ひねもす雑記
2003年04月11日〜20日


▲2003年04月11日:金:イカ
▲2003年04月12日:土:やばい薬と校長
▲2003年04月13日:日:映画とマスク
▲2003年04月14日:月:恋するカレン&玉葱
▲2003年04月15日:火:ナンデ
▲2003年04月16日:水:難読漢字
▲2003年04月17日:木:難読漢字(2)
▲2003年04月18日:金:海外流出
▲2003年04月19日:土:食は基本です
▲2003年04月20日:日:洗濯日和

『似顔絵展まであと51日!』
  2003年04月11日(金)イカ
    [イラスト:佐藤江梨子]
    佐藤江梨子 最近の若者は選挙に全然興味がないので、その若者達が投票に来るようにするには、どうしたらいいのだろうか?
    と言うことで、お上は若者が興味を引くようなポスターを作ってアピールする作戦に出た。
    てな事がニュースになっていたのだが、そのポスターってのが単純な線で書かれたイカのイラストが真ん中にドンッとあって、その上にキャッチコピー『選挙にイカなくちゃ』と…。
    これを考えた人達は馬鹿ですか?
    え〜、選挙に行かないと言われている若者ってのは小学生以下のお子様の事を指しているんでしょうか?
    若者って言ったって、全員20歳を超えているんだから「イカなくちゃ」は無いと思うんだけど。
    こんなポスターを見て、その若者と言われるジャンルの人達は「おぉそうだよな!選挙にイカなくっちゃだよな」と、ハタとヒザを打ち、選挙に出向くのでしょうか?
    もし、その作戦が成功したとしても、そんなポスターに釣られてフラフラと選挙会場に出かける若者と称される人々の投票した物って意味があるんですか?

    [イラスト:(奪っちゃったぁ)松嶋菜々子]
    松嶋菜々子 なんか根本的な部分を全然理解出来ていないんじゃないかなぁ。これで若者の投票が増えるとでも思っているのかね。
    こんなポスターを作るのにだって、イラストレーターへの依頼&大量印刷でかなりの税金が使われていると思われます。
    もし、そんな無駄な金を使うぐらいなら、その金を「投票した人の中から抽選で当たります」にした方が100倍、投票率は上がると思う。下手すりゃ、その地域の有効投票率以上の投票があるかも知れない(無いと思うけど)。
    ま、それでも投票内容の質向上には全然関係しないってのが淋しい話なんだけどね。
    へたすりゃ、真面目に政治の事を考えて投票に行った人なんかより、何かに釣られて(たとえば抽選でとか)初めて投票に来た人が「よく判らないから適当に入れちゃえ」みたいな物の方が多くなってしまう。あるいは、奇抜な事を言っているだけのドクター中松みたいな候補者が受かってしまう可能性だって少なくなのだ。


    [イラスト:滑り台でキックされる少年]
      つまり「イカ」ポスターは、選挙に行く人を増やすって事だけが目的になっちゃっている訳っすよ。
    実際にそこらの人が考えなくちゃいけないのは、地方にしろ、中央にしろ、一般庶民が理解しやすい、そして参加しやすい政治状況を作らなければいけないって事なのだ。
    とりあえず、私の場合、会社が地元ではないので日中の選挙運動は全然聴いたことないので、誰がどんな事を言って立っているのかさえ知らない。
    これじゃ投票しようがないのだ。
    選挙前に選挙管理委員会なんかが編集した「立候補者一覧とその経歴・公約」などを書いたパンフレットなりを各家庭に配付するなりの事も必要なんじゃないかなぁ
    (各候補者が個別になにかパンフレットを郵便ポストに突っ込んでいますが、それじゃなく、まとまった形でってのが必要)

