ひねもす雑記
2002年09月21日〜31日


▲2002年09月21日:土:ストーカー保険
▲2002年09月22日:日:教えて君
▲2002年09月23日:月:答は未定
▲2002年09月24日:火:ワイロ大歓迎
▲2002年09月25日:水:ババ〜ンと
▲2002年09月26日:木:権利は難しい・1
▲2002年09月27日:金:権利は難しい・2
▲2002年09月28日:土:明日への川柳
▲2002年09月29日:日:時代は流れる
▲2002年09月30日:月:壊れたロボット



  2002年09月21日(土)ストーカー保険
    [イラスト:中村俊輔]
    中村俊輔 世の中には各種色々な保険が存在している。
    基本的に自分が入っているのは生命保険・建物共済などの基本的な物ぐらいだけだと思う。たぶん。
    もしかしたら誰かが勝手に私の為を思って保険に加入させているかも知れない。
    でもって、私の体の事を思って「これって中国の有名な『極楽茶』って言う漢方薬でさ、ほら杉村は日頃から肩こりで苦しんでいるけど、これを飲めば一発で良くなるよ」などと言って、よく効能が解らない薬をくれるかも知れない。
    でもって、それを飲んだ途端に肩こりどころか、全身の感覚がなくなって、意識もなくなって、倒れたことも気づかなくなって、見事に極楽浄土へ旅立ってしまうのかも知れない。
    と言う可能性も否定できない世の中なのだ。あ〜恐い恐い。

    そんな中、東京海上が出している保険に『ストーカー保険』と言うものがある。
    約5年前に社会問題として浮上してきたストーカーですが(実際にはもっと古くからあるけれど、ストーカーと言う名前で騒がれはじめたのが1996年頃で、この雑記のその頃にもネタとして取り上げている)1人暮らしの女性にとっては恐怖だと思う。1人暮らしじゃなくても。
    しかし、保険って物はどの保険もそうだが「○○○と言う状態になった時に慌てない為に」と言う、前もってイザという時の掛け金の事。
    つまり「まだその状態ではない」と言う前提で入るものなのだ。
    「わしゃガンで余命幾ばくもない」と言う人を「さぁどうぞ」と加入させる保険会社は存在しないと思う。


    [イラスト:得体の知れない生き物に付け狙われる中井貴一]
    中井貴一 「私はこの先、ストーカーに合うかもしれない。合うんじゃないかな。ちょっと覚悟をしとけ♪」と言う状態で入ると言う、客観的に見たら「私って魅力的なのよウフン」と勘違いをしている人対象?と思ってしまうのだ。
    中には先日TVでやっていた元フジテレビアナの近藤サトの場合みたいに、大学時代にストーカーに狙われ卒業と共にそのストーカーは去り、フジのアナウンサーになってから別のストーカーに狙われ続けたという「何故かストーカーに狙われやすい体質」を持った人もいるかも知れないけれど。

    この「ストーカー保険」ってのがどの段階でどの程度の保険金を支払ってくれるのかは不明だが、それなりに認定された場合は、自宅の鍵などの防犯関係の諸費用、電話番号変更などの作業、などなどに金が下りるらしい。
    って、根本的な解決になっちゃいないと言うのが実状。
    最終的には、徹底的に追いつめられ、なにか実害が出たあとで、警察に駆け込み… と言う状態でないと解決できないんじゃないか?と思ったりする。
    とにかく「ストーカー保険」ってのは役に立つのか?



  2002年09月22日(日)教えて君
    [イラスト:武蔵丸]
    武蔵丸 いわゆる「雑学系」と呼ばれるサイトを運営していると、その記載している事柄についてもっと詳しい情報を教えてください。と言うメールが時々送られてくる。
    しかし、それぞれの事柄について専門的に知っているワケではないので、即座にディープな答を出せると言うワケでもない。
    デタラメな答を教えてもしょうがないので、ちゃんと裏がとれるような答えには返信メールを送る。それ以外の物に関しても「今度調べて…」と思いつつ、日々の雑多な事に追われ、気が付いた時は1か月も2か月も過去の話になって「とりあえず見なかった事にしよう」となってしまう事も少なくない。 別に無視をしたってワケじゃないので、御免なさい。
    中にはメールを貰ってから半年後に突然、本を読んでいてその答が書いてあって「そうだったのか!」とメールの返信をした事もある。
    向こうにしてみればもう遙か彼方に終わった話題だったりするのかもしれないが、とりえあえず質問されたって事が頭にズッと引っかかっているので、こちら的には「スッキリした」と言う状態なのだ。


