ひねもす雑記
2003年04月01日〜10日


▲2003年04月01日:火:夢見る少女じゃいられない
▲2003年04月02日:水:国際化
▲2003年04月03日:木:我慢するのだ
▲2003年04月04日:金:子作りとスカスカ
▲2003年04月05日:土:現在過去未来、曲がり道くねくね
▲2003年04月06日:日:新作アトム
▲2003年04月07日:月:ローリング日本語
▲2003年04月08日:火:復活
▲2003年04月09日:水:バグダッド陥落
▲2003年04月00日:木:複数の解答

『似顔絵展まであと61日!』
  2003年04月01日(火)夢見る少女じゃいられない
    相変わらず文字の多いサイトでごめんなさい。
    ッツー事で、少しだけ読みやすいかな?と言うことで行間を広げてみました。ついつい貧乏性で、少しの隙間でもあればガンガンと何か情報を突っ込みたいと思ってしまう私ですが、ネットの場合は余白があっても問題ないっす。(雑誌とかではページ数の問題があるので、詰め込んでしまう)
    とりあえず、今年の文章も過去に遡って、行間をあけてみました。今までのを見慣れているので、ちょっとスカスカした印象もありますが、こっちのほうが読みやすいのでは?と思っています。

    [似顔絵:伊藤つかさ(1982年当時)]
      とりあえず今日おこった事はすべてウソだという事で…。
    この時期は特番が多いのですが、フジでは相変わらず「物まね」をやっていた。たぶん今でも人気番組なんだろうけれど、もうここ数年は「あいかわらず」感が多くて見ていなかった。
    で、チラッと見た処、松居直美が伊藤つかさの「少女人形」をやっていたんだけど、物まねって事で見た目はかなり無理があるのだが、あの当時の伊藤つかさのステージ衣装「セーラー服」で歌っていたのだ。
    で、物まねが終わった後、ありがちな展開で物まねされた本人が登場して・・・・おい、本物の伊藤つかさもセーラー服着ているぞ。
    確かに35歳には見えない幼さが残っているけれど。
    たしか去年、伊藤つかさって何故かいきなりヌード写真集だしたんだよなぁ、彼女の中で何かが壊れ始めているのかもしれないけれど、とりあえず今日見た物は全部ウソって事で…。
    そう言えば、銀バエのマスコット岩井小百合も、よくわからないけれど、いきなりヌード写真集発売らしい。
    全然興味はないんだけれど、なんででしょうかね、30代のウチにっていう記念なのかなぁ。それによって喜ぶ人はどれくらいいるんだろうか…。
    ま、天地真理の時みたいな衝撃(悪い意味)ではないとは思うけれど。

    [似顔絵:岸部一徳(1969年当時)]
      とか言っていたら、三東ルシアが「衝撃のヘアヌード」だそうで(この人はもう40代後半なんじゃないかな?)。
    ってほとんどの人が知らないと思うけれど、70年代初期にお風呂関係のCMで「お魚になった♪わ♪た♪し〜」とか言っていた人で、その後日活ロマンポルノに出た事もありまして、このニュースに「おぉ!」と思うのは50歳〜45歳ぐらいの人なんじゃないかな?(自分の場合は、リアルタイムじゃなく後追いで雑誌やらで知った事です)
    以前は日活映画で脱いでいたのですが、今回は初めての「ヘア」ヌードと言うことらしい。
    もう済し崩し的に事実上解禁になってしまったヘアヌードですが、いまさら「ヘア」が見えた見えないで大騒ぎする人は皆無なのではないかって事です。
    さらにインターネットが当たり前の時代になって、現時点ではある意味、ヌードによる見せてはいけないって規制っては全然無くなってしまったんじゃないかな?

