ひねもす雑記
2004年02月01日〜10日


▲2004年02月01日:日:小石
▲2004年02月02日:月:大石
▲2004年02月03日:火:嬉しいっすよ
▲2004年02月04日:水:子を見て親を知る
▲2004年02月05日:木:カッコ悪い
▲2004年02月06日:金:汚れたビール
▲2004年02月07日:土:ベタなタイトル
▲2004年02月08日:日:神と呼ばれた男
▲2004年02月09日:月:いえ違います
▲2004年02月10日:火:生類憐れみの法
  2004年02月01日(日)小石
    ☆ホスト系の新人俳優が出てきたら そいつは99%の確率で「仮面ライダー」か「戦隊物」出身だ! 間違いない!

    サッカーの小野伸二が出ているCMシリーズ(外人の女の子が出ているヤツ)のバックに流れているピアノ曲って、ホッピー神山のオリジナルだったんですなぁ、ちょっとビックリ。(タイトル「明日はどこへ行こう」作曲/GARDEN  編曲&ピアノ/ホッピー神山)
    凄く才能ある人だと思うんだけど、な〜んか恵まれていない人だとずっと思っていたので、なんか嬉しくなった。
    爆風スランプの前身バンドの1つ「爆風銃(バップガン)」から始まり大沢誉志幸の「エルタバスコス」太田裕美の「真面目バンド」そして伝説の「PINK」と来て、それ以降はアレンジャー&プロデューサーとして裏方でチラチラ名前を見ていたんだけど、嬉しいっす。あんまり知っている人多くないと思うけれど、誰も共感してくれないかも知れないけれど。

    昨日、イラク自衛隊派遣承認案に関しての国会採決が起立多数で決まった。
    でも反対する議員が揃いも揃って国会に出席しない状態だったんけど、あれって「何が決まってもいいっすよ」という議会放棄なんでしょ。それで良しなの?
    もしかして何か問題が起きたときに「でもさぁ俺らそんとき賛成しちゃいねぇから関係ねぇもんなぁ、だから俺は責任一切ねえもん」と責任転嫁する理由になると思っているんですかね?

    しかし、自衛隊が駐屯する地域は民族間の紛争もほとんどなく平和な地域らしいけれど「穏やかな水面に小石を投げ入れた」と言う変化を想定出来ないで「平和平和」言っているんだろうか?
    当然、戦争の経験のない軍隊(いくら重装備しているとしても)なんて自爆当たり前のゲリラにとってはお得意様だろうし、建築関係や貿易関係など商売を持ち込んでくれるかもしれないビジネス大国日本の軍隊なので、その仕事の利権争いで平和な部族間が揺れる可能性だって多いにある。
    ついにで言えば、現時点ですでに、その仕事を求めてすでに他の地域からの難民がわさわさと大移動してきて、それが紛争の火種になりつつあるらしい。
    「バラフライ理論」をまさに体現していますな。
    でもそんなに「平和」を強調するのなら、自衛隊じゃなくて土木建築のプロとか医療のプロとかを同じ人数連れて行けばいいじゃんと思ってしまうのだ。平和ならね。

    [2004.02.01-今日の雑学]
    国会議事堂の真ん中の建物の最上部に封印されたダンスホールがある。その部屋の窓から飛降り自殺した女性がいたため封鎖されたとか、幽霊が出るなどの噂がある。
    その最上部を建築した時の現場監督(鳶頭)は関口宏の祖父。それを建築した時、国会議事堂は日本でもっとも高い建造物だった。
    ※とりあえず「知泉2」には国会に関するネタが2ページあるんですが、それから漏れたネタでやんす。
  2004年02月02日(月)大石
    本職の仕事で医学関連のまじめな本を編集しているんだけど、そこで腹部鏡で色々な記録をするメディアについて書かれているんだけど、DVDの説明で「デジタル・ビデオ・ディスク」と書かれている。
    いや… DVDは「デジタル・バーサタイト・ディスク」だよなぁ(バーサタイト=多目的)
    でもこの辺はヘタに指摘すると逆切れする(しかも書いているのは偉い先生)人が多いから指摘しない方がいいのかなぁ

