ひねもす雑記
2002年07月01日〜10日


▲2002年07月01日:月:7月の風邪に跳べ!
▲2002年07月02日:火:高学歴対象
▲2002年07月03日:水:雑学の危険な使用法:ケース1
▲2002年07月04日:木:喜べ男子中高生!エロマンガ島は永遠に
▲2002年07月05日:金:原材料:ハム太郎
▲2002年07月06日:土:フジ27時間テレビ
▲2002年07月07日:日:病み上がりの夜空に
▲2002年07月08日:月:宇多田の経済効果
▲2002年07月09日:火:隠すのだ!
▲2002年07月10日:水:敵と最下位と過去の話

雑記&似顔絵掲示板



  2002年07月01日(月)7月の風邪に跳べ!
    出来ることなら許しておくんなまし、ちょっとした出来心ってヤツで、まさかこんな大事になるとは思っていなかったんでありやす。
    と、御白州で懺悔をしたとしても、残念ながらお天道様を欺く事は出来ねえな。
    と言うことで、先月の日記でも書いたんですが「吸ッ・吸ッ・吐ッ・吐ッ」と言う呼吸法を意識しながら歩くだけで新陳代謝率が高まる」と言う事を簡単に信じ、僅かばかりの距離、会社から駐車場までの道で実行したってだけで、悲劇を招いてしまいました。
    実行から、3日ぐらい後からノドになんか変な痛みを感じ、それが翌日にはハッキリした痛みとなって来た。

    食事をしても痛いし、呼吸をするだけでもなんかヒリヒリ感がある。
    現時点で考えてもこれは、その呼吸法によって空気中の雑菌を取り入れてしまったのだろうなぁと言う原因しか見あたらない。
    で、ノドの痛みだけだったらなんとか我慢できたのだが、徐々に体が発熱し、気温が熱いのか寒いのか判断できなくなりずっと汗をダラダラながすようになってしまった。

    あぁダルいと思っている所にこんどは頭痛が襲ってくる。
    さらに体中の関節が痛くなって、動くこともキツくなってくる。
    梅雨時なのでそれ以前から出ていたムチ打ちの症状がさらにハッキリ出てくる。
    頭痛が何も悪くない歯が痛いような浮いたような状態まで引き起こしてくる。
    神経がピリピリして、ちょっとした雑音が脳味噌に直接響いてくる。
    ノドの痛みのせいで、固形物を食べるのがきつく、さらに汗をガンガンかくので、水分ばかりを補給するような形になっていく。
    なんか思考能力が著しく低下して、トリップしちゃっているような状況。

    まったくもう、どこに出しても恥ずかしくない純然たる病人になってしまった。
    医者に行ってノドを見て貰ったら「こりゃ酷く真っ赤だよ、みごとに炎症を起こしている」と言われてしまった。
    ほんのちょっとした出来心がここまで最悪の事態を引き起こすとは・・・・。
    病院に行った後は、徐々にだが快復の兆しが見えてきているのだが、辛い。
    神様、もう決して「健康になろう!」なんて思わないので健康にさせてください。


  2002年07月02日(火)高学歴対象
    ある日、ポストに『歴代天皇系譜図』なる本のパンフレットが入っていた。
    出版社はよく知らない所だが、この手の皇室関連を中心にやっている特殊出版社もあるので、そのたぐいかも知れないと思ってパンフレットを見た。
    激しく豪華な上製本(当然箱入り)で、色々な解説もあるらしいが、その値段が5万円だったか6万円だったか、そんな値段。
    最初、桁数を間違えてしまったのかと思ったが、どうも分割払いで1回2万円の数回払いみたいのもあったので、やはりその値段に間違いはないらしい。
    うーむ、この手の本は資料ではなく、あくまでも贅沢品として所蔵しておく。と言うジャンルの本なのだなと思った。
    とりあえず我が家には関係ない。
    天皇関連の資料も、現時点で10冊ほどある。と言っても安い本が中心(古本で買ったのがほとんど)なのだが。これで充分、天皇の家系がどーだとか、この天皇がどーだとかは解ったりするので、いまさら必要がない本なのだ。

    と言うことで、そんなのを忘れて数日経った頃、1本の電話が我が家に入った。
    母親が出たのだが、その電話の相手は「先日、オタクの郵便受けにパンフレットを投入させていただいた○○出版の者」らしい。
    で、「パンフレットはこの地域の全家庭に配付したワケではなく、選び抜かれた家庭に配付したのですよ」などと言い出すのだ。
    なんでも、「高学歴を持つ○○歳以上の方を対称に、○○地区だけで50件選びまして、その方にオススメしているのです」との事。
    ○○地区ってのは自分の住んでいる場所も含まれているけれど、かなり広い地域でその中で50件って、随分絞り込んだねぇと言う感じだった。

