ひねもす雑記
2004年12月11日〜20日


▲2004年12月11日:土:本は本屋で
▲2004年12月12日:日:焚き火の歌
▲2004年12月13日:月:ラストクリスマス
▲2004年12月14日:火:ツッパる事が男の
▲2004年12月15日:水:コンセプト
▲2004年12月16日:木:ラッキーストライク
▲2004年12月17日:金:怪傑ゾロ目
▲2004年12月18日:土:おおおおく
▲2004年12月19日:日:アナ
▲2004年12月20日:月:タッチ
  2004年12月11日(土)本は本屋で
    そういえばラジオ出演した時の事をいきなり思い出したんだけど、あのときのラジオ出演は「知泉2」という本を出した人って事がメインで、最後に本の紹介もした。

    もっともあの時は「近年まれにみる大型台風急接近中」でそれどころではなく、ラジオをわざわざ聞いている人々も「んな雑学がどーしたこーしたなんて興味ねえよ、早よ台風情報を言えっつーの」だったと思う。

    で、自分の本を紹介したときに自分的には「でもさ、今宣伝しても近所の本屋に入った物は全部売り切れてそれ以降追加で入って来ていないしさ、無駄ジャン」みたいな感じもあったので、つい正直に「今本屋でもあまり見かけないので是非という方はネットにある本屋などで注文してくれれば簡単に手に入ると」と語ってしまった。
    が、それを語っている瞬間、脳裏に顔見知りの近所の本屋の店主やレジのお姉ちゃん達の顔が脳裏をずざぁぁぁぁと横切り「ま、本屋さんなんかでも注文してくだされば、すぐ入荷するとは思いますけれどね」などと変なフォローを入れたりもしたのだ。

    実際、数年前に「日本での書籍をもっとも売り上げているのはセブンイレブンのチェーン」という情報があり、町に古くからある個人書店はガンガンつぶれているってのは知っていたので、そっちをなんとかしなくちゃいけないとは感じていたのだ。
    コンビニの売り上げが高いってのは、入りやすいってのもあるけれど、売れて当然の品しか入荷しないという部分もある。いわゆるポスシステムで「今何が売れている」という日本各地のデータが本社ですべて分かるって仕組みで、お菓子でも弁当でも雑誌でも売れているから力を入れる、売れないから即座に撤退という事になっているのだ。売れて当然。

    でも本屋は売れないからって入れないワケにはいかない、そんなに売れない雑誌でも入荷し、さほど売れそうにない単行本も入荷。で、売れている雑誌や漫画単行本なんかの売り上げでその売れない部分を補ってなんとかやっているのだ。
    結局コンビニってのはその売れる上澄みの部分だけを上手にすくい上げて商売しているので、本屋にとっちゃ偉い迷惑な存在だと思う。

    このまま町中の本屋がどんどん消滅してくと、売れる本はコンビニで買えるけど、それ以外は全部ネットショップなどになってしまう可能性も出てくる。
    やっぱ本屋大好きなので、ネット注文より本屋で買ってくださいませ。
  2004年12月12日(日)焚き火の歌
    昔はこの時期の風物詩として、各家庭で掃除して出てきたゴミや落ち葉なんかを庭先でぼけーっと燃やしていたりするのがあった。さらにそこにサツマイモなんか投げ込んで「じゃ、3時のおやつに焼き芋ね」なんてのは子供の頃の楽しみでもあった。
    でも今は、自分の家の庭でそんな事をするのもダメなんですな。

