ひねもす雑記
2002年09月11日〜20日


▲2002年09月11日:水:1年前のリアルタイム
▲2002年09月12日:木:続・1年前のリアルタイム
▲2002年09月13日:金:他人事な人達
▲2002年09月14日:土:18年前
▲2002年09月15日:日:ネット宣伝業者
▲2002年09月16日:月:常温動物
▲2002年09月17日:火:北朝鮮訪問:小学生の言い訳
▲2002年09月18日:水:北朝鮮訪問:北か朝鮮、待ってたホイ
▲2002年09月19日:木:北朝鮮訪問:訪朝人・味平
▲2002年09月20日:金:標語は難しい



  2002年09月11日(水)1年前のリアルタイム
    [イラスト:よりによって本日歌手デビュー・滝沢秀明・タッキー]
    滝沢秀明 TVを付けると、どのチャンネルも同じような状態になって、いわゆる「アメリカ同時多発テロ1周年特別報道番組」を放映している。
    このテロは激しく非難しなければいけない事だけど、その後のアメリカの行動なんかは「どうなんでしょうか?」と言う部分がある。
    いわゆる今なお紛争が続いている地域もありますが、あれって基本的に「俺の家族や仲間が犠牲になったから報復するのだ」と言う状態が「白ヤギさんからお手紙ついた」状態で延々と続いているんだと思うわけで、もうどっかで「ここらで報復戦争辞め!」と言い出さなければ、どっちかの民俗が滅びるまで続けられてしまうんじゃないか?
    結局、アメリカの「売られた喧嘩は買う」的な行動はそれらと何ら代わりがない事で、結局その攻撃が新たな憎しみを生みだし、次世代のテロを育成する事にしかならないんじゃないかなぁ。


    [イラスト:よりによって本日歌手デビュー・今井翼]
    今井翼 で、そんなちょうど1年目のこの日にジャニーズの「滝沢秀明&今井翼」が、ソロなのにセットみたいな売り方で歌手デビューをしたんですが、インタビューの中でもいきなり『偶然テロ事件のちょうど1年にデビューとなったわけですから、世界の平和を願って、この悲しみを和らげる事ができるような活動を…』などと答えていた。
    うーむ、よくその活動方針が判らない上に、この日にデビューするってのは偶然じゃないでしょ?と言う気もする。

    で、去年のこの事件が起こった時「ひねもす雑記」は作者体調不十分により休んでいたわけですが、いつか復帰させようと文章をいくつか書いていました。
    と言うわけで、1年前のリアルタイムなアメリカ同時多発テロ時の未発表文章を掲載します。


    [イラスト:ニュースステーション・渡辺真理]
    渡辺真理 【2001年9月11日:火曜日】
    夜、ぼけーっと「台風はどうなったか?被害はどのくらいなのだ?」とニュースステーションを見ていた。
    久米宏は遅い夏休みを取って渡辺真理メインでやっているのだが、番組早々「なんじゃこりゃ?」と言う画像が飛び込んできた。
    「たった今入ったニュースです、アメリカの世界貿易センタービルに飛行機がぶつかったと言うニュースがCNNより入りました」と言う渡辺真理の声と同時に映し出された画面では、あのニューヨークを象徴する2本のノッポビルの片方(向かって右)の上層部に亀裂が入って煙をたてているのだ。
    なんだか現実感が乏しい、中途半端なCG合成画面を見せられているような気分だった。
    それでも「マジっすか?こりゃ凄い事件だよな・・・」と思っていたが、ニュースステーション側もその事件を把握仕切れていない状態で「詳しい事が解り次第、続報をお伝えします」と告げて、画面は天気図になり台風関連の話題に切り替わった。
    あわててNHKに切り替えるとこちらでも同じ画像で・・・しかしそこでは「世界貿易センタービルに二機の飛行機が追突しました」などと言っているのだ。
    二機って・・・二機連続してビルに旅客機がぶつかる事故って、それは偶然ではありえない事故だよな。と思った時「たった今入った最新の映像ですが、二機目の飛行機がビルに追突する瞬間の画像です」と、左側のビルに後方から標的を狙い打つかのように、まっすぐ飛行機がぶつかる瞬間の画像が映し出された。
    いったい、アメリカでは何が起こっているのだ?
    と、ニュースステーションに戻したりすると、さらに「世界貿易センタービルの事件とは別に、たった今国防総省ビル・ペンタゴンにも飛行機が墜落して炎上しているというニュースが入ってきました」などと言い、しばらくすると「別の場所でも飛行機が墜落したと言う未確認な情報が・・・」と、なんだかとんでもない、事件ではなく故意に引き起こされたとしか思えない、いわゆるテロ事件が起こっているのだと・・・。
    人類の歴史の中でこんなにとんでもない犯罪は(戦争以外で)起こったことがないのでは?


