ひねもす雑記
2002年11月21日〜31日


▲2002年11月21日:木:誰の責任?
▲2002年11月22日:金:我々は〜ァッ!
▲2002年11月23日:土:復活の日
▲2002年11月24日:日:たけちゃんバウバウ(1)
▲2002年11月25日:月:たけちゃんバウバウ(2)
▲2002年11月26日:火:未来への扉
▲2002年11月27日:水:雑記更新!
▲2002年11月28日:木:紅白歌合戦出場者決定
▲2002年11月29日:金:CM&TV
▲2002年11月30日:土:ラスト1か月



  2002年11月21日(木) 誰の責任?
    [イラスト:菊川玲]
    菊川玲 ハリウッド版「リング」のテレビCMは、相変わらず映画関係者の頭の悪さとセンスの無さと客をバカにしている度合いの爆発した「映画を見て出てきた客が劇場の前で口々に絶賛する」と言うパターン。
    映画関係者は自らの言葉を持っていないと言う事を証明しているダケなのだという事に気が付きなさいね。
    それとは関係なく、BSデジタルで放映されているプロレス団体「リングス」のCMのバックに映画リングのテーマ曲が流れているってのは、いかがなものでしょうか。

    アメリカで「毎日マクドナルドを食べていたら太ってしまった!この責任どーしてくれる!!!」と、消費者(肥満)団体が裁判を起こしているらしい。
    冷静に考えれば「そんなのてめーのせいじゃねえか。太り始めた段階で自己規制で食事を抑制できなかったってのが判らないのがダメじゃん」と思ってしまうんだけど、裁判を起こすのが当たり前のアメリカではそーゆー状態で裁判になっている。
    もう『買ってはいけない』で指摘されていた事を実践して裁判になだれ込んでいると言う状態。(ファーストフードの商品は塩分と脂分の固まりと言う趣旨)
    そんな事を言ったら、どんな食事だって裁判の対象になってしまうワケで、マクドナルドもエラい迷惑だと思う。

    よくアメリカが裁判国家だと言うことで引き合いに出される「猫を乾燥させようとして電子レンジに入れたら」とか「車で急カーブを曲がったら転倒した」とか、同じくマクドナルドで「マックで買ったコーヒーをこぼして火傷をしたので」と言う裁判の例は、実は都市伝説の一種で、どうもその手の判例集を探しても、どこにもそんなの無いらしい。
    とは言いつつ、やはり裁判は多い。
    日本ではちょっと前に雑記にも書いたけど「クイズ・ミリオネア」に関する物もあったが、徐々に簡単に「訴えてやる!」となるケースが多いと言われている。
    まさかこの裁判ブームを作ったきっかけがダチョウ倶楽部の上島竜平って事はないよね。

    スピード違反で捕まったのは、日本の法定最高速度が100キロなのにそれ以上スピードが出る車を売ったメーカーが悪い。
    デートで高い金額なのに無理して食事に誘い、ローンを組んだ指輪をプレゼントしてたのにフラれたのは、「これでイチコロ」と明記したデートアニュアルを掲載した雑誌が悪い。
    必ず合格間違いなし!と書かれた参考書で勉強したのに合格しなかったのはその参考書が悪い!
    「アタリくじ付き!」と書かれたホームランバー(チョコバット)を買ったのに「ハズレくじ」が付いていたのは…。
    とか誰かが言い出しそう。

    なんだか裁判社会って言う以前に「オレは何も悪くないもんね、悪いのは周りだもんね」と言う、責任転嫁社会と言う事なのかもしれないなぁ。
    自分のケツすら自分で拭けないクセに権利ばっかり主張するのは、カッコ悪すぎる。
    でも、今の小学生あたりはそんな育てられ方をしているので(自分が怒られるような事をしているのに、先生が怒るとPTAが怒鳴り込むとか)、将来はもっとアメリカナイズされていくんだろうな。楽しみだなぁ。

    この雑記に書いてある事は、あくまでも「と思う」「かもしれない」と言うたぐいの事なので、頭から信じてハジをかいても裁判なんか起こさないように。

    ついでに言うと著作権を調べている時に目にしたんだけど、サイト内にある文章や写真に対して「これの制作者は管理人で、著作権は管理人にあります」ウンヌンの記述を書いていないサイトの物は勝手に流用してもいい、みたいな事を書いている人すらいました。
    つまりマクドナルドに「食べ過ぎは肥満の原因になります」と明記していなかったのが悪い!と言う考え方とまったく同じ。「著作権表示がなかったので勝手に使った」と言うことで言い逃れ出来ると考えているんじゃないかなぁ。
    すべてマニュアル化して明記していなければ、やっても構わないって考え方は、どう言う物でしょうかね。
    でもマニュアルに明記していない事を実行して問題が起きた時は「書いてなかったから」と裁判を…。