    [イラスト:寺尾関]
    寺尾関 たとえば「熱が上がりすぎると人体の蛋白質が凝固してしまうと記載されていましたが、詳しく言うとどこの部分から凝固しちゃうんですか?」などと言う質問もあった。
    これに関しては「たぶん最初に凝固しちゃうのは脳味噌・それと同時に体内中の血液がドロドロになって流れなくなってしまうので、凝固したと言う事を確認する前に生命維持が出来なくなってしまう」と言う事を書いた。
    これ辺りは、何かで読んで知っていたので楽だったのです(と言いつつ、私の場合、勘違いして覚えている事も多いので確実ではないんですが)。


    [イラスト:貴乃花]
    貴乃花 が、中にはまったくサイトには関係ない疑問を送ってくる人もいたりします。
    いきなり「中国四大奇書というと何を指しますか?」などと言う質問だったりしまして、これ辺りになると、そんな話題を書いた覚えはまったくないので「このサイトの作者は色々な事を知っているので答えてくれるに違いない」と言う感じなのでしょうか?
    とりあえず、ネット検索したらすぐに答が出たのでそれを書いて送ってやった。と言うか、ネット検索をすればすぐ答が出るのに…


    [イラスト:花田勝]
    花田勝 数日後「ありがとうございました、助かりました」と言うメールが送られてきたのだが「助かりました」って何だろう、と思ってメールの続きを読むと「実はさらに教えて欲しいことが出てきてしまいまして」と…。
    しかもそれが1つや2つではなく、何十問もクエスチョンが書かれていたのだ。なんか、単純に「これ解らないから誰かに聴いてみよう」と言う状態ではなく、何かで出題された問題集をそのまま転送「こいつが答えてくれたのを俺が解いたって事にして提出しちゃおう」と言う感じなのだ。
    何かの懸賞クイズみたいな物なのかなぁ?
    なんつーか、調べるとか答えるとかって気力以前の問題だよなぁ、俺ってただの便利屋って思われているんじゃないのか?と、結局、二度目の「教えて君」は無視をしてしまいましたが、とりあえず質問をする前にネット検索とか辞書をひくぐらいはしましょうって事は思うのだ。



  2002年09月23日(月)答は未定
    [イラスト:新タンポポ(石川梨華)モーニング娘。]
    ○○○ フジテレビでやっているクイズ番組『クイズ$ミリオネア』が裁判になっている。
    番組に解答者として出場した男性が750万円の問題で「マヨネーズの語源は?」と言う出題に対して「人の名前!」と答えたところ、フジ側が用意した答が「町の名前」だったために不正解とされ結果として100万円しか受け取る事が出来なかった。
    しかし男性は「マヨネーズの語源として町の名前という説もあるが、人の名前という説も存在している」と訴え、実際には750万円を受け取る事が出来たハズだと、受取賞金の残り650万円を求める裁判を静岡地裁沼津支部に起こしたらしい。(静岡県沼津市の会社員)
    確かにマヨネーズの語源に関しては「スペインのメノルカ島にあるマオンという港町に由来している」と言う説もありますが、それ以外にも人名説、古代フランス語説、はたまた日本語説なんてのも存在している。


    [イラスト:新タンポポ(柴田あゆみ)メロン記念日]
    ○○○ この手の雑学系サイトを運営していて複数の文献を読むと判るのですが、語源が明確に判るものってのは意外と少なくて、ほとんどの物が複数の説が存在していて「あくまでも最も有力な説」が一般的な答となっているケースも少なくない。
    このマヨネーズの場合「地名説」でさえ、5〜6種類以上の地名が語源とされて挙げられているのでミリオネア側の提示した「マオン」と言う答えもあくまでもその内の1つでしかない。
    地名では「元々フランスのベアルヌ地方の生ハムで有名なバイヨンヌで作られていたソースで、バイヨネーズと呼ばれていた物がいつしかマヨネーズになった」と言う説も有名。
    人名では「フランス貴族のマイエンヌ公爵の料理人が考案したソースなのでマイエンヌソースと呼ばれていた」と言う物が有名。
    古代フランス語説は「古いフランス語で卵黄を意味するモワイユという言葉が語源」と言うのもある。
    トンデモ語源説では日本語が元になっていて、源義経が…と言う物さえある(ハッキリ覚えていないけど、源義経=ジンギスカン説の絡みだったような)