    高学歴と言うことでは、確かに我が家の母親はその時代の人にしては結構ちゃんとした学校まで出ている(その父親が学校の校長、母親も教師だったので学歴はある意味当たり前だったのかも知れないけど)ので間違いではないのだが、母親はその辺のことにはさほど興味無いので周囲にもどこそこの学校を出たなんて事は言っていなかったりする。
    つまり「お宅様は高学歴なので、このような高尚な本を買うべきです」等という、選民意識的優越感な部分をくすぐるセリフには全然興味ない人なのだ。
    当然、母親も「いりません」と電話を切った。

    「○○地域50件のみ」ってのは、本当かどうかは不明だが、確実に「杉村○○・○○歳・○○○○卒業」みたいな個人情報が記載されている名簿が出回っていると言うことなのだな。
    うーむ。



  2002年07月03日(水)雑学の危険な使用法:ケース1
    結局、会社を3日も休んでしまった。
    土日連休もあったので、いきなりロングバケーションなのだ。
    と言いつつ、外に出かける事は当然出来ず、部屋にこもると行っても、ほとんどの時間が頭ヘロヘロ、汗ダラダラなので、ネット関連作業もままならず、本箱で出番を待っている本たちに手を伸ばしても、1ページ2ページで集中するパワーもとぎれてしまうので、どうしょうもないのだ。
    なんとか、現時点では咳き込むのだけは残っているが、熱も下がりつつあるし、ノドの痛みも和らいで普通の食事もなんとか食べられるようになっている。
    って、気が付いたら思いっきり日記になっているのにビックリした。
    ここはあくまでも「雑記」なので、時間的な関係は無い「こう思った」的な事を書くつもりだったのに。

    てなわけで、このグッタリしていた時期、する事がないのでTVをぼーっと見ていたが、何と言いますか朝から夕方に掛けての、普通の社会人が見ない時間帯のテレビを見ていると、どうしょうもない人間になってしまうってのが判明しました。
    1日目は「つまらない番組やっているなぁ」と思っていたが、二日目になると「前日とほとんど変わりなし」三日目になると「・・・・」的な状態。
    でも、こんな時間帯でも毎日見ている人はいるんだろうなぁ凄いなぁ。
    めざましテレビも、いつもは6時台しか見ていなかったが、7時台とかまで見ていると大塚さんが同じ話題で毎回「えッそうなんですか?」と驚くことが解った。
    うーむ、1回目でさえ「台本通り」的でわざとらしいんですが。

    とりあえず、普通の会社なんかでも昼休み時間帯の番組は色々工夫している感じもあるんですが。
    小堺一機がやっている「ごきげんよう」と言う、もう10年以上前から時間が止まったような空間で行われている番組も未だにやっている。
    この番組は、会社の昼休み時間が12時半〜1時半なんて時に見ることが出来るが、この空間の駄目さ加減はどうなんでしょうか?懐かしい、欽ちゃん的空気を感じてしまうのが、駄目さ加減なんでしょうか?
    出てくる人の人選も実に中途半端で・・・・。

    チョイ前、布施明なんて人をこの番組で久々に見たんだけど、昔から「こいつは・・」と思っていたが、さらに「こいつは・・・!!!!」とパワーアップしていたのをチェックした。
    布施明と言うと70年代の人で、その70年代末に化粧品のCMで「君は薔薇より美しい」と言う曲を歌っていた。で、そのCMに出ていたのが女優「オリビア・ハッセー」だった。
    このCMをキッカケに二人は結婚したのだが、布施も70年代中期までヒットがいくつかあったが、そろそろ・・・と言う感じだったし、オリビア・ハッセーも海外の女優だったが代表作は「ロミオとジュリエット」程度しかなく、その後は日本映画「復活の日」なんかに出たり、そんな日本のCMに出る程度のプレ過去の人状態だった。
    で、その結婚を機に布施はアメリカに渡り、日本では過去の人になった。
    が、数年後に離婚して戻ってきて、その後はどうやって生活をしているのかは解らない。

    「ごきげんよう」では、どんな話のキッカケでそうなったのかは記憶にないが、野球の話になった時にいきなり「あのさ、巨人軍なんかが負けが続いた時にベンチ脇に清めの塩だとか言って塩を盛ったりするけど、あれって清めの塩と、盛り塩は全然違う物なんだよ」などと言い出していた。
    確かにそうなんだけれど、その盛り塩の話がその直前まで出ていた野球の話と関係があるのかは、甚だ疑問点の残る部分なのだ。
    結局、その理由を嬉々として捲し立てた布施は出演者から「へぇ凄い」「物知りだね」などと賞賛を受けて話題は終わった。
    昔から何度も書いているが、雑学ってのは楽しいが、諸刃の剣として「うざい」「シッタカしてんじゃねえよ」の対称になる物でありまして、個人的にはこの布施の自慢げなポーズが、激しく後者に見え、なんか恥ずかしかった。