    などと、新年度の最初の日にそんなエロ話を書いている私って・・・・とりあえず、それもエイプリルフールの話なので、そんな文章は無かった事にして明日から健全で明るいワタシに戻ります。

    P.S.
    伊藤つかさは趣味ではないけど、彼女のアルバムは凄いっすよ。たとえば15歳のメモリアルアルバムで曲を提供しているのが、大貫妙子(作詞作曲)/原由子(作詞作曲)/矢野顕子(作詞作曲)/竹内まりあ(作詞作曲)/仲畑貴志(作詞)/坂本龍一(作曲編曲)/安井かずみ(作詞)/加藤和彦(作曲)/高橋信之(作詞)/高橋幸宏(作曲編曲)で、アレンジャーも清水信之・大村憲司・後藤次利と揃えています。
    ついでに何故か伊藤つかさが自ら作詞作曲したり、他のアルバムでは佐野元春も曲を提供しています。
    しかし、今回書いた伊藤つかさの似顔絵、ロリすぎてなんか「とんでもない物書いてしまった」と言う感じです。
  2003年04月02日(水)国際化
    [似顔絵:扇千景]
      日曜日に始まる新作「鉄腕アトム」のキャラクターが雑誌に載っていたんだけど、アトムの同級生の設定が「全世界で放送する」と言う前提で書かれているみたいなのだ。
    学級委員長で真面目なケンイチ君はなんと肌の色が黒い。と言っても顔付き自体は原作通りなので、プエルトリカンか東南アジアからの移民とかって感じ。
    ガキ大将のシブ垣は顔つきが洗練されていて髪の毛が金髪になっている。アメリカ人と言うよりイタリア系と言う印象。
    丸メガネのタマ夫君はそのまま日本人(西洋から見たら東洋人)と言う状態。
    ついでに、やはりなのだが声優は全部一新されているみたいです。
    しょうがないかぁと言う感じですが、この先、他のメディアにアトムが使われる時も声は清水マリさんじゃなくなってしまうワケですよね。
    以前、NTVの24時間テレビで放送された「マリンエクスプレス」にもアトム(作中の名前はアダムだった)が出てきた時も、なんの迷いもなく声は清水マリさんでした。
    物心付いた時からアトムの声は… と言う印象があったので、ちと淋しい気もします。
    ヒゲおやじ(伴俊作)も、お茶の水博士も決まった声優が存在していたんですが…。
    で、なぜかアトムの設計・制作者である天馬博士(丙午生まれ)の声を俳優の大和田伸也さんがやるらしい。
  2003年04月03日(木)我慢するのだ
    [似顔絵:福田官房長官]
      『似顔絵展』まで2カ月。もー待ったなし。どこにも逃げる事が出来ない状態で、現実逃避をしている場合ではないのだ。
    が、昔から「これをやらなくてはいけない」と言う時に、別の何かに熱中しちゃうのが私の悪い癖。
    学生時代だって試験の前日に机に向かって「さぁて」と思った時、机の汚れを発見し、さらに本棚がゴチャゴチャになっているのが気になって、さらに窓が汚れていて… と、いきなり大掃除をはじめ、勢いついでに模様替えまで始めてしまうような「キングオブ現実逃避」だったワケです。
    とりあえず学生時代の試験の場合、その結果が悪くても責任はすべて自分の処に跳ね返ってくるだけだったのでいいんですが、今回の場合そうも言っていられない。
    中途半端な物ではワザワザ来てくれるお客さんにも悪いし、場所を提供してくれたバラ園にも悪いし、と言う状態なのだ。
    とりあえず今は「現在の自分にとっての優先順位は何か?」と言うことを明確にして、残りの2カ月を突き進むしかないのだ。
    やりたい事があっても、とりあえず2カ月は我慢しとけ!って事なのだ。

  2003年04月04日(金)子作りとスカスカ
    誕生日データを修正&追加する目的で『フレッシュスター名鑑』なんてのを見ていたら、20代前半の女優の(趣味)の項目に「子作り」と書いてあった。
    で、よく見ると前の行に「お菓」と書いてあった。
    つまり「お菓子作り」っすか。