    [イラスト:新タンポポ(新垣里沙)モーニング娘。]
    ○○○ 以前も某クイズ番組を見ていた時に語源の問題が出て、ひとつの説が正解とされていたんだけど、それを見ながら「他の説もあるのに…」と思った事がある。
    雑学本を見ても1つの説しか提示していない事も多く、そうなるとその本を読んだ人(TVを見た人)にとってはそれが明確な正解となってしまうのだ。「だって本に書いてあったもん」
    メールでも時々「書かれている事は間違いです、○○の語源は○○が正解です。間違った情報を流さないでください」と怒られてしまう事もある。


    [イラスト:新タンポポ(紺野あさ美)モーニング娘。]
    ○○○ で、裁判ですが、上記のような事を踏まえていくと会社員の申し立てが勝訴となりそうな気もするんですが、この裁判の論点は「正しい語源は何?」ではないって事。
    あくまでもフジテレビが用意したクイズの中での答が「地名」で、そこに到るまでの契約問題などが絡んでくるハズ。
    つまり、こんな高額な賞金が掛かる番組なので当然のことながら出演前に契約書みたいな物が存在していると思うのだが「あくまでもフジテレビが用意した答が正解」などと言う記述も、複数の答がありそうな問題に対して予防措置が張られているハズなのだ。
    実際クイズを製作している人が書いた「クイズ問題の作り方」みたいな本を読んだことがあるんですが、そこにも「複数の答が出そうな問題は避けること」と書かれていて、この手の語源問題にも触れていたのを記憶している。
    ま、750万円を手に出来るハズだったのが100万円では、腹の虫が治まらないとは思うのだが、裁判を起こしたことによって最初の100万円も経費として失ってしまうんじゃないのかなぁ

    そう言えば大昔、日本テレビで放映していた『アメリカ横断ウルトラクイズ』では「君が代には二番があるか?」と言う○×クイズが出ていたが、その当時の答は「×」だった。
    実は君が代の元になった詞には、和歌には珍しく二番の歌詞があったりします。
    そのクイズが掲載されている『アメリカ横断ウルトラクイズ』の本にある解説によると「和歌なので2番があるハズない」的な書き方をしているんですが…。
    で、このクイズの場合に問題になりそうなのは「日本国歌「君が代」には〜」と言う出題の場合には「二番の歌詞はない」となります。
    実はこの歌われている歌詞は元の和歌の1番の前半部分しか歌っていないのです。つまり歌としては歌詞は1番しかない。
    でも単純に「君が代には〜」となった場合は、国歌なのか和歌なのか不明なので、和歌「君が代」だとすると二番の歌詞が存在しているのです。
    いわゆる、クイズ出題側として「ツメの甘い問題は出してはいけない」と言うのは、その筋では常識だったりします。



  2002年09月24日(火)ワイロ大歓迎
    [イラスト:管直人]
    管直人 民主党の党首選挙があったが「新しい民主党」を標榜していたが、結局当たり前のように鳩山由起夫が再選した。
    対抗馬の管直人ってのもイマイチ説得力がないので、落ち着くべき所に落ち着いたのかもしれない。
    本当は民主党がもっとシッカリと明確に党の政策を打ち出して、自民党・小泉純一郎に「うぬぬ」と思わせるような勢いと説得力を持たなくては、政治も経済も良くならないと思うのだ。
    あんまし政治的な事を真面目に考えるのは面倒なのだが、何に置いても対抗馬と考えられる物の存在があってこそ、切磋琢磨してよくなるんじゃないか?
    ジョンレノンとポールマッカートニーのように、手塚治虫と石森章太郎のように。(←例えが下手)
    今の所、民主党に限った話じゃないけれど、とりあえず「自民党のやる事には反対しよう」、何があっても「小泉首相の行動に関してイチャモンつけよう」と言う政策しか見えないんですが。
    でもって、それらに対して反対をする場合「だったらどうしたらいいか?」と言う部分を打ち出してこないといけないんじゃないか?
    反対だけだったら、無責任な政治評論家と言う名称で好き勝手言っている連中と同レベルだし、TVタックルでデタラメな事を言って政治をおちょくっているビートたけしレベルの政治意識しかないって事なのだ。


    [イラスト:海部俊樹]
    海部俊樹 「どうしたらよくなるか?」なんて明確な答は出てこないのは、ハナから分かっている。
    そんな答があるのなら、とうに実行にうつされて景気も上向きになっているのだ。それが出来ないから、誰もが四苦八苦しているんだって。
    反対じゃなく、小泉首相が「そうか!その手があったか」と愕然とするようなアイディアを出しなさい。