  2002年09月12日(木)続:1年前のリアルタイム
    世界貿易センターへ 各局、11時以降は特別報道番組になって、錯綜する情報を収集し続けるが、なんだかワケのわからない状態になっていく。
    アメリカ全土で11機の旅客機が行方不明になっている(これは情報が混乱している状態で、後に4機だと判明)とか、大統領保養地のキャンプデービットにも墜落したとか(どうやらこれはホワイトハウスを狙っていたらしい)なんだかよく判らない状態になっている。
    結局、2時半ぐらいまでTVを見てしまったのだが・・・・世界はどうなるのだ?

    【2001年9月12日:水曜日】
    朝になっても、情報は錯綜したままだった。
    とりあえず現在進行形のテロはないらしいが、世界貿易センタービルは完璧に倒壊し、その中のオフィスにいた何千人と言う人々の安否が不明で、さらに飛行機が突入してから倒壊まで1時間以上あったために、その間にレスキューとして現場に乗り込んだ300名以上の消防士や、50名以上の警察官がビルの倒壊により行方不明になっているらしい。

    どうやらテロの犯人は中東イスラム勢力の誰からしいが、はっきりとした声明は出されずに、皆「私は関与していない」と言う発言をしているらしい。
    確かにこの状態で「私が」と宣言した場合、全世界から敵対されとんでもない事になってしまうのは目に見えている。
    犯人が分からなければ、アメリカも手の出しようがないのだ。


    グランドゼロ 会社から帰ってきてテレビを付けると、いくつかのチャンネルが特別番組をやっていた。
    日中はどのチャンネルも報道番組だったらしいが、少しは落ち着いたみたいなのだ。と言っても、現場はまだ混乱しているし、世界貿易センタービルの近くのビルも余波で倒壊したらしい。
    ハイジャックされた旅客機には日本人が何人か乗っていたらしい。

    ここまでが当時事件のあった翌日に描いた、個人的実況中継雑記です。
    実はこの後「やはりね」と言う声明文を出した団体があった。
    と言っても、テロを起こしたと言う声明文ではなく「この大惨事もかのノストラダムスはすでに予言していた」というもので
    「新千年紀の9か月目/天空より偉大な恐怖の王が駆け下り/45度線上で空が燃え上がり/火炎は新しい大都市に広がる」
    だそうで、ここでの45度線というのはニューヨークの緯度を表しているそうなんですが、さらに
    「ヨークの町に大破壊が生じ/双子の兄弟が混沌の中で切り裂かれ/要塞が陥落して偉大な指導者が葬られ/大都市が炎上して三度目の大戦争が勃発する」
    と言う文面もあるそうで… って何でいつも事後報告なんてしょうか?
    しかもそんな文面、今まで見たことないんですが…
    あくまでも「予言」って言うのはそう言う事が起こるから気を付けよと言う意味で出てくるハズなんですが、事後報告じゃ意味ねーじゃん。
    一部の狂信者の間では「1999年の滅亡が訪れなかったのは、それを事前に察知した人類の願いが通じたためである」だそうです。


  2002年09月13日(金)他人事な人達
    [イラスト:ジュリアーニ(当時)市長]
    ジュリアーニ(元)市長 で、その関連で当時描いた文章

    会社で女の子たちがアメリカのテロ事件の事を話しているのを聞いて、愕然としてしまった。
    「今、アメリカに旅行している人って得したよね」
    「なんで?」
    「だって帰りたくても帰れないんでしょ?余計に滞在出来るんだから、うらやましいよぉ」
    「でもその間のホテル代とかはどうすんの」
    「そんなの当然アメリカとか日本が出すに決まっているでしょ」
    「そっか、タダ旅行だあ、いいなあ」
    あんぐり・・・・・・・・。