  2002年11月22日(金) 我々は〜ァッ!
    [イラスト:ソラミミスト安斎肇]
    安斎肇 帰りの道が渋滞していた。
    その渋滞もいつもの渋滞どころではなく、激しく渋滞していた。
    週末って事でしょうがないのかなぁとは思っていたがな〜んか変な渋滞の仕方だったのだ。
    その時ふと、カーステレオの曲が終わり、次の曲へ変わる1秒ほどの静寂が訪れ、それと同時にどこからか「我々は〜!」と小さくガナる声が聞こえてきた。
    いわゆる、極めてライトに寄った人たちの走行車による演説なのだ。
    あぁどっかで相変わらず普通の人にワザと反感を買うようなノロノロ運転で、現実を全然把握していない主張を繰り広げているのかぁと思いつつ「この渋滞の原因って、もしかしてソレ?」などと考えた。
    その後も渋滞しつつもダラダラと進んでいたのだが、徐々にその宣伝カーの声が大きくなり、ふと道ばたを見ると何故かチラホラと警察官が歩き回り、脇道には何台かのパトカーが…。
    なんだか随分とキナ臭い、大げさな話になっているような状態なのだ。
    よく知らないが、この先に共産党系の事務所があったような気もするが、だんだんと道ばたに警察官の姿が増えて行き、あのガナる声が徐々に近づいて来ていた。
    左右にそんな状態を見ながらダラダラと進んでいたのだが、やがて緩やかな曲がり道の向こう、反対車線を向かってくる街頭宣伝カーが姿を現してきた。
    その宣伝カーからは、安っぽいスピーカーによる割れた声で「共産党の解党を我々は要求する物であ〜〜〜〜るッ!」などと聞こえてくるのだが、それと同時に警察官がハンドマイクで「他の車の迷惑になるのでもっと早く進みなさい!」などと叫んでいた。
    それに対し宣伝カーからは「うっせー!邪魔すんじゃねぇよ!」などとただのチンピラ的な罵声が聞こえてくるのだ。
    うーむ、なんか崇高な理想とは別次元の低レベルな状態なのだなぁ。

    で、「共産党は国民に対し柔らかい姿勢で対応し騙そうとする怖ろしい団体であります。彼らの主張はすべて嘘で固められ・・・・」などと叫んでいた。
    未だに「共産党」をそこまで敵視しているって段階でうーむなのだが、すでに現在の共産党は大昔の共産党とは全然違う方向を見ているような気もするし、今の共産党がいくら頑張ってもあまり大きな事は出来ないような気もするンですが。
    それ以前にこの手の演説を聞いていると、現時点ではその思想とはまったく別に「鳥肌実の演説」としか思えない状況なのだ。と言うワケで結婚してくれ!(←ごく一部にしか受けないネタですが)。

    でもって「今問題になっている北朝鮮と手を組み、日本を転覆する計画が今でもチャクチャクと進んでいるのであります」などと言っていたが、あの〜… もう、とうの昔に日本共産党は北朝鮮に対し断絶宣言しているんですけど… 北朝鮮と現時点で一番親しいのは社民党じゃないっすか?もっと政治的な事を勉強した方がいいかと思いますが…。
    そんなこんなで、「20年以上前に書かれたような(共産党=敵)と言う演説原稿」を延々と繰り返し叫ぶ極めてライト寄りの方々の熱い週末は過ぎていくのであった。



  2002年11月23日(土) 復活の日
    [イラスト:V6トニセン]
    V6トニセン あの鈴木あみが復活!と言うのは今年の春先に騒がれたんだけど、結局吉本興業への移籍話もなくなり(吉本にはプロデューサー小室がいたって事もあったのだが)、写真集『鈴木あみ:亜美'02夏』ってのが初夏に発売されたダケで、すっかり音沙汰がなくなってしまった。
    ま、個人的にはもともと興味がある人ではなかったので、復活しようと引退しようとどうでもいい世界の話なのだ。鈴木あみもたしかまだ20歳なのでいくらでも別方向でやり直しが利くハズなのだ。
    で、今回、ある意味別方向で復活したらしい。

