ひねもす雑記
2004年10月01日〜10日


▲2004年10月01日:金:ハメたり、ハメられたり
▲2004年10月02日:土:マラソンウーマン
▲2004年10月03日:日:簡単に癒される気分
▲2004年10月04日:月:解禁
▲2004年10月05日:火:気を付けろ!
▲2004年10月06日:水:ランダム
▲2004年10月07日:木:セロ〜ン
▲2004年10月08日:金:こだわり
▲2004年10月09日:土:麩
▲2004年10月10日:日:マニアは続くよどこまでも
  2004年10月01日(金)ハメたり、ハメられたり
    映画「ツイステッド」のCMに何度も遭遇するのだが、それがもう狙っているのか狙っていないのか・・・・どうなの?状態。
    「寝た男たちが次々と殺されていく…犯人は?私はハメめられているの?それとも…」
    おいおい、シモネタかよ。
    って、この映画はエロがメインなのか?もしかしたら、そのハメられっぷりを見に映画館へ走っている男性諸氏がいるかも知れぬ。
    コピーは凄く印象に残るんだが、映画の流れが全然読めないCMだなぁ。

    [Say 悶]
    よく声紋鑑定とかでテレビに出てくる音の専門家・鈴木松美(日本音響研究所所長)の著書で「誰も知らない声の不思議・音の謎」というのを読んだ。音に関しての色々な話が詰まっているのだが、これまでの本の場合「へぇそういう音もあるんだ」とか文章で書かれた物を想像するしかなかったのだが、この本の場合はページの左下すみに「QRコード」がプリントされている。
    最近テレビCMなんかでもよくやっている、カメラ付き携帯電話でこのコードを取り込むとそこに書かれている情報が読める、あるいはそのサイトへ飛ぶなどの作業が出来るヤツ。

    この本ではこれを読み込むと、サイトへジャンプして音を実際に聴くことが出来るのだ。おぉ本もインタラクティブな時代になったのだなぁ。
    で、問題なのは歴史上の人物や絵に描かれた人物の骨格から、実際にどんな声質だったか?を研究するページ。
    そこで美術品ということで、モナリザの声とかもやっているのだが、ムンクの「叫び」の中であの人物がどんな声で叫んでいるのか?みたいなのを書いてあるのだ、あの絵は「どこからか聞こえてくる恐ろしい叫び声を聴いて恐怖に震えている人間」を描いた物で、あの人物は叫んではいないのだ。

    [2004.10.01-今日の雑学]テーマ『映画』
    おしゃれで可愛いフランス映画としてヒットした『アメリ』は日本の配給会社がホラー映画だと勘違いして買い付けてしまった作品。「アメリ」の監督は「エイリアン4」のジャン=ピエール・ジュネだった為に内容の検討もせずに即決したため。
    その「アメリ」を買い入れた配給会社は超B級映画専門のアルバトロス。他の配給会社は「アルバトロスが注目するような映画じゃ、ろくなモンじゃない」と争奪戦に加わらなかった。
    松竹映画史上最低の興行成績は田宮二郎主演の日英合作スパイアクション「イエロードッグ」。
    この映画は田宮二郎が自腹を切って制作した和製007映画。宣伝の為に無理して「8時だよ!全員集合」にも出演して、思いっきり浮いていた。
    1977年制作の映画で、田宮二郎が自殺したのは1978年12月。この映画の大失敗が原因で鬱病になったとされている。ちなみにその時の担当精神科医は北杜夫の兄、斉藤茂太。
    田宮二郎の遺作となったTV版の「白い巨塔」の最終話で遺書を書くシーンがあるのだが、その遺書は田宮自身のアイディアで元は台本には無かったもの。そのラストシーンを自ら「うまく死ねた」と絶賛し、その最終話が放送される数日前に自殺をする。
  2004年10月02日(土)マラソンウーマン
    [My Dear Pig]
    井川遥が出ているテプコのCM、その曲を井川遥本人が歌っているんだけれど、あの曲ってCOCCOの曲「My Dear Pig」の替え歌じゃないよね。
    マジにそっくりなんだけれど、後半にいくとメロディが微妙に違うので別の曲だと思うけれど、最初聴いた時は替え歌だと思った。

