ひねもす雑記
2003年11月01日〜10日


▲2003年11月01日:土:続いていくのだ
▲2003年11月02日:日:逢いたいにゃん
▲2003年11月03日:月:夜露死苦哀愁子ちゃん
▲2003年11月04日:火:日本語崩壊
▲2003年11月05日:水:間違い
▲2003年11月06日:木:間違い探し
▲2003年11月07日:金:視聴率推移
▲2003年11月08日:土:知ってる
▲2003年11月09日:日:先生… 落選すればただのエロ親父
▲2003年11月10日:月:子供のけんかに親を持ち出す
  2003年11月01日(土)続いていくのだ
    こうやって雑学系サイトをやっていて、ひょんな事からそのブーム「トリビアの泉」に便乗したような本を出しちゃったワケですが(二見書房より1100円「知泉」絶賛発売中)実は個人的には「どうせ一過性のブームで2カ月持てばいいほうだよ」と、8月頃に思っていました。
    7月に始まった番組が、8月の段階でいきなり27%なんて視聴率を獲得しちゃったわけで、その時出版社から声がかかってわっせわっせと本を作っていたのが、「今雑学がブームになっているので、なるべく早く作るのだ!」といきなり出版者側のせかしが入り、とんでもないロケットダッシュで本を作ったわけです(単行本「知泉」お近くの本屋で見つからなければ注文してくださいませ)。

    で、意外な事に焦って出版した9月、本屋でトリビア系の本はほとんど出回っていなかったのです。たしかに企画から出版まで頑張っても2カ月と言う状態なので、8月のブーム→便乗本を出すのだ→10月出版となってしまうのはしょうがないのかもしれない。
    そういう意味で8月中旬に出た茜書房の「おもいっきりトリビア」は凄い仕事だったんだな。内容はともかく。
    で、今本屋にトリビア便乗本が大量に並んでいるのは前述しましたが、9月の段階で「そりゃダメでしょ」と思っていたモノがある。

    「トリビアの泉・へえボタン原寸」と言うヤツ。9月の段階で発売が告知されていたんだけれど、そこに「発売11月中旬」みたいな事が書かれていた。
    で「そのころはブームはすっかり終わっているよ」などと周囲でも言っていたのだが、蓋を開けてみてビッツラ状態だったのだ。

    現在、色々な店で予約をしているらしいんだけれど、すべての店で「初回出荷分の予約は終了いたしました」という事で、すでに次回出荷分の予約が始まっているというのだ。そこまで欲しいか?
    さらに凄いことに、ヤフーなどのオークションサイトでは「へえボタンの予約引き替えの権利を売ります」なんてのが多数出ているらしい。
    で、それに買い手が…。
    ※11月10日の追記:予約がいっぱいと言う情報が流れていましたが、コンビニなんかでも当たり前に売っている… 発売から数日経っても、普通に売っている。ヤフーで予約券を買ってしまった人の立場は?
    トリビアの方も視聴率はさすがに27%時代からは落ちてきたけれど、まだ20%をキープしているし、本が3冊で200万部を突破している。まだ続くのか?
    いや、同傾向の本を出している人間としては凄くありがたいことなんですけどね。

    で、ネット上で個人的には「いまさら」と言う気もするんだけれど「トリビアの泉関連サイト」ってのが雨後の竹の子のようにアチコチで作られている。
    サイト名がそのまんま『トリビアの○○』とか『偽トリビアの泉』とか『へぇ〜の○○』とかの、臆面もない状態。しかも普通の雑学を称して「トリビア」と呼んでいるので、なんか萎えちゃうなぁと思うのだ。

    ついでの事を言えば、既存のネタがほとんどで(別にそれがどーこーでは無いし、ここがすべての出発点だとは思いませんが)どっかで見た雑学がどっかで見た一字一句同じ文面で羅列されているサイトが多い。ついでに間違った雑学も多く含まれている(自分の事を棚に上げてますが)と言う状態。
    最初に「トリビア」と名乗ってしまう部分で、志が低いなぁとか思うんですが、たぶん来年の今頃まで続いているサイト(残骸は多数残っていると思うけれど、今と同じテンションで更新を続けているって意味)は少ないんだろうなぁ