    似顔絵展まで50日っす。
    そんな時に限って、それとはまったく関係ない大問題が実生活や仕事上で複数立ち上がる。
    色々タイヘンなんスから、もう。
    似顔絵に描いた松嶋菜々子が滑り台で少年をキックするCMなんですが、キックしていたのは最初の1週間ぐらいで、最近はそのシーンがカットされているような気がします。
    もしかして、なにかの抗議があったのかな?「子どもが真似すると危ないざます!」とか。
  2003年04月12日(土)やばい薬と校長
    藤原紀香がやっているサプリ系飲料「HOGUSU:ホグス」と言うヤツのCMは…
    バンジージャンプに挑戦しようとするが勇気が出ない藤原紀香が、その飲料を飲んだ途端に、ヘラヘラしながらフラフラと飛び降り台を走っていき、躊躇無しにボヨ〜ンと飛び降りてしまう。その後も、ヒモの先でフニャフニャしている藤原紀香がアップになる。
    と言うCMなのだが、それって「緊張をほぐす」と言う状態ではなく、ただの「ヤバイ薬」なんじゃないか?

    [イラスト:アコムの窓口係(みんな借金してね!)小野真弓]
    小野真弓 小室哲哉が大阪吹田の「キャットミュージックカレッジ専門学校」で任期3年間契約の名誉校長先生だそうです。
    どうやら吉本興業と、この専門学校は関係があって、それの絡みで吉本所属となっている小室哲哉にそう言うオファーがあり決定したらしいが・・・・
    以前から小室哲哉は坂本龍一に対するアカデミックな評価を羨んでいると言われていて、映画音楽でアカデミー賞なんてのを目指していたとかも聴いていた(ハリウッド映画「スピード2」の音楽を担当したけど、評価は…)。

    [イラスト:(破顔一笑:とにかくよく笑う)麻木久仁子]
    麻木久仁子 と言うことは、坂本龍一の「教授」に対抗して、小室哲哉は「校長」と呼んだ方がいいのか?
    とりあえず校長として、年数回、音楽論などの講義や、楽器演奏の実演、さらに生徒の中から有望な人材を育成していきたいと言っているけれど、そんなことを言うと専門学校ではなく、吉本興業音楽部門育成学校になっちゃうような気が…。
    そうすると、純粋に音楽を勉強したいって人以上に、なんとかプロへの足がかりを欲しい人が大量に押し寄せそうな気もする。
  2003年04月13日(日)映画とマスク
    [イラスト:救出された19歳の兵隊さんジェシカ・リンチ]
    ジェシカ・リンチ イラク戦争が首都バグダッドを制圧した段階で済し崩し的にほぼ終結状態になった。
    まだ周辺では散発的にゲリラ状態の銃撃戦が行われているようだけれど、フセインの威光も消え去って、残された物は暴徒と化した略奪する市民達という図式になってしまった。
    王宮から公共施設から、そして一般の商店から、そして博物館からも歴史的に価値のある2000年以上前の展示品さえ奪われ尽くされているらしい。
    イラク市民によると「そんな事をやっているのはごく一部のヤツラ」だそうで、そのせいで病院の薬まで略奪され、最悪の状態になっている。
    たぶん今頃、古物商などのバイヤーが大挙してイラク入りを狙っているのではないか?
    この混乱の中、イラクの市民が欲しがっている物はアメリカドルだと思うので、略奪してきた歴史的な物なんかを、市場では考えられない程の安値で叩いて仕入れる事を考えていると思う。
    そんな中、戦争中に捕虜になり、その後アメリカの特殊部隊によって救出された19歳の白人女性兵隊ジェシカ・リンチさんの話を映画にしようと、多くの会社が権利の争奪戦をしているらしい。
    ある意味、下手すりゃベトナム戦争みたいに続いてしまいそうだった戦争の中、さらに世界各国の非難を浴びた戦争の中「アメリカはやっぱり凄いぜ!」と言うハッピーエンディング物語なので、「とにかく何をやっても英雄になるのはアメリカだぜ!」と言う気分を高揚させてくれる話だったのだろうなぁ。
    しかも捕虜になったのは戦場には似つかわしくない19歳のそこそこ美人の白人女性と言うことも手伝っているのだと思う。そんな華奢に見える女性が、国の為に立ち上がり、そして幾多の困難を乗り越えて栄光を手にする物語。実にアメリカ人好みの話なのだ。
    しかし、この19歳ジェシカさんはそうやって戦争途中で救出されたんだけど、同じ頃に捕虜になって、バグダッド陥落以降、やっと解放された女性兵士もいるんだけどね。そっちはほとんど話題にならなかったのは、黒人で、見た感じそんな若くないからって…。(ついでに可愛くはない)
    実にアメリカ的。

