ひねもす雑記
2003年03月21日〜31日


▲2003年03月21日:金:謝罪せよ
▲2003年03月22日:土:戦争の名の下に「Name of War」
▲2003年03月23日:日:明日無き暴走
▲2003年03月24日:月:リアルな戦争・絵空の戦争
▲2003年03月25日:火:自殺と尊厳と
▲2003年03月26日:水:オマケの誘惑
▲2003年03月27日:木:緊急生特番
▲2003年03月28日:金:スッバラC〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!
▲2003年03月29日:土:自分の分身に囲まれて
▲2003年03月30日:日:同化ってどうか?
▲2003年03月31日:月:存在証明

『似顔絵展まであと72日!』
★サイト上の似顔絵は随時追加&色塗りしていきますので御了承下さいませ。
  2003年03月21日(金) 謝罪せよ
    時事的な小ネタ。
    先日、薬局に行った時、そこに『迷彩柄の絆創膏』があった。こんなの全然迷彩にならないだろ。

    [似顔絵:フランスク司令官(アメリカ)]
    フランスク司令官 [はじまり]
    あ〜ぁ、遂にやっちゃったよブッシュ。
    ついに戦争突入だ…。お陰で戦争特番のために楽しみにしていたTVが中止だよ、なんだよガッカリすんなぁ、見るテレビないからレンタルビデオでも借りてくっかな。
    などとは言わない杉村です。
    武力行使を始めた木曜日の夜、テレビをつけたら小堺一機が出てきて「ごきげんよう」をやっていてビックリした。
    フジテレビは昼間の番組を11時過ぎに始まった戦争の為に飛ばしてしまったので、この時間に臨時放送なんすね。
    「笑っていいとも」を夕方とか夜放送する地域の気持ちが少し分かったような気がする。
    しかし、イラクが大量破壊兵器を持っていてそれを公表しないので、そんな大量破壊兵器なんて手も足も出ないほどの強力なミサイルで木っ端微塵。ってなんか矛盾しているような気もするんですが、ブッシュはこの戦争ですべてを力でもって押さえ込めると考えて居るんでしょうかね?
    難しいことは全然判らないので、その世界的な力の均衡とか核抑止力のバランスだとか、突っ込まれると何も答えられないんですが。

    [似顔絵:ウォルフォウィツ国防副長官(アメリカ)]
    ウォルフォウィツ国防副長官 [アメリカの言う民主主義の正体]
    しかし、個人の言論の自由までもが押さえ込まれるのっていうのはどうでしょうかね。
    アメリカの人気カントリーグループ、ディクシー・チックスのメンバーが戦争前《私達はテキサス出身のアメリカ大統領を恥ずかしく思ってる》と発言した事がキッカケになって大騒ぎになっているらしい。
    その事に対し、アメリカのマスコミが「この時期に何を言っているんだ」と噛みつき、バンドのCDやグッズなんかが大量に廃棄され、ラジオ局は曲を一切かけないようになり、さらに「CDを廃棄したい人はラジオ局前にそれ専用のクズ入れを準備しました、ガンガン入れてください」と煽っていると言う。
    これに対しディクシー・チックスは「アメリカ国民として、私がした発言は尊敬を欠くものであり、ブッシュ大統領に謝罪します。大統領の職務には、その人が誰であれ、最高の敬意を払うべきです」と謝罪の言葉を述べたという。
    しかし一度火がついてしまった感情を抑える事は出来ず、サウスカロライナ州下院議会で正式な謝罪をすると言う判決が出された。さらにサウスカロライナ州グリーンビルで軍人とその家族のために無料コンサートを開くよう要求されたらしい。
    アメリカの軍属の組織はでかいからなぁ。(日本の元軍人の会なんかは、敗者で戦争を仕掛けた張本人だとか戦犯的な扱いで肩身が狭いですが、アメリカの元軍人はお国の為に敵を殺してきたヒーローだから、今でも発言権が大きい)
    なんつーか、今回のイラク戦は国民一丸となって闘わなくてはいけないらしい。そんな反戦なんて非国民な発言は許さないと言う、帝国日本と同じ、あるいは北朝鮮と同じような状態になっているらしい。万歳民主主義ってヤツだな。(普通それは民主主義じゃなく全体主義なんだけどね)
    世の中はどうなっていくのだ?
  2003年03月22日(土)戦争の名の下に「Name of War」
    [似顔絵:ドミニク・ドピルパン外相(フランス)]
    ドミニク・ドピルパン [ヌチャヌチャ]
    以前から「永谷園のお茶漬けのCMの様な、咀嚼音などをことさら大げさに表現するのは勘弁して」と書いている。
    でもって最近さらに悪質なCMが登場した。
    キスミントの「ウォーターリング・ガム」ってヤツで、このガムは水っぽいのだと言うことを表現したいらしいのだが、女性がガムを噛むときに効果音として「ヌチャヌチャ・・・ヌチャリ」と最悪な音が付けられているのだ。しかも最新技術を駆使して、リアルに再現されている。
    お茶漬けのCMの場合は「この音聞くと食べたくなるんだよね」と言う人もいるらしいが、果たしてこのヌチャリヌチャリと言う音を聞いて「ウォーターリング・ガム噛みたい!」と思う人はいるのだろうか?
    とにかく、このCM勘弁して。