    実は先日の11月14日に鈴木あみのサイトがオープンしたのだ。
    いわゆる個人サイトで『AMIs web site』と言うタイトルなのだが、オープン二日間でいきなり10万アクセス突破だそうです。
    つまりそれだけファンには熱望されていたって事なのか… と言いつつ、ネット特有の鬱屈した暗い情熱をマイナス方向へ放出する「悪意に満ちたアクセス」ってヤツも多いんだろうけど。
    現時点では日記・最近の写真・バイオグラフィ・さらに未発表のオリジナルの詩なども掲載されているらしい。
    日記は常に更新しつつ、全体のコンテンツは1か月に2回か3回ほど更新されていくらしい(次回更新は11月30日頃予定)。

    ついでに名前は「鈴木あみ」から本名の「鈴木亜美」になっている。
    結局、前に所属していた事務所との契約がこじれて表立った芸能活動が出来ない状態で、テレビやラジオ、あるいは雑誌と言う場所は、なんらかの契約が絡んで登場することが出来ないらしい。
    そう言う意味で、今回のネット内での活動ってのは「あり」なのだ。
    そのバックに何らかの個人事務所的な物があるのかも知れないけれど、インディーズアイドル的な方向で新しい活動も可能だと思う。

    昔のインディーズアイドルと違って、インターネットが発達した今ではヘタすりゃメジャー芸能人よりメジャーな活躍が出来る可能性だって秘めていると思う。なんせすでにネットはブロードバンド時代なわけで、テレビに出なくてもテレビと同等のメディア露出も出来、そこでのみの新曲発表・プロモーションビデオ発表をして、通信販売のみのCDやDVDってのもありえると思う。逆に最先端のアイドルとなる可能性だって秘めている。
    ハッキリ言って、今普通にメジャー会社と契約してCD発売している歌手でも、売上げが1万枚超えない人は山のようにいる。
    そんな中、鈴木あみという知名度での活動ならそんなの楽にクリア出来てしまう可能性だってあるのだ。(個人事務所がCDのプロデュース製作から販売までやれば利益率は遙かに高い)ファンはさらにマニアックに応援する事も出来るし。

    実はその活動には見本があって、かの中森明菜が一時期事務所と切れてレコード会社と切れた状態の時、ネットで歌を配信すると言うことをやって、事務所的な基盤を作ったと言うものがある。
    それで中森明菜は今、ライブ活動を再開して、さらに今年の年末の紅白歌合戦に出場するのではないか?と言う噂にまで復活している。
    鈴木亜美のこの方向性が成功したら、TVを中心とした芸能界とは別のステージが出来上がるかもしれないのだ。



  2002年11月24日(日)たけちゃんバウバウ(1)
    [イラスト:桂小枝]
    桂小枝 とりあえず高田文夫師匠は「バウバウ」なんて言っていませんが、なぜか松村邦洋の物まねによって高田文夫と言うと常に手を叩きながら「バウバウ」と言っていると言うイメージが出来上がっています。
    うーむと思いますが、元々バウバウってのは英語圏の犬の鳴き声表現なのだ。

    ニワトリがクックドゥードルドゥーってのもどうかと思いますが(ココリコってのは確かイタリア語でのニワトリの声)、日本語でのワンワンってのも実際によく聞き直してみると「そんな鳴き方していない」と感じてしまうことがある。
    ウォン!と韓国語のような鳴き方をしている様な気もするし、キャウキャウと鳴いているようなのもいるし、犬も千差万別なのだ。

    てな事で、犬の言葉を翻訳する「バウリンガル」って機械が世界的に権威のあるイグノーベル賞を受賞した。イグノーベル賞ってのはノーベル賞のパロディ賞で直訳すると『愚かなノーベル賞』となって「なんか笑える意味の無いような物に与える賞」という感じらしい。
    今年の他の授賞には数学賞「象の表面積を求める公式の発見(インド)」だとか物理学賞「ビールの泡の減り方が指数的であることの検証(ドイツ)」だとか、だから何?的な物が多数選ばれている。
    ちなみに日本の「犬語の翻訳機」は平和賞を受賞しました。
    バウリンガルを発売しているのは玩具メーカーのタカラで、初回出荷分の3万個は数日で完売して、現在もガンガン売上げを伸ばしているらしいが、英語版が年内に発売され、来年は韓国語版など複数の国で発売されるらしい。
    (↓続く)


  2002年11月25日(月) たけちゃんバウバウ(2)
    [イラスト:三遊亭遊三]
    三遊亭遊三 とりあえず大量の犬語を研究し、そのサンプリングによる声紋などから感情の変化を判断できるように作ってあるというが、あくまでもオモチャと言う扱いらしいのだ。しかし、これをマジに受け止めてしまう人も多いんだろうなぁ。
    でも冷静に考えてみたら、犬同士が明確な言語でお互いの気持を疎通させているのか?と言う部分には疑問を感じる。

