ひねもす雑記
2004年11月01日〜10日


▲2004年11月01日:月:雰囲気(ふんむき)
▲2004年11月02日:火:CMの季節
▲2004年11月03日:水:日本人じゃない
▲2004年11月04日:木:またこの先4年し
▲2004年11月05日:金:電柱でお猿!電動でござる!
▲2004年11月06日:土:長い話
▲2004年11月07日:日:日曜日のパニック
▲2004年11月08日:月:無言の帰宅
▲2004年11月09日:火:誕生日の季節
▲2004年11月00日:水:誕生日変更
  2004年11月01日(月)雰囲気(ふんむき)
    ワープロ入力をしていて「雰囲気」が「ふいんき」でない事を知る人も多いと思うけれど、豪快に「ふいんき」と入力して思いっきり「不陰気」と誤変換してそのまま投げっぱなしの人は異常に多い。
    Google検索すると4,720件もある(中には今こうやって私が書いているように誤変換を指摘している所もある)結構マジメな文章を書いているサイトにも平気である。それはそれでまた乙な事。

    そういえば、10月21日の雑記タイトル「一生物」と書いているけど、あれは「いっしょうもの」ですからね。「いちなまもの」じゃないっすからね。
    いや、自分が読み直した時にそう読んでしまったって事で。

    グラビアアイドルのポーズで、少し前屈みになり両腕で脇をしめ胸を寄せた状態を、90年代末期には「だっちゅ〜の」のポーズなどと呼ばれていたが、グラビア系写真でそれを始めたのが90年代初期の雛形あき子。それ故にそのポーズを「ひなポーズ」と呼ぶ。
    と言うことを94年のメモ書きで発見。(保管してあるメモ帳は結構宝の山、当時知った雑学などが大量に殴り書きされている)

    長井秀和はいつも何かに焦りつつ「俺はいま冷静だ」と自分に言い聞かせている。
    ように見える。 間違いない とは言い切れない。

    結局お笑い芸人の売れている売れていないというのは「文面」を作れているかどうかって事なんじゃないかなと思う。いわゆる芸人として優れているかどうかじゃない部分で。
    つまり、テツ&トモ「なんでだろ〜」とか、ダンディの「ゲッツ」とか、パターンが出来ていて、誰もが模造できるって部分。
    つまり、今で言えば長井秀和の「間違いない」とか、波田陽区の「○○って言うじゃない○○ですから、残念○○斬り!」とかヒロシの「ヒロシです、○○○○ではなかとです」みたいな流れ。
    これが定着すれば、物まねされるし、雑誌とかのタイトルでも引用されるし、でも飽きられるスピードは高いんだと思う。

    今日から紙幣のデザイン一新。1万円は福沢諭吉で変わらず、5千円樋口一葉、千円野口英世というラインナップになった。
    ということで「樋口一葉物語」というのをやっていた。
    企画から製作までどれくらいだったのか不明だし、リアルな一葉の一生を知らしめるためのドラマなので、物語を盛り上げるために創作ネタを混ぜる訳にもいかず、タンタンとしたドラマだった。

    ドラマの中に出てきた樋口一葉(内山理名)以外の著名人は中島歌子と半井桃水と森鴎外ぐらいだった。
    実際には幸田露伴、斉藤緑雨なども樋口一葉が有名になる時に賞賛してバックアップしたハズ。

    あと実際に見たかったのは夏目漱石で、確か漱石の兄と一葉は婚約状態になった事があったんだけど(一葉の父親と漱石の祖父が知り合いで勝手に許嫁にさせられていた)、結局、金持ちだった夏目家が「貧乏で借金だらけの樋口家と婚姻関係結んだら、どんな借金の肩代わりさせられるか解ったもんじゃない」と父親(野口五郎)が死んだ直後に婚約破棄になったらしい。
    そこなんかはエピソードとして面白いと思うんだけど。
    結局、物語的には半井桃水とのエピソードがメインになっておりました。