    自分でここを始めてからもうすぐ6年ですが、その間、色々なブームに乗っかったサイトの興亡史を見てきた。6年前は異常なほど「たまごっち関連」が多かったよなぁ…って思わず遠い目になってしまいますが。
    とりあえず自分は地味にジワジワと更新を続けていくしかないっす。そのジワジワを6年近く続けてきた結果がここなのだ。
    そんなワケで「へえボタン」同様、本屋で手に入れる事が困難な場合が多い単行本「知泉」ですが、もし本屋さんに無い場合は注文をしてくださいませ。
    一部書店ではまだまだ好評発売中です。とりあえず全国大学生協調べでは先週総合29位で、今週23位とまだまだ売れる見込みありです。(部数は少ないんですけど)親のすねをかじっている大学生の財布の中から金をかすめ取る私であった。
    ついでに先日「第4刷」が出ました。
    ※11月10日の追記:へぇボタンと違って単行本「知泉」はマジに品薄で本屋で見かける事がないので、注文してね!(二見書房より1100円)
    全国大学生協調べでさらに次の週は18位にアップしました。(感謝!)
  2003年11月02日(日) 逢いたいにゃん
    そういえば興味が無いのでいつの間にか過ぎ去っていましたが、ダイエーが日本シリーズで優勝を決めたって事で、阪神の道頓堀川ダイブも無かったんでしょうか?
    その直前には道頓堀近くのビルの屋上から大量のコショウをまき散らした事件があって、多くの人がハクション状態だったそうで、逮捕された犯人は「おもしろ半分で」だそうです。
    で、道頓堀川ダイブと言えばリーグ優勝の翌日に橋の上で大騒ぎをしていた人が突き落とされたとかで死んでしまったと言う事件が発生した。
    実はこの手の事故では、数年前に38年ぶりの優勝を横浜ベイスターズが果たした時にも起こっている。で、問題なのは「その時川にダイブして死んでしまった男性、未だに身元不明」っつー事がミステリーなのだ。
    ちなみに阪神・ダイエーどっちが優勝しても「ダイエー甲子園店」はセールをおこなったそうです。
    42歳独身の小学校教師が教え子の小学生相手に好きだという内容のメールを何度も何度も何度も送りつける事件発生。
    そのメールの文面が「逢いたいにゃん」
    くか〜ぁ泣けてくるぜ42歳独身、元祖オタク世代の面目躍如って所だにゃん。

    しかもその42歳独身小学校教師が、任意取り調べってことで警察に抑留されている現時点で、両親がワイドショーのインタビューで「息子はマジメでいい子でそんな事をするような子じゃありません、携帯電話の使用料金だって月3000円程度でそんなメールを送っているとは思えないにゃん」と答えていた。いや最後に「にゃん」は入れてなかったけど。
    まさに馬鹿を育成した親馬鹿という状態。未成年の少年犯罪でさえこんな発言したら親馬鹿と言われるってのに、まさに馬鹿親。

    確か幼女連続殺人・宮崎某も逮捕時に親が「息子はそんな事をする人間じゃない」と記者連中に話をして「息子の潔白を」とその自宅部屋を公開したんだよね。あの天井まで積み上げられた大量ビデオの部屋を(それを異常と思わなかった親も凄いが)。

    しかし今回の事件で小学校教師の「逢いたいにゃん」ってのは脱力だよなぁ。真面目なニュース番組で真面目な口調で男性アナウンサーが「教え子の小学生に「逢いたいにゃん」などという文面のメールを…」などと発言しているんだもんなぁ。
    昔から思っているけれど、いわゆる少女売春なんて事件の場合、どーしょーもない犯罪ではあるけれど男としては本能に忠実すぎる事件という情状酌量的(刑罰って意味じゃなく、性癖という意味で)な部分もあるんだけど、この手の特殊な性癖の性犯罪の場合は、出てきた後どうするんだろと思ってしまう。

    教師という職は懲戒免職だってのは当然だと思うけれど、世間から死ぬまでずっと「逢いたいにゃん」と言われ続けるんだろうな。って事。
    個人的には凄くインパクトあるにゃん。
  2003年11月03日(月)夜露死苦哀愁子ちゃん
    先日、東京に行った時に友人リンちゃんに語ったけれど、ちょっと曖昧だった雑学のフォロー。
    水商売での名前を「源氏名」って言うのは、源氏物語の登場人物430人の中、実名なのは6人だけで、残りは全部通称・愛称などで書かれている。そのために水商売で使う本名とは別の名を「源氏名」と言うようになった。
    と言うことです。

    しかし最近の子供の名前って凄いっす。ほとんど源氏名。
    中でも「海外でも通用するように」とか言って、英語名に無理矢理漢字を当てはめちゃっているのはどうっすかね。全然すてきな名前じゃない。
    真生=マイケル(ま・いきる、ですか…)
    美麗縫=ミレーヌ
    聖星夜=アダム(どう読めばいいのか解らない)
    多偉尊=タイソン
    とかマジにある名前らしいでんすが、国際化というか、この考え方では「日本人は世界に通用しない」と言っているような物で、名前だけ国際化してどーすんのって感じです。
    イチローとかマツイとかクロサワとか、バリバリの日本名なのに結果を出せている人は名前に関係なく世界に通用するってのが解らないのかね?