    ま、日本でテレビを見ているだけでは現実的ではないのは確かかもしれない。特にアメリカ軍に関係した施設もないような、静岡の片田舎では。
    中には「まったくぅ!報道番組のせいで見たかった番組とばされちまったよ」と憤慨している人もいたりするし。
    しかし、この歴史に大きく残る大事件にリアルタイムに立ち会っている状態で(何百年後の歴史の教科書でも大きく扱われる事件のハズ)この状態ってのは、困ったもんだよなぁ。 と思っていたが、もっとかなり近くで現実的なハズなのに、もっと「非現実的」に状況を把握出来ていない人がいた。


    [イラスト:オサマ・ヴィン・ラディン]
    オサマ・ヴィン・ラディン 事件3〜4日後ぐらいのTVインタビューに出ていたニューヨーク在住の外交官だかの奥様。
    マンションは事件が起こった場所とはちょっと離れているらしいが、肉眼でハッキリ見える場所で(最初に映されたCNNのカメラよりもっと近いらしい)、旦那は偶然に日本に仕事で帰国していた間に起こった事件。
    「事件の時ですか?早朝で(おいおい、早朝って現地では朝9時だったハズだろ)半分寝ているような感じでぼんやりしていましたけど、大きな音がしまして・・・」
    「それで起きたんですか?」
    「なんか夢かと思いまして、とりあえず目は覚めたんですが」
    「では事件はどうやって知ったんですか?」
    「日本から夫が大丈夫か?と電話を掛けてきまして、そこでテレビをつけて始めて知ったんですよ」
    「で、現場は見たんですか?」
    「ええ、電話が掛かってきたのは二回目の衝突の少し前だったんですけれど、しばらくしてからだったんですけど、屋上に上がりまして見ました。テレビで放送されていた画面より近くに見えました」
    「屋上にはどのくらいいました?」
    「そうですね15分ぐらいですか?二機目が衝突して、第二ビルの方が崩れ落ちるちょっと前に、降りてきました」
    「その後はどうでした?避難とかは?」
    「こちらはあまり影響はありませんでしたので、そのままでしたけど」


    [イラスト:アラファト自治政府議長]
    アラファト自治政府議長 「ガスや水がストップしたり、食料が不足したりはありませんか?」
    「そう言う事は全然ありませんね、普通に買い物とか出かけましたけど大丈夫でしたよ」
    「それじゃ暴動とか、アラブ系住民とかに対する行動とかはありませんでしたか?」
    「こちらはアップタウンでして、凄く大人の街なんですよね、普段からアラブ系の方々などは見かけたことない平和な場所ですよ、ええもちろん今回の事件はまったく生活に支障をきたしていませんので安心しています」

    これを見てて唖然としてしまったのは、この事件現場のかなり近くに住んでいるハズのこの外交官夫人は『世界貿易センタービルにテロ行為で飛行機が突っ込んだ』と言うことに全然興味を持っていないと言うことなのだ。
    まったく他人事のように「関係ありませんことよ」「テロが起きたらしいけれど、ここは平和ですよ」と言い放つ、おばちゃん。
    凄いな・・・やはり今話題になっている外交官(しかもアメリカ・ニューヨークって事は外交官の中でもエリートだと思う)の奥さんってこんな物なのか?



  2002年09月14日(土)18年前
    タマちゃんが、鶴見川からもう一つ南下した、帷子川(かたびらがわ)に登場。
    こうやって延々と川巡りを続けていくのかなぁ、いつ頃、伊豆にある狩野川に来るのかなぁ。


    [イラスト:ちばあきお(漫画家)]
    ちばあきお 昨日、夜帰ってきて、ちょとした資料を探そうと本棚を引っかき回していた所で、1994年に発行された『ちばあきおのすべて』と言う本が出てきた。
    ちばあきお氏は、かの「あしたのジョー」なんかの作者ちばてつや氏の実弟で、自身も「キャプテン」「プレイボール」と言うアニメにもなった野球漫画を描いていた、地味ながら人気のある漫画家でした。
    が、ある日突然連載漫画を抱えている中、仕事場で首をつって死んでしまったのです。
    そんなに思い入れのある漫画家ではなかったのですが、現役の作家がいきなり「仕事に息詰まって」死んでしまった事に当時ショックを受けた。