    なんせ、最近の飼い犬の多くが、生まれて数日後に親から引き離されてしまい、その後は他の犬とほとんど接する事がないような場所(個人のマンションとか)で育てられていたりするのだ。当然、犬固有の言語があったとしても、覚えるタイミングがないと思う。
    それでも、そんな環境で育った犬同士が逢った時には何か意志を通じ合わせているように見える。
    つまり犬の言語は凄く単純な喜怒哀楽だけでしかないんじゃないか?て感じなのだ。もし言語が存在していたとしたら、北と南の犬ではまったく違った言語を喋っている可能性もある。
    感情の伝達と言う物が表情や仕草だけではなく、ニュアンスも含めた「言語」と言うものに頼り切っている人間の場合、関東と関西の人が普通に冷静にしゃべっていても「怒っているのかと思った」とか「何、気どってんだよ」と冷静な意志の疎通が逆に出来なかったりする場合もある。
    そう言う意味では犬は言語ではなく、何かしらの単純な記号的な感情を通わせているんじゃないかと考えたりもするのだ。

    実はカラスの研究では、言語の地域差があるらしいと言うのは判っている。
    都会にすんでいたカラスをまったく違う地方に連れて行って、その場所のカラスの中に離すと、別にイジめられていると言うワケでもないのに段々とカラスの調子が悪くなってしまうという。
    どうやら、都会から連れてきたカラスは田舎のカラス達の言語がまったく理解できなくて、ノイローゼ状態になってしまうらしい。

    つまりバウリンガルも「英語版」を作る際、イギリス式英語とアメリカ式英語など、数限りないほどのバリエーションを作らないといけないと言うことになる。
    もちろん国内販売分に関しても、北海道と沖縄じゃハッキリ違うと思うから大変なのだ。



  2002年11月26日(火)未来への扉
    [イラスト:day after tomorrow]
    day after tomorrow 週刊プレイボーイのニュースページのちっちゃい記事に「鉄腕アトムがカラーで復活!」と書かれてあった。
    うーむと思ってしまうが、1981年か1982年にすでに再アニメ化されていたりするので、今更「カラーで復活」書かれても… って、最初の1960年代放映の時も何回分かはカラーじゃなかったけ?
    と言うわけで、手塚治虫が書いた未来の歴史の中では来年鉄腕アトムが誕生すると言うことになっている。

    そんでもって科学技術庁の長官には丙午生まれの天馬博士が就任していて(副長官にお茶の水博士)、アトム誕生の1年ほど前に小学生だった天馬博士の息子・天馬飛男くんが路上も走れる実物大の自動車のプラモデルで交通事故を起こして死んでいるハズなのだ。
    冷静に考えればなんじゃそりゃ?状態の事故ですが、昭和26(1951)年の段階では遠い未来なのでそんな物もありでは?と言う状態だったのだ。

    当然、現実を見てもエアカーは走っていないし、パトカーは犬の顔をしていないし、ロボットはやっと最近出てきたけれど、ノソノソ歩くのが精一杯で空なんて飛んでいない(これは永遠にアトム型ロボットでは無理だと思うけど)のだ。
    そんでもって人類は火星へ探査へ出かける為に犬の脳味噌を組み込んだアンドロイドを作っていたり、東京湾の中にロボットだけで出来た巨大遊園地が出来ていたり(これはディズニーランドがそうかもしれない)、東京湾はバビロン計画で巨大都市が造られパトレイバーが警備をしていたり、日本政府は「ともだち」と言う組織が掌握して東京万博が準備され、AKIRAによって壊滅状態になった東京では復興の為にオリンピックの準備が始まっていたり、本当なら色々激動していなければいけないのだが…。
    とりあえず科学技術庁は存在しません。

    来年のアトム誕生記念日周辺からフジテレビで3度目の「鉄腕アトム」が放映開始になるらしい。でもってその次の年にハリウッドで作られている全編CGによる映画「アストロボーイ」が公開になるらしい。
    フジテレビのアトムもスタッフに外人を大量に導入し、全世界で放映するって事を最初から考慮して脚本が錬られていくらしい。いわゆるアメリカなんかのTVではバイオレンスな部分はダメってことになっているので、昔ながらのアトムが悪いロボットをパンチで粉砕するってシーンは無くなるのではと思われる。