    前日の小石を投げ込む事によってすべての状況が一変してしまい、想像も付かない展開をしちゃうんじゃないか? と言うものに「テレビの力(ちから)」と言う、そのタイトルもどうにかならないの?と言うヤツがあります。
    我が家の母がこれ好きらしく、月曜日の8時台に帰るとちょうどこれを見ている。
    いわゆる人捜しとかを超能力者の手により行うと言う趣旨で始まった番組なのが、いつのまにか的中率が低いので(番組的には盛り上がるのかもしれないけれど)いつの間にか電話などでの情報を元に人捜しをする番組になってしまったヤツですが。
    今年になってからこの番組は「栃木県の看護士行方不明事件」をやっているのですが、それがだんだん変な展開をしている。

    最初は真面目な看護士が突然「ちょっとビデオを返しに行って来る」と言い残したまま消えてしまったと言う話で、それから数ヶ月後に「息子さんが事故に巻き込まれたので」と電話があり、指定された埼玉県の病院へ電話をすると「保険証の番号を教えてください」と聞かれた。
    しかし「すでに保険証の有効期限は失効している」と伝えると「じゃ、また電話をしますのでそのまま待ってください」と電話が切れる。しかしいくら待っても電話が掛かってこないので、再びその番号に電話をすると「現在この電話番号は使用されておりません」とのアナウンスが…。
    その不可解な電話は全国で何件か掛かっていたそうですが。

    ここまでは何かの事件に巻き込まれたという単純な事件だったんですが、調査していく内に、学生時代に毎週末実家に帰ると云って寮を出て(実際には帰っていなかった)戻ってくるといつも何か新しい物を持ってきて「知り合いの男性に買って貰った」などと言っていた。
    年齢の離れた強面の男性とスーパー銭湯にいた。パチンコ店にいた。
    などと、どう考えても変な雲行きになってきて、事件というよりただのプライバシー侵害的な話になっていったのだ。

    で「大宮駅周辺で見かけた」という情報が頻出して、遂に「番組放送中、大宮駅からの中継を遠くから見ていた」「それを見つけたので、友達を呼び、友達が現場に来たので指を指して「この人テレビに出ていた人」と言ったらいきなり逃げられた」とか… ふつう言うか?そんな言葉。
    しかし、現在なんらかの事件に巻き込まれているっぽい人物を捜査しているんだけど、その調べた情報を逐一テレビで放送して「大宮駅には現れません」とか言っているのって馬鹿じゃないのか?と思ってしまうのだ。
    普通、そんだけ大げさに報道していたらその場にいないだろぉ、逆に何らかの犯罪組織に所属していたとしたら「邪魔な存在」と言うことで最悪な結末になってしまう可能性のほうが高いだろ。とか思ってしまうのだ。
    (逆に、別の調査結果が出ていてそっちを秘密裏に進めるために、こっちの情報だけ流していると言う可能性も無いわけではないのだが)

    しかし、目撃情報でこのテレビで取り上げる前に見たことがあるという情報の中には「寂しそうに坐っていた」とか「駅前で缶ジュースを飲んでいた」とかってのも「有力な情報です」と取り上げているんだが、オマエらは街角ですれちがった大勢をひとつひとつ覚えているのか?
    ハッキリ言って、今日コンビニで買い物をした時に直接対面したハズの店員の顔さえ覚えていないっすよ。
    街角でジュースを飲んでいた男の事を何故そんなに明確に記憶しているのか・・・・。

