語っていたのを覚えています。
    当時から「そんな事が実際に起こったら、すぐに芸能ネタになっているよ」と思ったのですが、友人は真顔で「これは絶対に口外するなって口止めされているんで、芸能ネタにはなっていないんだ」と話しておりました。
    って、口止めの効果もなく、すでに話はここで漏れているじゃん。

    その後も、別の所でアイドルの名前が変わった状態でまったく同じ話を聞いたことがあります。
    大概がの出所が「友達の友達」とか「兄貴の知り合い」とか、直接そいつ本人と言うことは無いのがミソ。


  2002年06月03日(月)離れられない二人・2
    この話の起源は、19世紀末にアメリカで発行された医学雑誌の中で「性交中に膣痙攣によって離れられなくなったカップル」と言う症状の報告が書かれたことがキッカケらしいのです。
    どの時代もエロネタは取っつきやすいらしく、三流新聞が面白いネタとして書いたのを皮切りに、徐々に話が膨らみ、ハリウッド女優の誰それが…と発展して、100年も噂の世界で形を変えつつ生き残っているのです。

    実際の話を言えば、確かに膣痙攣と言う症状は存在しますが、あのカッコのまま離れなくなると言うことはなく、あくまでも性行為が出来なくなってしまうと言う病状だそうです。
    都市伝説研究家ブルンバン氏の調査によると、最初の医学雑誌の記事自体が大げさに書かれた物だったとされています。

    ◆GEORGIA 明日のヒトコト:たまには無口

  2002年06月04日(火) 離れられない二人・3
    いろんな所で交わされた話では、70年代アイドルでは麻○め○みとか桜○○子とか天○○理とか、80年代でも松○聖○・早○○・河○○○子、90年代でも… 

    つまり、これまでキリが無いほど沢山の女性アイドルが病院に担ぎ込まれているらしく、このような珍しい症状が起こりやすい特殊な体質を持っている人ばかりがアイドルになるのかも知れません。
    しかも海千山千の芸能レポーターの耳には届くことはなく、そこらの学生(しかも芸能人とは関係なさそうな田舎の中学生)の間で伝承されていると言う事になる、ちったー考えればウソだって解るじゃねえかよ、と言う都市伝説のひとつです。都市伝説のすべてが「ちったー考えれば」なんですけどね。

      「いや、マジにこれは友達の兄貴が病院に勤めてた時の話でさ…」

    ◆GEORGIA 明日のヒトコト:自分からはじめる

  2002年06月05日(水)49102人の誕生日
    誕生日データをかなり追加更新した。
    色々誕生日を調べて、追加する直前になっていたデータを追加した物を更新した。

    去年の7月に例の事件があって「一生懸命追加しても、何も考えずにコピーペーストされちゃうんだろうなぁと思って、調べても追加しなかったデータがあったりしたのだ。
    で、今回の追加で一気に1500人以上追加で、なんと登録人数が49102人となりました。
    って、あんまり人数がどーのこーの言うのはカッコいいものではないけれど、あと900人で5万人と言う、ひとつの区切りになる数字が見えてきたわけで、結構凄いじゃん、俺、って感じ。
    自画自賛ですが。

    その反面、自分の中でも「たかが誕生日を並べただけのサイトじゃん、何の意味あんの?」と言う気持は延々と存在している。
    まったくご苦労なこった。と自分でも思ったりする。
    それはたぶん、自分の中で「一番偉いのは物を創造する人」と言う考えが根強く残っているからなんだと思う。誕生日データは確かに労作だけど、例の人(去年からの盗作事件の人)が書いていたように「誰が調べても同じ結果になる」と言う部分がある。
    自分の中で「何か創造物を一つでも作らないといけない」と思って、焦っている部分もずっとある。
    なんかふと思うのが日々「誕生日データを入力しなくちゃ、新しくデビューした人もいるし…」と追われ、色々な本を読んで「おぉこれはネタになる」とメモ書きする事も、なんか「物を創造しなくちゃ」と言う焦りの気持から現実逃避しているのでは?と思ってしまう部分がある。

    特にこの1年間は、なにやら面倒くさいことに巻き込まれ、さらに体調をがしがし崩して精神力も無くなってしまった為に「あぁ俺逃げているのかな」と思ってしまう事が多かった。
    なんつーか、責めの姿勢でいかなければ!と思う。

    現実問題として難しいことも多いが、ここまで突っ走ってきたからには、何か結論を1つでも出さなくちゃいかんと思っている。
    実に往生際が悪いのだ。


    ◆GEORGIA 明日のヒトコト:素直にゴメン
      すでに80種類が出ているが、新たなヒトコト。
      いったい何種類あるのだ?