    でも、昔から「テレビでの暴力シーン」に異常に神経質なアメリカの方が結果として現実に暴力沙汰が多いってのはどーゆーことだ?子供の頃からの情操教育って実はなんにも役にたたないのでは?と思っていたりする。
    ま、アメリカの場合はそんなTV的な暴力がどーのこーのと言う前に「テロを起こされたんだから、目には目、歯には歯で攻撃するべし!」と言うのが当たり前のようにインプットされているし、何もなくても「イザという時の為に各家庭では拳銃などを所有しておくべき」と言う状態の、まったく狩猟民族ってヤツは恐いっつーのと言う状態なのだ。TVなんかの表現にきーきーする以前に現実をどーにかしろと思ってしまうのだ。

    ま、そんなこんなでアメリカを視野に入れた脚本作りをするらしい鉄腕アトムだが、冷静に考えると「アメリカで作られたヒーロー物ってどれもこれもストーリーが平板でつまらないよなぁ」と思うので、なんか不安材料が山積みです。(と言ってもテレビシリーズは見ないとおもうけれど)



  2002年11月27日(水) 雑記更新!
    [イラスト:三菱財閥創始者・岩崎弥太郎]
    岩崎弥太郎 11月26日、一気にいままで停滞していた雑記を更新。
    なんと10月28日の雑記からなので、あと2日であやうく1か月以上更新の無い死んだサイトとなるところだった。でも、これでやっと義務というかノルマをひとつクリアしたと言うことになるので肩の荷が下りた感じもあったりする。
    よーし次の更新、12月25日前後までゆっくり羽根を伸ばすぞーッ!
    って、嘘です。もっと頻繁に更新をします。

    実は文章自体は、ほぼ毎日書いていたりしますが、この停滞の最大の原因は「絵」だったりするのです。適当に毎日落書きを書き散らしているように見えますが、なかなかメンタルな作業と言う側面もあって、自分の中で日々葛藤しております。
    基本的に「この絵でいいのか?」と言う物だったりするワケですが、書いている時は脳内麻薬ドーパミンが出ているような感じで「オッ上手いジャン」などと自画自賛して、そのまま勢いでスキャンして色を付けて・・・・翌朝ふたたび見て「なんでこんな絵を描いてしまったのだろうか」と、激しくアップダウンを続けております。

    だから、発表した物以外にも何枚も書いていたりするのですが、自分の中で「これは違う」と没にしちゃっていたりします。と言いつつ、数日後に再びその絵を見ると「いけてるじゃん」と思ったりして、掲載する事もあるのです。
    実は、最初から「上手く書けた」と言う絵より、そんな紆余曲折あった絵のほうが周囲の評価が高かったりする事もあり、余計に自分の判断はどうなのよ?と考えこんでしまったりする。

    なかなか難しい問題ですが、絵に関しても、雑記に関しても、さらに雑学や誕生日データに関しても「へたくそ」「つまらねぇ事書いてンじゃねえよ」「間違っています」「嘘を流布しないで下さい」などなどの厳しい言葉をこの4年ほど山のように貰いました(毎日ではないけど)。
    それに対して、誉めてくれる言葉は意外と少ないのだ。
    ま、実際にもっと頑張らなければいけないって事なのかも知れないので、「誉めないのはどーゆーワケだ!」と問いつめる事も出来ないし、それはお門違いってヤツなのは重々承知之介なのだ。てやんでぃ。

    で、メルマガなんかではほとんど「良い」「悪い」と言う感想も無く、タンタンと何もリアクションがない状態で発行し続けると言う、何千人も読んでいるハズなのに孤独な作業だったりします。
    で、時たま来るメールは「間違っています」だったりする。
    「感想がないのはつまらないからなんだろうなぁ」と、もっと内容を濃くしようと別のコーナーを作ったりすると「あんなの邪魔です」と言われてしまう。つまり今までのままが良いと言うことらしいのだ。
    うーむ。「便りが無いのは無事な証拠」と言う言葉があるが、「メールがないのはほぼ満足と言う証拠」って事なんでしょうか?

    以前、メルマガ発行が数ヶ月停滞してしまった時もいきなり「何故発行しないのですか?迷惑しています」などと言うメールが来た事がある。
    逆にテンション上がって毎日発行すると、いきなり「毎日発行は迷惑ですやめてください」などと、素敵な感想を貰ったりもする。
    さらに「もういりませんので次からは送って来ないでください」などとメールを貰い、メルマガ解除は勝手に自分でやってくれよと無視をしていると「いらないと言ったのに何故送ってくるんですか?迷惑です」さらに「てめぇやめろって言っているのがわからねえのか?このボケッ」と楽しいメールが送られてくる事もあります。
    なかなか、サイトを運営していたり、メルマガを発行していると、普段は見えてこない社会の縮図が見てしまうわけでございます。