    ま、神戸で起きた酒鬼薔薇聖斗事件の時も「黒い服を着た中年の男性が…」という間違った最初の目撃証言がテレビで報道された後は「何か黒いビニール袋を振り回している男を見た」「目つきの悪い小太りの中年男性に睨み付けられた」「あの事件があった早朝、現場から急発進していったワゴン車があった」とか、もーどんどん話が膨らんだので、今回の目撃例も「暗示に掛かりやすい人々」が大活躍している可能性が95%ぐらいなんだろうなぁ。
    あの時は「犯人は近所の中学生」と判明した瞬間、過去の目撃情報が全部間違いだったなんて話はいきなり消えて、それ以前は「これはですね大人になり切れていない30歳ぐらいの男性の犯行です」とか言っていたコメンテーターがいきなり「あの脅迫文を初めて見た時に、大人びた文章を無理して書いている印象を受けていたんですよ」とかキッパリ過去を忘れ去ってコメントしていましたが。
    しかし今日見た内容でも激しく「?」と言う部分が多かった。大宮の隣の駅で目撃があったんですが、今度はそこで「よく似た人が、もうひとり男性をつれて部屋を探していた」との情報があった。
    その不動産屋によると「男性二人で暮らす部屋を探していた」というのだ。結局希望に添う部屋がなかったので借りることはなかったんだけど、ふつう本当だとしても「男二人で暮らす部屋を探している」なんて怪しい借り方するか?って疑問が出てくる。
    ついでに、ベラベラと借りに来た客の個人情報を話しちゃう不動産屋ってのも…。

    で、この番組取り上げた事件の多くが未解決のままになっているような気もする(超能力者はオマケのような存在になっているし)。

    [2004.02.02-今日の雑学]
    テレビ創世記に「全国に放送されているテレビの影響力を知らしめる」という事で『テレビ指名手配(正式名不明)』と言う番組を放送した。が、その番組ではすでに捕まった犯人の紹介だけで終わってしまった。実は「こんな番組を放送しますよ」と新聞に番組予告を書いた所、そこ記載された写真で番組放送前に犯人が捕まってしまったため。
  2004年02月03日(火)嬉しいっすよ
    知泉2でもイラストを描いてくれたリンジより電話。
    いつもどおり酒を飲んでテンションが上がった状態で「嬉しいっすよ、俺ぁ杉村の本にイラストが描けて」と。
    いやはや、私も本当に嬉しいっすよ。
    「知泉」「知泉2」と続けて同じメンバーがイラストを描いてくれているんだけど、こんな感じに雑学本でページごとにイラストが入っているってあんまり無いよなぁと思っている。
    しかも、ありがちな「お仕事」的なイラストではなく、マジに頑張って描いちゃっている状態。
    みんな美術学校時代の仲間で、本を出すって事が決まった時に「このメンバーに描いてもらえたらなぁ」と思ったために、最初の打ち合わせで提案してそれがそのまま通ってしまったのだ。
    さらにもっと昔、リンジとは「将来、(文章だけの)本を出すことになったら、挿絵を頼む!」などと口約束をしていたのだ。
    その約束を果たせ、さらに二度目も果たせたので、個人的にも凄く嬉しいのだ。
    個人的には「あんな小さな扱いで悪いっす」って感じであるんだけど。

    でもあの「知泉」と言う単行本シリーズは一般的には雑学本だけれど、その内容はイラストあっての物になっていると思う。ほかの雑学本を見てもここまでイラストが凝っている(1頁ごとに違うイラストがあるなんて他には無いっすよ)本はないのだ。
    完璧にイラストあっての知泉なのだ。

    リンジとも電話で話したんだけれど、子供の頃に多湖明の「頭の体操」シリーズとかを全部理解出来ないながらも何度も読んでいた事があって、そこに書かれていた内容より、そこに書かれていたイラストの方が強く印象に残っている。
    つまり、たとえば親とか年長の兄弟が買ってきたこの本を何度もパラパラ見ていて、そこにあるイラストが記憶の奥深くにインプットされている子供もいたりするのかなぁと思って、そりゃ凄い事かもしれないのだ。

    とにかく「知泉2」は前号以上にイラストが濃い物になりそうなので乞御期待を!