    [似顔絵:ネグロポンテ国連大使(アメリカ)]
    ネグロポンテ国連大使 [予告テロ]
    しかし今回のとりあえず「戦争」と名付けられているイラク空爆ですが、報道で「アメリカ兵にも被害があり3名負傷」みたいな事を言われ、それによってアメリカ国民の論調も「うぬぬ信じられない、もう許しちゃいかん!」てな感じになっているのだ。
    おいおい、戦争なんだから味方にも被害あるのは当たり前じゃないのか?
    アメリカ国民だってあまりにも離れた国の出来事なので、ほとんど傍観者的な意見で言っているような気がするなあ。
    この一方的な戦争と呼ばれるものは、逆側から見たら予告テロ以外の何者でもないって気がするんですが。
    そこで生活している人々は軍事的なことなんてどーでもよく、日々の生活が平和で無事に過ごせればいいのだと思う。そこで有無を言わせぬ状態でミサイルがバンバン飛んできて、政府関連の建物を破壊するってのは。

    [似顔絵:アナン第7代国連事務総長(ガーナ)]
    アナン第7代国連事務総長 [強い国]
    私個人の見解としては、フセインと言う人物の悪どさは理解しているのだが、それに対して戦争ってのはちょっと性急すぎるのでは?とか思ってしまう。
    特に、この戦争直前は全てをさらけ出していないにしても、国連の査察団を常駐させ、国の施設を公開して… と今まで以上にイラクと言う国は手の内を見せていたような気もするのだが、それが何故こういう形で空爆に結びついてしまうのか、なんか理解できない。湾岸戦争以降、いまほどイラクが外交的になっている時期はないような気もするんですが。 これまでアメリカ大統領は自分の支持率が下がった時には、中東などの諸国に何かしらのイチャモンを付けて空爆をしてきたような気がする。もちろん、ブッシュも当選した時に比べたらがくんと落ち込んだ所で、今回のイラク攻撃だったのだ。
    今、アメリカは対イラクで盛り上がり、ブッシュ人気も盛り返しつつあるらしい。(反ブッシュの声はかき消されている)
    アメリカはなんだかんだ言って常に「強い国」という幻想に酔いしれたい国なんだろうな。
  2003年03月23日(日)明日無き暴走
    [似顔絵:パウエル米国務長官(アメリカ)]
    パウエル米国務長官 [6時間待つのだぞ]
    夜、作業中やたらと空腹を感じ先日貰ったカップメンを食べようと考えた。
    実際の事を言えば、カップメンは昔は大好きで毎日のように食べていたが、最近はまったく食さなくなっていた。ここ数年、胃弱ぎみなので、食べた後気持ち悪くなる事が多々ある。
    さらに現在、ひたすら疲れているので体調を崩す可能性もあるのだが、久々に食べてみたいと思ってしまったのだ。
    最近本当に疲れていて、イラストを描いている最中、なんの前触れもなくいきなりガックンと眠気が襲って来ることもある。もうずっと根を詰めている状態が蓄積されているので、疲れもピークなのだと思うが。
    で、カップにお湯を注いで、3分間を待つことにした。その間、買ったまま読まなかった雑誌をパラパラとめくり…
    ふっと気が付くと、絨毯の上に倒れていて、窓の外は朝になっていた。
    すぐ横には、お湯を(すでに水だったが)完璧に吸い込んだ物体が…。
    本当に疲れているみたいなのだ。ちょっとでも気を抜いてしまうと寝てしまう。
    少し休憩が必要なのかもしれない。
    睡眠時無呼吸性症候群という可能性もあるけれど。