    特にこの布施って人は「俺って凄い」と言う自惚れを昔からチラつかせている人だったので、今回のも『雑学の危険な使用法:ケース1』というサンプルにしか見えなかった。
    他の話題の時にも、ちょいちょいと雑学を挟み込んで、話の流れを遮断していた。
    反面教師・布施明と心に刻んでおこう。

    [ワンポイント雑学!]
    反面教師とはもともと中国で生まれた言葉で、その言葉を考えたのは毛沢東。
    布施明のヒット曲は「シクラメンのかほり」だが、実はシクラメンはほとんど香りの無い花
    「シクラメンのかほり」での間違いは「香り」は古語でも「かほり」などと書かない。実は「かほり」というのは作詩作曲をした小椋桂の奥さんの名前。



  2002年07月04日(木)エロマンガ島は永遠に
    出勤しました。心配しないでください。
    元気でやっているので、探さないでください。
    と言いつつ、まだ熱っぽいし、鼻水たらりだし、果てしなく調子よくないんだけど。

    以前、豆知泉で書いたネタで
    日本人の男性には非常に知名度の高いバヌアツ領のエロマンガ島は、つい最近、水位の上昇と強い波によって消滅してしまった。
    と言う物があったんだけど、これがずっと引っかかっていて「マジっすか?」と思いつつ、勢いで書いてそのままになっていた。

    なんせバヌアツ諸島のエロマンガ島はかなり大きいと認識していたので、あれが沈んだってなんか地球規模の大きなニュースじゃないのか?天変地異じゃないのか?なんで普通のニュースで聞かなかったのだ?と思っていた。たしか、空港も存在していて、かなりの人間が住んでいたハズ。
    水没とか言っても、日本の「沖の鳥島」みたいな海上にチョコンと出っ張っている部分じゃないんで、水没するかぁと思っていた。
    ってかつて「エロマンガ」と言う名前に引かれて、どんな島なのか調べた事があるから、そう感じたんですが。
    で、調べてみた所、やはりデマだったらしい。

    面積が888.1平方キロ(全長56km幅40km)って事で、佐渡島程の大きな島がそんな簡単に沈むハズがないのです。
    エロマンガ島でもっとも高い山の標高が886mもあるので、この島が水没するような水位上昇が実際に起こったら、地球上の大部分が水没しているはず。確実に千葉県は水没している。
    一部では陸地が陥没して… と言う説も流れているみたいなのですが、それでも大ニュースになるだろう。なんせ佐渡島並の大きさの島で、住民もかなりいるハズなので。

    さらに調べていくと、どうやらこの噂の出所は伊集院光のやっていたラジオ番組らしい。
    マメ知識界では一部で信者が多い番組ですが(一時期はここで発表された豆知識を羅列しただけのサイトがいくつも存在していた)どうもウソが多い。というのは、周囲の豆知識趣味人の意見。
    うーむ、そこで話された中高生に人気の「エロマンガ島」と言うネタが「さらに水没した」と言うことで、ネット上でコピーされて、出所不明の情報として飛び交ったと言うワケなのだ。
    結局、自分もそのデマに関与してしまったのですが。

    ちなみにバヌアツ諸島にあるエロマンガ島とは別に、オーストラリアのクイーンズランド州南西部、ブリスベンから西に1000kmの所に『エロマンガ』と言う地名が存在している。
    これも実は昔「エロマンガってどんな所?ぐふふ」と調べた時に発見した場所なんだけど。
    こっちは凄くちっちゃい場所で住んでいる人が50人程度しかいなかったりするのだが、石油は年間150万バレルも採掘されるし、『エロマンガロイヤルホテル』というホテルもある。
    ついでに『エロマンガカフェ(つまりエロマンガ喫茶)』『エロマンガモーテル』も存在していて、意味無くワクワクしてしまいます。
    とりあえず両エロマンガはまだ生存しています。スケベ心旺盛な中高生の男子、安心してください。