    ちなみに樋口一葉と同時代の作家には島崎藤村がいて誕生日が1872(明治5)年3月25日で樋口一葉と同日。

    [2004.11.01-今日の雑学]テーマ『今日から』
    本日より運転中の携帯電話使用は即罰金となった。施行日の11月1日に全国で3000人以上が捕まった。
    ★未成年の飲酒が禁止されたのは1922(大正11)年4月1日から。逮捕者第一号は施行当日の正午、名古屋の大須観音境内で泥酔していた19歳の少年工員。
  2004年11月02日(火)CMの季節
    コンビニのキャッシュコーナーで金を下ろす。新しいデザインのお札が出てくる。
    そして何気なくナンバーをチェックしてゾロ目とか無いかなどと確認してしまう小市民の私がいる。

    寒くなってくると緒形直人が出演しているハウス食品のシチューCMが出てくる。
    本当にシチューが恋しくなってくるのだ。
    しかし、今回のCMでは緒形直人は結婚して北海道に住んでいるという設定になっているらしい。たしか去年は恋人の陽子さんとどうなるか?みたいな話だと思ったけれど(ちなみに陽子さん役は松岡璃奈子)、奥さんは藤谷美紀が演じているのだ。(妹は酒井美紀)
    で、問題はそんな部分ではなく、そのCMを紹介しているハウス食品のサイトで出演しているのが「緒方直人」と思いっきり紹介されているって事。緒形だってば。

    ちなみにこのサイトの誕生日データベースでは「緒方直人」と入力しても「緒形直人」が出てくるようになっている。全てではないけれど、間違った書き方をされやすい芸能人の場合、間違った入力をしても、正しい名前がヒットするような細工をしている。
    とりあえず親切心としてやっているんだけど、中には、わざと間違った入力をして名前がヒットするので「データベースで○○○○となってますが、○▽○○が正解です。修正してください」などとメールをくれる人もいる(以前騒ぎを起こした人がそうなんですが)。ちゃんと確認してくださいませ。

    CM関連では何か見ていて違和感を感じていた物に飯島直子がやっている「サントリービール・ダイエット生」がある。
    なんで違和感を感じるんだろうと思っていたら、飯島直子は元々キリンビールのキャンギャル(1990年)で有名になって、たしか去年まで「白麒麟」なんてビールのCMをやっていたハズなのだ。何かあったんだろうかね。
    ま、同業他社のCMに出るってのは時々あるから、単純に契約切れたので次の仕事って事ですかね、織田裕二のドコモ→IDOみたいな感じで。
    そんな訳で「楽天ゴールデンイーグルス」に決定ということで、って、誰もこの流れは読めていたよね、細木のおばちゃんじゃなくても。(ちなみに細木のおばちゃんがやっているのは占いではなく予測)
    一般市民の投票だったら解らなかったけれど、決めるのはオーナー会議だもん。自分たちが一番手下の新参者として使いっ走りをさせる為には従順な相手じゃないとダメでしょ。