    [イラスト:マスクマン政治家・グレート・サスケ]
    グレート・サスケ 知事選挙の第一段が開催され、即日開票でいろいろ決まった。
    東京都知事は石原慎太郎の圧勝に終わって、結局なんだかんだ言っても石原慎太郎の「強引でもリーダーシップの取れる人物」という部分は評価されているんだと思う。
    誰がなっても現在の不況からは抜け出せないような状態なので、いっその事、根底からひっくり返してしまえそうな人物の方が先への期待ができるんじゃないかと。
    どーせ悪いんだから、その政策が失敗しても当たり前の状況。石原くんのバクチ好きに掛けてみようかと言うことかも知れない。
    しかしバクチに関して石原くんは「いまやインターネットを通じて10万人以上が海外のバクチを利用して」みたいな事を言っていましたが(詳しい内容はダイジェストだったので不明)、それは思いっきり違法なんで、それを容認しちゃダメでしょ。
    で、岩手県議選盛岡選挙では「みちのくプロレス」のリーダー「グレート・サスケ」氏がトップ当選した。
    日本政界初のマスクマンなのだ(海外にいるかどうかは不明)。とりあえずマスクはカツラと同等の扱いらしいのだが…。
    政治家としては未知数だけれど、彼の場合は、東北地方を拠点に地域を活性化する目的で「みちのくプロレス」を旗揚げしたという地方に根ざした新しい文化の提唱者であるので、ある意味「高速道路を引っぱって、工事して」と言う議員より具体的な部分で「文化・活性化」を考えている人だと思う。この先どういう展開をしていくのかは楽しみではあります。
    しかし、グレート・サスケの似顔絵ってのは似顔絵としてどうかと思います。
  2003年04月14日(月)恋するカレン&玉葱
    [イラスト:ケミストリー堂珍]
      ♪振〜られるとぉ、わぁかるまで〜ぇ♪何びょぉぉぉッぉぉ掛かっぁただろ〜ぉ♪OHカぁレン♪って事で、最近WOWOWのTVCMで大滝詠一の名曲「恋するカレン」がカバーされて流れていますが、これを歌っているのケミストリーなんですな。
    去年末からケミストリーはCMで、ビートルズの「The Long and Winding Rord」とかカバーして、さらにチェルシーのCM曲(作曲小林亜☆)を歌っている。机の上で2匹のぬいぐるみが格闘しているヤツで流れています。
    とりあえず歌は上手いので、往年の名曲を歌われると思いっきり琴線に触れちゃうワケです。しかも、全部自分の「好き」に属している曲。


    [イラスト:ケミストリー川畑]
      あんましケミストリーって興味なかったんだけど、徐々に(選曲のせいで)耳馴染みになって好きになりつつある。
    しかし、WOWOWのCMが流れるたびに、甘酸っぱい青春時代に引き戻されて、思わずジュンッってなっちゃうのアタシ。それがあまりにも頻繁なので、溢れて来ちゃいそうなの、ウフッ。
    てな感じなのですが、民放の普通の局で衛星放送といえども別の放送局の宣伝をするってどういうモンなんでしょうか。その宣伝が効果があるって事は、それを宣伝している民放局が客を取られるって事なんだから。