    [今まで生きてきた中で5.6番目に]
    夜「オールスター感謝祭」をやっていた。毎年、春秋にやる4時間以上のクイズ(と言っていいのか…)番組。
    それに岩崎恭子が出ていて、赤坂ミニ駅伝ってのに出ていた。が、それで20代女子ってことで激しくハンディを付けてもらっていたんだけど、TBSは何も知らないみたいっすね。
    番組では「小学校時代に校内マラソン大会で優勝した事も」みたいな紹介をしていたんだけど、彼女は日本大学三島高校時代には、陸上部をさしおいて3年連覇して1位だったんですけどね。
    つまり、普通の女子として考えちゃダメなのだ。とりあえず水泳をやっていたので陸上部には入っていなかったけれど、水泳やっていなかったら陸上やっていただろうなって状態の身体能力の持ち主なのだ。

    [今まで生きてきた中で15番目とか16番目あたりに]
    P.S.
    番組終了後、4日から始まったオークション。9日深夜の段階で「岩崎恭子サイン入りランニング」が6万円・・・・なんかイケナイ理由が存在していそうだ。ハァハァ

    [2004.10.02-今日の雑学]テーマ『マラソン』
    女子マラソンが正式に行われるようになったのは1970年代中期より。もっとも古いマラソン記録では1963年の西半球マラソン大会に飛び入り参加をしたアメリカのレッバー選手の3時間37分7秒
    「自分で自分を誉めてやりたい」と言うのは女子マラソンでの有森裕子の言葉として有名だが、1980年に日本プロ野球史上初の通算3000本安打を記録した張本勲が記録達成の時に言った言葉でもある。
    マラソンの起源と語源は古代の戦争時に勝利を告げる為にマラトンからアテネまで伝令が走った事になっているが、その距離は36.75キロ。
  2004年10月03日(日)簡単に癒される気分
    [もともと軽いのでは?]
    以前書いたデジタル万引きを「可」とする本関連の感想文なんかをアマゾン辺りで読むと「簡単に心が軽くなる」とかなんか本当に簡単に軽くなっちゃうんだねという意見が多い(デジタル万引きに触れた文章も多いけど)。

    で、アマゾンでは「この本を買った人たちが買った他の本」というのが紹介されているんだけれど、それがどれもこれも「心を豊かにする啓蒙本」とか「憂鬱な気分を少しだけ軽くする本」とか「ストレスをコントロールする本」とか「願望を短期間で達成する魔術」とか「強運の持ち主になる本」とか、なんか判りやすいなあって感じ。お気楽欲望本というか。
    結局、そこに羅列されている本は「そんなに努力しないで」というのがキーワードって気がします。まさに本題の本に書かれている「ちょっとの事で自分を変える(つもりになれる)」という本。へたすりゃ「読んだだけで自分が変わっちゃう気分」なのかも知れない。

    [癒されたいのは誰だ?]
    でもさ、そういう商売が昔からこの世の中に存在していて、それなりに商売になって続けられているってのはよく知っているけれど、そんなので癒された気分になっているような人間はろくなモンじゃないって気もする。
    もっと努力しろよ。
    なんか、こういう本を読んで「楽になった気がする」なんて言っている人は、死ぬまでこの手のお気楽啓蒙本にすがり続けて、死ぬまで「少し気が楽になった」と言い続けているんだろうなぁ。

    自分はもうずっと気分が重いまま生きています。もう10年も20年も。だからこそ「なんとかしなくちゃ」と思うワケで、世間的に「やったじゃん」と言われているような時も「なんか違う、もっと努力しなくちゃ」と思っている。
    ミック・ジャガーじゃないけどマジに「満足出来やしないぜ、永遠に」と言い続けていくことが自分に取って精神的なハリだと思っているのだ。

    [やっちゃダメな事を有名にする]
    前述の「デジタル万引き推奨本」なんですが、そういえば昔同じような事をやってクレームの嵐で放送中止になったCMもあった。
    中古車雑誌「Goo」のCMで、コンビニでの立ち読み客がそのまま電話していたり、床に寝そべって我が家状態で読んでいたりするのを、店員に扮したロンブーが注意する物で、あくまでも「そういう行為は辞めよう」という内容だったのだけど、逆におバカな人々には「あ、そういう方法あったじゃん、これで買わずに済む」みたいな事を広げてしまった。