    [似顔絵:ケネンベルガー国際赤十字総裁]
    ケネンベルガー国際赤十字総裁 [新聞委員]
    こんな風に文章を書き散らして、イラストを書き散らしているのは、今に始まった事じゃなく、そりゃもうずっとずっと昔から続いている事です。
    思い返してみれば、小学校の時にクラスの新聞委員になった時にその暴走ぶりは発揮されていた。
    新聞委員というのは、クラスの出来事をでかい模造紙に編集して書くという係だったんだけど、通常2週間に1度と言うペースで発行され、それが教室の後ろに張りだされると言う物だった。
    が、自分が新聞委員になった時は、毎週発行、それが次第に週2回発行、多い時は週3回4回発行と言う状態になり、毎日新作を張り替えるような事もあった。
    案の定「学級新聞が毎日新しくなるので、読まないうちに次のになってしまいます。もっと発行回数を少なくしてください」とホームルームで指摘される始末。
    それとは別に、当時から1冊限定(コピー機は一般的ではなく、複数刷るためにはガリ版だった時代)でイラストや雑文などをまとめた個人雑誌(そんな大層な物ではなかったけれど)も作っていて、確か15号ぐらいまで発行した。
    小学校の頃からそんな子供だったのだ。

    [似顔絵:ハマディ国民評議会議長(イラク)]
    ハマディ国民評議会議長 [テーマ無し主義]
    中学の時はギターにハマってしまったのでその手の創作活動は中断してしまったが、高校に入って漫画を書き始め、日々何ページも書きまくり、さらにアニメーションなんかも作り始めた。
    その後、私の歩いた後には書き散らした文章やイラストが散乱するようになり、それがインターネットに関わった5年間でこのサイトのような、そしてメルマガのような物に結実していったのであります。
    ま、結実しているのか、稔る前に腐っているのかは不明ですが、そんな状態です。
    よく、こんな状態を見て「本を出版すればいいのに」みたいな事を言ってくれる人もいるのですが、実は私の創作活動には大きな欠陥があるのです。
    その欠陥とは「テーマが何もない」と言うことであります。

    自分自身が有名なタレントだったりすれば、テーマも無いような日々周囲で起こったことを適当に書き散らした駄文をダラダラ書いても出版する事ができますが、私みたいな一般素人個人が無自覚に無意味に方向性もなく書いた文章をまとめても、どーなるって物でもないのだ。
    客観的にみて、もしそこに無名人が書いた方向性のまったくない何を主張したいってワケでもない本があったとしても読みたいと思わないもん。
    去年にいきなり絵を描き出したのですが、それまであまり絵を書かなかったのは、これといって書きたいテーマが無いと言うのが最大の理由だったわけです。
    そんなこんなで去年「似顔絵」と言う物を描くのには「思想も主張も必要じゃない!」ってことに気が付いてしまった私は、今回初めて、個展と言う形の「他人様にパッケージした自分の作品を見せる」と言う行為を始める事になったワケです。
    でも自分のテーマって見つけるのは難しいよなぁ
    中には「自分探し」と言うテーマを見つける事をテーマにしている人もいるけど、それも違うと思う。
  2003年03月24日(月)リアルな戦争・絵空の戦争
    [似顔絵:アカデミー賞でブッシュ批判したマイケル・ムーア映画監督]
    マイケル・ムーア映画監督 [普通の生活]
    世界は戦争による重苦しいムードに包まれ…
    って、感じじゃないよなぁどうも。
    マスコミ的な部分も多い事、たとえば日本でのメジャーリーグ開幕戦なんかが中止になったり、ディズニーランド&UFJの入場手荷物チェックが行われたりはしているみたいですが、それ以外を見渡しても、ここにいる限りではTVや新聞を見なければ「今、アメリカが仕掛けた戦争が行われている」なんて感じではない。
    田舎ではデモなんかやる人はどこにもいないのだ。
    地方での祭やイベントは予定通りに開催され、普通に家族連れなんかで賑わっている。
    TVのニュースでも、とりあえず冒頭に「戦争関連のニュースです」とやっているが「続きましては行楽のニュースです。今年の開花宣言が…」って、そんな物なんでしょうかね?

    [似顔絵:戦場のピアニスト・エイドリアン・ブロンディ]
    エイドリアン・ブロンディ [リアル]
    で、当事者のアメリカなんかもテロの警戒をしたり、デモが開催されたりしているけれど、それ以外の部分では普通の日常が続けられている。
    で、意外なことに、空爆されているイラクでさえ、爆心地のすぐ横では普通の生活が続いているらしく、店も普通に開いているし、車も普通に走っているとも伝えられている。市民も「まぁ慣れっこだからね」みたいに答えているらしい。
    確かに、今回のミサイル攻撃なんかはピンポイントで極々狭い範囲しか攻撃されていないワケなんですが…。
    それとは別の地域では戦争難民の悲惨な姿が報道され… 報道によって全然違う状況が描かれている。
    なんか、リアルな戦争なのか、絵空事の戦争なのか判断に苦しむような状況なのだ。確かに戦争は実行されていて、死んでいる人も多数いるのだが。
    しかしこの戦争、最近の情勢を見ていると、イラクへ侵攻したアメリカ軍が、ゲリラによってかなりダメージを受けているように感じる。
    ブッシュも演説で「長期化が懸念される」とか「作戦を1から考え直す時だ」とか述べているけれど、結局最初の「ミサイルでどっかんと中央を叩けば、イラク国軍の士気も低下してあっさりと終わるだろう」と言う予測は外れてしまったんじゃないかと。