    [2004.02.03-今日の雑学]
    イラストレーターの天野喜孝は、ムチャクチャ上手だったので竜の子プロに15歳で入社した。
    橋幸夫「赤い夕日の三度笠」のレコードジャケットに描かれた、橋の股旅姿のイラストの作者は、かの石原豪人。
  2004年02月04日(水)子を見て親を知る
    1月30日の雑記で「松浦亜弥が最近急激に劣化しているような気がする」と書いたのだが、もしかしたら松浦亜弥だと思って見ているCMのいくつかが、はしのえみなのかも知れない。

    しかし凄いなぁ、新しく結婚した女の言いなりになって自分のコドモにほとんど食事を与えずに餓死寸前で1年以上生殺しにしつづけた親。
    食事をほとんど与えず、部屋からも出さず、体重はほとんど半分にまで落ち込み、栄養が行き渡らないので脳障害も出て…、こんな事なら殺しちゃったほうがまだましとも思えるような状態ってのは…。 もう親になるために試験制度を導入した方がいいんじゃないかって感じなのだ。
    最近のコドモが引き起こす犯罪はクローズアップされていますが、実際にはその親が社会性がなかったりするケースがかなり多いらしい。
    幼稚園なんかでも父兄会を開いても、最近の学校での「話を聞かないコドモ」をそのまま大人にしたような連中が多いらしい。話を聞く耳持たない、意見を言い合う事が出来ない。そして自分の一方的な考えを押しつける、自分の考えが通らないと逆切れする。
    親がそんな状態だから、それを物心付いた時から見ている子供の性格はそうなっちゃうよね。
    もう、世の中、困ったチャンばかり。

    [2004.02.04-今日の雑学]
    ゴリラは社会性のある動物なので、子供を母親だけでなく集団でかわいがって育てる。しかし、動物園などで母親と子供の2匹だけで飼育をすると、母親は子供を虐待しはじめる。
  2004年02月05日(木)カッコ悪い
    上戸彩が出ている「エースをねらえ」をちらっとみたりするのだが、いはやは状態。お蝶夫人凄いな・・・バリバリに化粧しているし。
    しかし、上戸彩が歌っている曲、てっきり175R辺りが作った曲を歌っているんだとおもって「へぇ、いきなりアイドルの曲を作り始めたか」と思ってしまった。なんせメロディがそっくりだったから。と言ってもあの曲もテンポを落とせば、荒木とよひさの「空に星がある限り」にソックリなんだけどね。
    で、ビックリしちゃったのが、175Rの曲ではなく作詞作曲のクレジットが「TETSURO ODA(織田哲郎)」だったんですな。
    昔から思うんだけど、織田君って時々何もひねっていない「その曲の元歌これでしょ」みたいな曲作るっすよね。
    で、そこそこ売れちゃうんだよなぁ。でもあの曲はいいの?

    バラ園のジョームはくりぃむしちゅーの顔はなんとなく知っていたが、その上田が出てくるたびに蘊蓄を言うキャラだと言うのは最近まで知らなかった。
    で、知泉の事は最初から知っていたのでそこで語られる雑学に関しても、一通り先に知っていた。
    そんもって、最近認知したくりぃむしちゅー上田の感想は「どうも知泉で出たネタばかりだよね」と言うことになったのだ。
    そんでもって「なんか上田が出てくるたびに嫌な気分になる」と言っていた。
    それは知泉のネタに被っているからと言う以前に「なんか蘊蓄を言うたびに、偉そうに上から教えてやるぞって態度なのが不快」なんだそうで。
    確かに、ここの所、トリビアもあったり、うんちく王もあったりして「雑学いっぱい知っている人」の地位が上がってしまったような傾向があるんだけれど、個人的には「それもどうかなぁ」状態。