    ◆購入本:北村薫「冬のオペラ」角川文庫¥552
    ◆購入本:群ようこ「ヒガシくんのタタカイ」ハルキ文庫¥495
    ◆購入本:「ことわざ・なるほど雑学事典」PHP文庫¥590


  2002年06月06日(木)古きを尋ねて新しきを知る
    佐野元春が80年代中期に発表したアルバム「SOMEDAY」のコレクターエディションが発売された。
    2枚組で1枚はオリジナルバージョンで、もう1枚はシングルなどに収録したアレンジ違い、ミキシング違いの物を収録した物で、いわゆるマニア仕様なんだと思う。
    とりあえず、そのマニアの私としては当時のシングル盤も全部押さえてあるのだが、やはり買ってしまった。

    今聞くと、音がしょぼいんだけど音的なクリエティブじゃない部分で、音楽が本来持っている楽しさが詰まっているような気持ちがするのだ。
    たぶん、このアルバムに入っている曲で当時CMに使われた曲は1曲も無いと思う。(エディションCDに1曲ウォークマンのテーマが入っているが、それは逆にわざとアルバムに収録はしなかったのでファンの間では幻の曲になっていた)

    数年前にCMで「SOMEDAY」が使われた事があったけど、当時はCMタイアップってのは歌謡曲歌手か、売れない歌手の苦肉の策と言う感じだったような記憶がある。
    時々、矢沢永吉がCM曲に使われたとかで話題になっていた事もあるけど。
    90年代に入ってからのコマーシャリズムへの乗っかかりかたは異常だと感じている。

    で、ついでに言うとこの当時の曲はカラオケを意識していなかったりする。どのアーティストも。
    1988年頃にシングルがCDで発売されるようになってから、CDにカップリングとしてインストVerが収録されるようになったけど、この時代はまだカラオケとロックは直結していなかったような気がする。
    やはり、ボウイあたりかなぁ、歌謡曲とロックの垣根が無くなったのは(自分の中ではボウイにはロックの要素より歌謡曲の要素をより強く感じるので、イマイチ好きではなかったりする)

    とにかく、自分の中では音楽が幸せだった時代を感じてしまう、ホロ苦いアルバムなのだ。

    って、凄く後ろ向きの様な気持ちがするが、いかんなぁ
    ついでにエレファントカシマシも購入したけど、自分の中ではエレカシも10年前から続いているバンドなので新しくないんだよなぁ(最近売れているのは間違いなのでは?と思ったりする)
    過去から続く物を否定はしたくないけれど、前向きに音楽を聴いていたいと思ったりする。

    最近のおすすめは「RIZE:ライツ」
    このバンドのギターがCharの息子でさ… って、もしかしてこれも後ろ向きなのか?


    ◆GEORGIA 明日のヒトコト:慎重に進めよう
      これ以上慎重になってどうするつもりだ?と自分に突っ込んでみる。
    ◆購入CD:佐野元春『SOMEDAY-Collector's Edition』
    ◆購入CD:エレファントカシマシ『life』


  2002年06月07日(金)控えおろう!
    4代目水戸黄門・石坂浩二の急病で結局「この先10年は続けられる」と見込んでいたシリーズがいきなり2シリーズだけで終わり、次の黄門様を立てることになった。
    (石坂浩二の病気が完治した後、復帰するのかも知れないが)
    で、色々な憶測が飛び交っている。

    前黄門様の佐野温夫が復帰すると言う噂もあったが、これなんかは石坂黄門に代わるときに本当は佐野温夫はまだ黄門を続けたかったのに無理矢理説得の上降板してもらったと言う経緯があるので「いまさらなんだよ」てな感じかも知れない。
    10年続ける予定がダメだったんなら、もっと長期的な展望で50年黄門様を続けられるであろう「えなりかずき」ってのはどうだ?と言う話も聞いた。
    そりゃあくまでもネタだとは思うが、まだ10代であの枯れ方は黄門役にぴったりなのだ。