    さすがに人気あってもライブドアの堀江社長はクセがありすぎる。
    オーナー会議を仕切っている爺さんたちの受けは悪いよ。
    結局、堀江社長は良い悪いは別にして戦略家としての手腕がなかったのでは?とか思っちゃうのだ。自分と言う商品を、相手にいかに良く見せる事が出来るかってのも商売人としては必要だとおもう。
    しかし落選に対して「プロ野球の発展を草葉の陰から祈っている」って、「草場の陰」って「墓石の中」という意味っすからね。
    [2004.11.02-今日の雑学]テーマ『ウルトラ』
    初代ウルトラマンの放送は1966年7月17日からですが、その前の週10日に「ウルトラマン前夜祭」というイベントが放送された。
    今なら新番組のイベント告知番組はあり得るが当時は画期的な番組だった。実は「ウルトラマン」の前番組「ウルトラQ」の最終回がその7月10日予定だったのですが、あまりにも難解な内容だったためにTBS側が放送自粛をして、応急処置として放送する予定がなかったウルトラマン記念イベントの模様を放送した。
    その難解すぎで放送出来なかった『ウルトラQ』の第28話「あけてくれ!」の脚本は「3年B組金八先生」の小山内美恵子。とりあえず再放送の時に初放送となった。
    金八先生の脚本家・小山内美恵子ネタを書きたかったわけです。
    ちなみに「ウルトラQ」の裏番組は手塚治虫のアニメ「W3(ワンダースリー)」。W3は高視聴率番組だったが、半年遅れでウルトラQが裏で始まり視聴率をゴッソリ取られてしまった。実はW3のプロデューサーは当時フジテレビ所属だった円谷皐。ウルトラQ円谷プロ社長・円谷英二の息子。
  2004年11月03日(水)日本人じゃない
    朝、ぼーっと起きてテレビを見ていたら「今注目のガルシア・マルケス」みたいな事を言っていて、ビックリして目が覚めた。
    なぜ今ガルシア・マルケス?
    と思ったんだけど、なんと「ガルシア・マルケス」というファッションブランドがあるらしい。 でも、かのノーベル賞作家ガルシア・マルケス(百年の孤独)と関係あるんでしょうか?人名をそのままフルネームでブランド名にするのって…
    なんか嫌だよなぁ、いきなりメキシコあたりで「カワバタヤスナリ」とか「ミシマユキオ」なんてブランドのバッグとかが発売されていたら。

    NHK教育に乾貴美子が出てストレッチ体操をしていた。いつエロ単語を当たり前のように言い出すのか不安になってしまった。ってタモリ倶楽部でだけのキャラだよなぁ。エロ単語を平気でしゃべるのは。

    アメリカではブッシュ&ケリーの選挙が行われている。
    また前回みたいに「結果が判明するのは1ヶ月後」みたいな泥沼にならない事を祈る。

    夕方のニュースを見ていたら、新潟県の村民全員が避難している被災地にある郵便局のATMが荒らされた(中にあった現金100万は手つかず)事件で、その報道の最後に、キャスター木村太郎が一言
    「そういうのは日本人じゃないと思いたいですね」
    ・・・・・ちょっと思考停止になってしまいました。
    たぶん木村太郎的には「てめぇら人間じゃねえ」というつもりで「てめえら困っている人にさらに迷惑を掛けるなんて日本人として恥ずかしいぜ、てめえらの日本人という称号は取っ払ってもいいぜ」と言う意味だったのかもしれないが、普通に考えたら「そんな卑劣な犯罪を犯すような人間は日本人じゃなく、第三国人だよ」という意見にしか聞こえない。
    恐ろしくまずい発言なのでは?

    もっとも木村太郎は以前「中国の犯罪者は日本に来て犯罪を犯すことを怖がっていない。中国の片田舎で貧乏なまま生きている事に比べたら日本の刑務所では三食付きの天国のような生活が待っている。警察も怖くない、まず発砲しないから」と発言していたからなぁ、真意はわからないけど。

    確か木村太郎は2001年、沖縄で米兵が婦女暴行事件を起こした時にも「この事件は大変不幸な事件ですが、今後の交渉のためには有利になるのでないのでしょうか?」と、トンデモ発言もしとります。
    その時は放送時間中に局へ苦情電話が殺到して、番組ラストで木村太郎が「私が言いたかったのは大変に不幸な事件ですが、今後の交渉のためには有利な事例になるのではと…」と、全然弁解できていない状態で番組が終了した。

    そー言えば10月23日の地震があった当日、前橋市でモーニング娘。のコンサート中に地震が起こり、かなり揺れたらしく一時中断となったらしい。
    その再開時にメンバーの吉澤ひとみが「うちらがあんまり熱いから、マグマがボコボコしちゃってるねぇ」と発言したらしい。その時点では新潟の方であんな大惨事になっているは誰も知っていなかったんだけど、その発言がネット某所(と言えばあそこしかないんだけど)で問題視されバッシング対象となってしまったらしい。
    事務所のアップフロントは週刊新潮の取材に対し「コンサートでの発言は客観的に見れば不適切だったと思います。新潟の被害が報道されていない状況だったため、メンバーへの適切な助言ができていなかった点は、スタッフ一同大変申し訳なく思っています」と答えたらしいけれど、むやみやたらなネット上の世論に対して敏感すぎる対応ってのもどうかと思うよ。
    マスコミがネットの騒ぎに追随するってのはどうかね?