    [似顔絵:軍事ジャーナリスト・江畑謙介(その髪型が大量破壊兵器)]
      しかし最近のこの手の本ってのは完璧にコンピュータ上で作業(DTP)をしているというのが判る。しかも、あまり細かい設定を無視した状態でやっているんじゃないかって感じなのだ。
    かなりの確率でMACのクォークエクスプレスで作業をしているんだと思うけれど、文章を文字領域に流し込んでページを作るのですが、一般的にその際「ジャスティファイ」と言う1行の中にキッチリ文章を収めると言う方法をとる。
    たとえば普通のページに文字を流し込んだ場合、ほとんどの場合が1行30文字ならば30文字の次で改行される。
    しかし30文字目が文字の終了で次31文字目に句読点などが来ると、30-31文字はセットになって計算される。原稿用紙なんかの場合でも、最後の「。」は次の行に行かずに、原稿用紙からはみ出した処に打ったと思うけど、それと同じ考え方。
    「。」を文字領域から外にする「ぶら下がり」と言う物もあるんですが、それにすると別の部分で面倒臭い事が起こって(QX4.1からは改良されたけど)しまうので、そのままにする。
    そうするとその行は29文字で改行されて次の行の頭に本来30文字目と「。」が行くのだ。
    もしジャスティファイでない場合は、文末が1文字文少ない状態になってしまうので、見栄えが悪くなるのだが、その時ジャスティファイにしておくと、29文字を30文字分のスペースに均等に広げて見栄えを良くしてくれるのだ。(このサイトの文章がまさに「行末不揃い」なんですけどね)
    それと同じように英単語なんかの場合、減速として単語の途中で改行はされない。たとえば「Asirhdiajsyu」という単語があって、25文字目から英単語だとすると24文字で改行され、次の行頭から英単語が始まると言うことになる(英単語を途中で切ってハイフォン(-)で繋ぐと言う手法もあるが、それを嫌う人も多い)。
    当然、24文字を30文字の処に均等割りをするので、他の行と比べてスカスカ感が出てしまうのだ。


    [似顔絵:軍事ジャーナリスト・田岡俊次(やたらと相槌を打つ)]
      とりあえず、普通のページの横30文字とか40文字ある場合は、それでも良しと言う状態なのだが、今回見たスター名鑑とか、雑誌なんかでもボックスなんかで区切られた細かい文章(コラム)なんかの場合、1行10文字とかになっています。
    そこでこんな状態になると・・・・。
    10文字の処に8文字を均等割り、あるいは英単語が入った時、10文字の処に5文字を均等割り… と、激しく見た目がスカスカになって不細工な物になってしまいます。
    その辺は編集人のごまかしのテクニックが試されるんですが、それをしないで堂々と「10文字分スペースの6文字均等割り」なんかで平気にでやっちゃう人もけっこういるのです。

    ちと、専門的な話なのかも知れませんが、本を読んでいてこれらを見つけると「ちっ」と舌打ちをしてしまう私がここにいる。
  2003年04月05日(土)現在過去未来、曲がり道くねくね
    [似顔絵:室井祐月(作家)]
      2月末にメルマガの読者がいきなり2000人も増えてビックリしたなぁもう、と思ったのだがあれは、後に「まぐまぐ・読者の本棚」で取り上げられたのだと言うことが判明した。
    そんな風にまぐまぐで取り上げられただけでそんなに増えるかぁと言う驚きがあったのだが、それ以降は発行する毎に、10人〜20人の読者が増えているみたいで、なんだか順調状態。
    ネット上にサイトを開いてから5年以上経過していますが、今みたいにある意味平穏無事な時期ってのは初めてかもしれない。
    去年の春に大きな悩み事が消えてから、この1年は穏やかであります。