    とは言いつつ、どうやら以前助さんを演じていた里見浩太郎が5代目黄門様に収まるという話が濃厚になってきた。
    以前から「いつかは黄門さま役を演じたい」と言っていたことが実現するのだが、どうも客観的に見て里見浩太郎ってのは体がガッシリしすぎてて「隠居をしているジジイ」と言うイメージではないのだ。
    助さん格さんに体のでかい男を配置しないと、どうみても水戸黄門が一番強そうと言う変な状態になる。
    悪人が襲いかかってきてチャンバラシーンになったとしても、一言「助さん、格さん、おまちないさい」と助さん格さんを制止し、自らが悪人をバッタバッタと倒しそうなのだ。
    しかも刀を使わず握り拳だけで。

    こうなったら、里見浩太郎よりでかい助さん格さんを探さなくてはいけない。って事で、助さん島田久作・格さん阿部寛ってのはどうでしょうか?
    他の候補としては赤井英和・小川直也・阿藤快(海から改名)・トミーズ雅・チョコボール向井・マイクタイソンあたりはいかがでしょうか?


    ◆GEORGIA 明日のヒトコト:はい深呼吸
    ◆購入本:隈元浩彦「日本人の起源を探る」新潮OH文庫¥600
    ◆購入本:佐藤正午「個人教授」角川文庫¥495


  2002年06月08日(土)ただいま話し中
    「おう、そうや、今スーパーに来とんのや、そうそう梅名の所にあるヤツ、あぁ夕飯とビール買うつもり」
    と、スーパーに入ろうとしたときに背後からやけに大きな関西弁でしゃべる声がしたために、一瞬ビックリして立ち止まってしまった。
    その横を私のことなど気にしないで、携帯電話でしゃべり続けている男が通り過ぎていった。

    その人混みだろうと、どこでだろうと携帯電話を使い、しかも大声で話し続けるって言う無神経さが好きではない。
    もともと電話ってのも好きではないんだけど、この携帯電話ってヤツの便利さを差し引いても、場所などを考えず使っている人々の馬鹿さ加減が嫌なのだ。

    スーパーの中に入った後もその男は買い物かごを下げた状態で話し続けており「そうなんや、田中のヤツが事故ってもうてな、そりゃ大騒ぎやったんで(適当な関西弁でゴメン)」と、かなり遠くに移動しているのに、その話の内容が筒抜け状態だったのだ。
    高尚な話題をしていないと言う事はあからさまに解るし、何かの連絡をしているワケでもなく、ただ無駄話を続けているだけと言うのは誰にでも解る状態だった。

    とりあえず、目的だったシャンプー&コンディショナーと、夕飯のおかずになりそうな物をなど購入してレジへと並んだ。
    レジで会計をしている時だった、後方から例の関西弁が近づいてくるのだ「そやけどなぁお前と違って俺は一人暮らししとんのや、のうのうとしとる事出来へんのや、解っとんのか?」
    なんてこった状態で、そいつは自分のすぐ後ろに並び、相変わらず大声で電話をし続けていた。完璧に耳元で怒鳴られているような状態なのだ。

    「そやから、こうやってスーパーに来て、自分の夕食を買うてるわけなんやで、ちゃんと苦労人やってんのや、ちぃとはお前も苦労してみいや」
    うるさい・・・・・なんつーか関西弁は嫌いではないが、関西弁というか関西系で苦手なのは無神経な部分だったりする。ある意味フレンドリーと言う言葉で片づける事も出来るのかも知れないが、その個人的なパーソナルな部分にまでドカッと入ってくる部分が苦手なのだ。
    もちろん、関西人が全員そうではなく、キャラクターを全面に押し出して「俺が俺が」と言い出す人が目立ってしまうので、そう感じてしまうわけで、さらに電話大声男は関西人だからってワケではなく、そいつ個人のパーソナリティの部分が無神経に出来ているのだ。
    ま、別にこの電話大声男は自分の精神的な領域にまで踏み込んできているワケではないが、もし友好関係を結んだ場合、かなりこっちがすり減ってしまうんだろうなぁと思っていた。

    「なんや、お前ンとこも夕飯はカレーか!俺もそうしようと思ってたんや、ほやからレトルトカレーを買うたんや、なんや?自分で作ってんや無いって?アホさらすな、お前みたいに座っていれば自動的にカレーが出てくるような生活やあらへんのや、レトルト言うたかて自分で暖めて、もちろん飯は炊くしな、大変なんや解ってんのか?」
    はいはい・・・わかりました。
    レジで会計を済ませた私はそそくさとその場を後にした。
    もちろん、電話大声男はレジにカゴをどんッと置いた後も延々と「そうや、もちろん女子供やあらへんのやから辛口に決まってるがな」と話し続けていた。