    去年、ああやって雑学本を出したんですが、それ以前に杉村が雑学サイトや雑学メルマガを発行したりしているのを知らなかった人は「いつ雑学を?」という状態だったのだ。なんせ、自分は人前で雑学をここぞとばかりに言わないので。
    やはり昔から「人前で偉そうに雑学言うのってカッコ悪いよね」と思っていた。実はいまでも思っている。
    なんか偉そうだし、逆に大喜びでさらに偉そうに雑学やら蘊蓄を語り始める人って「底が浅そう」に見えちゃうのだ。あくまでも個人的見解ですが。
    自分が20代前半の頃、会社に入ってそこで知り合った上司ってのが「俺は若者の気持ちを解っている」という態度をとる、若者に一番嫌われるタイプの人だった。その人が休憩時間になると近寄ってきて何やら雑学っぽい事を語り始めるんだけど、そこで語られる話ってのが「仕入れたばかりの情報」と言う感じの雑学で、その雑学から別の雑学へ展開させるようなワザは持ち合わせていなかった。
    だから、何か話し始めるたびに、上司と言うこともあって「はぁそうですか」と頷きつつ「あぁウザイ」とイラついていたのだ。

    やっぱ人前で偉そうに雑学を語って自己満足しているようなヤツは信用しちゃいけないのだ。

    [2004.02.05-今日の雑学]
    上戸彩は東京都練馬区生まれ&育ちなので東京人なのだが、両親が沖縄県石垣島出身なので遺伝子的には沖縄の人。
  2004年02月06日(金)汚れたビール
    サントリーに「汚い水でビールを作っている。バラされたくなければ金を出せ」と脅迫をした男が逮捕した。
    なんでもサントリー工場内で撮影したなんか汚水処理施設だかの写真を持っていたらしいんだけど、この人はアホですなぁ。
    それが実際にサントリーがその汚い水を使って作業しているのなら、そりゃ大事だけど、サントリー側としてもそんな水使っていないし、そもそも普通の水以下の水をワザワザ使う必要もないので、脅迫の根本が間違っているような気がする。
    いわゆるマクドナルドに「オマエの店の肉はミミズだって知っているぞ」とトンデモ都市伝説をちらつかせるような物なのだ。こっちも「牛肉を使うよりミミズの肉のほうが集めるのに困難なので高く付く」って根本的な以前の問題を理解できない、小学生以下レベルの話なんですけどね。
    で、その恐喝男がアホだなぁってのは、この手の犯罪の成功率は果てしなくゼロって事を認識出来ていないってことですね。
    たとえば金品強奪とかの犯罪の場合、その事件が通報され警察なんかが到着するまでにタイムラグが絶対的に存在するわけ(以前、警察の派出所の隣にあるコンビニで強盗したヤツもいたけど)。つまり逃走経路・方法などを事前に用意しておけば成功する可能性もある。
    しかし脅迫ってのは、所定の場所に自分が金を受け取りに行かなくてはいけないという「包囲網のド真ん中にワザワザ出張」という、ルパン三世じゃなきゃ成功しない犯罪なのだ。
    実際、警察制度が確立された以降の日本犯罪で身代金目的の誘拐事件で成功した例は1つもない。(グリコ森永事件は警察の関与しない裏で取引があったと噂をされているけど)同じように企業を脅迫して金をせしめて逃げきった犯罪も皆無。
    犯罪小説とかドラマでは成功しちゃうような事もあるんで、そっちを真に受けちゃうのかもしれないけど…。

    [2004.02.06-今日の雑学]
    アルセーヌ・ルパンは1874年生まれで、長男は1900年生まれ。
    とりあえずルパンは5回結婚しているが、4番目の妻はシャーロック・ホームズに射殺されている。
  2004年02月07日(土)ベタなタイトル
    流行りっていうのはしょうがないんだろうなぁ
    河出文庫の新刊に『うんちく王』というのがある。とりあえずサブタイトルに「世界なるほど見聞録366日」と書かれてはいるんだけれど、やっぱこれはテレビ朝日の金曜深夜、月1でやっている「蘊蓄王決定戦」にからんだ便乗雑学本なんだろうなぁ
    と思って手に取ると、前書き部分で「この本は2000年の1年間を通して地方新聞30数紙に掲載したミニコラム『地球風土記』に加筆修正し、改題をした物である」と書かれている。
    作者の辻原氏は1948年生まれなので今年55歳。もしかしたら、深夜に完全全国ネットじゃない番組でこそっとやられている「蘊蓄王」なんて番組を知らないまま、出版者側の「このタイトルどうですか?」という提案に乗っかった状態かもしれない。
    自分も編集部に行った時にいきなり「今はやはり「へぇ〜」でしょ」と『元祖へぇ〜●●●連発』というタイトルを提示されちゃったりしたので。
    自分の場合は「流行に媚びるのは恥ずかしい」と言うスタンスもあったし、その後雨後の竹の子のように同傾向の本がガンガン出ることも予想できたので「差別化できるタイトルがいい」と主張し、むりやり本題を『知泉』にして、提示された物をサブタイトルと言う状態にしてもらった。(表紙を見る限りではそうじゃないけど、あくまでもメインタイトルは「知泉」です)
    結果として、それが良かったのかもしれない。他の「トリビアの●●●」とかはど〜んっと出版され、ど〜んっと消えていった印象が強い。
    果たしてこの先「蘊蓄王」と言うタイトルが氾濫するかは分からないけれど。
    この本のタイトルを見て「ベタなタイトルが好きな人種ってのは沢山いるのだなぁ」と痛感したのだ。