    ついでに言ってしまえば、先日のトリビアの泉でも「昔巨人にいたガリクソンの息子の名前はクワタ」なんてので大笑いだったわけで。
    (補足トリビアで出るかと思ったが出なかった補足:同じく巨人にいたクロマティの息子には尊敬する王貞治から「OH」と言うミドルネームを貰っている。こっちは変じゃないので話題にならない)
    つまり外人にしてみれば、濃淡の無いのっぺりとした日本人がいきなり「マイケルで〜す」とか言って来るのはギャグでしかないワケ。
    さらに言えば国際化とか言うけれど、その名前でパスポートをとったときには表記は「Maikeru」とか「Mirenu」とかのローマ字表記なんで思いっきりギャグになってしまいます。
    ついでにタイソンもそうだけど「レノン」とか「モンロー」とかを無理な漢字表記にしている人も多いみたいですが、それらは苗字ですから。

    異常に凝りまくった名前で、漢字表記も絶対読めないような名前と言うのが氾濫して居るみたいなのですが、子供側にしてみれば偉い迷惑だと思う。
    親の愛情とかって以前に、逢う人ごとに漢字の正しい読みを訂正したり名前の由来を説明したり… それが小学校の頃から死ぬ80年間延々と繰り返されるワケです。
    自分のそんなに特殊でもない名前ですら漢字表記を間違えられるのを延々と繰り返して来て「ウザ」とか思っているのに。
    中には「月」と書いて「るな」ちゃん、「海」と書いて「まりん」ちゃんとかって、普通に義務教育を受けた人には永遠に読めないルビをつける名前も最近は多いと聞く。個人的にはなんか嫌。

    とある病院で患者としてやってきた子供の名前を用紙に記入してくれと母親に頼んだ所、あまりにも難解な字数の多い「夜露死苦」的な名前をつけてあったために、その母親が漢字で記入できなかったと言う事件もあったらしい。
    ま、その手のとんでもない名前を付ける親って、偏見混じりに思うと「学校時代勉強してなかったんだろうな」と言う人が多そうな気がする。
    しかしなんだよそりゃ。

  2003年11月04日(火)日本語崩壊
    名前じゃないんだけど、子供の頃、石森章太郎の漫画を読んでいて「俺の体は機械で出来ている」と書いて、機械の部分に「マシン」なんてルビを振ってあって、凄〜〜ぉく嫌な印象があったのだ。
    その場合は漢字そのまま読んでもルビを読んでも言葉として通じるんだけど、さらに「君のことを回想(おも)っている」などと、「回想」に「おも」なんてルビを振ってありそっちを読まないと日本語として成立しない状態の事もあった。「かいそうっている」凄く嫌。
    「微笑(わら)っていた」とかも「笑っていた」だけでいいじゃん。あるいは「軽く笑っていた」とか「微笑んでいた」でも。
    でも現状は「月=るな」なんてので驚く段階ではなく、もう一つステップアップしているみたいです。
    例えば「月人」で「るーと」なんて名前もありみたいです(これは今考えた架空の名前ですが)。つまり「月」を「るな」と読むのが大前提にあって「じゃ、月=ルナだから「ル」とも読むんだよね」と言うことで、「月人=るーと」と言う読みに進化してしまうらしいです。
    だから「月」は「ル」以外に「ナ」もあるので「月人=なーと」も有りです。「海=まりん」なので「海」の読みは「マ」でも「マリ」でも「リン」でも「ン」でも有りみたいですな。
    さらに「海=sea=しぃ」と読むのも有りみたいです。
    絶対普通には読めないので、その名前の子は一生その漢字表記を説明し続けなければいけないと言う状態。(その説明のたびに親の浅はかさを思い出すと思う)
    しかし、その手の掲示板を読むと、その漢字や読みを聞かれた親は嬉々としてその説明をするというので「凝った名前を付けた事に対する喜び」「他人と違う優越感」を感じているんだろうなぁ
    で、その掲示板で病院勤務の人が「月」と書いてある名前を見て「つきちゃん」と声を掛けた瞬間、母親が「るーなです!そんなふざけた読み方しないでください」みたいな状態で怒髪天で怒り始めたらしい。
    普通読まないよ、っつーか説明無しで「月」を「るーな」と読んだらそっちのほうがふざけているよ。(この話はもっと絶対読めないような別の名前だったけど)