    [似顔絵:ラマダン副大統領(イラク)]
      [アメリカの悪夢ふたたび]
    最初は確かにイラク国軍から逃げ出してきた兵隊がアメリカ軍に確保される、みたいな話もあったけれど、今はゲリラ戦でアメリカ軍にも多くの戦死者負傷者を出しているらしい。
    中には投降してきた兵隊がいきなりライフルを取り出して乱射、みたいな事もあるらしいので、なんだかもう戦争ではなくゲリラ。
    これって、前回の湾岸戦争なんかのようなアッサリした終わり方ではなく、なんか民間兵による奇襲作戦で長期化していったベトナム戦争の二の舞という気もしてきてしまう。
    常に強い国アメリカ、未来と希望に溢れた国アメリカを標榜してきたあの好戦的国家として、もっとも触れたくない古傷が「ベトナム戦争」なのだが、なんかカサブタを剥がして再びジクジクしちゃうんじゃないか、と思ったりもするのだ。

    [似顔絵:サダム・フセイン(再録)]
    サダム・フセイン [逃げろ!]
    TVでデヴィ夫人が「戦争が起こると言う事が先に判っているのですから、一般人はどこかに避難すればいいのに」などと、トンチンカンな事を言っていた。
    確かに自分はインドネシアの政変の時には、いち早く国外に脱出して難を逃れたから、経験を踏まえての発言なんだと思うけれど、デヴィ夫人の立場は「独裁政権を続けたスカルノ大統領がかき集めた国民の血税でのうのうと暮らしていた」と言う、民主主義に変わる政変で追われていた立場だったって事を忘れちゃいかんよ。
    つまり、今回のイラクで言ったらデヴィ夫人はフセインの一族側なんだけどなぁ。

    しかしフセインには何人も替え玉がいると言われているんだけど、それを考えていると今まで以上にスーパーマリオを思い出してしまった。マリオが5人やられるまでゲームオーバーにならないって状態なのだ。
  2003年03月25日(火)自殺と尊厳と
    自分がやった仕事じゃないけれど、編集作業で『この仕事は全力であたる』と言う文面を手書きからワープロ入力をして… と言うもので、手書き原稿があまりにも悪筆だったために、なんとか解読して入力した文章が『この仕事は余力であたる』となっていました。


    [似顔絵:古尾谷雅人]
      [自殺はダメ]
    俳優の古尾谷雅人氏が自殺したと言う報道が夕べの10時すぎにされた。
    どちらかというと個性派とも呼べる俳優だっただけに、何故?と言う言葉と同時に、考え込む性格だったのかなぁとも考えた。
    仕事も順調に入っていて(この数日中に放送されるドラマも何本かある)その理由はハッキリせず、遺書らしき物も残されていなかったので、突発的な衝動自殺ではないか?とも言われている。
    なんにせよ、自殺ってのは自分で自分を殺す殺人罪なので、理由付けされたところで決してそれは正当化されるような物ではないんだけど。
    やはり人間、生前いくら努力をしたとしても、終焉の仕方が特殊であるとその人物の印象はそこへ集中してしまうんだと思う。
    という事で、このサイトの掲示板で「自殺した人間に「さん」を付けることはない」と言う事で議論がされていました。
    かなりムズカシイ話題なので、どう答えていいのか?と考え込んでいる内に時間が経過してしまった。

    [似顔絵:川端康成]
      [周囲への影響]
    確かに自殺するって事は、本人が大きな悩みなどを抱えていて、他人が推し量る事はとうていできない問題なのだが、ある意味「無責任」だと思ってしまうし、前述のように「殺人」だと思う。
    自分はその場の悩みから逃げる事はできるかも知れないけれど、その自殺によって周囲の人にどれだけの影響を与えるのかを考えたら、単純に自分が死ぬと言うだけでは済まないハズなのだ。
    古尾谷氏には二人の子供がいたし(たしか長女は子役として女優デビューしていたと思う)、もちろん奥さん(元日活女優の鹿沼えりさん)も、その後、永遠にその衝撃は精神的なトラウマとなって続いてしまう物だと思う。
    それ以外の人々、直接な関係者だけじゃなく、応援していたファン達にも、後々まで残るキズを与えてしまったのだと思う。
    つまり、人ひとりの死亡と言う以上の犯罪という事なのかも知れない。
    とはいえ、掲示板で書かれていたような「さん付けはおかしい」と言う考え方にも、各々のバックボーンが色々あるとしても、極端な意見だとも思ってしまいます。
    「罪を憎んで人を憎まず」と言う言葉があるように、確かに最悪な結末を自ら導き出してしまったのかもしれませんが、古尾谷氏の個人としての尊厳は守られるべきではと思います。(あくまでも個人的見解ではありますが)