    [2004.02.07-今日の雑学]
    「世界の中心で愛を叫ぶ」という別の小説のパクリタイトル作品が話題になっているが、10年ほど前「恋人と別れる50の方法」というタイトルの曲がドラマ主題歌に使用され、まったく同じタイトルの曲を(10年以上前に)出していたポール・サイモン側から告訴された事がある。
    野島慎司もドラマ「人間失格」の時にそれのノベライズ本「人間失格」を出して、太宰治の遺族から訴えられた。
  2004年02月08日(日)神と呼ばれた男
    こんにちわ「神」と呼ばれた男、杉村です。
    最近はさっぱりいじらなくなってしまった『現代用語の基礎的ではない知識』なんですが、どうやら今でもあれを「面白い」と言ってくれる人もいるみたいです。
    自分個人としては、一番古いネタは1994年頃で、すでに10年も経過しちゃっているし、最後に盛り上がったのが2001年頃なので、もう過去のネタばかりで恥ずかしい限りなのですが。
    で、ある日、暇に任せて「知泉」とかって単語で全文検索してネット内を徘徊していたんですが、そこでこの『現代用語の基礎的ではない知識』を取り上げている場所に遭遇。
    そこは藤岡浩、の探検隊を熱く語っている掲示板だったんですが、そこで「この『現代用語の基礎的ではない知識』って所に書いてあったこれを見よ」と言うことで引用されていたのが。
    『川口探検隊』と言う項目で、そこの中に「今この番組を引き継ぐ事が出来るのは藤岡浩以外にいないのだ」などと書いてあった。
    現在時々放映する「藤岡浩探検隊シリーズ」が放映されるのよりずっと前の1996年頃の文章なのだ。 そして、その掲示板で「杉村は神!」と認定されておりました。
    自分の知らないところでとんでもない事になっているのだ。

    [2004.02.08-今日の雑学]
    初代仮面ライダーが短期間で終わったのは、主役の藤岡浩が中に入って演じていてけがをしてしまったため。(これは有名ですね)
    同じように中に入って演じていたのは「マグマ大使」の悪役ゴアの声を演じた大平透。
    ちなみに「ロンパールーム」のロバ君の声は愛川欽也だったが、中身も愛川欽也だった。
    「仮面ライダーV3」主演の宮内洋は撮影初日初カットでバイクを倒して壊した。
  2004年02月09日(月)いえ違います
    先週も書いたけれど「テレビの力」って実に胡散臭いっすね。
    今週、新たな事件を扱いはじめたんだけれど、去年の12月に突然失踪した小島(仮名)というサラリーマンの捜索。で、その詳細を話し始めると早速スタジオに「先日、そっくりな男性を見かけました」と言う情報が寄せられ始める。
    その電話では「数日前に東京某所で見かけました。失踪している男性が友人にそっくりな顔しているんですが、街角で「おい田中!」と声を掛けると、その男性は「いえ小島です」と答えたので間違いないと思います」と言う内容。
    あの…、ふつう町中で見知らぬ人から違う名前で声を掛けられた瞬間、自分の名前をわざわざ名乗って違うことを証明するか?しかも失踪中の人間が。
    「おい田中!」
    「いえ違います杉村です」
    その電話情報は明らかに変だよ。