    いわゆるダイオキシンがどーこーのってもあるし、煙や灰が飛び散って洗濯物が臭くなったり汚れたりするとか、自治体で禁止事項にしているらしい。隣近所がほとんど無いような田舎町でもそれは同じらしい。
    我が家の近くでも、昔ながらの農家の庭先で栗のイガが大量にあったので燃やしていたら、近所の誰かが区役所だかに電話をしたらしく、区役所員がやって来て「そのような事は辞めてください」と注意されたらしい。
    噂によると他の家も同じような状態でちょっと燃やし始めた瞬間に電話通報されて、いきなり注意が入ったらしいのだ。
    電話をしているのはたぶんあの家の人ではないか?みたいな噂も出ているんだけど、とりあえず公共の決まり事として決まってしまっているのでそれに従うしかないって状態なんすけどね。
    しかし、落ち葉を拾い集めて、それを地域指定のビニール袋につめて決められた曜日にゴミ集積所に持っていくって、すごく不自然。
    同じようなケースでは昔ながらの農家ばっかりの地域も最近は住宅街化が進んでいて、大昔からニワトリを飼っていた農家の周囲に後からやってきた住民から「臭いのでなんとかしろ」と命令が出て、結局その養鶏農家はニワトリを飼うのを辞めざるを得なくなってしまった事もある。
    同じように牛を飼っていた小規模酪農家も後から入ってきた住民の抗議で牛を飼うのを辞めてしまった話も聞いたりする。
    確かに生活圏に臭いにおいがする施設があるのはイヤかもしれないけれど、少なくともその移り住んできた場所が更地だった以前から、そのニワトリや牛を飼っている農家はいたワケだし、そもそも「お前らは鶏肉も卵も牛肉も牛乳も食さないのか?」とか思ってしまうのだ。

    自分の家なんかも自分が物心付く前にニワトリを飼っていたらしいし、子供の頃まで養豚農家をやっていた過去があるので(毎日家の前を散歩するたびにクサイクサイと言うばあさんもいた)人ごとではない話なのだ。

    でも最初の話に戻るけれど庭でたき火も出来ないって事は、童謡の「焚き火の歌(確かこれが正式タイトル)」なんて曲はもう現代では存在できないって事なんすか?
    へたすりゃ、幼稚園や小学校でこの歌を歌った翌日、PTAが怒鳴り込んできそうな現状なのだ。

  2004年12月13日(月)ラストクリスマス
    テレビの番組宣伝で「月9ドラマ『ラストクリスマス』がいよいよクライマックス直前、最大の謎がついに…」みたいな事を言っていた。
    そのドラマを見ていないのでなんとも言えないんですが、あの番組最大の謎は主題歌を歌う織田裕二だよなぁ、「ワム」の曲のままでいいじゃんとか思います。

    このドラマは見ていないんだけど、ここ数年ドラマ的傾向というか「不治の病」と「純愛」が異常に全面に押し出されてきて、私は入り込めないっす。
    なんか「お涙ちょうだい部分」が最初から「ここんとこでヨロシク」と仕組まれているのが見透けてしまうってのが。でも最近の傾向では「泣けるからいいじゃん」とか「仕組まれていても大丈夫」「泣くのが目的だから」みたいな方向になっているらしい。

    あの「世界の中心で愛を叫ぶ」なんてのも、あらすじを聞く限り「さもないドラマ」的なんだけど、昨今はやりの韓国ドラマも同じように「泣ける事が基準」みたいな感じなのだ。
    よけい私は遠のいていく。

    本や雑誌の宣伝文が「本当に泣ける」とかってのは、もうジェットコースターとか、激辛料理と同じレベルの刺激物ってことなんだろうか。
  2004年12月14日(火)ツッパる事が男の
    昔から思っているのが「どうしてツッパリって商業主義なんだろう」って事。
    今の氣志團がツッパリという範疇にはいるのか不明っすけど、横浜銀蠅の時にも凄く感じたんだけど、本当のヤンキーやツッパリと違ってなんかセービス精神旺盛で「ツッパリビジネス」という言葉が浮かんでしまうのだ。

    いわゆるツッパリってのは反体制というか、世間と違う事をするというアイデンティティの元に構成されていると思うんだけど、銀蠅はいきなり弟分グループを売り出したり、アイドル歌手・岩井小百合を妹分として売り出したり、興味さほど無いながらも「ありゃりゃ」と思ってみていた。

    で、今も氣志團が弟グループ「微熱DANJI」という派手派手アイドル三人組を売り出してきた。これなんかは80年代の光GENJIとかヤングマン時代の西城秀樹とかのパロディだとは思うんだけど、なんか凄くサービス精神のビジネスを感じる。
    つまりグループではなく事務所的に仕組まれた状態って事すかね。
    氣志團のメンバーなんて、異常にサービス精神あるし、ちょっとバンド的なイメージではなく、芸能人的イメージが先行しちゃうのはどうなんでしょうか。