    そのまぐまぐで紹介された時期が2月末だったんですが、さらにまったく関係ない場所でほぼ同時期(2月24日)「YAHOO!・今週のオススメ」でも紹介されていた事が判明。
    なんと言うタイミング。
    もちろん、多くの人に利用して貰えるってのは大歓迎なんですが、紹介するって事前報告もないんすね、最近は。(別に困ったって事じゃなく、急激に読者が増えたりしてビックリしたり、疑心暗鬼になったりするもんで)
    実は、ネット上じゃなくても、普通の一般的に書店で売られている本でさえ、何の連絡もなく紹介していたって事もあるんで、こっちはビックリしちゃうワケです。

    [似顔絵:パウエル(2)]
      とりあえず、エルローザブックスと言う物の世間認知度ってのは、自分で思っている以上なのかもしれない。
    と言いつつ、人によってはここは「雑学サイト」だし、また別の人には「誕生日サイト」だし、さらに「雑記&似顔絵サイト」だったり、はたまた「お笑い辞書サイト」だったりするので、名前は知られているが印象はバラバラだと思う。
    今、うーむと思ってしまうのが「お笑いサイト」の部分。「現代用語の基礎的ではない知識(略称-現基ない)」は、メルマガひねもす本舗が去年の3月頃に最後の発行をして消滅してしまったワケで、実際の更新自体も2年近くしていないんじゃないかと状態です。
    ちょっと、読み返してみると激しく古いネタが山盛り状態で、自分にとってはもう「懐かしい過去」になりつつあります。ネットの世界では時間の経過はムチャクチャ早く、1年前の事なんか「大昔」になってしまうような感じであります。
    当然、たったの5年のサイトでさえ人様からは「老舗サイト」なんて言われてしまう始末(文筆業だったらまだ新人だよね)で、その中、最初に書き込んだネタが1994年という「おいおい、まだ20世紀かよ」てな、もう歴史の生き証人みたいなお笑い辞書になりつつあります。
    一時期はこのコンテンツは閉じてしまおうかとも考えていたんですが、実は今でも時々「お笑い辞書楽しく拝見させて貰いました。読み込んでいると時の経つのも忘れてしまって…」などとメールを貰ったりするので、うーむと唸ってしまうんです。
    先日、なんかの拍子に迷い込んだサイトで「更新が出来ないからといってサイトを閉じてしまうのは逆に言うと無責任」と書いてある文章を読みました。
    そこには「その作者に取ってみれば更新できなくて心苦しいのかも知れないけれど、全文検索で訪れた人に取っては初めての文章だし、それなりに有益な文章なのかも知れない。常連ばかりがサイトを訪れるワケではないって事を考えてみよう」みたいな事が書かれていました。
    確かにそうだよなぁ。
    全文検索でそのサイトにある文字を検索して訪れたって事は、少しでもそれに関した情報がある有益なサイト(の可能性)なんだし、古くてもその人にとって意味のある書き込みなのかも知れない。
    自分なんかも、10年前の雑誌なんかも保存してあって、時々読み返したりする事もあるけれど、その際にかつて読んだハズの文章の中から新しい発見をしたりする事もある。そう言う意味で「今」ではなくなってしまった文章も、「未来」からしたら別の意味を持っているのかも知れない。

  2003年04月06日(日)新作アトム
    [似顔絵:スノー財務長官(アメリカ)]
      新作アトム始まる。
    もうアニメなんてのをしっかり見たのは何年ぶりだろうか?と言う状態。
    漫画は大好きで、こうやってイラストなんかもガンガン書いているけれど、昔からTVで放映されるようなアニメには全然興味がない。
    たぶん最後にアニメをちゃんと見たのは「アイアン・ジャイアント」が最後かな、それ以前はもう思い出せない。
    で、久々に「アトムの新作」と言うことで見たんだけど、最近のTVアニメってCGを駆使している為なのか技術的に凄いっすね。
    当然、オリジナル鉄腕アトム(60年代アニメ版)の2・3枚の絵をぎくしゃく動かして、効果音ピコピコ付けてって時代とは比べるまでもないけれど、背景も当たり前のように立体的に動く(これはCGなのか?)。
    で、絵のほうはかなり現代的なアレンジがされてはいるけれど、アトムの顔はなんと原作の漫画の初期に近い顔をしている。
    原作でもアトムの顔はアニメが始まった以降はアニメの顔が規準で書かれるようになったんだけど、初期のアトムは(前作アトム大使も含め)目がそんなに大きくなかった。
    その顔にかなり印象が近いのだ。
    さらにその当時の手塚漫画をトレスしたように、町を歩いている大人達は帽子を被っていたり、架空の近未来なのだが(別の世界の2003年)、モロ1950年代に手塚治虫が考えた服装や未来を再現しているのだ。