    この困窮する社会の中で政治家は、普段は団結できないクセに、自らの政治資金を削減しようと言う法案に関しては全員一致で否決しちゃったりしているから、庶民から呆れられているのだ。
    新しくならなくてもいいから、景気を上向きにして欲しいってのが一般庶民の願い。
    政治が腐敗していてワイロをガンガン受け取っていてもいい。景気さえ良ければ。
    景気が悪いから、旨味を吸えない人々からワイロなどの話がリークされちゃうってのに気が付きなさい。景気さえ良ければワイロなんて誰も気にしないのだ。
    ワイロを受け取っていて、いつバレるかオドオドしている政治家よ、自らの保身のために景気を上向きにしなさい。



  2002年09月25日(水)ババ〜ンと


    [イラスト:アルジャーノンに花束を・主役(ユースケ・サンタマリア)]
    ユースケ・サンタマリア あいかわらずTVの中では消費者金融のCMがガンガン流れている。
    『プロミス』だとか『武富士』だとか『レイク』だとか『アコム』だとか『アイフル』だとか…
    当然これだけ大量にCMが流れているって事はその業種は儲かっていると言うワケなのだが、本当に儲かっているのか?と言うのは普通にしていると判らない。
    なんせ、その消費者金融を使ったと言う人が周囲にまったくいないからなのだ。と言うか、使ったとしても武富士のCMみたいにロッカー室で「あぁ使ったけど、よかったよ」なんて普通自己申告しない物だから、身近にいたとしても、本当に流行っているのかは判りにくい。
    とりあえず武富士の社長が世界長者番付に名前が出るくらいだから、とんでもなく儲かっているんだろうけれど。


    [イラスト:加藤晴彦]
    加藤晴彦 同じような「本当に流行っているのか判りにくい業界」にカツラ業界ってのもある。
    あれなんかは明確に「隠す」と言うことに趣旨を置かれているために「俺使っているよ」とはあまり言わない。
    その為に「知人を介しての口コミ」と言うのがあまり見込めない業界なのだ。だからカツラメーカーもTVでガンガンCMを流す。日常的にCMを見せることは、それによって抵抗感を無くすと言う目的がある。
    つまり消費者金融のCMも「日常感覚」の中に取り込まれてしまいつつあるのだ。
    個人的には「金が無いのなら無いで無理して使うことないじゃん」と思うので、あの業界にはあんまり興味がないのだが、「今はないけど、あとで返す」って考え方は80年代中期以降のバブリーな考え方だよなぁ。


    [イラスト:ほのぼのレイク福引き妻(棚橋幸代)]
    棚橋幸代 バブルって物自体が「今は金がないけれど」と、架空の金が飛び交っていたような状態だったりするし、現在大きくなった消費者金融会社もバブル期に大きく成長した物だったりする。
    でも、当時は「サラ金」と言っていたのにいつの間に「消費者金融」なんてワケの解らない名称になったのだ?
    で、現在流れているCMでもユースケ・サンタマリアの「あ〜ッとその時〜〜♪」とか、加藤晴彦&加藤茶の「ババ〜ンと」も、シチュエーションは同じ。「デートで女の子におねだりされて金の無い男が無理して見栄張って分不相応な金の使い方をする」と言う物。


    [イラスト:この9月で契約の切れたプロミス爺(菊地康二)]
    菊地康二 『ご利用は計画的に』ってCMの最後にオマケとして言っているけれど、金を計画的に運用できる人間は消費者金融で借りないって。
    ハッキリ言って、たしかにその場だけの楽しみとして消費者金融に金を借りて無理するのもいいかもしれない。(個人的には男のサイフの具合も察せずにおねだりする女は嫌いだが)
    でもそれは女側から見たら、都合のいいデート用の男だよなぁ
    女のほうはきっと『消費者金融に頼らないと何も出来ないような男は結婚相手じゃないよなぁ』と思っているに違いないのだ。
    「やっぱり結婚相手は堅実で無理をしない人がいいなぁ(無理をしなくても金がある人がベスト)」