    バヌアツ観光協会:エロマンガ島(英文)]
    [ワンポイント雑学!]
    真偽のほどは疑わしいが「エロマンガ」の意味は『おいしい』
    この島に上陸したイギリス人が食事をしていた現地の人に「この島の名は?」と聞いた所、その言葉を理解できなかった現地の人は食事の事を聞かれたのかと思って「おいしいよ:エロマンガ」と答えた。
    と言っても、この手の発見者が現地民に地名などを聞いて勘違いしたと言うネタは多すぎるので、ちょっと疑ってしまう。

    バカな中高生男子に人気があるスイスの「レマン湖」の名前は日本でだけは何故か冠詞「Le」が付けられている。つまり現地では… と思っても安心、向こうでは「マン・レイク」なので。

    エロな話つながりですが、昔スウェーデンは「フリーセックスの国」とか言われて、深夜のテレビ番組(11PMだったか、独占男の時間だったか)なんかでも特集を組んでいて、その手の風俗的な話題や素人のお姉ちゃんが…などと報道していて、よぉし大きくなったらいつか絶対!と思っていたんだけど、途中で英語を勉強して気が付きました。
    「フリーセックス」って「自由にセックスする」って意味じゃなく「性別(セックス)による差別が無い(フリー):男女同権」って事だったんですな。

    ◆購入CD:EGO WRAPPIN「Night Food」
         このタイトル『夜食』って呼んじゃダメですか?
    ◆購入CD:宇多田ヒカル「DEEP RIVER」
         このタイトル『深川』って呼んじゃダメですか?


  2002年07月05日(金)原材料:ハム太郎
    恐いよぉ
    スーパーで恐ろしい物が売っているんだよぉ
    「ハム太郎ソーセージ」「ハム太郎かまぼこ」だって。
    うぇ〜ん、みんなのアイドル、ハム太郎がミンチにされてペースト状にされて売られているよぉ。
    って、違うんですか?

    さすがにハムスターを食用にするって話は無いと思うんだけど、犬や猫は地域によっては現在も当たり前のように食べられていたりするんで、犬や猫がキャラクターの食品物が出た時はかなりキツい物になるかも知れない。
    最近の日韓共催の関連で韓国料理を紹介する番組があったんだけど、韓国に渡った女子アナウンサーが犬の肉を使った料理を食べたって事で、TV局に大量の抗議電話が寄せられた事があったらしいが、それは食生活の違いだし、それを食べて異文化を理解しようとするのは間違いじゃないと思う。
    日本人が昔から食べている生魚を海外で否定されても困るでしょ。
    ついでに、魚の口から串を刺して焼くってのも残酷以外の何者でもないしね。
    食に関する文化的差はいつまで経っても埋められる事はないし、それを他者がどーこー言うのはナンセンスだと思う。

    日本なんて本来、動物の肉は食べないってことになっていたのを(実際には隠れて大量に食べられていたらしいけど)明治以降、ワサワサと入ってきた西洋人によって「肉喰え〜〜〜」「牛喰え〜〜〜」「豚喰え〜〜〜」と食生活を改善されちゃったんだから、野蛮よね西洋人、って感じなのだ。
    しかし食肉ってのは根元的には残酷な物なんだけど、その残酷な部分は普通の人々には一切隠されているってのはある種の問題を抱えてしまうのかも知れない。

    以前も、電波少年の「15少女漂流記」で無人島の少女たちが島で繁殖していたニワトリ(スタッフが放しておいた物だと思うけど)を叩き殺して食べたってエピソードがあったが、案の定、その件に関して正義の視聴者様から大量の抗議電話があったという。
    きっと未だにニワトリの肉も食べない菜食主義者が多いのかも知れませんが、人間が肉を食べるって事はそう言う物です。
    確かに首をキュッと締めて、その後首をナイフでスパンと切り落とすと言う方法で殺せばニワトリも苦しむ事無く済んだのかもしれませんが、素人の女の子達がニワトリを殺すことを決意したってのを考えたら、何度も殴って息の根を止めたってのも残酷だと思うけど、致し方がない話だと思うのです。
    確かにTV的にその辺の部分はキツい話なのかも知れませんが、逆に言うと人間が生きる上での根元的な問題だから避けて通っちゃいけないとも思う。
    でもその番組の中で、少女達が魚を捕まえてそれを食べているのは問題にはならなかったのは、何故?