    [似顔絵:チェイニー副大統領(アメリカ)]
      そのことで手塚が生前に作っていたアニメってのが、手塚漫画ファンの自分からすると「何か違和感のある世界」だったのが少し判明した。
    手塚治虫と言う人は基本的に「ディズニー」が目標だった人で、最終的な目標が「アニメ制作」だった人なので、自分が書いた漫画をアニメ化するときにも自分でキャラクターデザインを担当していたけれど、その際「動かしやすい」と言う理由で、オリジナルキャラをいじったりしていた。
    いわゆる「アニメ風」に。
    それは背景なんかでもそうで、原作の色使いや機械なんかのデザインではなく、アニメで書きやすい色使いやデザインに変更していたのだ。
    そこが原作大好きな私としては「なんかイメージが変わってしまうなぁ」と感じていた部分なのだ。
    で、今回のアトムは、当然、手塚治虫はいっさいタッチ出来ないワケで(手塚プロが制作しているとは思うけど)作っているのはそのスタッフ。
    そのスタッフってのはよく考えてみれば「手塚マニア・手塚信者」なんですよ。
    だからこそ、今回のアニメ化はオリジナルの漫画のテイストを忠実に(と言いつつ、今の時代に即した物ですが)作って居るんじゃないかなぁ。
    ストーリー的にはあんまし良いとは思わなかったんだけど、絵とか動きは良いなぁと思ったワケです。
    翌日の追記。
    やはり、6日と誕生日7日には、各地でアトム絡みのイベントが大量に行われたらしい。
    昔からその手のイベントに全然興味なく「漫画だったら漫画を読めば」「アニメだったらアニメを見れば」それで良し。それで完結。と思っている人なので、凄く醒めてその盛り上がっている人々をTVで見た。
    どこぞでは今日生まれたので市役所が特別に戸籍を儲けて、その戸籍謄本の写しを訪れた人にプレゼントしたとか、アトムの人形に向かってカウントダウンして時間になると起きあがって…、などなど。
    このアトム関連で経済効果は凄く有るというのも聞いているので、それに噛まない手はないって思う人も多いんだろうけどね。
    確かに経済効果と言う点でいけば、ただでさえ子どもはアニメ関連グッズを欲しがるのだが、アトムの場合はその親も思い入れあるし、雑誌連載をお爺ちゃん(すでに50年前に始まっているので10歳で読んでいれば60歳前後)が読んでいたという可能性ものあるので、買い与えてしまう率は高くなると思うのだ。
    かつて「秘密のアッコちゃん」が始まった時も、その親が「自分が子どもの頃、アッコちゃんのコンパクト買って欲しかったのにダメだったので」などと言いながら買っていたので、今回もその手の事は多いんだろうなぁ。
    さらに、来年はハリウッドで制作している映画も公開されると言うので、この1年はアトムプロジェクトは金を生む木として続いていくのだと思うのだ。

  2003年04月07日(月)ローリング日本語
    [似顔絵:ブレンザー隊長(アメリカ海兵隊)]
      以前知り合いだった人間が使っていた言葉に『パソ』と言うものがあった。
    これはいわゆる「パソコン」を指している言葉で、それを「通」ぶって言うと、そう言う言葉になるという話だったのだが、「通」と言えば聞こえはいいが、一般的な言葉で言えば「オタク」的に表現すればって事なのだな。
    そもそも「パソコン」って言葉自体が「パーソナル・コンピューター」の略語なんだから「パソ」では「パーソナル/個人的な」と言う意味にしかならない。
    ま、「パソ」と言う略し方は「パソコン通信」が「パソ通」に略されている段階で激しく意味不明状態になっていたんですけどね。