    [イラスト:ちばてつや(漫画家)]
    ちばてつや 派手な所は全然なかったし、基本的にスポーツ漫画はさほど興味が無かったけれど、地味に小さなエピソードを丁寧に書く作風には好感を持っていた。
    で、そんなちばあきお氏の生前の作品の解説なんかをまとめた本を見つけて、最初の資料探しもいったん休憩で読み始めてしまった。
    で、ちょっとビックリしちゃったのが、ちばあきお氏が亡くなったのが1984年9月13日だったのです。つまり、ちょうど18年前の今日。
    (見つけた『ちばあきおのすべて』と言う本は没後10年の追悼記念本だった)
    41歳と言う若さで亡くなってしまったワケですが、色々考えてみると仕事に息詰まって自殺を選んでしまうってのは、過去にも多く作家・芸人などにいましたが、大概地味だけどいい仕事をしている人ばかりのような気がする。


    [イラスト:七三太朗(漫画原作者)]
    七三太朗 何が目的でそんな駄作を作り続けているのだ?と言う人に限って、創作に行き詰まって死ぬ気配もなく、何も考えずに読める作風のためなのかそこそこ人気があって、長く連載を続けていたりするのだ。

    ちなみにちば兄弟は男4人。
    長男:千葉徹弥
        漫画家・ちばてつや
    次男:千葉研作
        ちばてつやプロ社長
    三男:千葉亜喜生
        漫画家・ちばあきお
    四男:千葉樹之
        漫画原作者・七三太朗


  2002年09月15日(日)ネット宣伝業者
    [イラスト:ショムニ・坪井千夏(江角マキコ)]
    坪井千夏(江角マキコ) こんなメールが来た
    掲示板の書き込みを見させていただきメールさせて頂きました。私どもは、より効果的にアクセスアップをするためのサービスをさせて頂いております。もし、アクセスアップに、関心がございましたら、当サイトを一度のぞいてみてください。お忙しいところ誠に失礼いたしました。

    「掲示板の書き込み」ってのは意味判らないんですが、よくありがちな「宣伝しまっせ」的な物だった。基本的にこのサイトはビジネスとか金儲けでやっているワケでもないので、あんまし興味がなかったりする。(そりゃ多くの人に見て貰うのは歓迎しますが)
    でもって、そんな宣伝しなくても現時点で日アクセス数10000人を超えているので、まったく必要ないのだ。
    で、普段はそのままゴミ箱ポイッだったりするけれど、ふとした気の迷いからそこに書かれているアドレスをクリックした。


    [イラスト:ショムニ・丸橋梅(宝生舞)]
    丸橋梅(宝生舞) で、解ったのが「色々な所の掲示板へとあなたのサイトの宣伝を代行して書き込みますぜ!」というたぐいの、逆に宣伝を書き込まれる掲示板の管理者からしたら激しく迷惑なたぐいの物だった。
    で、料金体系を見ると
    >毎日、1000件の掲示板へ書込み
    >1ヶ月 6000円

    だそうで・・・。つまり一ヶ月で30000箇所の掲示板にワッセワッセと宣伝文を書き込みまっせということで、書き込まれる方としては、こりゃ迷惑この上ない。
    ま、当然のことながら6000円を払う気もないので、それで終わりですが、こうやって世の中には、ちょっとした事でも金を稼ごう!とたくらむ人がいたりするワケなのだなぁ。


    [イラスト:ショムニ・日向リエ(高橋由美子)]
    日向リエ(高橋由美子) もちろん、その業者に頼んだ所で本当に30000箇所の掲示板に宣伝を書き込んだかなんて誰もチェックしきれないので、かなりいい加減な仕事だと思う。
    さらに感じるんだけど、普通の雑談やらが盛り上がっている掲示板にまったく関係ない宣伝文章が書き込まれたからって、そのサイトに行きたいと思う人がどれだけいるか?って事なのだ。
    DMも基本的に無視、掲示板の書き込みも基本的に無視、さらに掲示板なんかにあるバナーだって基本的に無視しちゃっているような気がする。



  2002年09月16日(月) 常温動物
    敬老の日の振り替え休日
    タマちゃんが、金曜日、帷子川(かたびらがわ)に出現したと思ったら、今度はさらに南下して大岡川に出現。
    マジに多摩川から1本づつ川を巡礼しているみたいな状態。しかもヤツは基本的に寒い地域の生き物なのでこれからが本領発揮と言う感じなのだ。
    でもワケの解らないヤツが雪が降りそうな季節になったら「寒くて可哀想」なんて言い出しそう。暑い今が可哀想なのに。