    私は打たれ弱いクセに粘り腰な人間なので、パンチドランカーになりつつ、こうやってサイト運営&メルマガ発行を続けていますが、多くのサイトがいきなり閉鎖とか更新が無くなったり、メルマガが休刊したりするって、背景にその手の事があるんじゃないかな?と考えたりします。
    結構、色々な処で「サイト運営していて理不尽な嫌がらせを受けた」みたいな話を聞いたり「メルマガに関して厳しい意見が多すぎる」と言う話も聞いた事がある。
    そんなワケで「金貰ってやっているんじゃないので、少し寛大な気持で、長い目で見てやってください」と色々なサイトを代表して言わせてもらいます。
    以前も同様のグチを書いたことあるんだけど、その時「このサイトは便利で存在理由がちゃんとあるので、より良くしたいと言う意味で、ついつい厳しい要求をしてしまう」と言う趣旨のメールも貰ったことがあるんで難しいんですけど、叱って伸びる子供と、誉めて伸びる子供と、それを見極めるのは難しい。



  2002年11月28日(木) 紅白歌合戦出場者決定
    26日(火曜日)に今年の紅白歌合戦出場者が発表された。


    [イラスト:初出場ソプラノ歌手・鈴木慶江]
    鈴木慶江 【初出場】
    中島みゆき/BEGIN/藤本美貴/KICK THE CANCREW/中島美嘉/キンモクセイ/夏川りみ/RAG FAIR/島谷ひとみ/w-inds./BoA/アルフレド・カセーロ&THE BOOM/鈴木慶江/ジョン・健・ヌッツオ


    [イラスト08月26日の再録:中島みゆき]
    中島みゆき 今回の目玉は何と言っても、中島みゆきって事かも知れない。当然、NHKの名物番組「プロジェクトX」のテーマ曲で、しかも発売以来100週連続オリコンチャート100位以内にとどまったと言う記録もうち立てたので、ある意味当然と言う状態かもしれないが、ちゃんとしたTV出演として動く中島みゆきを見るのは20年ぐらいぶりかも知れない。
    その昔「夜のヒットスタジオ」に出たのと、「わかれ歌」が流行っていた当時に刑事ドラマ「夜明けの刑事(だと思った)」にストーリーとは関係なく登場する不思議な女として出たのを見て以来だから(プロモーションビデオとか夜会のビデオとかで動いているのを見たことあるが)、TV出演ってのは凄い事だと思うのだ。
    そして当然、中島みゆきが歌う時は曲紹介として特別ゲスト田口トモロヲが出てくるのでは?
    で、ビギンもデビュー12年目にやっと出演、これでイカ天出身歌手としては「たま」「GLAY」に次いで3組目なのだ(たぶん)。

    KICK THE CANCREWは「上がってんのぉ?下がってんのぉ?」というヤツを歌うと思うが、最新作の337拍子を取り入れたあの曲は歌わないで欲しいのだ。
    先日MUSIC STATIONで「斬新な試みとして337拍子を」などと説明して歌った曲は激しくつまらない曲で「なんでこれシングルカットしちゃうの?」的な感じだった。と言いつつ、オリコンでは13位とか取っているんですが…。337拍子が入った曲では、大滝詠一の「恋のナックルボール」と言う名作があって、それはムチャクチャ完成度高いっす。
    とりあえず「上がってんのぉ?下がってんのぉ?」の曲はメロディアスなラップとして許容範囲だと思う。が、同じ趣向のバンドならRIP SLYMの方が完成度高いような気もする。


    [イラスト:9月20日の再録:キンモクセイ]
    キンモクセイ キンモクセイは自分の中ではこの1年ぐらいの間に出てきたバンドの中ではイチオシだったんだけど、何故?と言う気もする。何故紅白なんて晴れがましい場所に選ばれちゃったの?状態。ついでにこのバンドの1STアルバムのジャケット写真は私の地元・三島大社にある天然記念物キンモクセイの前での記念撮影が使われている。


    [イラスト:RAG FAIRボイパー・オックン]
    RAG FAIR RAG FAIRはハモネプ系からのエントリーと言うわけで、このままこの種の人気は長くは続かないような気もするが、やはり紅白歌合戦が一番欲しがっている「若者人気」と言う方向性からありなのかなぁ。因みにブックオフでハモネプのライブCDが安く出ていたので1枚買ってしまったのだが、ヘッドフォンで聴くとなんか音がスカスカしすぎてて寒くなってしまいました。(プロになった後で出した曲はちゃんとスタジオ録音で音処理もしているので大丈夫だと思うけれど)


    [イラスト:初出場テノール歌手・ジョン・健・ヌッツオ]
    ジョン・健・ヌッツオ ジョン・健・ヌッツオって人は「ウィーン国立歌劇団の専属テノール歌手」だそうです。