    スーパーの駐車場に戻った自分は、車を発進する前にさっきまで聞いていたCDを別のに替えようと考え、「あんな精神衛生上よくない経験をした後は静かな曲を…」と選んでいた。
    と、ヤツがあいかわらず携帯電話を耳に当てた状態で、何やら喋りながらスーパーから出てきた。
    そして偶然にも自分の横に止まっていた車に乗り込んだのだ。

    まだ何やら会話が続いているみたいで、口をパクパク動かしていた。
    この段階でやっと、どんな顔のヤツかと見ることが出来たのだが、なんか絵に描いたような「神経が通っていないようなガサツ顔」だった。
    そしてそいつは携帯電話で話を続けながら、車を発進させて駐車場を出ていった。

    もしかしたら、アイツの携帯電話には切るスイッチが付いていないのかもしれない。


    ◆GEORGIA 明日のヒトコト:映画をみよう
    ◆購入本:近田春夫「考えるヒット3」文春文庫¥638
    ◆購入本:中島らも「あの娘は石ころ」双葉文庫¥476
    ◆購入本:重松一義「江戸の犯罪白書」PHP文庫¥514
    ◆購入本:群ようこ「あなたみたいな明治の女」朝日文庫¥400


  2002年06月09日(日)日本初勝利
    ついにW杯サッカーで日本がロシアを破り始めての勝利を手にした。
    いわゆる「にわかサッカーファン」と呼ばれる処まですら行っていない私ですが、それなりに嬉しい。
    日本人なんか基本的に「日本人」として自分を自覚するのはこんな時だけだろうなぁ。
    今年始めにやっていた雷波少年の日韓合同企画なんかを見ていると、それぞれの国がそれぞれの国に誇りを持っていたり、他国に対して「私は○○人」と言うスタンスをちゃんと持っていた。
    それが実際問題として良いことなのか悪い事なのか解らないけれど、何百年と島国で生活をしていた日本人は隣国とのふれ合いが少ない為に文化的相違を自覚できる処まで行っていないのだ。
    しかし、今回やオリンピックの時ぐらいしか「日本人」と言う枠組みで物を考える事はない。(自覚してないだけで、実際には日本人固有の考えを持っているんだけどね)

    しかし、元々「私は○○人」と自覚を持っている人々がこのような国別対抗戦になると、さらに意識をパワーアップしちゃうのだなぁ。
    今回の試合が終わった後、戒厳令下の日本では暴動は起こらなかったが、敗戦国ロシアでは「ざけんな、オラオラオラぁ!」と広場でモニター観戦していた人々が暴徒化して、そこらの車に火を付けるし、日本食レストランは窓ガラス割られるし(関係ない店も)、日本人観光客は襲われるし、テレビ局のクルーも巻き込まれるし、とんでもない状態になった。
    基本的に日本なんて言う、前回大会でやっとW杯本戦に出場できた様なサッカー後進国に負けたって事が許せなかったんだろうなぁ。
    某チャンネルのニュースで映していたどこぞのロシア人グループは「くそったれ、この恥知らずども!」と日本をののしっていたが「恥知らず」ってのは意味不明… もしかしたらテレビ局の翻訳が間違っている可能性もあるけど。

    韓国なんかは特に「我々韓国人は!」と言う同胞意識が強いし、さらに(ちょっと語弊があるかも知れないけれど)被害者意識もかなり大きい。
    こないだのソルトレイクシティ冬季オリンピックでの韓国人スピードスケート選手がアメリカ人選手の妨害をしたとして失格になった事の敵を討つため、次回の対アメリカ戦は遺恨試合になるらしい。
    日本の場合なんかももう2年前だけど、シドニーオリンピックなんかで柔道の試合で「あれは絶対に日本の勝ちだったろ?」と言う物が審判によって認められなかった試合もあったが、そんな事の遺恨は2・3日で人々の記憶から消えていた。

    ついでに前回の対ベルギー戦は引き分けに終わったが、幻のゴールがあったっすよね。
    ゴールしたが、ルールでそれは無効になったヤツが(にわか以前なので詳しいルールを知らない)。
    それに関して、もし愛国心溢れる国だったら暴徒化してるでしょ。