    あとツッパリとかヤンキーって異常にアイテムが多い。ファンシー系からダーク系まで。それもすぐに商業主義と直結してしまう所以なんだろうか。
  2004年12月15日(水)コンセプト
    雑学なんて「引用のまた引用」ってのは解ってますが、世間に出回る文庫本サイズの雑学系本をほとんど購入し続けて早20年、1つ面白い趣旨の雑学本が出ると、いつの間にか似たような本がわんさかわんさか出てくる。

    2ヶ月ほど前にとある出版社から「数の数え方」に関してまとめた文庫本が出たわけですが、これなんかは「メチャいけ」の1コーナー『数取り団』を受けての便乗雑学本だってのは解りますが、やはりこの暮れになって新たに2冊ほどの「数え方事典」みたいな文庫本が出ている。
    もっとも、この「数え方」に関する雑学は「へぇそうなんだ」的なインパクトしかないので、それで1冊ネタをまとめられても最初から最後まで読んで楽しい物でもないし、ちょっと購入はどうしようかねぇ程度。これあたりは雑学本の数頁のコーナーとか、ネット上のWebで事足りてしまうネタのような気もするのだ。

    で、1つの方向性で「もしかして」という本で、祥伝社の『東海道新幹線・車窓から歴史が見える』と、PHP文庫の『東海道新幹線で愉しむ一駅雑学』という二冊の本が、コンセプトが異常に似ているってのが気になる。
    いわゆる駅や地名などにまつわる雑学を新幹線沿線だけに絞って東京駅から新大阪まで順番に掲載しているんだけど、それが地域別に章仕立てになっているんだけど、どっちの本も16章になっていて、その章ごとの地域分けも同じ(第1章:東京駅〜品川駅みたいな状態も)
    内容はそれぞれ別なんだけど、あからさまに同じパターンってのが、どうなんでしょうかね。

    ちなみに祥伝社のは今年の2月20日発行、PHPのは後発で奥付は12月17日発行となっているので、十分にコンセプトを真似して作り始めた可能性はある。
    お互いの本の最後に参照文献が羅列されているので、もし同じネタがあったとしても「偶然」同じネタ本を参照したって可能性もあるけれど、ちょっとコンセプトがね。

  2004年12月16日(木)ラッキーストライク
    週刊新潮12月23日号の165ページに
    「本誌・平成16年9月30日号のパロディコラム「週刊不きんしんチョー」において、ラッキーストライクのデザイン・商標の不適切な使用があり、権利者の方々にご迷惑をおかけしたこと、また、その商品について誤った印象を与えたことにつき、お詫び致します。」
    との謝罪文が掲載されていたらしい。
    それは、当然のことながら「ラッキーストライクのデザインは広島に落ちた原爆を上から見たものである」って言うトンデモ雑学っすよね。
    見事命中=ラッキーストライクって事なんですが、これは1年前の雑記で解説しているけれどまったくのウソ。ラッキーストライク自体、もう100年以上の歴史があって、デザインも色違いで昔からあのまま。
    コラムニストが思いっきりそれを信じて書いちゃったんでしょうな。
    しかし、内容が内容なだけあって神経質な問題を抱えているんだから、ちょっと調べればいいのに…。
    と言いつつ、それを信じてネットに記載している人も多いんですけどね。
  2004年12月17日(金)怪傑ゾロ目
    日銀の神戸支店で新札の番号がゾロ目だったりする紙幣を行員が抜き取っていたことが判明
    まったくもって、お宝ブーム(ブーム自体は10年ほど前か)とかってのは罪だね。
    暇つぶしに自サイトの名前とかをグーグル検索して「オラの悪口言ってないか?」とチェックすることがある。いや別に悪口チェックじゃないけどさ。
    で、今年の10月に某ブログで知泉の中にある「玉子酒」と言う項目に関して書いている女の子がいたわけですよ。
    内容は、彼氏が緑色のページを読んでいてそこに玉子酒の事が書いてあったと。そして「風邪の特効薬なんだぁ凄い」とかなりその内容に感心している様子。
    で、ラストに「なかなか出逢えないページ。」と書いてあり「ホントに彼には感謝だわ。」と。 おいおい、知泉に感謝じゃないのかぁぁぁぁぁ!
    ま、いいけどさ。