    [2004.02.09-今日の雑学]
    「駆け落ち」と言う言葉は失踪して生死不明になった為に「戸籍から欠け落ちてしまった」と言う言葉が語源。現在は男女で失踪する意味だが、昔は普通の失踪も駆け落ちだった。
    初代「ウルトラマン」のスーツアクターで「ウルトラセブン」のアマギ隊員役を演じた古谷敏氏は自分の会社が10年程前倒産し借金取りに追われて現在も失踪中。ウルトラマン研究本などに古谷氏のコメントが無いのはその為。
    ハーメルンの笛吹男が130人の子供とともに姿を消したのは1284年6月26日。実際に当時子供が記録からごっそり消えているのだが、「徴兵」「ペストで死亡」「移住」など諸説ある。
  2004年02月10日(火)生類憐れみの法
    なお美さま、相変わらず暴走。
    「さんま御殿」に川島なお美が出ていた。この人に関してはデビュー当時のミスキャンパスDJ時代から知っているけれど、個人的にはなんか常にB級臭さを感じている。
    あくまでも個人的な感想ですが、芸能界のメインストリートにいると言うより、ちょっと裏通りの臭いを感じるのだ。
    「お笑い漫画道場」といい、その後のヘアヌードブームに乗った写真集といい。
    とりあえずドラマ「失楽園」でB級からメジャーへ出てきたと言う事になっているんだけど、何故かいきなりエキセントリックな発言ばかりが注目されて、ワイン女になっていた。
    なんか「ワイン=高級」というイメージを声高々に語れば語るほど安っぽくなってしまうのだ。
    で、久々に見たんだけど、今回は「ペット女」になっていた。
    いわゆる高級志向のシロガネーゼ的な「おほほ、宅のワンちゃんは高級食材しか食べないざます」発言の連発。
    その内容がさらに寒いので、高級=お笑いになっている。…でもこれって狙って笑いを取ろうと考えているのかなと思う感じ。
    「ワンちゃんの事をイヌとか云いますでしょ、あれってワンちゃんに失礼じゃございませんか?」という「なに言ってんだ、この人ぁ」状態。
    つまり「イヌ=ただの動物としての扱い」と言いたいワケらしいんだけど… そもそもイヌって言葉は人類と最初から共存していた動物という事から「人間のすぐ横にいつでも居る」→「居る(古語の居ぬ)」ってのが由来になっている言葉なのだ。
    だから「犬」という呼び名はただの動物という扱いではなく、人間と共存していると言う意味なんだけどね。
    その後も「犬小屋とか言う言葉がありますでしょ?小屋ってワンちゃんをバカにしていると思いませんか?」「エサって… ワンちゃんの食事をそんな言葉で言うなんて」「ワンちゃんを繋ぐのはリードでしょ?クサリって言うのはどうなんでしょ?」などなど、御犬様を中心にした発言。
    でもさ、そもそも「ワンちゃん」って発言自体、犬の鳴き声を基準にしているその人格というか犬格を無視したような愛称的な呼称だよなぁ。
    なんか常に極端に走ってそこで熱弁を振るうって辺りが「なお美イズム」なんだなぁ 

    [2004.02.10-今日の雑学]
    徳川綱吉の悪法「生類憐れみの令」は動物を対象に行われた法律だったが実は当時多かった捨て子もその保護対象に含まれていた。捨て子を発見しちゃった人は、親(本当の親or里親)が見つからなかった場合は大事に育てなければいけなかった。
    なお美様はロバート・デ・ニーロがプロモーション来日した時、ホテルにヘアヌード写真集を送りつけた。これを見て『彼が次に作る映画に起用してもらえれば』と考えたらしい。パーティで周囲の制止を振り切って無理矢理デニーロに写真集の感想を聞いた「あたしってどうですか?」デニーロは一言「君はコールガールか?」



     


ひねもす雑記