    そんなワケで今、幼稚園・保育園・小学校の先生は大変だろうなぁ。なんせ「宇宙」と書いて「うちゅう」「そら」「おおぞら」「こすも」「こすもす」「ひろし」とか複数の読みがあるというので。
    どっかで法律で規制しなきゃいけないんじゃないかって感じなのだ。使える漢字に制限があるように。

    で、その手の名前を付ける親は決まったように「子供が同じ名前の人と遭遇しちゃったら可哀想」だとか「個性を重視していますので」とか言うんだそうだけれど、なんかそれを聞いていると、きっとその親ってのは個性のない人間なのでは?とか思ってしまう。
    つまり、奇抜な服とか髪型にすれば個性的だと思うような薄っぺらな個性を個性と思って今まで生きてきたんだろうなと深読みしちゃうのだ。個性とは外見や名前じゃないんだが。
    しかし某所で「●●市で今年生まれたお子さん」と言う一覧表を見たんだけど、月(るな)ちゃんが3人もいました。そっちの意表をついているハズの名前が重複しているような状態のほうがキツいような気がする。
    ついでに教育関係のほうからの情報で「その手の異様な名前を付ける子供には注意した方がいい」という意見が多々あるそうです。
    子供には罪はないんだけれど、その手の名前を付ける親ってのは「我が子は他の子と違っている」「特別」とか思っているし、何か事件が起こった時に激しいクレーマーになる傾向が多いらしい。なんとなく解るけど。

    で、家庭でのしつけもあまり出来ずに王様・女王様として育てているので、なんだかんだ言って園や学校で事件を起こしやすい傾向にあり、その反省も出来ない事が多々あるそうなので、ある意味「解りやすい」と言うことらしい。
    数年前にどっかの大学の先生が「子が付く古風な名前の子は優秀な子が多い」と論文を出したことがあるんだけれど、それはある意味親の顔が見えると言う意味で正しいのかもしれない。

    変わった名前の子供を持っている方は気を悪くしちゃったかもしれませんが、個人的にそんなことを感じちゃったワケです。誰でも読める漢字で、誰でも名前として認識出来る名前でいいじゃんって事で。そんな奇抜な名前を付けても、ファッションやメイクのように、次の瞬間古くさくなってしまうんだから。
  2003年11月05日(水)間違いとか
    てなワケで多くの雑学が世の中に出回っていますが、自分のを含めて間違いはかなり多い。完璧な間違いもあるし、言葉の使いかたによる微妙な間違いもあるし、意図したと思えるような間違いもあるので、結局は物事を見極める能力が必要になって来るわけです。
    このサイトで雑学を扱うようになったきっかけも「複数の説がある雑学」を整理してみようかという部分だったので、その手の部分には今でも興味ある。

    そんな中メルマガで
    ☆ハンバーガーはドイツのハンブルグが由来だが、ドイツには『チーズブルグ』という名の都市もある。しかしここはチーズバーガーとは関係ない。
    と言う雑学を「過去の雑学」とし再録した所「ハンバーグはドイルのハンブルグ発祥ですが、ハンバーガーはアメリカが発祥です」と言う趣旨のメールをもらった。

