ひねもす雑記 |
2003年06月02日(月)自画自賛 |
[イラスト:元総理大臣・森喜郎(しんきろう)]
会社帰りにバラ園に立ち寄る。お客はいないが、その中に立ちつくしていると、自然とにやにやと顔がほころんでしまうのだ。 普段は正直、自分の才能の限界とか他人の絵とかを見て「まだまだだなぁ」とか「自分の絵は外交的ではないので、世間には受け入れられないのでは」とか思ったりもするんですが、こうやって展示してある絵を見て「いやぁ凄い凄い」とか思ってしまうのだ。 ちょうどジョームが来て、二人でしばらくそのホールの真ん中に立って絵を見渡していた。 なんか、自分にとってある種の分岐点になりそうな予感なのだ。 別にこの絵が売れて… とかって事じゃなく、自分の目指す方向みたいな物が少し見えてきたような感じで「ここまでやって来て良かったぁ」と言う感じと共に「この先も続けても大丈夫なのだぁ」と言う感じに背中を押されているような気がする。 バラ園自体、平日はお客さんが少ないので(バラの最盛期は過ぎた)平日に見てくれる人が少ないってのはしょうがないと思うけれど、見てくれた人には感謝なのだ。 |
2003年06月03日(火)サラリーマンは辛いよ |
2003年06月07日(土)はじまりと終わり |
この日の為に、半年前から準備を始め、本当に他の生活を犠牲にして500枚の絵と、それ以外の来場者に楽しんでもらえるんじゃないかと言う準備を延々と続けてきた。 が、諸事情で今日の朝の段階で似顔絵展は終わってしまったような状態になりました。 色々一口で説明は出来ないのですが、そして通常では考えられないような状態で、とてもじゃないけれど似顔絵展なんてやっていられない事態に遭遇してしまいました。 ここで説明する事によって、色々な人に迷惑を掛けそうなので割愛させてもらいますが「半年間いい夢を見させてくれてありがとう」と言うことです。 その為の代償は、時間的にも、金額的にも大きかったけれど、いい人生勉強ってヤツをさせてもらいました。 普段他人に対して怒ったり怒鳴ったりする事がない自分ですが、生まれて初めてあんなに怒鳴った状態で、その段階でこの先1週間分のエネルギーを使い果たしてしまったみたいです。 とりあえず似顔絵展は15日まで続きますが、あとは抜け殻みたいな物で、もう個人的には終わってしまった状態です。 来場しようと考えていた方々には申し訳ありませんが、そう言う事です。 以上。 そんな状態を知らずに東京より旧友・H氏がやってくる。 午後から普通に何事も無かったかのような展示状態になったので、表面上は問題なし。 |
2003年06月08日(日)祭りの後 |
とりあえず、今日はノルマとなっていた展示を続けた。 来場してくれたお客さんが、それなりにゆっくりと1枚1枚の絵を見て笑ったりしているのが、少しだけ救いとなっている。 H氏は午前中に帰り、入れ替わり状態で昼過ぎに東京よりR氏訪れる。 R氏は3時間ほどバラ園に居たが「じゃ俺帰るわ」と言い残して、またして東京へと戻っていった。わざわざ、こんな似顔絵展の為にすんませんです。 とりあえず、H氏とR氏にはちゃんとした形で見せる事が出来たが、精神的にはもうボロボロ。 来週までやらずに、今すぐ撤退したい。 なんだか情けなくなってきてしまったが、来場してくれるお客さんの為に、何事も無かったかのように似顔絵展を開催していく。 |
2003年06月09日(月)お茶漬け |
でも、この文章をアップしたら、とんでもない状況になりそうな予感だし、ジョームからもお願いされたので、胸の奥にしまいこむ。 仕事から帰宅して、それでもノルマのように似顔絵を描こうとするが、精神的なダメージが大きいせいなのか全然ペンが進まない。 何を書いても、及第点に遥か及ばない線しか引けない。2時間近く紙に向かって絵を描いていたが、今日は断念。こんな事は1年間続けてきて初めて。 昨日からずっと胃がいたくて、夕飯はなんとかお茶漬けで流し込む。 |
2003年06月10日(火)バタンQ |
と言うことで、バラ園の定休日である今日は他の日の分まで仕事をこなしておく。 精神的にも肉体的にも土曜日日曜日の疲れが出てきてボロボロになっているが、それでも本職をパスするワケにはいかない。 仕事と個人的な展覧会とはまったく別問題なのだ。てやんでぃ!と言うことで、かなり大量の仕事を、かなり遅くまでこなして帰った。 家に辿り着いたのは記憶しているが、気が付くと明け方、床の上で帰宅したままの状態で倒れていた。 そんでもって、余計に体調を崩してしまった&腕を寝違えたような状態なのだが、熱いシャワーを浴びて、栄養ドリンクを飲んで会社へ出かけるのであった。(これはもう水曜日の話ね) たぶん、しばらく似顔絵というか、イラスト自体描けそうにない予感。 自分の絵の価値ってあんなものだったのかと言う、ショックがやはり尾を引いているみたいだ。 |
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