    [似顔絵:太宰治]
      [残された物]
    自分も古尾谷氏は初期代表作「ヒポクラテスたち」「丑三つの村(金田一耕助の八墓村の題材になった事件の映画化作)」から、最近は「金田一少年」の剣持のオッサン、もっとも最近では去年中山美穂主演の駄作「ホーム&アウェイ」にゲスト出演していたのを記憶していますが、それら作品で楽しませてもらった事には敬意と感謝を捧げます。
    終焉の迎え方は絶対的に非難される事態ですが、古尾谷雅人と言う人物には敬意を払いたいと思います。
    自殺した事によって、その人物の生前まで否定してしまうとなると、世界中のかなり多くの文学・芸術的遺産も否定しなければならなくなってしまいます。芥川龍之介・川端康成・太宰治なども。
    自殺は絶対に認める事が出来ない事ですが、その人物を完全否定するのは別問題だと思います。
    この問題はあくまでも個人的見解です。最終的な考え方は、それぞれが独自の判断で決める事で、その考えを否定する事も出来ないと思います。

    ま、最近何件か連続して起こった、ネット経由の集団自殺は(各々に事情があるにせよ)あきらかに「馬鹿な自殺」だと思ってしまいますが。
  2003年03月26日(水)オマケの誘惑
    [似顔絵:カストロ国家評議会議長(キューバ)]
    カストロ国家評議会議長 [長嶋]
    今、セブンイレブンのペットボトル飲料のいくつかに『長嶋茂雄フィギア・ボトルキャップ』と言うものがついている。
    基本的に興味がないジャンルなのだが、よく買っている飲料にも付いていたので、否応無し状態で。
    とりあえず長嶋茂雄が現役選手時代がフィギアになっていて、ボールをキャッチしてから1塁に投げるまでのポーズが7パターンで造られている。で、シークレットが1種類。
    どんなのが出るか?と思って袋を開けてみると… そこに印刷されていた7種には無い、バットを持った長嶋茂雄が…
    初っぱなからシークレットが出てしまった。
    バッターボックスのがシークレットって、ありきたりでつまらないなぁ。出来たらシークレットは「プリティ長嶋」ぐらいの遊びがあっても良かったのに。
    あるいは(個人的には嫌だが)徳光和夫が泣いているフィギアでも可。
    とりあえず今頃、徳光和夫は大量に買っているに違いない。

    [似顔絵:ラムズフェルド国防長官(アメリカ)]
      [ターゲット]
    ついでにグリコの『タイムスリップグリコ』第3弾が発売されている。
    もーーーーーー手を出さないようにしよう!無駄な散財だし、無意味なカロリー摂取になって、ちいっともいいことなんか無いのだ!
    と思っていたが、ついつい1個買ってしまい、そのオマケ(というか、こっちがメインなのだが)の出来の良さに、あっさりと負けてしまいました。
    第1弾・第2弾は懐かしグッズor鉄人28号でしたが、今回は「ウルトラQ&初代ウルトラマン」だと言うことで、やはり30代中盤〜40代がターゲットなのが見え見え。まったくもー!。
    そう考えると、前述のセブンイレブンの『長嶋茂雄』ってのもメインターゲットは10代20代じゃないよなぁ。なんせ現役選手からの引退は1974年、もう29年前の話なのだ。一昨年まで監督をやっていたけれど、どう考えてもオッサン世代のヒーローだよなぁ。

    でもって、やはり最近『鉄腕アトム』関連グッズがガシガシと出てきた。
    くそぉぉぉぉ!
  2003年03月27日(木)緊急生特番
    [似顔絵:マクリスタル副作戦部長(アメリカ)]
    マクリスタル副作戦部長 [あの人は今!]
    昨日の夜、仕事から帰った時に親が見ていたんだけど『あの人は今!緊急生特番』というのを日本テレビが放送していた。
    この「あの人は今」的番組は各放送局がそれぞれ定期的に放送しているシリーズがあるんだけど、毎回出てくる人がお馴染みの人ばかりで、名前が出た瞬間に「あぁこの人は引退後にスナックを経営して、カラオケ教室開いているんだよなぁ」とか思ってしまう。
    つまり、確かにTVやマスコミ上から消えてしまったけれど、定期的に近況報告をされる「あの人?」ではないのだ。