  2002年09月26日(木)権利は難しい・1
    [イラスト:不思議な存在0930(オクサマ)]
    0930(オクサマ) 前衛音楽家ジョン・ケージに「4分33秒」と言う曲があるんですが、これは4分33秒まったく楽器も演奏せず無音だけで過ごすと言う物。
    実はその「4分33秒」と言う曲は、中学時代の音楽の先生がちょっと先進的な人だったので「音楽鑑賞」で聴かされた事がある。
    で、最近、作曲家マイク・バットが発表した最新アルバム「Classical Graffiti」の中にザ・プラネッツと言うバンド名義の「A Minute's Silence」と言う無音の曲が収録されている事に対し盗作と言うことで裁判になっていた。
    が、それが最近和解になったらしい。
    著作権とは難しいもので、実際の音源の無断使用はもってのほかですが、ジョン・ケージみたいに「アイディアに対しての著作権」と言うのは取り扱いが難しい。
    そんな事を言い出したら、ここ20年の間に出てきたガレージパンク/ハウスミュージック/ヒップホップ/ラップ/スクラッチなどなどは『元祖』と思われる人を特定出来そうな感じで、それら音楽はある種の「アイディア」が生み出したジャンルだと思うので、著作権・パクリの問題が発生しそうな気もします。
    著作権って事だとたしか去年の4月に「インターネット上に市販の曲の歌詞を無断で記載する事は違法」と言う条例がハッキリ打ち出され、それに対して処罰される可能性も出てきました(現状ではネットに歌詞を掲載して処罰された例は聴いていないけど)。
    でも、それらに関してもどこまでが処罰の対象になるんでしょうかね?下手すると曲のタイトルさえもダメなんて言われそうなんですが。
    歌詞でも、特殊な例はどうでしょうか?
    たとえば「夜明けのスキャット/由紀さおり」
    >>♪ルールールルルー、ルールルルルー、♪ル−ルルルールールルールー♪
    あるいは「アコムのCMソング」
    >>♪始めてのアコム、ラララランラララン、ララララ、♪ラララーンランララララン、始めての、アコム〜〜♪
    これ辺りでもひっかかるのでしょうか?


    [イラスト:何が目標なんだオマエは?なかやまきんに君]
    なかやまきんに君 いわゆる芸能人の写真などを勝手にサイト上に載っけるのは肖像権の侵害ってヤツにあたります。
    だから芸能人のファンサイトでもまったく写真がない所も多くあります。時々「これら写真の権利は本人および事務所にあり、それを侵害する目的で運営はしておりません。あくまでも個人的な…」などと言い訳をして記載している所もあるみたいですが、基本的にネット上に掲載した段階で「個人的」ではなく「公共的」になってしまうので、ダメです。
    現在、自分の中で「似顔絵」ってのがブームになっているのですが芸能人の似顔絵に関して肖像権は発生するのでしょうか?
    これは難しい問題で、去年、小林よしのり氏が漫画の中で批判をする為に相手の似顔絵を(かなり悪意を持って)書いたのに対して、書かれた方が肖像権の侵害と言うことで訴えた裁判がありました。
    結果としては「似顔絵は肖像権の侵害にあたらない」と言う形になりましたが、あくまでもケースバイケースという結論です。
    20年ぐらい前には、とあるメーカーが発売したサルのマスコット人形に対して、当時アイドル人気絶頂だった郷ひろみの顔をモデルにしているのではないか?とジャニーズが裁判をおこし、発売中止にしたと言う物もあったと思います。(ジャニーズを移籍した後かも知れませんが)

    ソックリさんも肖像権としては難しい物があります。
    以前、矢沢永吉のソックリさんがCMで「コンサートをして最後に商品名を言う」と言うものがあったのですが、それに対して矢沢側がCM差し止めの裁判を起こしたことがある。(確か北海道あたりの地方CMだった)
    あまりデフォルメの少ないソックリさんで、本人がいかにもやりそうな状態だったので「ギャグ」として成立していなかったと言うのが原因かもしれない。
    ソックリさんでは神田聖子と言う松田聖子のソックリさんも昔いましたが、最初は物まね番組に出ていたのが徐々にセクシー路線に行き、ヌードになり、たぶん最終的にはAV女優になったんじゃないかな?
    あれなんかも、ヌードになった時に松田聖子側が何か抗議をしたと思ったが、それはどうなったのかは不明。
    確か最後に話題になったのは、そのそっくりさんがすっぽんぽんで街頭を歩くと言う露出系AVに出演した時に猥褻物陳列罪で逮捕されたってのが最後だと思う。
    そう言えば、最近はすっかり興味なくなったけど数年前に見たとあるアイコラ系サイトでは、すべての写真の下に『広末涼子のそっくりさんヌード』『飯島直子のそっくりさんヌード』などとキャプションが書かれていた。
    「アイコラじゃなく、そっくりさんじゃしょうがないよなぁ、たまたま偶然広末涼子に瓜二つの女性がいて、その人が脱いだんだから文句は言えないよなぁ」と言うものだった。
    が、技術が稚拙でそれらヌードになった女性は揃いも揃って顔と首の色が違っていたのだ。
    いや、たまたまそんな女性が集まってしまったんですよね、しょうがないですよね。