  2004年11月04日(木)またこの先4年
    ありゃりゃブッシュが再当選しちゃったよ。(今回ももつれるとか言われていたけど、あっさりとケリー陣営が敗北宣言)
    アメリカ人は戦争大好きブッシュ君を支持しているって事なんすかね。
    (追記)予想通り、大統領選が終了したと同時に、強行的な戦闘状態が始まった。

    しかしケリーの応援演説会、ブルース・スプリングティーンとかボンジョヴィがライブやってんの、あぁ行きたかった。

    ところで最近のバンド系の人って、なんであんなに軽いポップな曲でも肩を使ったような大げさなカッティングで演奏してんの?
    音と絵がなんかかみ合っていない感じで、凄く見てて空回りしてんなぁと思ってしまう。
    一番強く感じていたのが、もう解散しちゃったけど「19:ジューク」辺り。曲はバンドでやる必要がないような凄く軽いフォークなのに、まるでクラッシュかSEXピストルズみたいなストロークスタイルで演奏していた。あるいは、無理してストラップを最大限に長くしてキース・リチャードみたいなスタイルで。

    ってずっと思っていたんだけど、最近CMに出て歌っている長渕剛がまさにそんなスタイルなんすね。曲はそんなにヘビーでもない、フォークにロックっぽいアレンジした様な曲ですが(CCRとかのフォークロックとも違うけど)ガシガシ力強く、意味不要に上から腕をたたき落とすような感じ。でも音を聞くと、そんなカッティングで出るようなギターの音は収録されていないんですけどね。

    スイフトという車、もしかして「ガリバー旅行記」の作者から名前取った?
    車でガリバーといったら中古車販売だけどね。
    て事でマツダのサイトを調べてみたらスイフトとは英語で「軽快・俊敏」という意味らしい。でも手持ちの辞書ではそんな事は書かれていないので、ちょっと疑問。
    ちなみにこの「スイフト」という名前は元々「カルタス」を輸出していた時の名前だったそうで。

    [2004.11.04-今日の雑学]テーマ『大統領がらみ』
    20世紀後半より始まった人体の謎を解き明かす「ヒトゲノム解読」という科学プロジェクトが完成したとの宣言は2000年6月26日にクリントン米大統領・ブレア英首相によってなされた。実はもっと前に完成されていたが、この日が宣言日になった理由は、色々忙しい両首脳のスケジュールが偶然に空いていた日だったので。
  2004年11月05日(金)電柱でお猿!電動でござる!
    次期NHK朝の連続TV小説の配役が発表されたけど(たまたまNHK見たらニュースの時間にやってた)今度のタイトルは「ファイト」かぁ
    ここの所、この番組はヒロインの名前がそのままタイトルだったから、次回作のヒロインの名前が「不破いと」なんて事はないよね。

    NHKと言えば、今日から金曜時代劇って事で、夜9痔15分から新番組「最後の忠臣蔵」ってのが始まった。
    おいおい、毎年どっかで忠臣蔵やっているけれど、今回は同時期にレギュラーで2種類の忠臣蔵かよぉ。もっともTBSのほうは月曜7時台なので絶対見ることができない時間帯だけど。
    10月18日の雑学で、忠臣蔵に描かれないその後の忠臣蔵関連のネタを書いたけれど、もう一つのその後の忠臣蔵ネタ

    あの話の発端になる松の廊下のシーンは有名で、刀を振り回す浅野内匠頭、逃げまどう吉良上野介、そしてそれを「殿中でござる、殿中でござる」と叫びながら浅野内匠頭を後ろから押さえる役人。
    実際には本来ならケンカ両成敗でどっちが悪いにしろ原因を作ったということで吉良上野介も何らかの処罰が下されるハズだが、紀伊徳川家と関係があった吉良は処罰されなかったと言う裏がある。