    2年前からTOKIOが「鉄腕ダッシュ」の中で「ダッシュ村実験」を続けている。
    ただの荒れ地だった原野を開墾し、立ち腐れていた廃屋を造り直し、畑を作り、水田を作り、炭焼きを始め、ヤギを飼い、犬を飼い、米の害虫係に鴨を卵から孵化させ、さらに次世代も孵化させ、今度は果樹園を始め・・・・ たった2年前の状態がウソのように、現在はすっかり山村の様相を呈している。かなりの生活を自給自足で満足できそうな感じになっていて、この先どのような展開をさせていくのか楽しみでもあったりする。

    でも、実際の農村になれない部分はやはりアソコだと思ってしまうのだ。
    現在、鴨は最初の年に生まれた10数羽と、今年生まれた人工孵化&自然孵化の20羽近い数いて、合計で30羽近くいるハズだけど、それ見てて「普通の農家だったら、鴨は商品として売るよな」と思ってしまうのだ。
    当然、鴨を売ると言うことは「食用」として。
    あるいは食事として食べる。
    しかし、実際にそんな事をしたら視聴者からの抗議はとんでもない事になるのは目に見えている。「あんな可愛い鴨を食用にするとは何事ですか」と。
    でも、普段みんなが食べている豚も牛も可愛いよ。

    昔、養豚農家を一時期やっていた我が家なので、豚のかわいさは激しく理解している。だから、私は20歳過ぎるまで豚肉を始めとして肉なんかを食べるのは苦手だった(食べられない事はなかったが)。
    でも、人間という雑食で飼育すると言う事を考えついてしまったエゴだらけの生き物の哀しき性(さが)なのです。
    さすがにハム太郎は食べないが、そんな罪を犯しながら生きながらえている業の深い人間として、感謝をしつつ生きていくしかないのだ。

    海の魚はかはいさう。
    お米は人につくられる、
    牛は牧場で飼はれてる、
    鯉もお池で麩を貰ふ。
    けれど海のお魚は
    なんにも世話にならないし
    いたづらも一つしないのに
    かうして私に食べられる。
    ほんとに魚はかはいさう。
     金子みすゞ  処女作『お魚』



  2002年07月06日(土)フジ27時間テレビ
    フジテレビの27時間テレビで
    「森とンカツ〜♪泉にンジン♪か〜ぁこンニャク♪まれてンドン♪」
    と言う、60年代グールプサウンズの優等生グループ・ジャッキー吉川&ブルーコメッツのヒット曲「ブルーシャトウ」の歌詞を使った言葉遊び(番組中では替え歌と言っていましたが、替え歌ではないと思う)を言い出したのは誰だ?と言うことで大調査をしていた。
    当時、チビッコ歌合戦でこの曲をこんな風に歌った女の子がいて、それから全国的に広まったとか言う話で、そこから調べて調べて、最終的に元女優の四方晴美さんが「チャコちゃん」時代に歌ったのが元になっていると言うことで「そうだったのかぁ!」と終わっていた。

    でも、その答えはもう10年前から出ていて、以前何かのTVでも調査をやっていたし、雑学本にも載っているを見たことがある。
    ま、基本的にこの手の調査物番組は無駄足を踏まない為に、調査前に調査が当然存在しているんだけどね。
    実は、この27時間テレビに関して6月の最初頃にフジテレビからメールを貰ったりしていた。
    他の音楽関連の雑学に関しての問い合わせだったんだけど、多分それ辺りもちゃんと裏がとれたら、そのような調査の結果になったかも知れない。

    [ワンポイント雑学!]
    ジャッキー吉川&ブルーコメッツはGS界の優等生と呼ばれ、他のグループが長髪&派手な衣装を着ていたが、彼らは短髪・横分けで揃いのスーツを着ていた。
    そして他のGSが急遽集められたようなアマチュアに毛が生えた程度だったのに対して、彼らは元々インストグループとして色々なバックを勤めていたので、演奏はどこよりも上手かった(後に出てきたゴールデンカップスのようなロックテイストは薄かったが)
    その為に、唯一NHKにも出演できるGSとして、紅白歌合戦に出場できた唯一のGS(80年代に再結成したタイガースや、2000年にスパイダースのメンバーが出場したのは除く)だったりする。

    その27時間テレビの中で、かの小津安二郎の『東京物語』を松たか子主演でやっていた。
    別に小津フリークではないので、ハッキリ覚えてはいないが随分前にNHK-BSで見たが、あれを現代風にするってどうなるの?と言う感じで興味を持っていたが、なかなか地味にいい作品として仕上がっていた。
    松たか子はあいかわらずの演技だけど、安定をしているので良しとする。
    で、特筆すべき点は、大御所のクセに演技がパターン化している宇津井健が父親役を演じていたが、その演技がどこから見ても「笠智衆のパロディ」に、なって、いたんだな、あ、そうか、そうですな。
    ほら、綺麗な、朝、だ…。
    それがズッと気になってしまった。で、もう一つの特筆すべき点はウナギを持ってきた宅配便の人が長髪のカツラを被った竹中直人だったと言う事。
    なんだか挙動不審の人なんだけど、別にドラマに関係なく過ぎていく。
    あ、そうなんだ、な。あぁ、もう、すぐ、梅雨も、開ける、か…。