  2002年09月27日(金)権利は難しい・2
    [イラスト:燃える49歳・野村将希]
    野村将希 漫画のキャラクターに関しては、そのものズバリを掲載するのは著作権侵害ですが「著作」と言うことなら、自分で真似して書いたのなら問題はないだろうと思う人もいますが、当然ダメです。
    とりあえず「真似して書いたけれど似ていない」物ならOKだという話もありますが、それじゃ意味ないしなぁ
    この漫画のキャラクターの裁判では70年代に、サザエさんの絵をパロディ作品として使った物に対して作者が異議申し立てを起こした裁判も存在します。
    サザエさんに関してはサザエさんをネタにして書いたパロディ小説も訴えられています。
    意図的に「さいとうたかをが書いたドラえもん」みたいな作品にした場合はOKらしいです。
    つまり画風を真似するってのは大丈夫です。それをダメだと言ったら似ている絵を描いている漫画家は存在できなくなってしまいますので。
    しかし「藤子不二雄(A)が書いた藤子・F・不二雄のキャラクター」って場合は果てしなく微妙。

    漫画関係では著作権にうるさいってので有名なのは「永井豪&ダイナミックプロ」ってのがある。
    最近でもJR西日本だかのポスターの中にマジンガーZなどのおもちゃが描かれている事に関して使用禁止の裁判を申し立てをしたらしい。と言ってもJR西日本では以前から車両を使って色々な漫画キャラクター展示なんかをやっていたので、その絡みかも知れないがあくまでも「ポスターにキャラクターを使用すると言う話はなかった」らしい。で、使用料として2000万円損害賠償を請求している。
    これは確かにある種の無断使用かも知れないが、永井豪の著作権にうるさいって話は昔から聞いている。


    [イラスト:悪魔なのか正義の味方なのか永井豪]
    永井豪 以前、少年ジャンプの某漫画の1コマに色々なおもちゃの絵が書いてあったんですが、その中にぽつんとマジンガーZが書かれていた。
    で、そのコマの下に著作権を意味する(c)永井豪・ダイナミックプロと言う記述があったらしい。
    漫画の中に別の作者の漫画を書く事は、お遊びとして時々あるがそれに対してワザワザってのが「う〜む」なのだが、実はその同じコマの中に鉄腕アトムや鉄人28号のおもちゃも書かれている。
    つまり手塚治虫・横山光輝に関しての(c)は書かれていないってのは、不自然と言えば不自然。
    この手の著作権表示があるのでお馴染みなのは、漫画の中でヒット曲の歌詞などが書かれた場合にあったりしますが、漫画のキャラに関してはあんまり例がない。記憶にあるものでは、手塚治虫だったかの昔の作品で群衆シーンにディズニーキャラを2・3個書いた処、出版後にクレームが付いてその部分を消したというのがあります。
    で、さらに疑問に思ってしまうのが雑誌掲載の段階で(c)が書かれているって事。
    これが単行本収録作品だったら、なんとなく理解出来るんですが、あくまでも雑誌連載の段階ってのは・・・。
    これ以外の漫画でも(c)永井豪・ダイナミックプロと言う記載を見たと言う話があるので、たぶんコレは各出版社・編集部に前もってダイナミックプロが申し入れをしているとしか思えないっす。「永井豪に関係した絵が出てきた時は著作権表示をするべし」と。
    確かに、ダイナミックプロってのはここ20年ほどは過去の焼き直しばかりやっているので、過去の作品はお宝として守り通さなければいけない物なのかも知れないけれど。
    とにかく『マジンガーZ』もサーガとして書いたし『キューティハニー』『デビルマン』は別の漫画家がリメイクしているし、他の作品も大胆な加筆をして決定版とか完全版と言う形で単行本化している。
    最近では未完の作品だった『魔王ダンテ』を新たに書き直しているみたいですが、その単行本の帯には『未完の作品ってのは作者にとって宝物なんですよね』などと言う一文が添えられていた。たしかに、色々な意味で宝だよねぇ、新たなるネタを考えずに固定客を引き寄せる事が出来るって意味でも。
    そんな関係で以前AVでキューティハニーをネタにした『キューティバニー』とか言うのが制作された時も「勝手にパロディやるなよ!しかもAVで」と差し押さえを申し立てたらしい。
    が、そのメーカーから来た解答は『永井豪さんは月光仮面をモチーフにけっこう仮面と言う作品を書いていますが、それは問題ないんですか?』と言うもので、異議申し立ては却下したと言う噂がある。あくまでも噂の範疇ですが。
    ついでに江戸川乱歩の「明智小五郎と小林少年」をモチーフに「イボ痔小五郎とコヤヤシ君」を言う作品があったりします。
    難しいっすね。パロディまで著作権が絡んで、なにも出来なくなると。