    [似顔絵:大統領外交顧問グルドー・モンターニュ(アメリカ)]
    マクリスタル副作戦部長 中にはCCBのように「この番組の為に久々に再結成をしました」と言い切り、大喝采の中で懐メロを歌っていたが、実際はそのメンバーで地方廻りをしていると言う物もあった。
    で、この番組をぼーっと見ていたら出てくるのがいつも以上に「またかよ」的な物の連続だった。しかも出てくるVTR自体が昔見たものの再編集という状態。
    そのVTRをスタジオにいる芸能人が適当なコメントを述べると言う物だったが、番組中何度も「緊急生特番!」とCM前とCM開けに叫んでいたので「?」と思った。
    スタジオでVTRを見て適当なコメントを言っている連中は生なんだろうけれど・・・・。
    なぜ緊急でなぜ生なのだ?と言うことなのだ。この手のバラエティ番組ってのは普通編集物だよなぁ。
    ふと雑誌「TVガイド」を見て、緊急の理由が判明しました。この時間は本来「MLBメジャーリーグ・アスレチックスVSマリナーズ」をやっているハズの時間だったわけです。
    つまり戦争が勃発して、直前になって東京ドームでやる試合が中止になってしまい、穴が開いてしまった二時間を慌てて埋めるために企画された番組なのだ。
    こんな所にも戦争の影響が。
  2003年03月28日(金)スッバラC〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!
    [似顔絵:イワノフ外相(ロシア)]
    イワノフ外相 [仕事を選んで欲しいよ]
    スッバラC〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!
    って西城秀樹、去年子供が産まれて生活が苦しいのか?
    同じく子供が産まれた野口五郎なんかは、以前なら「西城秀樹と郷ひろみは分かるけど、野口五郎って何で生計を立てているのだ?」みたいに言われていたが、ここ数年は朝の連続TV小説「さくら」でレギュラー出演して、先日まで放送されていたNHKの時代劇(本上まなみが飛脚役で主演していたドラマ)なんかにもレギュラー出演して、さらに妻・三井ゆりも先日なにかの番組に出ていた。
    それに比べて西城秀樹ってどうなんですかね?
    郷ひろみが「ゴールドフィンガー99」でア〜チィチィッとかやっていたときは、負けてなるものか!とエンリコ・イグレシアスの曲をカバーして対向(小ヒット)し、西友だかのCMで「西城店長」とか言われ踊っていた事もあったが、なんか「ここ10年」何しているのと言う状況。
    で、ついに結婚し、子供が出来てマスコミが大騒ぎするか!と思ったらキムタクに子供が出来て、さらに野口五郎にも子供が出来て・・・。
    そんでもって現在、いきなりのYMCAのメロディで「スッバラC〜〜〜〜〜〜〜〜ィィィィィィッ!」なのだ。芸能生活30年近くでこれってどうよ。
    とりあえず西城秀樹は現在40代後半だが、あと10年ちょっと頑張れば《秀樹、還暦〜〜〜ッ》と言うネタで小銭を稼げると思うので、そこまで踏ん張るのだ。(老齢保険関係のCMに出そうな気配)とりあえず予言が当たるかどうかを確認する為に、このサイトも秀樹還暦まで続けて行こうと思う。

    [似顔絵: ]
      ま、芸能生活25周年記念でタマネギのカッコをして、久本雅美と踊り歌っている和田アキ子よりいいか。
    (発売直前はいくつかの番組にみっともない着ぐるみを着て出ていたが、なんと発売してみたら・・・・オリコンの200位以内にも入っていないらしい。
    ある意味、凄いっす。
    実は和田アキ子と言う人物、この10年オリコンの100位以内に入った事が無いという噂。少なくとも去年の年間総合CD売上の500位には入っていなかったんですが。
    とりあえず、5月頃ジョージアのCM曲「Tommow」がリリースされるので、それなりに売れるんじゃないかと思うが、ちょっとキビしい状況ですな。
    ちなみにTommowはミュージカル「アニー」の曲で実際はあんなにガナリたてるようにシャウトする曲じゃないんで、個人的には和田アキ子の歌うTommowは好きじゃない。
  2003年03月29日(土)自分の分身に囲まれて
    [似顔絵:ライス補佐官(アメリカ)]
      [黄金伝説]
    先日『ココリコ黄金伝説』のスペシャル番組を途中から見た。
    普段は7時台にやっている番組なので見たことはほとんど無いのだが、今回は7時からの3時間スペシャルと言うことなのだ。と言っても、8時ちょっと前に自宅にたどり着いたので、途中からなのだが。
    昔この番組は、ファミレスのメニューを全部食べたらとか、カラオケで100点を出したらとか、馬鹿げた努力をすると言う番組だったハズだが、途中、1カ月1万円で生活するとかって企画になり「超節約レシピ」みたいな本を何冊か出すような生活裏技番組になっていたハズ(あくまでも雑誌などの情報)。
    で今回見たら「ゴミ屋敷を片付ける」と言う趣旨の番組になっていた。
    基本的には馬鹿げた企画だとは思うけれど、ついつい色々な事を考えてしまった。