    しかし暴徒化するってのは、どういう物なんでしょうか?
    もし日本が負けたとしても「あぁぁ残念残念、次は何とかしなくちゃね」的に、前向きに考えると思うのだが、暴動になるってのは
    「あれは負けるハズない試合だ、ばーろーばーろー!てめえら黄色いサルどもなんかに我らが負けるハズねえんだ、おらおらおら〜!目にもの見せたるでぇ!」
    と言う事だと思うのだ。
    ※なんか前の話を引きずっているみたいで、ガラ悪い=関西弁になっていてすいませんです。

    せっかくキチンとルールが存在するスポーツと言う、ある種の代理戦争だってのに、それの勝敗を認めず「そんなの俺は信じない、武力行使あるのみ!」となっちゃうのって、往生際が悪いと言うか、見苦しいような気もする。

    ま、一部の人にはその騒ぎも含めてW杯なんだろうけど。

    と言うことで大昔の日露戦争の頃に子供達の間で流行った歌を

    【日露戦勝歌】
     日本の日(に)の字は 朝日の日(ひ)の字
     露西亜(ろしあ)の露(ろ)の字は ありゃ露(つゆ)と書く
     露は朝日によ 照らされてよ
     とけてまた なくなるろしゃの国
     チョイ チョイ



  2002年06月10日(月)オヤジが標的
    コンビニに行くと、色々な玩菓が売られている。
    いわゆるフィギアなどの玩具の方がメインの菓子が「玩菓」なのだが(あるいは食玩)、とにかくチョコエッグのブームから「いったいどうしちゃったの?」的に凄いことになっている。
    チョコエッグの時から「オモチャって言っても、それで遊ぶのではなく飾るのがメインでしょ?って事は完全な子供向けではないよね」と感じていた。
    いわゆる「ポケモン」や「アンパンマン」関連の指人形なんかも昔から発売されているが、それらとは明らかに方向性が違うのだ。
    で、徐々にその方向性の違いが明確になってきた。

    「ウルトラマン」「ゲゲゲの鬼太郎」あたりは「今でも子供に人気あるのかも知れない」と言う感じがあったのだが、それがいつしか「永井豪シリーズ」「横山光輝シリーズ」などが出てくるようになると「子供は知らないだろ」「いや、20代前半でもキツいぞ」となり「やっぱ思い入れのあるのは30代後半から40代にかけてだろ」と言う感じが明確になってきた。
    さらに『タイムスリップグリコ』と称して昭和30年代の電気器具&鉄人28号、最近ではサンダーバード・・・・あぁ完全に狙われている。
    しかも最初から「第1弾」とか書いてあるってのは、その辺のコレクターをターゲットにしているなぁ
    なんせ40歳を中心とした世代は第一次オマケキャラクター菓子世代なのだ。
    かの悪名高き「仮面ライダーカード世代」と言い直しても良いけど、その世代ってのは見事に戦後の高度経済成長期を精神的トラウマとして擦り込まれてきている。

    1960年代初期に生まれた人は、物心付いた時に「鉄腕アトム」「鉄人28号」と言う国産アニメが登場し、それに付随するお菓子オマケにまみれてきた。
    当時はまだ「アトムシール」「鉄人シール」なんかがマーブルチョコなんかに入っているだけだったが、成長に従って「オモチャの缶詰」や「おれ社長の代理」などと言う懸賞で当てるプレミア付き方向も経験したり、小遣いでお菓子を買うことを覚えた頃に「仮面ライダーカード」などが登場した。

    そして思春期には「ブロック崩し」「インベーダー」と言う第一次TVゲームブームを体験し、社会人になった頃には「マイコン」と呼ばれる自宅で使えるコンピュータが出てきて…。
    と言うオタク第一世代なのだ。

    一般的なサラリーマンをして、引き籠もりにもならず普通に生活をしている人でも、そのDNAの中にはしっかりと「オタク因子」が刻み込まれているのだ。

    と私は、そんな策略にはまっている自己弁護をしていたりする。

    しかし遂に大友克洋の『AKIRA』まで出てきた。
    が、肝心の顔が似ていないんだよなぁ。
    でも大友克洋ってすでに、20代の人にとってはリアルタイムの漫画家じゃないよね。


    で、お前達はいったい誰だ?
    ◆GEORGIA 明日のヒトコト:泣きついてみる
      またしても初出のヒトコト、82種目


     


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