    [似顔絵:シャリフ・フセイン(CMM立憲君主運動・代表)イラク]
      言葉の略し方でいまだに解せないのが「携帯電話」を「携帯」と略する言い方。ハッキリ言ってこれは略ではなく、熟語の前部分だけを取った状態で、実際には「携帯」だけで別の意味が存在しているんだから、そりゃないだろ?と言う感じなのだ。
    だから「携帯を持った」と言う「持っているから携帯なのは当たり前じゃん」と言う言葉遣いを生み出し、逆に言うと「携帯は家にある」と言う、持っていないのに携帯、と言う激しく意味不明な状態を生み出してしまうのだ。
    でも現実問題としてそれで定着しているので、後々に辞書などにも記録されなければいけない単語となってしまうのかも知れない。
    【けい-たい 携帯】〈-する〉(1)身につけたり、手に持ったりしていること。▽法律では携えていなくても、事故の勢力範囲内に保持することを所持と言って区別し、携帯は所持の中に包括される。
    あるいは携帯電話の方の表記は「ケータイ」とするか。


    [似顔絵:アハマド・チャラビ(INCイラク国民議会代表)]
      同じような勝手に略されて当たり前のように定着してしまった言葉に「風俗」って言葉がある。
    たとえば、人々の暮らしや道具などが時代によって変化しているのに興味を持った人が「俺さ、今、風俗にハマってんだよね」などと発言したら、そりゃもー大騒ぎさ。
    【ふう-ぞく 風俗】(1)衣食住の仕方や行事など、その社会集団の生活上のならわし。風習。(2)社会の道徳的な規律。風紀。

    風俗って言ったら本来はそんな意味だったんですが、現時点ではエッチ産業の事を指す言葉として使われている。正しくはソッチ方面は「性風俗」なんですけどね。
    日本語は激しく転がり続けている。

  2003年04月08日(火)復活
    [似顔絵:ストロー外相(イギリス)]
      15日、BS朝日で「ベストヒットUSA」が新番組として始まるらしい。
    司会はもちろん小林克也で、第一回目のゲストは高橋幸宏&細野晴臣。
    凄く嬉しいんだけど、あの80年代初頭から既に20年が経過しているわけなので、小林克也がどこまで今の洋楽を深く掘り下げてくれるのかも興味あるっす。
    たぶん、この番組の復活を熱望していた人の多くが「あの時代のビデオを多く流して欲しい」とか思ってしまうんだろうけれど(個人的にはそれはそれで嬉しいんだけど)やはりあの当時の番組を新たに始めるって事は、同じコンセプトで、洋楽の今を切り取る作業をしてほしい。
    それによって、多くのロックやポップスを紹介されたので、過去を振り返ってしまう「オッサン達の花園」みたいな番組にはして欲しくないのだ。
    そうなっちゃったら「ベストヒットUSA」じゃなく、なつかし洋楽クリップ番組になってしまうので、同じ名前にする必要がないのだ。
    あの当時のコーナーで「ロッククラシック」と言う物があって、ジミヘンとか、グラムロックとかやっていたので、そこで「カモン・アイリーン」とか「堕ちた天使」とかやって欲しいとは思う。
    (結局ノスタル爺かよ)
  2003年04月09日(水)バグダッド陥落
    [似顔絵:アブドルマジド・ホイ師(イスラム教シーア派)次期リーダーと云われていたが暗殺された]
      イラク戦争でアメリカ軍が首都バグダッドを陥落した。
    というか、首都に入った段階でイラク軍や政府関係者はすべて逃げていて、市民だけが残されていた。
    もちろん、直前までイラク軍だった人の中には市民にとけ込んでいる人も多いんだろうけど。
    で、いきなりバグダッド市民は、それまでの「最後の独りになるまでフセインの為に闘う」と言っていた言葉を翻し、「アメリカ万歳、平和サンキュー、フセインくそったれ」と口々に叫んでいる。
    そして広場にあったフセインの像を引きずり倒し、その上に乗って大騒ぎなのだ。(引きずり倒したのは正確に言えば、アメリカ軍の装甲車なんだけどね)
    やはり今までの「フセイン万歳」は恐怖政治を曳いていたあの状況下での「言わざるを得ない」言葉だったんだろうか。