    [似顔絵:マイヤーズ統合参謀本部長(アメリカ)]
      [ゴミ屋敷]
    ゴミ屋敷に独りで住んでる老婆は最初誰も近づけないような人だったけれど、よゐこの濱口が何度か接している内に心を開くようになり、片づけを本格的にスタートした。
    ※濱口の前に、ふかわりょうが片づけの交渉に言ったらしいが、その件に付いて老婆は後に「あの人は目が気持ち悪いね」と感想を述べていた。
    で、その作業を1週間以上に渡って続けている内に、おばあさんと濱口の間には信頼関係が生まれていったのだ。
    で、そのゴミ片づけの最中に1500万円の株券とか、沢山の印鑑とかが出てきて「このおばあさん何者?」と言う状態になり、徐々に深い話になっていった。
    小さな頃から裕福な生活をしていた彼女は、当たり前の様に裕福な結婚をして、使用人がいるのかあたり前と言う暮らしをしていた。
    その内、旦那が亡くなり、さらに借金の保証人になったり、約束手形が不渡りを出したりして、それまで住んでいた500坪の土地を手放すことになり、離れにあった使用人の家に逃げ移ってきたのだと言う。使用人の家もそこそこ広く、外見もしっかりしており、いかに裕福だったか判る。
    そしてその事から親戚も離れ一家離散状態となり、その女性の独り暮らしが始まったと言う。
    それがもう30年ほど昔の話。
    そこからゴミが貯まりはじめ、最終的には部屋の天井まで積み上げられたゴミに家が占領され、庭もゴミで溢れ…
    以前、雑誌で独居老人でゴミを集める人が「道ばたに捨てられているゴミを見ると、自分の分身のような気がするんだよ。まだ使えそうな物を平気で捨てちゃってさ」などとインタビューに答えている物があった。
    つまり自分が世間から捨てられたという疎外感の中から、捨てられたゴミが分身や同志のに思え、拾って来てしまうのだ。普通に生活をしているとその心境を推し量ることはできないが、なんだか悲しくなってしまいますな。

    [物語は続く]
    最終的にはゴミで腐った床などは(たぶん番組が金を出して)大々的にリフォームをし、以前のような生活が出来る環境を整えてやって終わった。
    2週間ほど通いつめ、あるいは泊まって作業を続けていた濱口とお婆さんは「また遊びに来てよ」「うん、じゃ行って来ます」「行ってらっしゃい」と言う、おいおいバラエティなのに泣かせるなよ、と言う終わり方をしていた。
    ふと思ったのが、30年近く孤独に耐え続けてきたお婆さんに対して、このような永遠に続かない温かい手を差し伸べるって事は、ある意味、残酷ではないのか?などとも思ってしまったのだ。
    濱口や撮影クルーが去った後、広々とした家の中でお婆さんは何を考えて生活をしていくのだろうか。
    ラストにその家のある大田区の役員が出てきて「区と地域が協力してふたたびあの様な状態に戻らないような努力します」などと言っていて、さらにラストでは二階の空き部屋を近所の会社が社員寮として使い始めたなどと言って番組は終わった。
    この先どうなるのかは判らないけれど、なんだか本当に色々な事を考えてしまった番組でした。

  2003年03月30日(日)同化ってどうか?
    [似顔絵:レニュアート少将(アメリカ)]
      [ソックリさん大集合]
    昔、佐野元春のライブに行った時(すでに80年代の話だけど)その会場に「あれって佐野元春を意識しているよね」というファッションに身を包んだ人々を何人も見かけた。
    昔からこの手の「アーティストに同化するファン」ってのは多くいて、70年代から続いているのは矢沢永吉なんかが代表だと思う。
    コンサート会場に行くとリーゼントや白Tシャツに革ジャンのてんこ盛りで、柳屋のポマードの匂いが充満していると言う。
    で、それを矢沢も熟知していて、ライブが開演する直前にグッズ売り場に「今日のタオルの売れ具合どう?」とチェックを入れるとも言われている。
    矢沢永吉と言えば「YAZAWA」のロゴの入ったタオルが有名で、それも何種類かあるんだけど、その開演前に一番売れなかった種類のタオルでステージに立つと言う。
    そうすると、終演後のグッズ販売会場ではその日、矢沢が使っていたのと同種類のタオルを買いに走るファンが殺到するのだ。