    [イラスト:ババロア@(久本雅美&和田アキ子)空しいはしゃぎっぷり]
      「HEY HEY HEY」ではじめて、和田アキ子と久本雅美のユニット「ババロア@」が歌う『たまたまねぎねぎ』を聴いた。
    和田アキ子は今年がデビュー35周年だそうで、4月にこの曲、5月にジョージアのCM曲「トゥモロー」(元はミュージカル・アニーの曲)、6月に最近話題のクレイジーケンバンドの曲を連続してリリースするらしい。
    が、この曲『たまたまねぎねぎ』を発売した最初の週にオリコンの200位以内に入らなかった(現在オリコンはその週に売れたCDのランキングを200位まで発表しているが、とうとうこの曲は出てこなかった)。200位に入るのには1000枚程度売れればいいのだけれど、それ以下だったと言うことなのかい?
    この曲のリリース直前は、色々な番組に玉葱のコスチュームで出演していたのに…。
    ある意味快挙であります。
    「HEY HEY HEY」の場合、録画だったり、3月末、4月初めは企画番組(USJでの収録で2週、総集編で1週)があったので、リリースにタイミングを合わせての放送が出来なかったので、今日の放送になった訳ですが。
    当然、収録はずっと前に行われており、オリコンで惨敗したなんて事を夢にも思わない二人が画面の中で楽しくはしゃいでいた。


    [イラスト:被り物では私の方が先輩だよ(ホリプロ)山瀬まみ]
      で、肝心の曲なのだが…
    いくら企画物だといってもこれはないんじゃないか?と言うようなメロディ。
    自分の場合、1度聴いたメロディはだいたい覚えられるんですが、この曲は覚えられない。変なメロディと言うんじゃなく、凡庸なメロディと言うのでもなく、なんか「音楽として成立していないようなメロディ」と言う印象を受けてしまった。
    アレンジも凄く安っぽくて、アマチュアが作った物の方が完成度高いんじゃないか?状態。
    企画として子ども向けなのかも知れないけれど、子どもには聴かせたくないような曲と言う印象を持ってしまった。
    マジに「売れないよなぁ」と思うような楽曲なんだけど、何故これで「GO」を出してしまったんだろうか?とりあえず35年歌手をしていると豪語する和田アキ子は、楽曲の善し悪しを判断する能力や、決定権は無かったのだろうか?
    歌にいまだに自信を持っているみたいなんだけど、「わざわざCDを買いたい曲」と言うスタンスを、歌手もスタッフも忘れているんじゃないか?
    と改めて、和田アキ子の最近のダメっぷり加減を痛感してしまったのだ。

  2003年04月15日(火)ナンデ
    [イラスト:ロシアのスーパーデュオ来日中止(t.A.T.u)ジュリア]
      ナンでだろ〜ぉナンでだろ〜ぉなんでなんでだろ〜ぉ
    ジャチャチャチャ!
    ♪圧倒的な的中率でFBIからも信用されている超能力捜査官が、日本に来るたびに的中率を下げているのナンでだろ〜ぉ♪
    ♪フレンドパークの最後のダーツで「パジェロがお二人それぞれに当たります」と言うと「えっ二人に?」なんて改めて驚く人が時々いるのはナンデだろ〜ぉ♪
    ♪水戸黄門の本物を知っている人がいないようなどんな田舎でも、あの印籠を出した程度で信用しちゃうのナンでだろ〜ぉ♪
    ♪ネットの掲示板に書かれた話題をTVでしただけで「あの芸能人は2ちゃんねらー」と仲間みたいに騒ぐ人がいるのはナンでだろ〜ぉ♪
    ♪素人出演番組でハンディカメラがその場にいるのに、普通に「ところで今日何でここに来たのか判る?」「何って?いつもと変わらないんじゃないの?」なんて会話をしているのはナンでだろ〜ぉ♪
    ♪働けど、働けど、我が暮らし楽にならないのナンでだろ〜ぉ♪
    ♪叶姉妹がいまだに何で生計を立てているのか、何故あんな豪華な衣裳を着ているのか、全然判らないのナンでだろ〜ぉ♪