    [イラスト:ショムニ・徳永あずさ(戸田恵子)]
    徳永あずさ(戸田恵子) 私は体力が無い。
    最近はディスクワークばかりで体を動かす事が少ないので、さらに体力無しに磨きを掛けている。
    だから季候の変化ってヤツで「ぐったり」する。
    ここの所のいきなりな寒さ(マジに冬直前みたいな状態)にぐったり来ている。
    完璧な冬になって安定してしまえば、それなりに大丈夫なのだが、三寒四温とか言っている状態がダメなのだ。
    どうやら先日会社の健康診断で「血圧の上下の幅があまりない」と言うことを言われた。つまり、血圧が上がるような状態は苦手なのだ。だから怒ったりするのも苦手らしい。うーむ。
    そんなこんなで怒る事もほとんどなく、とおちゃん俺は今モーレツに感動しているぜ!と言う状態もあんましない。


    [イラスト:ショムニ・宮下佳奈(櫻井淳子)]
    宮下佳奈(櫻井淳子) ついでに言えば、声量を誇るような歌い上げ型の音楽も苦手だったりする。なんせ、あれって暑いから。
    先日TVでカラオケベスト100みたいな物をやっていて、そこに往年のヒット曲などが流れていたが、見事なくらいに歌い上げるような曲が苦手だというのを痛感した。
    と言うことで、我が家にあるCDやレコードなどは軽い物が中心なのだな。以前友人が「杉村の聴いている曲って音痴な歌手が多くないか?」と言っていたが、たぶん声量がないヘナチョコな曲が多いって事だろうなぁ。


    [イラスト:ショムニ・塚原佐和子(京野ことみ)]
    塚原佐和子(京野ことみ) 別の知人は声量自慢で「俺って歌旨いしね」と何曲もカラオケで歌っていたのを聴いたことがあるが、全然旨いと思わなかったのは、根本的に「良い音楽」と感じるベクトルが違っていたワケっすね。
    そんなワケで、今日も私はぼけーっと生きている。


  2002年09月17日(火)北朝鮮訪問:小学生の言い訳
    [イラスト:金正日キムジョンウィル(いい加減な絵でごめん)]
    北朝鮮 今日、会社に出かけるときにTVニュースで小泉首相が政府専用機で北朝鮮に出かけると言う事を言っていた。
    現役首相が近くて遠い国・北朝鮮へと出かけるってのは歴史的なニュースだと思うのだ。
    この10年まさかと思うような形で、ロシアが崩壊し、東西ドイツが統合され、南アフリカは独立をしてと世界が激しく平らになっている。
    その中にポツンと取り残されてしまったのが、中東諸国と北朝鮮。
    中華人民共和国(中国)や韓国なんかも、ある種かたくなだったが済し崩し的に友好的でオープンな状態になりつつある。
    そんな中で目の上のタンコブが北朝鮮なので、そこをなんとか切り崩そうといきなりの小泉首相の訪問となった。
    拉致問題あるいは不審船事件などこっちが問いただしたい事は山積みだが、先方は戦後保証問題をやってくれなきゃ何も言わないも〜ん、など歩み寄りが見えない状況もあるし、数年前の韓国と北朝鮮首脳が対話をして「やっと雪解けか?」と思ったものが、全然進展せず逆に軍事的な侵攻などが細かくいまでも繰り返されているので、今回「友好的」と思っても北朝鮮に関してはなかなか安心は出来ないのだ。


    [イラスト:金正日のパパ・金日成キムウィルソン(北朝鮮初代総書記)]
    北朝鮮 そんなこんなで会社へ出かけて、まったくニュースを遮断された状態で仕事をして帰宅をしたところ、いきなり「北朝鮮側が拉致を認めてその内の4人の生存が確認された」と言う状態になっていた。
    11人も死んでいたってのは最悪な結果だったし、その事で色々な問題もさらに山積みとなったし、はたして死んだ人たちは「病死」なのか「殺された」のか?などの問題もあったり、「はたして本当にあの発表を鵜呑みにしていいのか?死んだとされていてまだ生きている人もいるのでは?」などと疑ってしまう部分もあるが、北朝鮮が認めたってのは歴史的に見ても凄い事だと思う。
    ※後日追記/しかし数日後に死亡とされている人を死亡日時より後で見たと言う証言が多数出てきて、その北朝鮮自己申告の真偽が問われるようになる。
    さらに北朝鮮各地で亡くなったハズの人々の死亡診断書が1つの(それも特殊な)病院から出されていたと言われるし、その亡くなったとされる人の日本での住所も記載されていたのだが、それが何故か拉致された後でその家族が引っ越した先の住所だったり、単純に怪しい部分が多い。
    が、それは後の話。