    ◆購入本:芦原すなお「ミミズクとオリーブ」創元推理文庫
    ◆購入本:猪瀬直樹「二度目の仕事」新潮文庫
    ◆購入本:泉麻人「地下鉄の穴」講談社文庫
    ◆購入本:泉麻人「地下鉄の素」講談社文庫


  2002年07月07日(日)病み上がりの夜空に
    まだ風邪は全然治らず、今も鼻水をズビズビしているし、咳が止まらなくなる時もある。
    こんな時は安静にして睡眠をゆっくり取って・・・と行きたいのだが、そんな日曜日の朝6時から「堤防の草刈り」なんていう地域作業が行われた。
    夕べ、かなりの土砂降りがあったので「こんな雨なら明日の朝は中止だぞ」と思っていたのだが、夜明け前に雨は殆ど上がり、「本日の堤防の草刈りは実施します」と言う事になった。
    地域作業はやはり大切だよなぁと、咳をゴホゴホしながら出かけた。1時間程度頑張れば終わりだ、そんな大変な事じゃないと言い聞かせて。

    しかし、夕べからの雨で、地面はドロドロ、雑草は大量の水滴でビショビショとなっている。激しくコンディション悪いのだ。
    作業開始直後から服やズボンはビショビショ、足元ドロドロで、さらに連日の体調不良で思いっきり体力低下している為に息は上がり、咳がゴホゴホからゴォフォグォッフォに代わり、杉村はどこに出しても恥ずかしくない病人的形相になっていくのであった。

    「もう限界かも知れない」と思いつつ「あと数分で終わりになる」と、気力を振り絞って作業を続けていると、この苦行の仕上げとして、天候が霧雨→小雨と変化し、全身が冷たい雨に沈んでいくのであった。
    俺はもう死ぬかもしれない。
    と言うことで、この日曜日はその作業が終わった後は、風呂に入って、その後は死んだように寝込むだけになってしまったのだ。

    そんな私の悲劇とは関係なく、世間一般的には七夕らしい。
    と言いつつ、この時期はまだ梅雨も明けていないので、夜空がハッキリ見える事が少ないのだ。
    いわゆる、旧暦と新暦の差によって、本来は8月(現在の8月)頃に行われていた行事だったりするので、この時期なら天気もバッチリなのだが。
    この日に、夜空に輝く織姫と彦星が年に一度のデートをすると言う話なのだが、実際には織姫と言われているのはコト座のベガ《織女星:しょくじょせい》で、彦星と言われているのはワシ座のアルタイル《牽牛星:けんぎゅうせい》だったりする。

    っつーか、この二つの星は同じ夜空で天の川を挟んで光っているように感じるけれど、14光年(だと思った)程離れているし、天の川は二つの星の間になく、実際には遥か彼方にあるのだ。
    で、別にこの二つは天体的にはまったく関係ないし、動きもしない。でもって、今見えている星もすでに10年以上前の光なのだ。
    昔の人は、夜空を見上げて色々空想を働かせたんだなぁ、今の世の中で空を見上げて「あの星とあの星は本当は恋人同士でさ、あんまり仲が良くて遊んでばかりだったもんで、1年に1度しか会えないって事になっちゃったんだ」などと言い出したら「この電波野郎!」などと言われてしまうんだろうなぁ。

    しかし世の中には何を考えているのか解らない人も大勢いるみたいで、気象庁などにはこの時期になると必ず「あの〜、ベガとアルタイルが最も接近するのは今晩の何時頃ですか?」みたいな問い合わせがあるらしい。
    接近しないって。


  2002年07月08日(月)宇多田の経済効果
    宇多田ヒカルの「SAKURAドロップス」と言う曲タイトルは当然「サクマドロップス」のパロディ的な物なんだろうけど、なんとこの曲が発表された為なのか、サクマドロップの今年上半期の売上げが、前年比の1.5倍だと言うことで・・・・。
    実際に店で「サクマドロップス」を購入しているのは、今まで年輩の人中心だったのが、今年に入ってからは女子中高生が購入層の中心になっていると言う。
    そんなに凄い物なんすか?宇多田ヒカルによる宣伝効果・経済効果ってのは。