    確かにハンバーガーはアメリカで考案された物ですが、名称の大元はハンブルグだと思います。というかこの雑学のメインは「チーズブルグはチーズバーガーとは関係ない」と言う部分なので、同じドイツのハンブルグを引き合いとして出しているワケです。それに発祥ではなく由来なので。
    もっとも発祥を言い出すとハンバーグ自体、ドイツ料理が元祖じゃなくモンゴルなどの遊牧民が馬の鞍に肉を挟んで移動している内に揺れで押しつけられ(叩いたのと同様)柔らかくなった物が起源とされています。
    料理自体はそれを18世紀にドイツでもっと細かく挽肉にしてと言う方法が考案されたんですが、それにあわせるソースはその遊牧民族タタールから取られて「タルタルソース」になったわけです。(叩いた肉で作るタタールステーキもあります)
    もっとも現在ハンブルグなどでハンバーグと言う料理はさらに変化してタマネギやピクルスを混ぜた冷たい肉料理の事を指すようになっているそうですが。
    ついでにハンバーガーの元祖について「一般的にはアメリカで行われた万博での発売とされていますが、アメリカのとある家族が野外で食事をしている時に考え出したのが元祖」だとメールには書かれています。
    確かに、ハンバーガーという食事自体は一般的には1904年にアメリカ・セントルイスで開催された世界博覧会で「歩きながら食べる事が出来る」と言うことで販売されたのが元祖と言われていますが、文献として登場したのは1889年1月5日にアメリカ・ワシントン州の『ジ・ユニオン』と言う新聞の料理欄でルイス・ラッセンが紹介したものが元祖だそうです。
    もっともこの人物が自分の店のメニューに加えたのはそれから11年後の1900年です。
    といいつつパンの間にハンバーグなどを挟むと言うことでは、1762年にロンドンで開催された24時間賭博競技に参加したサンドウィッチ伯爵が持参した食事ですでに世間的には紹介されています。
    この時のメニューの中にハンバーグらしき物を挟んだ物があるので、元祖と言えばこの時点までさかのぼる事が出来ます。
    ついでに、よくある「サンドウィッチを考案したのはサンドウィッチ伯爵である」と言う雑学も信憑性が無い物だったりします。
    実はそれ以前からパンに物を挟んで食べると言う料理は存在していて(誰でも考える事だと思うので当然だと思いますが)古くはローマ帝国時代に「オッフラ」と呼ばれていましたそうです。
    この時にすでに丸いパンを半分に切ってその真ん中に挟むと言う物だったので、正確に「ハンバーガーの誕生」を語り始めると、元祖は人によって違うものになってしまうのです。
    つまり上記の雑学は「サンドウィッチという食べ物の名前はサンドウィッチ伯爵という人物から来ている」と言うもので、発明者では無く「…と言う名前だ!」と宣言しちゃったと言うような感じです。
    たかが「パンの間に既存の料理を挟んだ物」程度の食べ物なので、発明とかって事になると「そんなの俺の家ではもっと昔からやっていた」となってしまうのだと思うのです。
    とりあえず自分の場合は、パンを半分に割ってその間にハンバーグを挟んだ物を1つの料理として発表したもっとも古い文献1889年『ジ・ユニオン』説を紹介しています。

    さらにメールには「日本初のハンバーガーはマックではなく昭和25年当時の佐世保で、現在も佐世保にはハンバーガーショップが数多くあります」と書かれていたのですが、これも知識として知っていますが、とりあえずハンバーガーのチェーン店の話題としては、マクドナルドが1971年ですが、それの前年にドムドムバーガーがチェーン展開を始めています。

    で、日本初のハンバーガーと言う話題ですが、戦前の記録は残っていませんが、少なくとも戦後すぐの昭和21年頃の沖縄にファーストフードの「A&W」が開店しているので、そちらが元祖かもしれません。
    と言いつつこの時点で沖縄はアメリカの占領下にあったので「日本では」と言うくくりの外かもしれません。もっとも進駐軍(GHQ)が駐在していた東京などに無かったと言うのも考えにくいので、難しい所です。
    もっともハンバーガーによく似た食べ物ホットドッグが日本で売られはじめたのは、戦前・昭和12年の銀座の事で、移動式店舗で販売され、銀座名物と呼ばれるほど大盛況だったので、もしかしたらこの時期すでにと言う可能性も捨てる事は出来ません。