    [イラスト:ロシアのスーパーデュオ来日中止(t.A.T.u)レナ]
      ♪アクセスが毎日5000人以上あるのに、掲示板に閑古鳥が鳴いて、雑記や似顔絵なんかの感想もほとんど無いのはナンでだろ〜ぉ♪
    ♪そのくせ、メルマガにちょっとでも間違った事書いてあると、山のように訂正メールが来るのもナンでだろ〜ぉ♪
    ♪メルマガにエロねたが書いてあると、いきなり部数が伸びるのナンでだろ〜ぉ♪
    ♪そのくせ、次の号で普通のネタしか書いてないと、増えた分がいきなり減るのもナンでだろ〜ぉ♪
    ♪大滝詠一の曲は久々の新曲なのに激しく「懐メロ」っぷりなのはナンでだろ〜ぉ♪
    ♪某軍事評論家が「イラク戦争がこれ以上長引いていたら、私もダウンしちゃってましたよ、ウヒヒヒヒ」と不気味に笑ったのナンでだろ〜ぉ♪
    ♪このページ最初は日記だったけれど日記じゃないので「雑記」に名前変わったけど、よく考えると雑記でもないような気がするのはナンでだろ〜ぉ♪
    ♪「笑っていいとも」に綾小路ひでまろがレギュラー出演しはじめたけれど、もうすでに終わっているっぽいのはナンでだろ〜ぉ♪
    ♪もうすでにテツ&トモを見かけなくなっちゃったような気がするのはナンでだろ〜ぉ♪
    ♪それにしても、このタイミングで「ナンデだろ〜」と言うネタを書いているのはナンでだろ〜ぉ♪
    ♪ナンでだろ〜ぉナンでだろ〜ぉなんでなんでだろ〜ぉ♪
    さぁみなさんご一緒に!
    ♪ナンでだろ〜ぉナンでだろ〜ぉなんでなんでだろ〜ぉ♪なんでなんでだろ〜ぉ〜〜〜〜〜〜〜〜っ♪
  2003年04月16日(水)難読漢字
    [イラスト:ZONE-MIZUHO]
      会社から帰ったら母親が辞書を開いて「うぬぬ」と考え込んでいた。
    聞くと「広報誌に書いてある漢字が読めない」と言うのだ。
    その公報には運動会の話題が書かれてあり、そこで『炬火リレー』を実施すると書かれてあった。
    読めない…。
    「炬」の字は確かに「炬燵:こたつ」では使う文字なのだが、それ以外の場で見たことがないような気もする。「こび?」で、意味は何?
    漢和辞典では「炬:(音読み)きょ・こ」となっている。
    そこで普通の辞書を引いてみたのだが『炬火』なんて言葉は出てこない。とりあえず「きょか」「こか」「きょび」など、読める可能性のある読みでひいてみたのが出ていない。
    で、広辞苑を引いてみると『炬火:きょか』として載っていた。
    それによると意味は「たいまつ・かがりび」なのだ。
    うーむ。なんとなくそんな気はしていたが、そう言う事なのか。と言う所で思ったんだけど、果たしてこの『炬火:きょか』と書かれた物を見て、何人がちゃんと理解して、ちゃんと読めたんだろうかって事なのだ。もちろんルビ(読み仮名)なんか振ってはいない。

    [イラスト:ZONE-MIYU]
      結局この公報の原文を書いた人物はある程度、年齢を経ていて、自分は知識人だとかって自負しちゃっているような状態なのではないか?と思っちゃったのだ。
    この手の文章とかを書かせると「私の趣味は俳句、日頃から古典文学などにも接する機会が多く、最近の日本語の乱れた風潮を嘆いているのである」的な人は、必要以上に難しい熟語とか漢字とか言い回しを使いたがるという傾向がある。(逆にワープロを使い始めた人なんかも「暫く:しばらく」「所謂:いわゆる」「即ち:すなわち」「或いは:あるいは」なんてのを使ってしまいがち)
    確かに現代日本の平均的若者の学力低下は嘆かわしい事なのかもしれないけれど、かといって現時点でほとんど使われないような熟語や言い回しを、これ見よがしに使うってのも、勉強不足って思うんですけどね。
    現在に即していないと言う事は、新しくなっていく言葉を勉強していないって事です。