    [2004.10.03-今日の雑学]テーマ『ストレス』
    都会に住む猫はストレスのため、田舎に住む猫よりも体毛が黒ずんでいるという研究報告がある。排ガスで汚れているのではなく。
    牛にビールを飲ませるといい肉になる。というのはビール自体の成分で肉質が良くなる、ビールで食欲が増進される。という理由以外に「ストレスが解消され生育がよくなる」という理由が大きいらしい。
  2004年10月04日(月)解禁
    韓国は数年前に日本映画の一部だけを解禁したけれど、このたび「冬のソナタ」の大ヒットを受け、今度は日本映画の名作をまとめて紹介するフェアを韓国で開催するらしい。
    で、この30年ぐらいの間に日本で作られた映画の中から30数本をチョイスして、一定期間だけ上映をするって事なんだけど、先日その一部の映画タイトルが発表された。

    色々配給会社の関係もあって、本当の名作とかがちょっと抜けている感じ(まだ発表されていyない作品も多いけど)、とりあえず70年代の名作で「新幹線大爆破」が入っているのは偉いね。(それだったら、あと「太陽を盗んだ男」もリストに入れて欲しい)
    で、ビックリしたのはこのイベントは文化的な国家プロジェクトみたいなものだと思っていたんだけど、日活ロマンポルノの「学生妻しのび泣き(1972)」とか「桃尻娘(1978)」とかもリストアップされている。
    う〜む、なんだかよく判らないチョイスなのだ。

    [2004.10.04-今日の雑学]テーマ『日活ロマンポルノ』
    日活は70年代にキャンディーズ人気に便乗して「スキャンティーズ」というグループを結成した。メンバーは寺島まゆみ・太田あや子・北原理恵。
    80年代にはおニャン子クラブ人気に便乗して「ロマン子クラブ」を結成。メンバーは、新田恵美、中沢慶子、藤崎美都、相原久美、篠宮とも子、北村舞子、小林あい、広瀬麻里、樹ますみ。
    ※最近、上記のスキャンティーズを知らないのか「スキャンティ(THE★SCANTY)」という女性ロックバンドがあった。って普通スキャンティーズなんて知らない。
  2004年10月05日(火)気を付けろ!
    [身内が一番危ない]
    某保険会社のCMを聴いていて「うぬぬ」と思ってしまった。
    設定は、家を出て生活している息子が母親の50歳の誕生日に久々電話をしてくると言う物。

    で、そのCMでは「なに突然?」みたいな処から始まるのだが、その息子が「いや50歳の誕生日だろ」などと言いだし「あたしももう歳ねえ」などと答える母親。
    で、いきなり息子が「ところでさ生命保険ってオヤジのだけ?」「そうよ、私個人は入っていないわよ」「だったらお袋もちゃんと入らなくちゃ」などと、いきなりの電話でいきなり生命保険加入をすすめる息子。
    冷静に考えれば「保険金目当てで何をたくらんでいるんだ息子」という事だと思うのだが。

    [2004.10.05-今日の雑学]テーマ『保険』
    日本に「保険」というものを紹介したのは福沢諭吉。1867(慶応3)年に書いた「西洋旅行案内:下巻」の中で「火災請け合い、海上請け合い、障害請け合い」について保険という物があると記している。
    20世紀初頭にタイ国の王だったプラジャディポックは国民が反乱を起こして王位を奪われるという恐怖症にかかっていた。そのために失業保険に加入していた。そして実際に1935年に王位を剥奪されてからも安定した生活を続ける事が出来た。
  2004年10月06日(水)ランダム
    [12.2%]
    今年のゴタゴタ巨人戦の平均視聴率は12.2%だそうで、こりゃかなりキツイよなぁ、7時から9時までの2時間ぶち抜きで通常番組をつぶしてまで放送して、しかも延長もありえる。そんな番組が平均でそんな数字ってのは。
    当然、視聴率が良かった日もあるだろうし、1桁を切ってしまう日もあっただろうし、しかもテレビ局はその放送見料を毎回億単位で支払っているらしいし、ただのお荷物だよな。

    [民ちゃん]
    奥田民生が雑誌でニューアルバムの事を語っていた。その内容は「今までアルバムを作る時は曲順ってのに頭を悩ませていて、この曲の次はこの曲、いや待てよと試行錯誤していたが、今回の曲はどこから聴いてもいい、ランダムに聴いてもいい」と語っていた。
    で、実はそのインタビューページに「最近ハマっているもの」という事で紹介されていたのがi-Podでした。そこで「手持ちのCDの曲、約4000曲をランダムに聴いている」と答えている。