    思いっきり雑記ではなく「雑学紹介」になっていますが、トリビアの泉を見ていても「それはちょっと…」と言う物も少なくないので、テレビを見ながら「あぁぁぁ微妙に違う…」と胸をかきむしる事もあります。
  2003年11月06日(木)間違い探し
    ふと思うのは「アーノルド・シュワルツェネッガーと言う人物は凄く伏線を張っていたんだな」と言う事なのだ。
    今回カリフォルニアの州知事に収まったワケですが、今からもう10年以上前の段階で「将来政治家になるのでは?」と囁かれていたので、大昔から現在を視野に入れて行動してきたんだろうなぁ。もっとも彼が視野に入れているのは現在の地位ではなく、もっと先の事かもしれないけれど。
    (ターミネーターなんかも2を作ると言う企画の時に、全作同様に悪役だとイメージ悪くなるので嫌だと言い出して、あのような作品になったらしい)
    その中で凄いなぁというのが政治的には関係ないのに、日本に対してのアピールの仕方なのだ。たぶん彼は日本に対して「映画俳優」と言う部分ではなく、茶の間の人気者を意識して行動していたってのを感じるたびに「エンターティナーであり、サービスマンである」と思ってしまう。
    それを一番感じるのが「シュワちゃん」という名称を許してしまっている度量の広さなのだ。他のハリウッドスターでここまで間抜けで親しみやすい名称で呼ばれている人がいるかって事なのだ。
    たぶんラッキー池田の振り付けでカップヌードルのCMをやった辺りから呼ばれ始めたと記憶しているけれど「シュワちゃん」って…
    ついでにサービスとして日本のUSJのオープニングアクトの数分のために来日したり、その細かい仕事ぶりは、賞賛に値する物なのだ。
    と言いつつ、政治家としてはカリフォルニアの大火災の後始末をどのように出来るかって事だと思うので、そっちに期待なのだ。

    昨日はバレーの試合があった溜めに「トリビアの泉」はお休み。しかし2週休んで2週やって、また休みって凄いパターンだなぁ。冷静に考えたらフジテレビにとってはドル箱のような高視聴率番組をこんな連続して止めてしまうってのはどういう事なんですかね。
    考え方としては「その手の休みでもビクともしない」と考えているのか「雑学ネタを温存」と言うことなのかって状態っす。
    そんな中でここ数回の中で一番面白かったのは「きん肉マンの作者ゆでたまご氏は吉野家の名前入り丼を持っている」と言う物で、その丼を持って吉野家に出かけたとき、入り口のドアのところで2・3回足踏みをした部分です。
    つまり漫画の中で大いに吉野家を宣伝していたゆでたまご氏ですが最近は吉野家なんかにはサッパリ入っていないので「入り口のドアがマット式の自動ドアだと思っていた」と言うことです。だから2・3回の足踏み。
    そんな誰も気づかない部分を喜ぶ私はただのへそ曲がりですが。

    で、前日の続きとして「港にあるマドロスが足をかけたりする物の名称は・ボラートである」と言うネタなんですが、あれは実は細かく言えば間違い。

    さらに「ガムテープ勢いよく剥がすと摩擦で光る」と言うネタも、細かい学術的な話を始めると間違いって事になってしまうんです。
  2003年11月07日(金)視聴率推移
     関東関西名古屋memoトリビア本
    07/0220.5%  30分遅れ2冊: 
    07/0919.4%  30分遅れ・裏の世界仰天ニュースが19.9%2冊: 
    07/1620.6%   2冊: 
    07/2321.9%15.1%23.3% 2冊: 
    07/3026.5%19.3%19.0% 2冊:053万部
    08/0625.3%22.0%23.2% 2冊: 
    08/1323.2%   2冊: 
    08/2027.7%   2冊: 
    08/2727.0%   2冊:090万部
    09/0326.9%   2冊:100万部
    09/1027.4%   3冊:110万部
    09/1726.4%   3冊: 
    09/2426.1%   3冊:160万部
    10/01休み 3冊: 
    10/08休み裏番組「相棒」始まる3冊: 
    10/1521.5%21.7%22.0%相棒の視聴率:16.3%3冊:170万部
    10/2220.1%14.3%16.1%裏で日本シリーズ第3戦3冊:180万部
    10/2920.4%22.7%25.9% 3冊:200万部
    11/05休み 3冊: 
    11/12    4冊: 
  2003年11月08日(土)知ってる
    とりあえず『トリビアの泉』主導ではあるけれど「雑学ブーム」が続いてくれれば、まだまだ単行本「知泉」も売れるのでは… とやや消極的な私であります。
    ま、視聴率がいいとか言っても今年の最高視聴率「千と千尋の神隠し」46.9%には遠く及ばないワケで…。

    しかし前に書いたように「トリビア」を冠しているサイトが異常に多いっす。すでに見たことのある雑学ばかり(というかどう考えても他所からの寄せ集め)なんですが、いくつかのサイトなどでは「○○○に活用できるトリビアを紹介します」とか書いてあるっす。
    もう根底からトリビアの意味を把握していない。
    その手の掲示板で「くだらない」とか書いている人に対して「だって無意味な無駄な雑学がトリビアなんだよ」などと反論をする人もいますが、それすら本当のトリビアの意味を把握していないワケで。