    それ以外の初登場の人や、紅白関連の人なども徐々にイラスト化していく予定です。あくまでも予定って事で。

    【返り咲き】
    hitomi/華原朋美/田川寿美/中森明菜/ポルノグラフィティ/平井堅/SMAP

    この返り咲き組ってのにも「何故?」と言う気がしちゃう部分もある。
    嫌いではないがhitomiとポルノグラフィティ辺りは「今年なんかあったっけ?」と言う部分がある。去年落ちて今年は受かると言う判断基準がイマイチ見えて来ない。
    華原朋美はCM曲「あきらめましょう」が耳に浸透したって事なのかも知れないけど(今年それ以外の音楽活動はあまり知らない)この曲、なんど聞いても大昔のモービル石油のCM曲「の〜んびり行こうよオレ達は」のカバー曲に聞こえてしまうのであります。自動車はガソリンで走るのです(BY.加藤和彦)
    中森明菜はなんか企画絡みらしいですが、皮肉な事に今年は永遠のライバル松田聖子は落選しています。
    平井堅の返り咲きは当然だし、それ以前に「大きな古時計」を歌うキッカケになったのがNHKのドキュメンタリー出演だったんだから、もうリリースして反響があった段階で決定だったんでしょう。
    SMAPは去年は本来「デビュー10周年」で大々的にやる予定だったんですが、稲垣メンバの事件で自粛たっだので返り咲きと言っても「前回は休憩」と言う状態。
    演歌の方はよく解らないっす。
    (追記)ポルノグラフィティの「MUGEN」と言う曲がWカップのテーマ曲としてヒットしたらしい。
    【前回出場して今回落選】
    原田悠里(3)/MAX(5)/八代亜紀(23)/伍代夏子(12)/Kiroro(3)/島津亜矢(初)/松田聖子(15)/坂本冬美(14)/由紀さおり・安田祥子(10)/キムヨンジャ(3・復)/森昌子(14・復)/えなりかずき(初)/山川豊(9)/河村隆一(2)/吉幾三(16)/西城秀樹(18)/布施明(18)/加山雄三(16)/ウルフルズ(2)/Re:Japan (初)/郷ひろみ(22)/ザ・ドリフターズ(初)

    今回は前回の紅白より出場する歌手の数が少ないので多くがこぼれてしまったみたいですが、個人的には紅白を象徴するような「由紀さおり・安田祥子」がおちたってのはビックリした。当然、平井堅との「童謡対決」と言う展開になると思っていたので。
    演歌はマジに「誰が売れて、誰が売れていないのか」と言うのが見えないけど、結局は「誰がNHKに貢献したか」と言う部分なんですかね?
    坂本冬美は休業し続けているのは知っているけど、たとえば八代亜紀とかも落ちているし、吉幾三も落ちている。
    MAXはメンバーチェンジしたけれどあまり見かけないので当然の流れか、あとkiroroなんかも半年以上休業していたし、郷ひろみは高須クリニックのCMでずっと歌声は流れているが海外へ行って休業だし、他は順当の落選か・・・。
    (追記)松田聖子は紅白選考のずっと前から不参加表明をしていたらしい。

    ま、紅白歌合戦に関して一番疑問なのは「当たり前のように毎年、出続けている人々」のほうにあったりするんだけどね。


  2002年11月29日(金)CM&TV
    [イラスト:(ココリコミラクルタイプ)リリーフランキー]
    リリーフランキー 最近のマスターカードのCMで小学生ぐらいの息子を連れた夫婦が田舎の父親の元へ行く最中に「おみやげ物をマスターカードで買う」という物がある
    息子に「ちゃんと挨拶出来るか?」とか言いつつ、どんな店でもカードが使える、みたいな事を言っているのだが、酒屋で「父の好きな地酒」などと、電車を降りてすぐの酒屋で日本酒を買うシーンがある。
    でも、里帰りでその里帰り先で酒を買ってそれを久々に逢う父親への土産物にするか?
    などと、どーでもいい事を考えたりするのだ。


    [イラスト:(ココリコミラクルタイプ)八嶋智人]
    八嶋智人 TVを見てて「ふ」と思った事。
    瞬間最高視聴率ってその番組が最大に注目された瞬間ではなく、「そこまで盛り上がっていた番組に視聴者が見切りを付けてチャンネルを替えた瞬間」だと思うのだ。
    週末、複数のバラエティ番組でその手のランキングを紹介して「○○○さんが笑顔でほほえんだ瞬間が視聴率35%!」などと言っているんだけど、その人物が出ている瞬間に多くの人がチャンネルを替えたて、そこまで盛り上がっていた番組から去ったと言うことなんだよなぁ。