  2003年04月17日(木)難読漢字(2)
    [イラスト:ZONE-TAKAYO]
      何度も色々な形で書いていますが、言語は常に時代とリンクしながら変化し続けているわけで、たとえば「全然」と言う言葉1つとっても扱われかたは違っています。
    ここ10年ぐらいの間に「全然かっこいい」とか「全然OK」みたいな言い回しをする人(主に若者)が増えてきていますが、たぶん30歳以上の人は「おいおい、全然って言葉は否定する言葉だろ、全然が付いた後は「〜じゃない」と否定しなきゃ変じゃないのか?」などと思う訳です。
    確かに、小学校あたりで「全然 〜ない」と言う形で勉強したはずです。
    が、この言葉が使われ始めた明治時代には、「全然」はそんな形の否定文ではなく肯定文だったのです。
    つまり現在使われ始めつつある「全然OKっすよ」的なニュアンス。
    かの夏目漱石の小説の中にもこの使われ方が出てきます。
    実際には現時点で「全然」の扱いはまだ否定文が正しいと言う教育指導になっているのかも知れませんが、言葉はその時代時代に即した形で変わり続けていき、現時点でも変化している最中だと思います。

    [イラスト:ZONE-MAIKO]
      1996年頃にコギャルの言葉として使われはじめた「超」って言葉も現時点では、ある意味定着しちゃっています。
    ウザイ・ビビる・やばい、なんて言葉も(元々古くからある言葉だったけど)普通の言葉として使用されています。
    だから、わざと今一般的に使われていない古い言葉を持ち出すって事は、こだわる事は悪いことじゃないけれど、ある意味カッコ悪いと思ってしまう。
    たとえ「この言葉の方が本来の日本語である」なんて言っても、それは日本語の明治時代や昭和初期あたりの言葉ってだけで、別段それが正しい日本語じゃない。
    なんせ江戸時代の人からみたら充分に乱れた日本語だし(江戸時代でも前期・後記じゃかなり言葉が変化している)、もっと前の時代の人からみたら意味不明の言語になっていると思います。
    つまり、正しい日本語なんてものは存在しません。「2003年現在の日本語」なら存在しています。
  2003年04月18日(金)海外流出
    [イラスト:小林克也]
    小林克也 夜、なにげなくチャンネルを替えていたら、テレビ東京で小林克也と三宅裕司が音楽について語っていた。
    実は15日に放送されたハズの新しい「ベストヒットUSA」を見逃していたので、ちょっぴりショボンとしていたのが「おぉ小林克也」と見入ってしまった。
    で、この番組は今日始まったばかりの『最高!ブギウギナイト』と言う番組で…。
    1つのテーマで新旧の曲を(今夜のテーマはブギ)複数の歌手などがメドレーで歌うと言う趣向で、メンバーはビジーフォーに、ローリーに、パパイヤ鈴木とおやじダンサーズと、EVEと… どっかで見たことの有るような気がします。
    これは思いっきり「夜はヒッパレ」をパッケージごとテレビ東京が買い取ったような形なのか、元々三宅裕司が企画に大きく絡んでいてテレビ東京に場所を移動したと言う感じなのか、とにかく、誰が見ても「夜はヒッパレ」なのだ。
    とりあえず、あっちは「カラオケ」をテレビでと言うコンセプトで、こっちは「ディスコ」をテレビでと言うコンセプトだと思う。その為、下世話さが薄まった状態で見ていて楽しい感じがする。
    でも下世話さが最大限に薄まった理由は、MCが赤坂泰彦から小林克也に変わったって事と、中山秀征がそこにいないって事かなぁ。

    [イラスト:ぼくの魔法使い()篠原涼子]
      13日の雑記に書いたことなんだけれど、すでにイラクにあった美術品は国外に流出しているらしい。
    思った以上に早い行動でバイヤーが動いたって事なんだけど、ここまで早いって事は、イラクが制圧されて無政府状態になる以前からこのことを見越したバイヤーも多かったのではないかって事なのだ。
    もちろん、イラク国内と欧米諸外国との物価レートはかなり差があると思うので、略奪した古美術品を売ったイラク人にとっては「こんなに高く買ってくれるとは」で、バイヤーにとっては「こんなに安く買えるとは」と言う、両者にとって喜ばしい結果になってしまったのかもしれない。
    美術品の流出ってのはどの時代の戦争・戦乱でも行われてきた事だし、ヨーロッパやアメリカの美術館なんかにある物の多くが、同様の状態で運び込まれてきたような物なので、今更今回の事にふんがーっ!と怒りまくる事ではないのかもしれませんが。
    日本にある朝鮮・韓国や中国、台湾なんかの美術品も同じパターンで入ってきた物もありますし、それは秀吉の時代から行われてきたことです。
    秀吉の場合はさらに陶器を気に入ってしまったので、陶工なんかも捕虜として強制連行しそれが元になって九州地方なんかに出来た窯なんかもあるくらいっす。