    で、この時もう一人とばっちりで人生を狂わされちゃった人が「殿中でござる」のセリフを言う人物・梶川与惣兵衛(かじかわよそべえ)で、一般的には松の廊下で吉良が「田舎サムライ」と浅野を罵倒して、それに耐えかねた浅野が「うぉのれぇぇぇ!」と刀を振りかざし、そこに大奥よりの伝言を浅野内匠頭に伝えに来て遭遇しちゃった梶川が「おいおいマジっすか?ここじゃまずいっすよ」と浅野を取り押さえたと言うことになっている。
    これによって吉良側が「助かったよぉ感謝感謝」と言うことで、梶川が500石加増されたという。

    それで出世したと言うことのお礼を老中に挨拶にいった所、「こいつ、浅野と吉良の個人的なケンカを仲裁した奴」とどこの老中の家でも曾我兄弟(そがきょうだい)の仇討ちの屏風を見せられたという。
    いわゆる曾我兄弟の仇討ちってのは、犯罪者として逮捕状が出ていた曾我兄弟であったけれど、役人の御所五郎丸(ごしょごろうまる)が仇討ちを果たすまで見逃してやったと言う話で、「あのなぁ武士が我慢に耐えきれずに殿中って解っているのに刀を振り上げたのはよっぽどの事だぞ、それをオマエは吉良にゴマする為にあんな事しやがって、てめえは侍の気持ちが解らねえのかよ」ということらしい。

    そんなこんなで、周囲から「あいつはゴマすり野郎で、武士の気持ちがわからない奴」とさげすまれるようになってしまい、ついに自ら御役御免(いわゆる退職願い)を申し出るまで追いつめられてしまったという。
    しかし、実際には梶川与惣兵衛が残した日記によると「あの日、俺が吉良のオッチャンと話をしてたらさぁ、いっきなし後ろから浅野ちゃんが刀を振りかざしてきたんだぜ。いっきなしだぜ、そりゃビックシして待ったを掛けるっつーの、普通そうだろ。俺は吉良のオッサンが浅野ちゃんを影でいじめてたなんて知らねえから、あとで武士がどーこー言われてもしょーがねーだろ」ということらしい。

    つまり、いきなりの出来事に巻き込まれて咄嗟に当たり前の対応した事が徒になってしまった男がいたのだ。
    吉良上野介が集団テロに会うのは自業自得、浅野内匠頭が逆ギレしちゃって処分されるのも、忠臣蔵の47匹侍大行進が処罰されるのも当然のこと。
    あの事件で一番の被害者はこの梶川与惣兵衛なのかも知れない。

    しかし忠臣蔵って結局、報復テロの話でしょ? 今はちょっと時期がまずいんじゃないかな
  2004年11月06日(土)長い話
    ぼーっと2年ほど前の雑誌を読んでいたら「おさかな天国」の話題が載っていて、歌っている柴矢裕美のインタビューが出ていて「彼女の旦那が作曲家をしていて歌うことになった」という事が書いてあった。で、この曲の作曲者で旦那が柴矢俊彦って名前。
    びっくりしてしまいました。これって元ジューシーフルーツのギタリストだよね。
    凄く間抜けなタイミングでびっくり。

    以前書いた「世界で一番長い曲」エリック・サティの『ヴェクサシオン』ってことでしたが、どうやらその記録は破られている。
    サティの名前と対のように出てくるジョン・ケージの曲なんですが、「Organ2/ASLSP」というもので和訳すると「オルガンの2乗/可能な限り遅く」という物。これはジョン・ケージが楽譜だけ書いて実演されなかった物でありまして、音楽家の間で「可能な限り遅く」とはどのくらい遅いのだろうか?という議論だけでその先に進まなかったものです。

    で、結論として出たのは、これを演奏する楽器はパイプオルガンなのですがハルバーシュタットにあるオルガンが1361年に作られ、議論が交わされていた2000年で639年の歳月を経たということで「639年」と言うことになったのです。
    つまり演奏開始から終了までが639年。