    [似顔絵:マスード・バルザーニ(KDPクルディスタン民主党党首)イラク]
      別の見方をすれば「現時点でアメリカに擦り寄って置かなければ、フセイン側と見なされるので」と言う状況で「アメリカ万歳」なのかも知れないって事。
    確かに、第二次世界大戦の最中に「天皇なんてさぁ」と公の場、たとえば報道陣に向かって言えるはず無かったのを考えると理解出来るし、進駐軍が入ってきた途端にそれまで鬼畜米英とか言っていたハズのアメリカ軍(GHQ)に向かって「ギブミーチョコレート」だったのだし。
    それを考えていくと、やはり北朝鮮での言論統制ってのも、同じような状況なのだろうなぁ。
    ※とりあえず首都は制圧したけど、まだ多くの地域での細かい紛争が続くかもしれない。そして最も重要な問題は、この戦争が終わった後のイラクをどう復興させていくかって問題なのだ。

    ところで、この戦争の大義名分だった『大量破壊兵器』ってのは実際にあったの?
    もしあったのなら、窮地に立たされたイラク側がすでに使っていると思うのだけど…。
    それが「実は最初からそんな物なかった」という状態だったらどうするんだろ。
    フセインはすでに死んでいるのかも知れないけれど、とりあえず今現在、一番困って逃げまどっているのは、フセインの影武者としてそっくりに整形されちゃった人達だろうなぁ。
  2003年04月10日(土)複数の解答
    [イラスト:ロシュコフ外務次官(ロシア)]
      ここでこうやって文章を書き散らしていて、書いている最中は気が付かないんですが、あとから見ると「随分大量に文章を…」と驚いたりする。
    しかし、実際の事を言えば、ここ以外にも同時進行でメルマガなんてものがあるワケで、それも合わせると大量の文章を書いている事になるのだ。
    で、NO.450(4月9日発行)のメルマガ知泉でこんな文章を書いた。
    恐竜が滅びた理由として大量の隕石が降り注ぎ… と言うのは子供の頃に見た図鑑なんかにあった絵ですが、あれは「どうして滅びたのか?」という議論の中にある、1つの推測でしかありません。
    では、なぜ一般的にその説が有名なのか?と言うと、子供向けの絵本で描くときにビジュアルとしてインパクトがあるからです。その結果、子供の頃からその説を擦り込まれ「隕石で滅びたのだ」と言う理由が多くの人の記憶に残ってしまったのです。
    「なぜなに」に対して答が明確に確定していない物は多く、本によって書いてある事が違っています。
    それが問題なのは、それらの本では「と言う説もあるが」と言う書き方をせずに「である」と〆ているため、それを読んだ人はその1つの説が定説だと思いこんじゃうわけです。
    昔から雑学本を読むのが好きで、文庫サイズの雑学本の蔵書はすでに300冊を超えていますが、それらを読むたびに「あの本とは違うこと書いてある」と思っていました。
    で、サイト運営を始める時に「それら複数の説がある雑学を羅列しようか」と考えたのが、サイト上の『知泉』のスタートでした。