    [イラスト:ぼくの魔法使い()伊藤英明]
      でもこれがすべて悪い事とは言い切れない側面もあるのです。
    たとえば、その国で生まれた陶器とか絵画なんかは、その国で生まれ育った人にとっては日常的な当たり前の物で、ワザワザ保管しておくような類の物ではないと考えられてしまう事があります。
    で、他国から侵略してきた人がそれらを見たときに「異国情緒溢れる品々」になって、自国へ「異郷からのお土産」として持ちかえられて後世まで伝えられると言うケース。
    ちょっとパターンは違うけれど、日本の浮世絵なんかも日本人にとっては大量印刷される雑誌感覚の物で、飽きたら捨てる程度の扱いだったのです(当時も蒐集家はいたと思うけど)。
    それ故に扱いは、海外に輸出される日本製陶器を包む梱包材だったのです。で、そんな経緯でヨーロッパに渡った浮世絵が西洋の人々に「オー!ジャポネズム、イッツアビューティフル!!」と受け入れられた訳であります。
    だから、逆の発想をすれば、イラクから持ち出された古美術品は今まで以上に厳重な管理をされ、壊れたり汚れた部分は修復をされ、後世へ受け継がれていくのかも知れないのです。
    その略奪→海外流出って経緯の善悪は別にして。
  2003年04月19日(土) 食は基本です
    数ヶ月前にオークション直前にゴッホが描いた絵だと言うことが判明して、1万円開始だった油絵にいきなり1000万円だかの値段が付いたことがあった。
    それの一般公開が今日から始まったらしいのですが…
    ニュースではその美術館に絵画ファン(なんじゃそりゃ)が大挙押し寄せ名画を鑑賞したとか言っていた。
    いつ「名画」に昇格したんだ?
    ゴッホ作と判明する前は誰も見向きもしなかった古いだけの油絵で、ゴッホ作だと解った今でも名画ではなく、ただの「ゴッホの習作時代の油絵」でしかないハズなのだが…。
    自称・絵画ファンはその絵を見て口々に「やはりゴッホは違うね」とか言っているんでしょうか。

    [イラスト:ぼくの魔法使い()古田新太]
      普段は食生活にあまり思い入れがないので、実にいい加減な食事をしている。
    よく「同じ内容の食事を続けて食べるなんて信じられない」などと言う人がいるのだが、私はそんなことは全然ない。
    以前、会社の社員食堂で食べていた時、メニューによって並ぶシステムになっていた時、並ぶのが面倒なので一番人気がないメニューを毎回食べていた。で、気が付くと1カ月以上同じメニューを食べていたなんて事があった。
    独り暮らしで自炊していた時なんかも、大量にカレーを作って4日以上カレーだった時も、別に苦にはならなかったのだ。
    つまり、食に対して「とりあえず栄養を補給できればいいや」程度の、ある人から見たら淋しい人生を歩んでいるわけであります。
    まさに子どもの頃、世間ではアポロ計画がどーのこーの言っていた当時「未来の食事は錠剤になっていて、それを毎食1粒2粒食べれば栄養もとれて、満腹感も味わえるようになります」なんて事を作文で書いたのですが、それで大丈夫だと思ってしまう。
    実際には食事は性的な側面もあって、唇を動かしたり食事が触れたり、咀嚼したり、ノドを食事が通過すると言う事で快感を得ていて、それでストレスが低減されると言う側面もあるらしいので、錠剤でOKという事にはならないんですが。(いわゆる失恋してのヤケ喰いってのは恋愛の代償行為)