    ということでこの現代音楽家最大のプロジェクト(演奏終了を誰も聞き遂げることは出来ない)は、ジョン・ケージの誕生日ってことで2001年9月5日に始まりました。(生誕89年記念/ジョン・ケージは1992年に79歳で亡くなっている)
    演奏が開始されたと言っても、実は最初の1年半はパイプオルガンに空気を送り込む時間ということで、空気の音しかしない。

    最初の音が演奏されたのが、2003年2月で「ソ#-シ-ソ#(G#-B-G#)」の和音で、それが延々と日々響いており、2004年7月5日にそれに「ミ(E)」の音が追加され、現在に至るという(次の音は2006年3月)。
    多分、現地に行くと、同じ和音がずーーーーーーーーーと響いていて、頭痛になっちゃいそうなのだ。

    演奏終了は2639年だって事なんだけど、ジョン・ケージ自体はあんまり難しい事を考えずに「とにかく周囲の度肝を抜く作品」的に構想を練っただけだと思うんだけど、この世界最長演奏プロジェクトを実行しているチームが勝手に「この曲には哲学的があり、我々の住む多忙な時間の中、遅さの中に静けさを見いだそうとしている」とか言いだし、結局ありがちな「演奏時間の639年が過ぎる頃には平和な世になっていることでしょう」などと、大がかりな事業=平和運動という短絡的な方向に納めようとしている。

    ジョン・ケージにしてもサティにしても、これらの音楽は「既成概念を取り払うこと」と「音楽なんて難しく考えるなよ、もっとおもしろがれよ」って事なんだと思う。
    平和にこしたことはないけど、なんでも平和って言葉を持ち出せば馬鹿げた物への免罪符になると思っているような価値観って面倒くさい。
    ということで、世界一長い曲はとりあえずジョン・ケージの「Organ2/ASLSP」だって事で。
  2004年11月07日(日)日曜日のパニック
    朝、ぼけーっと本を読んでいたら窓の外が異常に騒がしくなった。
    どこぞで子供がマイクを使ってなんかガナっている状態なのだが、何を喋っているのか聞き取れない。どうやら複数の子供が一斉に何かバラバラの言葉をしゃべっている様子なのだが…。
    その声のスキマからチリ〜ンチリ〜ンと鐘の音がする。

    なんじゃそりゃ?と思って窓の外を見ると、少し離れた所を消防自動車が4台連なって走っているのだ。いわゆる火事で緊急出動って感じではなく、ゆっくりと流している状態。
    確かに、その訳のわからない声をじっくり聞くと「火の用心」みたいな事を言っているのが聞き取れる(気がする)のだが、やはり同時に複数の子供が喋っているので意味不明。
    いったい何だと思ってその消防自動車が家の前を通り過ぎるのを二階の窓から凝視して、その理解不能状態が理解できた。

    その4台の消防自動車の各助手席には小学生とその母親みたいなのが座っていて、それぞれが手にマイクを持ち「火事には気を付けましょう」みたいな事を延々と喋っているのだ。4台の消防車で同時にバラバラに。
    ハッキリ言って、窓の下を消防自動車が通り過ぎた時は耳がうわんうわんするほどの大音量になって、さらに何を喋っているのか解読不可能状態になっていた。
    さらに近所の犬が数匹、その異常さにおびえてキャンキャン叫んでいる。冗談抜きにどっかからは赤ちゃんの泣き声がする。もう町中大パニックなのだ。