    こんなチェックをしていると、メルマガとかをマジに丸々コピーしているだけの人も多い。別に日記の中で1個2個「こんな雑学がありました」とかやっているのなら問題ないさね。
    でもコピペをやっちゃう人ってのはもう、10個20個なんて甘い物じゃなく、一気に50個ぐらいアップして「あぁ疲れた」とか「今日はここまです」みたいな事を言っている状態。
    それの読者から「どうしてこんなに色々知っているんですか?」みたいな事を書かれると「もう色々調べてけっこう大変なんだよね」みたいな事を書いていたりする。 やっぱ素人がやるパクリってのはそんな物なんだろうなぁ。パクリがばれないようなこざかしい工作なんて一切やらない。
    ※それ以前に最近のその手のサイトの傾向として、本を読んでそれを書き写すなんて事すらしていないで、ネット上で完結している事も多いのが問題。単行本「知泉」を延々と書き写しているサイトもあったけど、それなんか逆に「苦労しているね」みたいな状態。

    そういう意味でなっちはアマチュア的な素直な状態だったんだろうなぁ(あるいはゴーストライターが何も考えていない奴か)。
    ナッチにも悪い部分はあったが、問題なのはプロフェッショナルであるハズの周囲のスタッフの問題意識の低さだと思う。
    実際、そのての物を完全にチェックするのは難しいんだけど、もう数年に渡って色々な処でだったから、どこかの段階でスタッフの耳にも入っていたんじゃないかと思うんだけど。
  2004年12月18日(土)おおおおく
    最近やっている掃除関係のCMで「何で大掃除っていうの?」「それはいつもよりしっかりやるからだよ」ときて最後に子供が「おおなかすいた」というのを見て、広川太一郎がやっていた初代スノーク(ムーミン)を思い出した。
    スノーク家は上品なのが誇りであるので言葉遣いは丁寧で無ければならないのだよ。お食事、お掃除なにでもおを付けるのであるぞ。おおおかみ。
    てなわけで、先日最終回を迎えた「おおおおく第1章」ですが、このドラマほとんど見ていなかったけれど、いつか何かの資料になるかも知れぬとDVD録画をしていた。全11話でもいっきに録画出来るのでHD-DVDは便利なのだ。
    てな訳で、それをDVDメディアにダビングしようとして判明した事が。最終回だけ1時間オーバーの特別時間バージョンだった。
    つまり何も考えずに留守録にしてあったので、最終回の最後の最後だけ切れていた状態。
    なんてこった。
  2004年12月19日(日)アナ
    長井秀和のネタに「フジの女子アナはアイドル顔、日テレは愛人顔…」というのがあったけど、なんか懐かしいネタ。たぶんもう10年ほど前のパソ通時代に同じような事を書いた記憶がある。
    あのときは「フジの女子アナはアイドル系」「日テレの女子アナは文化系」「TBSの女子アナは愛人系」「テレ朝の女子アナはキャバレー系」「テレ東の女子アナはコンパニオン系」みたいな展開だったとおもう。確か自分が最初に1つネタを振った処、そのBBSに参加しているメンバーが追加で色々書き込んだ結果がそんな感じ。
    でも日テレは10年で文化系から愛人系に変わりましたか。あの頃はどっちかというと堅いイメージの女子アナが多かったせいですかね。
  2004年12月20日(月)タッチ
    あだち充「タッチ」が実写映画化ですか。主演の南ちゃんに長沢まさみ。
    ま、それ以前も「みゆき」とか「日当たり良好」とか「じんべえ」とかあだち作品は実写にされてますからな。
    でもタッチを映画化って、あの話を2時間にまとめるの?
    双子はまだ選考中らしいんですが、あの双子俳優あたりですかね?それとも元祖タッちゃんカッチャンのおすピーとか。


     


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