  2002年09月28日(土)明日への川柳
    「ニュー鳩山」って「ニューハトヤホテル」に似ている


    [イラスト:TBS感謝祭・鬼組/赤木春恵・橋田寿賀子・泉ピン子]
    赤木春恵・橋田寿賀子・泉ピン子 DMで「アワビが大漁で困っています」と言う物が届いた。
    まったくDMはウザいなぁと思いつつ「どっかの漁協とかなのか?あるいは密漁とか危ない系の販売所の仕業なのか?」と思いつつ、ふだんは開かないDMを開いた。
    そこに書かれていたのは『ロリータビデオ(DVD)専門』
    ・・・・アワビって・・・・・・
    この間、ジョージア缶コーヒーについているシールの明日のヒトコトが100種類を超えたんだけど、新しいムートンコート懸賞の為なのか、ガシガシ新作が出ている。
    と言っても、以前みたいな「ヒトコト」じゃなくなってしまった。
    以前の物は『明日があるさ』みたいなポツリと呟いて背中を押すような物だったのが、今度のは575なのだ。
    なんか中途半端な標語って感じになっていて、そんな言葉を言われても「ざけんな」と思ってしまうような感じになってしまった。


    [イラスト:TBS感謝祭・鬼組/何故か固定カメラで狙われる角野卓造]
    角野卓造 いつか見た夢が明日は待っている
    行っちゃダメ我が子に泣かれまた遅刻
    お疲れさまヒトに自分に世の中に
    思っても言わない勇気株上げる
    おやすみが明日もがんばる合言葉
    帰りぎわ差し入れですと愛と缶
    気合い入れ今日も始まるさあ行くか
    くやしくて濡れたマクラに明日があるさ
    元気だせ今日は雨でも明日は晴れ
    転んでも立てばいいのさ何度でも
    自分しか出来ない事をやってみる
    楽しいと思うことこそ明日がある
    だまりこむ君にあげたいジョージアを
    だんらんと家族の笑顔疲れ飛ぶ
    妻と子とジョージアあれば上手くいく
    明日への川柳

    [イラスト:この日にベルリンで優勝した高橋尚子]
    高橋尚子 なんか嫌な感じしませんかね?
    個人的には毎年春先になると雑誌とかに掲載される「サラリーマン川柳」ってのも大嫌いなんですが、それのさらに中途半端な物と言う印象です。
    でもこれでも「頑張ろう」と思う人もいるんでしょうね。
    下手すりゃ、どっかの会社の偉い人が「おお良い言葉じゃないか」と朝礼で唱和しちゃいそうなイメージもある。
    何故嫌なのかと言うと、言葉がそのバックアップに対して「ベタ」だから。
    言葉に余裕がないんだよねぇなんか。
    「サイフの中にお金がないから働こう」みたいなことでしょ。なんかひねりがない。