    よく、音楽を同時に数曲流し「さて今掛かっている曲は何と何?」みたいな状態で、その火事に関するアナウンスを理解しろって事なのか?おまいらはアホか。
  2004年11月08日(月)無言の帰宅
    地震発生から16日目、やっと土砂災害現場から3歳の女の子の遺体が運び出された。
    そのニュースは残念でありつつ、やっと…という感じではあったんだけど、その中継みたいなニュースで(作業中だった)「明日の○○時に無言の帰宅をする予定です」などと言っていた。 ずっと昔からこの「無言の帰宅」という慣用句が気になっている。
    たぶん自分個人として「やけに当たり前の慣用句として使うようになったなぁ」と感じ始めたのが、1990年代初頭。
    たぶん1980年代にも使われる事があった言葉だと思うけれど、なんか90年代、平成以降に異常に当たり前の慣用句として乱用されているような気もする。
    確かに「遺体が」と言うよりはソフトな言い回しであることは確かなんだけど、もう思考停止したかのように「香田さんが無言の帰宅」とか何も考えずに使われている事に違和感を感じる。普通は違和感感じないのかも知れないけれど、この10年の間にこのような場面では言わなくてはいけない言葉になっていると言う、語彙の少なさが気になる。
    便利な言葉ではあるんだけどね。
    1998年2月に書いた「現代用語の基礎的ではない知識」の中でもこれは取り上げていて、当時は「確かにそういう言い方するよね」とネタになった。しかもその文章の中では「ワイドショーでお馴染みの」と書かれている。今は普通のニュース番組でも当たり前に使いますな。

    2時間ドラマはかなり昔に撮影したものが放送される。編集に時間がかかるのか、よく解らないけれど。あるいは夏に撮影して、次の年の夏に放送するという手法なのか? 以前も後藤理沙ってアイドル系女優が引退してから1年近くあとに放送された2時間ドラマで主役級の出演をしていた事もあった(と言いつつ、つい最近週刊プレイボーイでセミヌード復帰していましたが)。
    今日放送だった「ペットシッター沢口華子の事件簿2」には犯人役として高橋トリビア克実が出演していたが、例のカミングアウト以前の髪型だった。うぬぬ。
    (追記)
    主演だった研ナオコがはなまるカフェに出演して「実はあのドラマ、撮影したの2年以上前で自分はお蔵入りになったものだと思っていた」との事。

  2004年11月09日(火)誕生日の季節
    夏頃に話題になっていた「ペットボトル入りビール」は諸事情で発売中止になったそうです。
    ま、諸事情ってのがビールを入れる為には品質保持のためにボトルに色を付けなくちゃいけないので、リサイクル出来ない。さらにペットボトルを捨てるときに他の透明ペットボトルと混ざり合うとダメなので、別の捨てる場所を作らなくちゃいけないって事らしいっす。
    もっとも、わざわざペットボトルで作る利点ってそんなに無いような気もする(容器代の関係で少しは安くなるって事ぐらいか)

    そんなこんなで日々なんやら忙しくしている内に、毎年恒例のTVガイド編集『TVスター名鑑2005』なんてのが本屋に並んでいたので購入。我が家には1993年度版からズラっと並んでおります。

    思い起こせば、80年代初頭に「占いで同じ誕生日の人って同じ運命になるの?ンなことねえよな」と思って、目的不明のままノートに著名人の誕生日をメモし始めたのが最初。80年代も雑誌などで誕生日を見かけるたびにメモ(だから今調べようとしても難しい80年代のB級アイドルの誕生日もある)
    さらにパソコン通信時代に某草の根ネットのオープニング画面で「今日誕生日の有名人」を羅列できたら面白いよねと言うことでデータベース化を始め、そこで本屋で見かけた「TVスター名鑑」を購入し今に至ってます。

    しかし、この1年なんだかんだで忙しく、去年の本はほとんど反映していない状態。
    さらにすぐに主婦と生活社の別冊JUNON「newスター名鑑」が出て、1月には週刊プロレス「選手名鑑」、2月には「プロ野球選手名鑑」、3月には「サッカー選手名鑑」、4月にはTVガイド編集「フレッシュスター名鑑」、あと「アイドル探偵団」と今年出た主婦と生活社「新オールスター名鑑」が来年もでるかって状態。
    この11月からの半年間はとにかくこの手の名鑑ものが凄く出版されるのだ。
  2004年11月10日(水)誕生日変更
    とりあえず誕生日データの追加の際は、その名鑑などを見て、まず編集画面で誕生日を入力してみる。たとえば「1979/12/31」などと。
    そうすると該当するデータが出てきて、すでに入力済みの物ならOK、未入力データ、追加項目などがある場合はその項目を入力していくのだ。
    と言っても、名鑑の全部についてその作業をしていると膨大な時間が掛かってしまうので「この人は当然入力済み」という一般的な有名人はチェックせずに進む。とりあえず、7年も8年もダラダラやっているので、そこそこ有名な人はまず漏れている事は無いだろうということで(そんな事から、時々ものすごい有名な人が抜けている場合もある)。