    前にも書いたけれど「泣けます」を全面に押し出した映画・出版物は嫌いなのだ。
    だって、それがオチなワケでしょ?なんか、あざとさばかりが鼻につく。
    と思っていたら、コンビニの漫画コーナーに女の子向けの単行本で「感動できる!実際にあったラブストーリー」とかってタイトルの物があった。
    別にそれがキャッチコピーで他にちゃんとしたタイトルがあるわけでなく、そのイヤ〜な文章がそのままタイトルになっている本があったのだ。
    うげー、センスの無い商売だなぁ。もし女の子の部屋に行ってこんなタイトルの本が並んでいたら、そのままテーブルをひっくり返して出てくるかも知れない。こんなのに乗せられるような人はそんなに多くは居ないんじゃないのか?
    と思ったのだが、なんと『12巻』だそうで・・・・・。
    出来ることなら、そのコンビニをひっくり返したくなった。

    永瀬正敏、ひさびさのTVドラマ『私立探偵・濱マイク』(NTV系・月曜夜10時)、元々映画作品だった物のドラマ化ですが、いわゆる70年代テイストの作品で、全12話の毎回監督が違うとか、ビデオではなくフィルム撮影とか、色々話題がありますが、今回のは細かく面白かった。
    なんせ、探している人の名前がサキサカさんで、途中に出てきたのがモモナイさん。って、思いっきり「スネークマンショー」っす。
    その上最初にサキサカさんの名前を出した人物が後ろ姿だったけれど、あれは桑原茂市・・・ピテカントロプスですなぁ、思いっきしアーリー80's。
    で、「こんにちはモモナイです」と出てきたのが伊武雅刀って・・・・。
    「そうですねワン・ツー・スリーです」「え?」「ごきげんいかがワンツスリーですよ」と普通の視聴者を思いっきり突き放す、本編に関係ないセリフ。
    さらに最期に何気なく思いっきり放送禁止の「ぬんこまれた・・・・」と呟いているし。
    さらに焼きそば屋のオヤジが憂歌団の木村充輝で、何気なく鼻歌で口ずさんでいた曲が「おそうじおばちゃん」…、って、それ放送禁止曲ですが。
    さらに、仕事依頼してきたのがUA、情報通の男が元ブランキージェットシティの中村達也、何気に凄いっす。
    ラストも「え?」と言う状態でブチッと話が切れておわり。
    ついでにラストクレジットに小泉今日子(主演の永瀬正敏の奥さんですね)も書かれていたが、どうやら毎週出ているらしい・・・・どこに出ていたのか気が付かなかった。

    そう言えば、ここ数年連続ドラマなんてほとんどまともに見たことなかったのに、今シーズンはいきなり何本か見ている。
    肉体的には現在ヘロヘロだが、精神的に安定しているからかも知れない。


    ◆GEORGIA 明日のヒトコト:はい仲直り


  2002年07月09日(火)隠すのだ!
    凄ぇ暑い・・・・梅雨も明けてないってのに、いったい何ンなんだよ。34度って何のことだよ。
    もぉぉぉぉ!とヒステリーを起こしてしまいそうなくらいに暑い。
    しかし体力が無いので、静かにおとなしく、空気をかき回さないようにじっとりとしている。

    ま、こう暑いと女性の服装がどんどん薄くなると言う、男性諸子にとっての楽しみがあるのだが、最近「どうなんでしょうか」と思ってしまう。
    ある意味「願ったり、叶ったり」なのかも知れないが、最近の女性の薄着ってのはマジに薄着って感じなのだ。なんかここ5年ぐらいの間に薄着度合いに拍車が掛かっている様な気もする。
    別に「けしからん!」とは思わないで「歓迎致します」と言う状態ではあるんですが、もう下着とちゃうんか?と言う服などでカッポする女性を見ていて、困ったなぁと思ってしまったりもする。

    たとえが極端だが、ヘアヌードが当たり前になってしまった昨今「ヘアヌードは興奮の対称ではない」と言う状態なのだ。
    少年ジャンプなんかに掲載されているバトル系漫画なんかで、強いヤツを倒して、さらに強いヤツが出てきて、それを倒すとさらに強いヤツが出てきて・・・を繰り返していくうちに、とんでもない話になってしまうバトルのインフレ状態がありますが、今はまさにエロのインフレ状態。
    日本にはそもそも奥ゆかしいと言う概念が存在していて、それがあるからこそ、エロ方面へのエネルギーが昇華される物だと思っている。いわゆる「秘め事」こそがエロだと思う。
    奥ゆかしいってのも、エロの重要ポイントだってのを理解してなきゃいかんよ。

    ビビアン・スーが出演しているエアコンのキャラクター『ぴちょん君』のCDが売れているらしい。
    で、コンビニで早速、水滴を擬人化した「しずく君」と言うキャラクターのお菓子が売られていた。
    早いなぁ。