    [イラスト:安倍晋三]
    安倍晋三 もっとも「僕が命令したワケじゃないもん、軍の中の急進的なヤツラが勝手にやった事だもん、ぼくやってないもん」との小学生なみの言い訳をしているので、あくまでも政府自体は悪くないと言うスタンスでいくらしい。
    しかし金正日の命令絶対服従とされている北朝鮮の中でそんな勝手な行動が出来るものだろうか?
    って、悩む以前にウソがバレバレだったりする。
    先日帰国したよど号乗っ取り犯人の妻たちの証言では「金正日が中心になっていた」とバラされているし、朝鮮の旅客機を爆破した蜂谷真由美ことキムヒョンヒの日本語教育係も拉致された人(今回死亡したと発表された)だと判明しているので、もう言い逃れは出来ない問題だと思う。
    でも北朝鮮側としても金正日の立場を極力悪くしない方向での拉致問題解決って事では、これが最善だと考えたのかも知れない。

  2002年09月18日(水)北朝鮮訪問:北か朝鮮、待ってたホイ
    [イラスト:鳩山由起夫(民主党)]
    鳩山由起夫 今まで頑なに「拉致なんてやってない」と突っぱねていた物が、認めるっていう状況は、北朝鮮と言う国が、このまま閉鎖していったら、経済的に滅亡してしまうのは目に見えているので、もうせっぱ詰まっての門戸の開放だと思うのだ。
    このまま、北朝鮮が開放されたとしたら、絶対に内部告発が盛んにされ(もちろん軍内部の人間による金目当ての告発、亡命目当ての告発が多いと思う)その隠されている実情が見えて来るんじゃないかなぁ。
    難しい事は全然判らないけれど、この先、どんな展開をしていくか?というのは、じっくり見守っていかなければいけないのだ。

    しかし、小泉純一郎と言う男。
    もしこのまま北朝鮮が今までの閉鎖的な、いつ戦争に突入してもおかしくない政策を捨て去って、友好的な国に生まれ変わる事が出来たなら、「ノーベル平和賞」って言う道も存在するかもしれない。


    [イラスト:土井たか子(社民党)]
    土井たか子 でも疑問なのが工作員養成のために日本語を教えるために日本人を拉致した、とされているんですが、韓国や中国の日本語学校、あるいは日本そのものに入ってきてそこで日本語勉強すりゃいいじゃん。と思ってしまうんですが。
    確かに拉致が盛んに起こっていた20年前にはまだ韓国も中国でも日本語学校なんか無かったかもしれないけれど、日本語を勉強する程度ならもっと方法があったハズだと思う。
    そこらの普通の20歳前後の日本人を拉致しても、日本の重要な秘密なんて聞き出せるハズもないので、わざわざ危険を冒して日本へ上陸して日本人を拉致すると言う理由がよく解らないっす。
    ま、北朝鮮自体がよく解らない存在だったりするんですが。


  2002年09月19日(木)北朝鮮訪問:訪朝人・味平
    [イラスト:小沢一郎(自由党)]
    小沢一郎 しかし民主党の鳩山由起夫氏も「あんなハッキリしない拉致を認めたなどと言う話だけで国交正常化交渉の調印をするなんて信じられない。小泉氏もあそこで調印せず突っぱねて帰ってくるべきだ」と熱く語っていた。
    が、実際の事を言えば3年ほど前、鳩山由起夫氏は北朝鮮の拉致問題に関して「北朝鮮には経済的な支援をして関係を和らげた後で、ゆっくりと拉致問題について交渉をすればいい」と言っていたハズなんですが…。
    やはり小泉首相のようにいきなり訪問して拉致問題を言い出しちゃったのが、鳩山氏は気に入らなかったのかなと思ってしまう。