    「CDより音質は落ちるハズだが、いい音と思っている物はやはりいい音、いい音だと思う理由がある」ランダムに聴いている内に自分にとっての「いい音楽の法則」が見えてきたという。
    つまり奥田民生が「曲順なんか関係ないじゃん」と思ってしまったのは、そういうことなんだろうなぁ。

    確かに中学時代とかにビートルズの「アビーロード」B面とか聴いて、生意気盛りだったので「やっぱこうやってトータル的に音楽を構築していけないアーティストはダメだよな」とか論説をぶっていた。確かに、昔は1曲終わると頭の中に自動的に次の曲のイントロを聴く準備が出来ていたけれど、いまやそんなの古い聴き方になりつつあるんだろうなぁ。
    ネット経由で音楽を「アルバムの中の数曲だけ購入」という時代。(自分としてはアルバムという単位のパッケージ商品は必要だと思っているけど)
    時代はどんどん変わってきているのだ。

    [2004.10.06-今日の雑学]テーマ『野球』
    日本シリーズの場合、試合会場の入場者収入から経費を除いた分から、勝ちチームの選手へ16.8%、負けチームの選手へ11.2%が配分される。球団にはそれぞれ24%ずつとテレビラジオ放送権料の10%がが支払われる。(これは最初の4試合に関して、5試合以降は31.5%ずつが支払われるらしい)
  2004年10月07日(木)セロ〜ン
    [韓流]
    最近流行の韓国俳優・女優の誕生日をチェックするために検索(まだ、韓国のタレントばかりを掲載した名鑑みたいなのが出ていないので)。
    そこで判った事は、やはり儒教の国というか、プロフィールの処に「宗教」という欄があってちゃんとどんな宗教を信仰しているかが書かれている。書いていない人も多いけれど、日本のタレントの場合はそんな表記はほとんど無いし、意味不明な程に特定宗教を毛嫌いする人も多いので書いてないっすかね(というか普通の人は興味ないか)
    あと目立ったのが、その俳優の兄弟などの有無など「兄1,妹1,弟1」みたいな表記。
    やっぱりこれも儒教が関係しているんですかね、家族関連を異常に重用視するので。

    [スぅギ〜ムラぁどぇ〜〜ぇす、せろ〜ん]
    漢字なんか読めりゃいいし、意味が通じればいいっす。かの夏目漱石なんか文豪のクセして、漢字が判らなくなった時には勝手な字を当てはめ「これでいいのだ」と強引に押し通したわけだし。
    それに時代と共に日本語なんて変わっていく物。

    例えば「世論」という漢字、一般的には「よろん」ですが現在は「せろん」でも間違いじゃない。実は「せろん」なんて言葉は元々無かったんだけど、ついでに言うと「世論」なんて漢字表記も無かった。
    江戸時代には「輿論」とかいて「よろん」と読んでいた。それが明治時代になり文部省なんて処が出来て「常用漢字」なんてものが制定された時に「輿」の文字が存在出来なくなったワケです(興の上中心部が「同」ではなく「車」)。
    そこで「よ」って読みなら「世」があるじゃん、と言うことで現在の「世論」って漢字表記が出来たんですが、実はこの表記で「よろん」と読むのは音訓が混じった「湯桶読み」って事で、あんましやっちゃいけない事なワケです。

    そこで一部の識者達が「世論」という漢字は「せろん」と読まないとイカン!と言いだし、今の様なゴッチャな状況になったワケです。
    めんどくせー!

    [2004.10.07-今日の雑学]テーマ『漢字』
    訓読みの『訓:くん』は音読み。訓読みだと「おし-え/よ-み」
    六、京などの漢字の部首「亠」は一般的に「なべぶた」と言うが、正式名称は「けいさんかんむり」。
    尺、尻などの部首「尸」は「しかばね」という。
    「老舗」を「ろうほ」と読んで笑われた人もいると思う。実は漢字検定試験では「しにせ」と読んでも「ろうほ」と読んでもどちらも正解。
    最も読み方の多い漢字は「生」で、全部で三十数通りの読み方がある。
  2004年10月08日(金)こだわり
    [UNO]
    資生堂の「UNO」って男性用ヘアスプレーのCMで「バガボンド」の作者・井上雄彦が書いたイラストの髪の毛部分に実写の人間が髪の毛のような状態になって動き回るというのがある。
    あのCMを見たとき、単純に井上雄彦が書いた原画を元にしてCG、あるいはでっかく拡大コピーした物を地面に広げて撮影している物だと思っていた。