    [耽美はタンビと読む]
    そんなこんなで同化するファンってのは、アーティストとしては嬉しい限りなのだろうけれど、それが耽美派と言われ、その後ビジュアル系と言われている種類の音楽に関しては、やりすぎと言う感じにまでなっている。
    最初「耽美派」と言われていたが、多くのファンがその漢字を読めなかった事から「ビジュアル派」と言う名称に変わったのだが、メイクを濃く、黒ずくめで・・・と言う連中がライブ会場附近の駅でウロウロしている風景は異様なのだ。
    だれだったか、元ビジュアル系の人が「あの当時のライブはステージ側から客席を見ると怖ろしかった」とか言っていた。ステージに立っているアーティスト本人より豪華で派手なものを着たファンが多く、メイクも目の周辺を黒く塗り黒系の口紅を塗りたくって表情が全然無くなり、それが一斉にこっちへ手を差し伸べている姿は身の毛がよだつほどだったと言う。

    [似顔絵:モーリス・ストロング特別顧問(国連)]
      [爆笑田中]
    そんなこんなで、佐野元春というビジュアル的にはそんなに特徴がない人でさえ、同化しちゃうファンがいたのを、ライブを見に行ってビックリしちゃったのだ。
    と言うか、その当時、真似している人を見て「あれは雑誌『THIS:3号』特集ページで着ていた服の真似」とすぐ分かってしまう私も、かなりディープなマニアだったんだけど。
    しかし、私はその手のビジュアルを真似するってのが全然理解出来ず、逆に言うと「カッコ悪い」と思っていた。
    で、今日、夜TVを見ていたら爆笑問題の田中が学生時代に佐野元春にハマって、まるっきり同じ服を着てマンスリーライブに通っていたと話しているのを見て「こいつだったのか!」と思ってしまったのだ。
    そう言えば爆笑田中は吉川晃司とか、チェッカーズとか、近藤真彦とか、安全地帯とか、あの時代に売れていたアーティストの真似を一生懸命していたというのを、かつて読んだ事がある。
    あぁカッコ悪い。
  2003年03月31日(月)存在証明
    [似顔絵:ワシントン特派員(テレビ朝日)内田忠男]
      [すべては自分の責任]
    なんだかんだ言いながら、あっちこっちにフラフラしながら、なんとかここまで生きてきました。
    自伝的な事を語る場合、脚色したり削除したりしなきゃいけないような事も多々ありつつ、自分は自分の信じた道を歩いてきたと思う。
    そんなに自慢げに言えるようなここまでの経緯でも現状でもないけれど、とりあえず自分に対して向き合って頑張ってきたと思う。
    ま、自ら「頑張った」なんて言うほど頑張ってはいないし、さらに人に向かって「頑張ってます」なんて自己PRをする気もない。
    たぶん、このまま残りの人生も生きていくしかないと思うのだ。ここまで積み上げてきて、ここまでやって来たことは、そう簡単に変える事は出来ないと思う。ずっとずっと。
    それでも時々、気弱になってこの生活のすべてを全部チェンジしてしまいたいとも思ったりするんだけど、もしチェンジ出来たとしても、結局やることは今と変わらないのではないかと。

    [似顔絵:ニューヨーク特派員(テレビ朝日)]
      [逃げても何も変わらない]
    今自分が置かれている現状ってのは、何のせいでもなく、自分が行動した結果、行動しなかった結果が積み重なって出来ている物だと思うのだ。
    そりゃ中にはハタから見ていて「タイミング良く波に乗ったな」と言う運のいい人ってのもいるけれど、あれだってチャンスに対して手を伸ばしていた結果なんだと思う。
    宝くじは結局、買わない人には当たらないのだ。
    自分の場合、これまで凄く嫌なヤツで、自分からあまり行動に移さないクセに「俺様は才能あるんだぜ」的な態度を取って心の中でプチ優越感を抱いていたんだと思う。「ま、俺様がやればあの程度の事はね」とか口に出さずに。
    なんだかんだ言って卑怯だし、自分が行動した結果、批判されたり失敗するってのが怖かったんだろうな。
    とりあえず似顔絵展の6月まであと2カ月という切羽詰まった状態になっている現時点、もう無理矢理にでも気持を奮い立たせなくちゃいけないと思っている。
    今、言えるのは『現状から逃げているだけでは未来は変わらない』と言うことなのだ。



     


ひねもす雑記