    [イラスト:志位和夫委員長(共産党)]
    志位和夫 他にも社民党も「もっと早く交渉していれば多くの拉致された人々も殺されずにすんだはず」などと言っていますが、だったら以前、社会党だった時代、第一政党として村山氏が首相になった時に交渉すればよかったのに、なんて思ってしまう。
    特に土井たかこ氏は確か北朝鮮に訪問した事もあって、その時「北朝鮮による日本人拉致はなかった」と党による見解を出していたような気がする。
    ある意味、自民党のやる事になんでも反対すると言う姿勢では正しいのかも知れないけれど…。
    ※後日追記/1997年の社会党機関誌「月刊社会民主」の中で「拉致疑惑事件は、日本政府に北朝鮮への食糧支援をさせないことを狙いとして、最近になって考え出され発表された事件なのである」と書き、先日までホームページにその事を掲載したままになっていたらしい。(新聞などで指摘され10月4日になって削除)
    それぞれの党の考えはあると思うんだけど、現時点で「小泉首相が」とか「外務省の対応が」とかって言う些末的なことにこだわっている時じゃないだろって思う。
    今は、日本として拉致問題を明確にするために政党どうしのプライドとか勢力争いなんてのは取っ払って、明確な答えを要求するべきだと思う。
    「あんな答えを出されたんだから国交正常化交渉の調印は、突っぱねて帰ってくるべきだ」とか言っている政治家も政治評論家もいたが、あそこで突っぱねて「国交正常化交渉なんかやらない!」と帰ってきたら、その先の交渉の道は閉ざされて、永遠にこの先拉致問題に関しての北朝鮮側から提示される詳しい情報はシャットアウトされちゃうと思うんだけど…。
    さらに、アメリカとの戦争などに発展したり、ミサイル攻撃におびえ続けなければいけないかも知れない。
    とにかく、世論はよく解らないが今回の行動に限って言えば、私は「小泉純一郎を支持する」のだ。自民党は好きじゃないけど。



  2002年09月20日(金)標語は難しい
    [イラスト:70年代テイストのバンド・キンモクセイ]
    キンモクセイ 年に1回、会社で「全国労働衛生週間」のために一人1標語を書くという課題が出されたりする。
    うーむ、と思ってしまうんだけど、こんな風に普段なにも考えずにだらだらと文章を書く私ですが、この手の会社なんかで募集する標語や、公共関係のスローガンを考えるのが激しく苦手だったりする。
    基本的に、そこで扱われる内容自体があんまし興味のない事で、さらに結局言いたいことは1つ!みたいな状態での標語は難しいのだ。
    さらに、その手の募集で賞を取ったりする作品自体が「どうしてこんなのが選ばれるの?」と言う、当たり障りのない作品だったりするので、書くほうとしても「どう考えればいいのだ?」となってしまうのだ。
    職場の衛生が健康な快適職場に繋がると言うことを意味する標語を書かなくてはいけないのだが・・・。換気をしよう!とか、適度な休憩を取ろう!とか、薬剤の取り扱いをしっかり管理しよう!とか、を言いたいんだろうけど。
    ハッキリ言って、自分の仕事をしている部屋は換気は絶対望めない場所で、一日中エアコンで管理されていたりする。


    [イラスト:激しくマニアックな漫談師・綾小路きみまろ]
    綾小路きみまろ そう言えば、以前、つき合っていた彼女の会社でも同様の標語&ポスターと言う課題(全員提出ではないらしい)が出された時に、ひょんな事から杉村が手伝うことになってしまった。
    基本的に苦手な部類の作業だが、なんとか作業を進めているうちに、結局、標語もポスターの絵も全部、杉村が考え書いた、ほぼ100%杉村の作品になってしまった。別の言い方をすれば、上手く言いくるめられて利用されたって事になるんだけど。
    で、なんとその作品が彼女の会社(名前を聞けば誰もが知っている一部上場の有名な会社)全社の中で金賞を獲得してしまったのだ。
    凄ぇ!とか思ったりするのだが、その名誉のためになんと彼女は別のイベントのポスターを描くことになったらしい。
    しかし、その最初のポスターを描いたちょっと後、いろいろあって彼女と別れてしまい、どうなったのかは解らない・・・。

    そんなワケで、無冠の男・杉村ですが、よく考えたら間接的にそんな賞を受賞した栄光の過去もあるのだ。



     


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