    が、今日読んだ「CMNOW」によると、あのイラストは原寸大に、実際に井上雄彦がでっかい筆を持ってその場で床に直書きした物らしい。なんか凄いっす。
    特に自分の場合、性格がセコいせいか絵を描くときはちっちゃいサイズに書いてしまうクセがあるので(少しでもでっかい絵はバランスが取れなくなってしまう)かなり尊敬しちゃいます。
    資生堂:UNO
    ↑ここのトップのフラッシュで井上雄彦が実際に動いてイラストを描いています。

    [ヽで話にならない]
    女優・松本莉緒(元・松本恵で事務所のトラブルで数年活動停止後に改名して復活した人)の名前って何気なく雑誌を読んでて気が付いたんだけど「緒」の右旁「者」に「ヽ」が付くんですな。知らなかった。
    というか標準な書体にはその文字は無いのでここに表示出来ないんですが(WINの環境は知らない)、こういう部分にこだわる人は芸能界に特に多いっすね。
    いわゆる字数・字画の問題。でも、ネットで表示できないので問題多すぎ。
    多分、松本莉緒は改名直後はこのまま「松本莉緒」でも良かったんだと思う。いつの間にって感じですが、いわゆる「くさなぎ問題」も面倒くさい部分が多い。

    他の女優でも「恵」の上部分に同じように「ヽ」をいきなり入れ始めた人もいる。この手の「普通は使わない字にこだわっている人って、使っている人間はいいんだろうけれど、出版関係にははた迷惑な存在だったりする。その人の為に、作字(出力の為に新しい文字として作成する事)しなくちゃいけない、それも本の中で複数の書体を使う場合、その書体分だけ作らなくちゃいけないのだ。

    [面倒臭いこだわり]
    以前、仕事で関わった本で、その文章を書いている人はかなり高齢だったんだけれど、とにかく手書きで書いている文字にこだわっているのか、その人が普段使っている漢字の略字をそのまま指定してくる。つまりよくある「第」って言う文字を略した(オとヤを合わせたような文字、これもワープロにはない)文字なんかを強引に印刷物に使いたい!みたいな事を言うわけでやんす。
    例えば「個」を「ヶ」みたいに書く場合はいいんだけど(本当は箇の上の竹冠部分の略字)。
    他にも明らかに、その人が間違えて覚えた字なんじゃないの?みたいのを「この文字で」と指定してくる。
    かなり大変な作業の場合もある。
    こだわりのある人は大変なのだ。

    私なんか、名前の「喜」の文字を「善」と間違えられる事はしょっちゅうなので、もう面倒臭くて指摘もせずそのまんまにしちゃう事は多い。
    20年来のつきあいの友人から来た年賀状にすら「善」と書かれていたりするってのは、どうかと思うけれど。

    [2004.10.08-今日の雑学]テーマ『 』
    随筆『パイプのけむり』で有名な作家・團伊玖磨は手紙で名前の漢字が「伊玖麿」と表記してある手紙は読みもせず捨てた。
    芥川龍之介も、芥川龍之とあて名にある郵便物は、中身を見ずに捨てた。が、自分の書いた文章の中で「竜之介」と書き間違っている物もある。
  2004年10月09日(土)麩
    地元のFM局「ボイスキュー」に出演した。
    基本的には本の宣伝って事なんだけど、今、本屋に行っても置いてないし。
    てな事で、かなり濃密なネタを語ってきた。

    その番組がお麩の会社が提供だって事で、打ち合わせの時に「お麩というと」とちょっと雑学を披露した処「じゃ、それ番組内で」という事になってしまった。うむむ。
    と言う事で、そこで語った「お麩」雑学。

    [麩について]
    お麩というと基本的には2種類ありまして、焼麩と生麩です。焼麩ってのは名前の通りに焼いてあるんですが、生麩の方は生ではなく煮て作っています。さらに原材料も、焼麩はグルテンと小麦粉を合わせて作るのに対し、生麩はグルテンと餅米を混ぜています。

    この2種類以外で有名なのはおでんにいれる「ちくわ麩」という物があります。と言ってもこの麩は関西のおでん、一般的に「カント炊き」と呼ばれる物には入っていなくて、需要は静岡以北だけです。処が最近はなぜか沖縄でもかなり需要が高まってきています。
    実はもともと沖縄にはおでんという文化が無かったんですが、近年、コンビニチェーンが沖縄でもおでんを始めた処、沖縄でおでんブームが起こってしまったのです。
    で、そこで作られるおでんが関東式のおでんだった為に、当たり前のようにチクワ麩も入っており、沖縄での需要が高まったということです。