    で、時々「この人の名前以前入力した事あるよなあ」と思える人が誕生日入力しても出てこない場合がある。とりあえず、TVやグラビアなんかで見たこと無くても誕生日マニアなのでなんとなく「かつて入力した事がある」というのを覚えているのだ。
    で、そういう疑問が少しある場合は、今度は名前を入力して再チェックしてみる。
    すると時々、それで出てくる人がある。
    つまり、かつて入力した時と、最新のタレント名鑑で誕生日が変更されている人が発見されちゃったりするのだ。(そのチェックに漏れてしまった人が、時々ある「○○さんの誕生日が二つありますが、本当はどっちなんですか?」という状態)
    そんな場合はなんとか対処できるのだが、ときどきチェックできない場合もある。

    いわゆる事務所なんかを移籍した時に、芸名を若干変更して、ついでに誕生日も若干変更するというパターン。誕生日データをこんだけ入力しているけれど、別に芸能マニアって訳じゃないのでそこらの変更箇所はチェックしきれないのだ。
    誕生日の変更ってのは基本的に日付はそのままで、年数を若い方へスライドするってのが多い。時々、諸事情で本来の誕生日へ戻す人もいるけれど。

    で、今回作業してて判明したものでは、某グラビア系から女優に転身した「○○×▽美」さんで、名鑑にあった誕生日を入力した所(1982/00/00)、見あたらない。が、名前は同じで苗字が違う「□□×▽美」という人がそこにいたのだ。出身地も血液型も同じなので改名かな?と思いつつ、名前でも検索すると、2歳若いデータ(1984/00/00)に「○○×▽美」さんがいた。 これは偶然同じ名前の別人か?と思いつつネット検索で情報を調べると
    まず1982年生まれの「□□×▽美」と言う名前でグラビア仕事をしていた→事務所を移籍してその際に芸名を「○○×▽美」に変更したと同時に誕生年も1984年に変更。そこでそれなりにメジャーな仕事を始めたんだけれど、その公式サイトの掲示板に「×▽美さんは以前1982年でしたよね」という指摘が書き込まれ、いきなり公式サイトの掲示板閉鎖。で、今回の名鑑で本来と思える誕生日に修正ということらしい。
    色々ありますな。

    そういえばかつて、シャズナのIZAMが「おしゃれ関係」に出た時(まだ吉川ひなのと結婚する前)、誕生日の話題が出て「この誕生日はですね、占い師の方に診てもらって一番いい日って事で決めました」と堂々と「本当の誕生日じゃないんだよ、あくまでも芸能活動をするための誕生日だよ」と宣言しておりました。(1972年4月23日)
    ま、その誕生日を変えた事によって芸能活動が順調だったのかは不明ですが。

    [2004.11.10-今日の雑学]テーマ『親・祖父も有名人』
    IZAMの本名は日根良和、父親は元国鉄スワローズに所属していた野球選手・日根紘三投手
    野球選手が親というと吹石一恵の父親も元近鉄にいた吹石徳一。
    他に野球選手関係では女優・紺野舞子(元遠野舞子)の祖父が神主打法と言われた岩本義行、女優・大沢あかねの祖父が大沢親分こと大沢啓二。
    俳優・石田純一の父親は元NHKアナウンサー・石田武(一部ではアポロ11号が月面着陸中継時の同時通訳をした人物と言われているけど、アポロの同時通訳は西山千と鳥飼久美子のハズ)
    女優・桃井かおりの父親は軍事評論家の桃井真(元防衛研修所研究部長)。
    女優・沢田亜矢子の娘の父親は公表されていないが、元野球選手でこの間まで政治家をしていた、球団がアホだと野球が出来ない某氏という噂が濃厚。(ただの芸能ネタだな、こりゃ)

     


ひねもす雑記