    [イラスト:ぼくの魔法使い(脚本)宮藤官九郎・クドカン]
      かの何でも熱血している松岡修造氏などは「やっぱ食事は大切でしょ、ハッキリ言って食事をするために日々生きていると言う部分もあります。死ぬまで限られた数しか食事が出来ないワケで、それらを毎回毎回真剣に食べたいと思うのです」などと熱く語っていた事がある。
    どんなハードな練習をしても、その帰りにビールを… なんてことはしないらしく「確かにそこで飲むビールは美味しいかもしれないが、そこでビールを飲んでしまったら、その後の食事のおいしさが半減してしまうので」と言っていた。
    それを聞くと「やりすぎ」と思うのだが、あのテンションで切々と言われると「悪かった俺が間違っていた」と反省もしてしまうのだ。

    ※食事をする前に文章を大量に書いてしまったので、本来の話は翌日分へ続く
  2003年04月20日(日)洗濯日和
    [イラスト:2003年4月20日永眠(享年26)GPライダー加藤大治郎]
      で、今日(実際には昨日の話)、神奈川からバイクでやってきた友人おおつぼ氏と、熱函道路にある「陸茶坊」と言う中華料理屋へ行って来た。
    実はこの店のシェフ、数年前に「料理の鉄人」に出演して中華の達人・陳健一氏に勝った事もあると言う中華の超達人なのだ。
    その為に、番組出演後はしばらく予約をしないと食べる事が出来ないとも言われていた(出演後2年ぐらいしてもそんな噂を聞いた)。番組自体も終了して数年経つ最近は、さすがにその波も収まったらしいが、ネット検索すると相変わらず「美味しい」と言う賞賛の声が色々なサイトの日記などに書き込まれている。
    結構近場なのだが、社食でさえ並んで待つのが嫌いな私は「予約までして喰いに行きたくない」と思っていたワケで、これまでの人生において接点は無かった。
    で、これを期に出かけてきたのだ。ついでに、おおつぼ氏が来るというので部屋を掃除していたら本の間に挟んであった現金を見つけてしまったので「臨時収入あり」と言うことで。


    [イラスト:コンビ結成昭和35年(夫婦じゃない)あした順子・ひろし]
      で、その「陸茶坊」でなんと昼間からコースメニューを頼むことにしたのだが(と言いつつ、たぶん一番安いコースですが)、今まで記憶している中華料理よりは幾分かアッサリとした感じで、そこそこ量はあったと思うのだが、腹にもたれず、するりと胃袋に収まっていく感じなのだ。
    基本的には中華料理なのだが、それを和風にアレンジし直した感じもあって、最近胃弱ぎみが続いている私でも大丈夫でした。
    昔から食にこだわりを持っていない私なので、現在「うむ」と思ってしまったのが、この美味しい食事に関して、上手に解説する文章が思い浮かばないと言う状態であります。
    いわゆる「まったり」とか「芳純な」みたいな言葉は現時点で陳腐になっているので、使うのも難しいですが。

    [イラスト:似顔絵としては卑怯だけれど鉄拳]
      以前、某横浜中華街で食事をした時に、食事中、舌に嫌な感覚が残った事がありましたが、それってのは最近の中華料理では当たり前のように大量に使用されている、化学調味料(現在は旨味調味料と言われていますが)の影響らしいです。
    その時に食べた店が特にと言うワケではなく、最近の中華料理はこの化学調味料無しでは語れないとも言われていて、本場中国での料理にも大量に使用されていると言われています。(漫画「美味しん坊」からの受け売りなんですが)
    それに対して時々、敏感な人が気分悪くなったり、舌先にピリピリとした刺激を感じると言うのですが、私が敏感かどうかはともかく、化学調味料が苦手なのです。
    それを感じる事無く中華の食事が出来たってのは嬉しいっす。
    日常的に食事をするような店ではないのでが、時々は行ってみたい、何かの大事な席には行ってみたいと思ってしまうような店でした。

    その食事の後は、温泉になどへも出かけ、普段伊豆に住んでいながら全然接していない、観光地伊豆を満喫したのであります。
    あぁ心の洗濯。
    リフレッシュできたので、ここから6月の似顔絵展まで怒濤の走りを見せるのだ!


     


ひねもす雑記