    本家のアメリカで元々「トリビア」として語られていたのは「○○年のアメリカンリーグで優勝したチーム○○○でライトを守っていた選手は?」みたいな、本当にマニアな人がマニアな世界で知っている普通の人には全然興味の無い雑学というかデータを自慢げに言う事がトリビアだったワケです。
    確か大昔のスヌーピーなんかでその手のネタがあったと思うんだけど(過去のデータ自慢)、つまりテレビでやっている「ムダだけど、へぇと言える知識」って認識自体が間違っているワケです。
    というかね、雑学って基本的に無駄な知識だということが多いわけです。世の中に有益な知識の場合、当然のことながら多くの人に知られているワケなんですけれどね。

    知的を標榜する雑学だとしても、実生活にはなんら役に立たないので、ある種、学校の授業なんかの多くだって「トリビア(今の使われ方の意味)」になるのです。
    トリビア系サイトを覗くと読者投稿型が多くて、それに対して各自が「○○へぇ」とか書いているんですけれど「これ知っていたので0へぇ」とかってのが多いですね。知識に対して「面白い・下らない」という評価じゃなく、結局知識自慢になっているってのが。
    長く雑学系に関わってくると、なんらかの形で「それ知っている」という状態になってしまうんですが、そうなると評価的にほとんどが0へぇてな感じになっちゃうんですが、この評価は知っていようと知っていまいと「面白がれるか」という部分だと思います。それがなくなっちゃうと、自分の知っている知識が面白いかどうか解らなくなっちゃうワケで、ありがちなトリビアで受けているネタを見ながら「こんなの常識じゃないの?なんでこんなの知らないの?」って感じのイヤなヤツになっちゃうのだ。

    しかし、結局最近の雑記は延々と雑学やトリビアの事ばかりになっているってのは、思いっきりブームに引っ張られているって事なのだなぁ。あぁ付和雷同な一般庶民である事のすばらしさかな。
  2003年11月09日(日)先生… 落選すればただのエロ親父
    衆議院選挙でした。
    しかし投票率がかなり落ち込んでいるみたいっすね。てぇ事は国民の半分近くが政治家がどんな政治をやっても文句はいいませんという事なんですかね?政治に興味がなくても、政治は自分の生活に関わってくることなので、何かのアクションを起こさなくちゃいけませんな。
    と個人的には思う。それで選ばれた人が本当に正しいのかなんてことは全然解らないんだけど、選挙に参加するのは義務じゃなく、権利なんだから。
    確かオーストラリアは選挙に参加しないと罰金だとかで、投票率は95%を超えているんじゃなかったけ?罰金にするか、選挙に参加した人は商品券とか割引券とか税金削減とかのメリットをつければ、選挙に参加する人も増えるだろうな。
    たぶんそんな事になると自民党がボロ負けするような気がするので、(つまり政治に興味がない人は単純に「今の政治=自民」で反自民に投票する構図)実際には行われないと思うけれど。

    しかし、小選挙区では土居たか子も落ちるし(比例で当選)、結構大物がぼろぼろ負けている。
    でもそれは別に問題じゃないような気がする。
    なぜかと言うと、小選挙区の場合「地元にどんだけ見返りがある政治家か?」と言う尺度が大きいので、国政や中央で党の仕事ばかりをしている大物の場合、地元への利権なんかを扱っている余裕がないんで、地元での人気取りが出来なくなってしまうって状態。さらに選挙中も、他の候補の応援演説に出かけなければいけないので地元回りも少なくなってしまう。
    だから、そういう人は比例で当選するって道を最初から選ぶしかないのだ。

    それにしても自民党副総裁山崎拓「先生」は見事に小選挙区でも比例区でもダメで落選してしまいましたな。やはり主婦層にソッポを向かれたってのが一番大きいでしょうね。変態ってのがバレてしまって。
    一番可哀想なのは、愛人に事細かに先生の性癖を暴露されたってのに、選挙運動と言うことで必死に歩き回らなくちゃいけなかった山崎拓の奥さんですな。まさに生き恥をさらすような苦行。(選挙特番でもその姿を映していたけれど)