    [似顔絵:ジャラル・タラバーニ(PUKクルド愛国同盟議長)イラク]
      複数の説というのでは、去年クイズ・ミリオネアで「マヨネーズの語源は?」に、解答者が「人の名前」と答えたところ、正解が「町の名前」だったために失格になった事がありました。
    その後、その解答者は「マヨネーズの語源は確定しておらず、人の名前でも正解じゃないのか!」と裁判を起こしました。
    番組側の答は「スペインのメノルカ島にあるマオンという港町に由来している」と言う物なのですが、実を言うと町の名前説だけでも5〜6種類以上の地名が語源として存在しています。
    確かにマオン説もありますが、地名説では「フランスの生ハムで有名なバイヨンヌで作られていたソースでバイヨネーズと呼ばれていた物」と言うのも有名です。
    人名では「フランス貴族のマイエンヌ公爵の料理人が考案したソースでマイエンヌソースと呼ばれていた」と言う物が有名。
    古代フランス語説は「古いフランス語で卵黄を意味するモワイユという言葉が語源」と言うのもある。 トンデモ語源説では日本語が元になっていて、源義経が…と言う物さえある(ハッキリ覚えていないけど、源義経=ジンギスカン説の絡みだったような)
    結果として番組側が用意した答がこの場合は正しい(出演時に誓約書みたいのを書かせるんじゃなかったけ?)と言う結論に達したのですが、根本的な問題は「複数説があって確定的でない物をクイズにしちゃいけない」と言うことなんですけどね。
    そんなワケで、トンデモ説を含め、この手の生活に役立たない知識は楽しいのだ。


    て事を書いたんですが、その後現役大学生でクイズ研究会に所属している方よりメールを貰いました。

    [似顔絵:アドナン・パチャチ(元イラク外相)]
      そのメールには「複数の説がある物もクイズにしており、その場合冒頭に「一説によると」などの言葉を入れる事になっている」と書かれていました。
    ふ〜む、そうなのか。
    でも昔からクイズに関しては「明確な答え」を導き出せない物は、駄目な問題として扱われているハズです。
    極端に言えば「足し算で答が10になるのは何と何を足した時?」と言う問題の場合、「1+9・2+8・3+7・4+6・5+5」と複数の答が出るわけですが「でもこっちで用意した答は1+9だもん!と突っ張られたら大問題が起こってしまいます。
    あるいは答としてAとBの二つが考えられるような場合、解答者が「A」と答えた場合は「残念でした答はBでした」、「B」と答えた場合は「残念でした答はAでした」と、解答者を落とすための細工が出来てしまうワケです。(逆に必ず正解にさせる事も可能)
    クイズ制作者は誰も気が付かないような細かい言葉使いにも考慮して問題を作らなければいけないと、以前読んだ本には書いてありました。


    [似顔絵:ムハンマド・ハキム(SCIRIイラク・イスラム革命最高評議会・指導者)]
      たとえば、これは実際にかつて「アメリカ横断クイズ」で出された間違った問題なのですが「君が代には2番の歌詞が存在する?」と言うものがありました。
    この時の番組側の答は「×:君が代は1番のみ」だったのですが、実はこれは間違いなのです。
    国歌としての『君が代』に関しては1番の歌詞までしか存在していないのですが、この詩のオリジナルで平安時代(たぶん平安)に書かれた詩歌としての『君が代』には2番の歌詞が存在しているのです。
    明治時代、国歌を作るプロジェクトの際、この詩が選択され、その中の1番(の一部)だけがチョイスされてメロディが付けられたのです。
    つまり、クイズの「君が代には2番の歌詞が存在する?」と言う言葉の中には「国歌として歌われている」と言う説明文が省略されている為に「国歌の君が代なのか、詩歌の君が代なのか」という判別が出来ず、知識を争うハズのクイズで逆に「その事実を知っている人は落とされる」と言う結果になってしまったのです。
    この君が代に関しては出題者側の無知だったのかも知れませんが、複数の答が導き出されそうなクイズの場合、その問題の中でさらに答を絞り込めるような言葉を説明文として入れておかないと、クイズと言う物を根底から否定するような結果になってしまうと思うのです。


     


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