    [実はしゃべりもイケるのだ]
    などと言う事を、約1分で言い切った。
    たぶん思いっきりな早口になっていたと思うが、そのラジオを聴いていた友人ハラミ氏の感想は「上田みたいだったよ」との事。そういうワケで「おいおい知泉の作者、上田のしゃべりをパクっているぜ」と言う事らしいです。
    でもあっちは「話術がメイン、内容は間違っていても説得力があればいい」みたいな後付で言い訳が可能になっちゃっているけれど、こっちはウソは語れないっす。

    ちなみに上記のネタで言い忘れたのは「チクワ麩の作り方は焼かず、煮もせず、蒸して作る」って事ぐらいかな。
    しかし、頭の中にある雑学を一気に絞り出すと、脳内でアドレナリンが大量発生するらしくなんかハイになってしまうでやんす。ランナーズハイ状態で、一気に喋っている間は周囲の風景が消し飛んでいる。

    [2004.10.09-今日の雑学]テーマ『ラジオ』
    「ラジオ」の日本名は「放送無線電話」
    日本でもっとも長時間のレギュラー番組は青森放送の『サタデー夢ラジオ(現在のパーソナリティは岡田照幸)』朝7時スタートで、夕方4時に終わる9時間生放送番組。
    日本でのラジオ放送の第一声は「ア〜ア〜」だった。マイクテストが間違って放送されてしまったため。
    ラジオは昔から庶民の娯楽で、戦後になってテレビが普及してその場を取って変えられたと言う印象が強いが、民放だけで言うと、民放ラジオ局が開局したのは昭和25年9月1日、中部日本放送(CBC)と新日本放送(NJB→現・毎日放送)。民放テレビ局は昭和28年8月28日に日本テレビが開局しており、その間たった3年。
  2004年10月10日(日)マニアは続くよどこまでも
    ふと気になった人物の誕生日データがどっかにないかと思ってネットを検索、そんでもって結局目的の情報じゃない物を読みふけってしまう私がいるわけです。
    しかし、個人でやっているサイトの中にはマジに「この人は人生捨ててそれに一極集中しているのだな」と思うような人が点在している。

    某アイドル系マニアの人の日記なんかを読んだら、もうまったく知らないようなアイドルの話題が羅列で(TVにほとんど出たことのない、雑誌にもほとんど乗ったことのない、イベント専門のようなアイドルも多い)アイドル系のイベントって平日もほぼ毎日あるんだなあと感心。このサイトを運営しているこの人の職業はいったいなんだろうか?てな感じ。
    その深さにもビビったんですが、日記に「一昔の今日」みたいなコメントがほぼ毎日あり「日比谷シャンテで○○○のイベント」みたいな事が書かれている。
    つまり10年前もほぼ同じような日々を過ごしていたって事なのだ。10年前の1994年だと、いわゆるパソコン通信が一般的に(一般的って言っても存在すら知らない人の方が大多数ですが)なってきた頃で、各種オタクがその世界で同士を見つけ出し、さらにディープな世界を構築し始める時期ですな。

    どうやら日記を読んでいると、なんか自分と同世代のような気がしてちょっと「凄いなあ」と関心してしまった。たぶん普通の人的には「そんな生活続けてどうするつもり?」てな感じなんだろうけれど、そこまで1つの事に10年以上に渡ってのめり込み続けているってのは凄い事だと思うのだ。その内容とか自分がそれをやりたいかは別にして。

    自分の場合、世間からディープに色々知っていると思われがちですが、かなり広く浅くなのでその筋の専門家と話をするとチンプンカンプンなのです。
    いわゆる職人的な仕事で、20年やって初めて一人前みたいな世界がありますが、私はそれはちょっと無理です。

    [2004.10.09-今日の雑学]テーマ『トリビアがらみ』
    トリビアの泉にタモリが出ている1つの理由に、制作(チーフプロデューサー)の吉田正樹はフジテレビに入社当時に「笑っていいとも」の「二代目青年隊(スタッフ隊)」をやっていたというつながりがある。いいともを20年以上続けていれば番組初期の新人スタッフも大御所になっているって事なのだ。
    ついでに吉田正樹の奥さんはナベプロの社長の娘で現在副社長を務めている。


     


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