    でも今回の選挙でまともだなあと思ったのが、30歳ギリギリで立候補した二世議員がことごとく落選したって事(どれもこれも若さを押し出しているのだが、ただのアホ面にしか見えなかった)。もう昔みたいに地盤とかってのは効力が無くなってきたんじゃないっすかね?
    あの手の「本当に政治に興味あるの?」みたいな二世議員が立候補するのを見ていると「それまで一生懸命付いてきた政策秘書の立場は?」とか思ってしまうのだ。
    何の足がかりもなく政治家を目指す人は、どこぞの議員の秘書になり勉強をしつつ政治家を目指すってのが普通の道なんだけど、やっと親方である政治家が引退するかなぁと思った瞬間、それまで普通の会社員とか政治家の関連企業の重役をやっていた息子が「ポンッ」と地盤を引き継ぐ形で政治家になっちゃうってのは、はらわた煮えくり返ってしまうんじゃないかと思うのだ。やる気も失せるよなぁ。
    たぶん政治家になる気なんて全然ないんだろ、石原三男。
  2003年11月10日(月)子供のけんかに親を持ち出す
    しかし、しょうがないんだけれど普通の人は悲劇的な人を味方する「判官贔屓」だったり、イメージによる投票ってのに流されやすいんですな。
    今回新潟でトップ当選した田中真起子なんてのも演説なんかをテレビで聞く限り「政治的な事」ではなく「自民党の悪口」しか言っていないけれど、新潟の方々は「自民党に虐められた真起子さん」という部分で応援しちゃっているような感じがしちゃうのだ。
    (角栄先生の娘と言うのも未だに大きいと思うけれど)
    はっきり言って田中真起子の場合、政治家としてのビジョンが全然見えていないっす。
    自民党政治を思いっきり批判していて、その現在のメンバーの親のことまでこき下ろしているけれど、自分の親こそ『THE 自民党』じゃないの?って気がする。
    安部晋三に関して「彼の祖父は戦争を引き起こした張本人の岸信介であります」みたいな批判をしていたけれど、だから何?と言う気もする。
    確かにそうかもしれないけれど、それを言い出したらすべて過去の先祖に関して引っ張り出してきて子孫も悪いって事を言わなくちゃいけないっすよ。じゃ天皇批判でもやってみますか?って事になるのだ。

    そんなに過去にこだわるくせに、北朝鮮の拉致に関して「過去の事」みたいな事を言ったり「拉致された人々は日本人かもしれませんが、その子供たちは北朝鮮人なので日本に無理矢理つれてくる事は…」とか言っているし、もう認識の甘さは凄いっす。
    あんた、拉致に関して一番神経使わなくちゃいけない新潟の人なんじゃないの?

    ついでに問題になっている高速道路の民営化について色々意見を言っていたんだけど、その日本中に無駄かと思えるような道をガンガン作った元凶は「日本列島改造論」を提唱した『田中角栄』って人だと思うんですけれどね。
    なんかね田中真起子の悪趣味的な自民党批判を聞いていると「別れた彼氏の悪口を延々と言っている」性格の悪い人間としか思えないっす。
    それまで自民党べったりで「自民党だからこそ」と言う政治を繰り広げて来た人が、いったん自民党を離れた途端に、自民党はことごとく腐っている、昔から腐っているみたいな事を言い出すって… つまり自分も腐らせた一員って事を言いたいワケでしょうか?
    田中真起子ってのは、ビートたけし・ハマコーなんかと同様で自分に火の粉が降りかからないような場所で、無責任な政治批判をしているんだったら面白いキャラだよなと思う。
    批判とか現状をひっくり返すような発言はちょっとトンチが利いていれば誰でも話す事が出来ると思う。
    (民主党の高速道路の無料化も面白いけれど、じゃその財源はどこから持ってくる?というのは出来ていないから、面白い意見ってだけで終わっている)
    田中真起子の演説って面白いんだけど、言っている事がいつも子供なんだよなぁ(最近のはただの悪口ばかりで面白くなくなっちゃったけど)
    ついでに、いきなり復活した越山会ってのも笑ってしまうんですが、あれは自民党の会ではなく田中家の会だったんですか。
    つまり派閥とか政治的集団ではなく、田中家を守る会だったんだなと思ってしまった。なんでかんで言って、田中角栄が新潟にガンガン道を造ったりして利権を手にした人が「夢よもう一度」って思っているような感じがしちゃうので。

    ま、今回選出された人がどんな政治をするかってのは、全然想像出来ないけれど、自分たちのイス取りゲームだけじゃなく、ちったぁ国民の方を向く政治をしてくれよっつー事なのだ。


     


ひねもす雑記