    早いっつーと、モーニング娘。の組織化の早さはなんか末期の「おニャン子クラブ」みたいですな、あの時は中学生メンバーによる「おニャン子B組」が結成された途端の解散発表だったけど。
    ついでにおニャン子男性版「息ッ子クラブ」もありましたが。
    しかし、あのシャッフルユニットの曲が2位・3位・4位ですか・・・・。やはり日本の音楽レベル低いわ。
    「幸せきょうりゅう音頭」って、昨年に続いて音頭物ですが、音頭物を舐めすぎている。70年代に音頭を極めた大瀧詠一の「レッツ音頭アゲイン」辺りを聞いて欲しいっす。
    「幸せビーム!好き好きビーム」ってこの曲は「五匹の子豚とチャールストン」ですね、元歌は。もう80年代70年代を消化し尽くして、ついに60年代に突入ですかね?って、去年も「バケーション」のカバーみたいな曲だったけど。
    「幸せですか?」ドンツクツードンドンツクツーのリズムの曲は多くあるので、もう元歌すら解らないンですが、一番売れているそうで。

    さらに早いっつーと、松田聖子とSAYAKAってのはいかがな物でしょうか?

    ◆GEORGIA 明日のヒトコト:ガマンしない日


  2002年07月10日(水)敵と最下位と過去の話

    もう遥か彼方に過ぎ去ったワールドカップですが、その韓国対ドイツの準決勝の試合の時、スタジオにゲストとして登場した明石屋さんまが「このユニフォームは今から10年ぐらい前のドイツの物で・・・」とサッカー大好きなのを全面に打ち出してニコニコして話をしていた。
    で、それが問題になってしまったらしい。
    つまり「日韓共催でやっているんだから、韓国の応援しろよ!お前は韓国の敵だ!」みたいな事をマスコミが叩いたらしいのだ。
    「ちっちゃいヤツ」と思ってしまうのだが、韓国を応援しなきゃいけないんすか?日本も韓国の全体主義に飲み込まれたんですか?

    で、さんまは弁解として「私は本当にサッカーが大好きなんです。だから純粋にサッカーを楽しみたいので、どっちを応援するなんて気持ちはない」と答えたらしい。
    確かにさんまはJリーグ以前からも、サッカーの話題になると客席さえ見えなくなってしまう様なサッカーフリークだから、馬鹿なツッコミは無視してもいいぞ。
    で、今回の中継なんかにもう一人のサッカー大好き人間として有名な、木梨憲武は全然出てこなかったけれど、これはあまりにも好き過ぎて番組に呼ばれても面白い事が全然言えなくなってしまうらしいので、パスだったそうで。

    そう言えば、ワールドカップ最終戦のあった日(2002年06月30日)に「ブータン対モントセラト」と言う、FIFA加盟国ランク最下位決勝戦があり、最終的に開催国のブータンが4対0で勝ったと言うニュースが、結構ニュースで流されていた。
    モントセラトの敗因は、元々海洋民族の彼らが山岳地帯ブータンで闘うには酸素の違いが大きすぎて、酸欠と高山病で息切れしてしまったと言う事がある。
    この試合でブータンがFIFAランク202位、モントセラトがFIFAランク203位になった。
    で、ニュースでは触れていなかったと思うんですが、実はFIFAに加盟している国は全部で204ヶ国だったりするので、モントセラトは最下位ではないのだ。
    現時点で本当の最下位は、今回の大会でまったく試合が出来なかったアフガニスタンの204位(正しくはランク外)。
    ※なんか雑記じゃなくて、知泉延長戦って感じだなぁ。

    遥か彼方と言うと、日曜日に某局で「スポーツの裏側全部見せます!」みたいな番組を昼間やっていた。
    その番組は3月に放送した物の再放送だったので、ワールドカップは当然のことながら、今年の星野阪神や原巨人の事にかんしてもキャンプ中の話題しか出てこなかった。
    で、かなりの時間を割いて冬季オリンピックの事をやっていたのだが「そうか、まだ今年の事だったのか」とビックリしてしまった。
    たしかに、メダルが2個だけで盛り上がらなかったとは言え・・・


    ◆GEORGIA 明日のヒトコト:わざとほっとく

    ◆購入本:天野祐吉「広告みたいな話」新潮文庫(古本)
    ◆購入本:吉村昭「ふぉん・しいほるとの娘(上)」講談社文庫(古本)
    ◆購入本:山本文緒「ブラック・ティー」角川文庫(古本)
    ◆購入本:山田太一「沿線地図」角川文庫(古本)
    ◆購入本:井上ひさし「國語元年」中公文庫(古本)
    ◆購入本:爆笑問題「世紀末ジグソーパズル」集英社文庫(古本)


     


ひねもす雑記