  2002年09月29日(日)時代は流れる


    [イラスト:液体かけられたりしたジャニーズJr.山下智久]
    山下智久・ジャニーズJr. 似顔絵を描いたくせに、今日ひさびさに0930オクサマをテレビで見て、あまりの成長具合にビックリ。
    偶然見た「笑っていいとも増刊号」でだったんだけど(レギュラーだったの知らなかった・しかも今週がレギュラー最終回)、動いているリアルタイムのオクサマは以前にまして貫禄が出ていて「似顔絵よりインパクトがある」人物になっていた。
    そう言えば自分の中にインプットされているオクサマはデビュー当時の1年以上前のものだったのだ。しかも雑誌に掲載された写真で(その後NHKポップジャムとかに出ているのも何度か見たけど)。
    以前描いた似顔絵でも、雑誌掲載の物を元に書いて、その後TVに出ているのを見て「全然違うじゃん」と思った物もいくつもある。
    たとえば中島美嘉とか、音楽雑誌に載っていた宣伝用の写真は良すぎるぞ。
    そんなこんなで、リアルタイムで印象が変化していく、デビューして1・2年目のタレントと言うのは難しいって事なのだ。
    雑誌などの一過性の物ではなく、こんなネットのように時間が止まってしまった状態で見る物に関しては注意をしなければいけない。書いたのは今でも、1年後に見る人はその1年後のタレントのイメージで見るのだから。


    [イラスト:ジャパネットたかた社長・高田明]
    ジャパネットたかた社長・高田明 例えばデビュー時のグラビアアイドル優香と現在のバラエティタレントの優香ではかなり印象が違ったりする。同じように井川遙なんかも徐々に印象が変わっている。せいぜい1年ぐらいの間に。
    この手のグラビア系の「水着が制服だぜ」的アイドルから、いつしか服を着ているのが当たり前のアイドルに移行する人ってのは、どこかでイメージをシフトチェンジさせてしまうので難しいような気がする。
    以前から、一山いくら状態でデビューする水着アイドルから脱出出来る人ってのは、他の人といったい何処が違うのだ?まさか、よく言われているTVプロデューサーと○○したとか○○○を○○な事したって事じゃないと思う。


    [イラスト:チリ人妻:アニータ・アルバラード]
    アニータ もちろん喋ることが出来るってのは最低限のレベルだと思う。そして最近解ったのは実はまともに喋る事が出来ないようなグラビア系の若いお姉ちゃんが多いって事なのだ。
    BSデジタルなんかの、まだ予算が全然ないような番組で見栄えがいいだけのお姉ちゃん達を集めたような番組もあるのだが「オマエはもう良いから喋るなぁぁ!」と言う人が盛りだくさん。
    結局、そんな中からタイミングや運もあると思うけれど、成るべくして一般レベルのタレントになるのだろうなぁ。
    グラビアアイドルじゃなくても、たとえばオクサマ関連で「Kiroro:キロロ」を書こうと思ったんだけど、デビュー時のイメージと現在のイメージがかなり変わっているので把握出来ずに断念してしまった。
    うーむ、今日は話がまとまっていない…、それは多分翌日の雑記で理由が判明するのだ。


  2002年09月30日(月)壊れたロボット


    [イラスト:文人シリーズ「野菊の墓」伊藤左千夫]
    伊藤左千夫 朝起きたら、体がガキガキになっていた。
    全身が筋肉痛で、あたかも油の切れてしまった安物ロボット状態で、ギシギシ・・・と動くたびに、関節も金に気も悲鳴を上げているような状態なのだ。
    しかし、この2・3日どころか、8月の最初の頃に海に行った時以来、そんな筋肉痛になるような運動はしていないのだ。なぜここまで酷い筋肉痛が…。
    8月に海に行ったときは、確かにその場で日射病みたいな状態になってヘロヘロだったが、実はその後ハッキリと筋肉痛などの後遺症はなかった。
    9月の頭に、バラ園の社長&常務とお台場のギフト見本市に出かけ、かなり長距離を歩いてぼろぼろになったが、別に翌日足が筋肉痛にもならなかった。
    年をとると筋肉の疲れが出るのが遅くなると言うが、まさか1ヶ月2ヶ月経っていまさら・・・と言うこともないと思うが。


    [イラスト:文人シリーズ・幸田露伴]
    幸田露伴 筋肉痛は足だけに留まらず、なんと腕にまで来て、実際の事を言うとこうやってパソコンのキーボードを叩くのもやっと指が動くと言う感じ。
    普段何も考えずにキーを打っているのに、ギシギシ…ポチッ、ギギ…ポチッ、と言うスピードで打っている。しかも何度もミスタイプしている悲惨な状態なのだ。

    で、考えていくとこの筋肉痛はやはり「風邪の前兆」なのかも知れない。
    春先にもノドがガラガラになったのをキッカケに激しい風邪に見舞われてしまったが、私の場合、へ足すりゃ季節の変わり目全部、つまり年4回風邪をひいてしまうような虚弱体質なのだ。どーだまいったか。
    そんなワケで、体をきしませながら9月は終わるのであった。



     


ひねもす雑記