  2002年11月30日(土) ラスト1か月
    広島市の『暴走族追放条例』って「特攻服を着て集まった」と言うことだけでも条例違反になる。つまり服装のセンスの無いヤツラはつるんじゃダメらしい。


    [イラスト:故・高円宮]
    高円宮 今から5年も前、と振り返ってみると遙か彼方の話になってしまうけれど、自分のサイトと友人のバラ園のサイトをいきなり二つ作り始めていた。
    それ以前になにかサイトらしき物を作ったこともなく、しかもホームページビルダーとかのこざかしい物は一切使用せずに、html言語をエディターで直にガシガシ入力しながら作り始めた。
    ついでに言うと、その作り始めた時は自分自身はインターネットに接続する手段を持っていなかった(パソ通だけ)。つまり、知人宅で数回チョコチョコとインターネットに触れた程度の段階で「そうか…」と考え、作り始めたのだ。
    どんな物が一般的なのかと言う価値基準も無く。

    そんなこんなで始まったのがこのサイト(当時は「エルローザ」と「ひねもす」と二つのサイトだった)で、それが5年を経て、一つに統合され、やっとドメインを取得して運営され続けていたりするわけです。
    短かったような気も、長かったような気もします。
    そんな中あと1か月でお別れとなりました。ずっと自分の分身として連れ添ってきたのですが、残す処あと1か月になってしまいました。
    なんか切なくなるような感情もちょっとあったりします。


    [イラスト:保守党・野田毅]
    保守党・野田毅 などと書くと「このサイトいきなり今年いっぱいで閉鎖かよ!」と思ってしまいそうですが、実はこのサイトを始めた頃に何気なく本屋で『5年連続メモ帳』なんて物を購入して、まさか使い切るとは思っていなかったのが、明日からついに最後の1か月って事になってしまったワケです。
    と言いつつ、実はこのメモ帳「1998〜2002」となっていますが、購入したのが1999年の1月だったりしまして、その事は『1999年1月17日:5年連続メモ帳』と言う当時の日記にも書いてあります。
    凄いっす。基本的には私は物持ちが良いとよく言われますが、それでも同じメモ帳を4年間も使い続けたってのはなかなか凄いことであります。

    こうやってサイトで日々雑記を大量に書き散らしている姿からは想像できないように、子供の頃から日記は三日坊主状態ばかりで、それはメモ帳なんかでも同じく、毎年3月ぐらいまで使って、後は別のメモ帳に移動したり、かとおもうと昔使っていたメモ帳を引っ張り出して日付とは関係なく使っていたり、1つのメモ帳を1年通して使い切ったと言う事がなかったりするのです。
    そう言う意味では快挙「杉村も大人になったね」と言うことなのかも知れません。
    で、その4年分のメモ帳を読み返すと・・・・このサイトを作るにあたっての色々な構想・企画が書かれていて、激しく試行錯誤をしていたのだなぁとか、図書館に通ってガシガシと細かい事をメモしてあったり、今読み返すと意味不明の「肉まんと夕立」などと言う記述もあったりします。マジに意味不明なので誰か意味を教えて欲しいっす。


    そうかそうか、と読んでいってふと愕然としちゃうのは「おいおい、実生活ではほとんど山場が無かったんじゃないか、こいつは」と言うことなのだ。
    うーむ。あんまし喜ばしい事ではないような気もする。

    結局、個人サイトを運営している人で、テンションが変わらずに何年も続いているってのは「実生活に変化がない」と言うことが最大の理由なのではないか?などと思ったりもする。
    5年前の「エルローザHP」公開時にあった個人サイトのほとんどが今は過去の話になっている。学生だった人は社会人になりサイト運営が出来なくなったり、社会人でも転勤だとか結婚だとか出産だとか、色々な変化があって・・・・・
    そう言う意味で私は淋しい人生を送っているのかもしれない。

    こらこら、そこで読んでいるキミ、「このサイトが永遠に続くように杉村の生活に永遠に変化が訪れないように」などと祈らないこと。



  2002年11月21日〜30日に書いた似顔絵
    ※菊川玲
    ※安斎肇
    ※V6トニセン
    ※桂小枝
    ※三遊亭遊三
    ※day after tomorrow
    ※岩崎弥太郎
    ※鈴木慶江
    ※RAG FAIR・オックン
    ※ジョン・健・ヌッツオ
    ※リリーフランキー
    ※八嶋智人
    ※高円宮
    ※野田毅


ひねもす雑記