ひねもす雑記 |
2005年02月01日(火)スィートスポット |
漫画家の中尊寺ゆつこが亡くなった。享年42。 バブル絶頂期の1980年代中にSPA!で連載されていた「スィートスポット」で自由気ままに生きるOL達を描き、その中で「おやじギャル」という流行語を創った人ですが、こうやって自分と同世代で同時代を生きた人間が死去するニュースを聞き始めるようなった。 なんか何も考えていなかった20代とは違って、ある程度人生経験なんてものを重ねてくると、振り返ってしまう事もある。 はたして自分は間違っていなかったか?と。 20代の頃の自分は、今の自分を見て許してくれるだろうかと。 なんか、まだまだだと思う部分が大きいので努力しなくちゃいかんなと思ったりする。いつか死ぬという事が実感として自分の近くに足音が聞こえてくるとそんな事を考えてしまうのだ。 平均寿命的にはまだ半分なのだが、少しあせっている自分もいる。 本を2冊残したってことは、ある意味結果を出したって事なのかもしれないけど、あれじゃ終われないよなぁと思っている。 [横山光輝] 死後の残した作品ということでは、横山光輝が去年の4月に亡くなったけれど、今年になっていきなり「未単行本化だった『コメットさん』単行本化決定!」だそうです。 あと完全版『ジャイアント・ロボ』完全版『魔法使いサリー』も単行本化だそうで、これらはファン待望なのかもしれないけれど、ある意味これらは作者が封印したいと思っていた作品なワケで、ちょっと複雑な物はある。 横山光輝って人は職業作家的な部分があって、テレビ局の企画に沿って漫画を書くこともあったので、この辺の有名な作品だけど単行本になっていない作品ってのはそういう部分なんだと思う。 『魔法使いサリー』に関しては虫プロから出ていたハードカバー版を持っているけれど、それ以降単行本になっていないんじゃないかな。 ということで、もしなんかのキッカケで私が有名になったとしても、学生時代に書いていた漫画とか、作詞作曲した曲なんかを作者の意向を無視して発表なんかしないこと。 |
2005年02月02日(水)肩書きの無い男 |
某、テレビ局から「番組で○○○が○○な理由を取り上げようと考えておりますが、当方が調べている中にその答えと思われる物がありませんでした、教えて貰えませんでしょうか」というメールを貰った。 この手の、テレビ局やラジオ局、出版関係からのメールというのを結構頻繁に貰う。 とりあえず雑学の看板をだしていて、薄っぺらな内容だけど単行本を2冊出しているので「雑学野郎」ってことなんだからしょうがない。 で、その答えについてそこそこ知っていたので、さらに少し手持ちの本などで調べて文章にまとめてメールを送った。それだけで、メルマガ1本発行できる内容だった。 この手のテレビ局などからの問い合わせメールってのは、結構無礼な部分も多く、質問に答えてもその後「ありがとうございました」の一文を書いた程度の返信メールさえよこさない所が多々ある。もちろん謝礼なんてのはハナから考えていないらしい。(こっちも謝礼は求めていないけど、先日初めて「原稿料を」という物があって、少し感激) [返信] で、そのメールを送った相手から返信メールが来た。 「お、ここは礼儀を知っているじゃん」と思ってそのメールを読んだ所 「理由が解りました、ありがとうございます。それで、この理由をちゃんと答えて貰える教授とか識者の方を知っていますか?あるいはそれを書いた書籍を教えて貰えませんでしょうか?」 と書かれてあった。 つまり、ネット上で適当に雑学を書き散らしているなんだかよく解らないヤツの言うことは信用できないので、肩書きのしっかりした教授とかの裏付けを取りたいって事なんすね。 どうせ俺は肩書き無しだよ。ケッ。 |
2005年02月03日(木)ジョイトイ |
こんにちわ、知泉・オブ・ジョイトイです。 と今さら「ジョイトイ」とか付けてみる。この微妙に流行に乗り遅れまくっている感じが自分的はナウなのだ。って「ナウなのだ」って宣言してもなぁ。 流行なんて物は、10年ぐらい経つと「懐かしいね」で20年経つと「それって今は新しい感じだよね」と熟成されてリサイクルされるワケですが、2002年から使われてる「インリン・オブ・ジョイトイ」って単語を3年経った現在使うのは凄く格好悪くていい感じ。 昔、早川義男という天才本屋主人が出したアルバム「かっこいいということは、なんてかっこ悪いんだろう」みたいな事なのだ。って違う気もするが。 と言いつつ、実はこの「オブ・ジョイトイ」ってのは、ヒラオカノフスキー・クラタチェンコいう人がやっている共産主義的(思想というよりファッション)プロジェクトの名前なんですけどね。その人のプロジェクトの一環としてインリンというタレントが「エロテロリスト」として広報活動をしているという位置づけなんでやんす。 もっとも、あのキャラなのでディープ深夜専門タレントで、一般的な生活を送っている善良な市民はインリンなんて知らないとは思いますが。自分自身もほとんど知らないっすけど。 一番最初にこの人を知ったのは、もう2年前ぐらいか… 確か2年前にやった伝説の「似顔絵展」の時に東京から見に来てくれたK氏がDVD持っていたのを見たのがハッキリ見た最初だった。 女版・鳥肌実かと。 で、誕生日データーに記録してあるかなあと思ってチェックしたら、1978年2月15日に「インリン・オブ・ジョイトイ」があったのですが、その2年前1976年2月15日に同じ台湾出身のイェン・インリンというグラビア女優が… 2歳年齢詐称するのもプロジェクトの一環ということでいいですか? ちなみにインリンは淫乱の意味ではなく本名っすよ。 |
2005年02月04日(金)8年マイナス1ヶ月 |
つまり、このサイトが出来た時に小学校に上がった子供が、すっかり変声期を迎えている中学2年生になっているってことなのだ。凄いなぁ。 それより古参のサイトは山のようにあるけれど、ネット全体を見渡した場合、8年継続されているサイトってかなり古い部類に入るのでは?と思ったりする。 ある意味「いつまでやってんの?」って部分もあるけれど、基本的にあっちこっちに興味を分散させてダラダラやっている自分にとってここまで1つの事を集中してやっているってのは凄いことなのだ。と言いつつ、内部では「お笑い辞書」→「誕生日データ」→「似顔絵」→「雑学」というブームがありますが。 |
2005年02月05日(土)オーバーワーク? |
[まあ、おたくは週6回も?お盛んねぇ] 去年の暮れ、12月初旬から心を入れ替えて、メルマガ知泉をほぼ毎日(基本的には土曜日休刊)ってことで発行している。 雑学的なネタはまだ当分尽きる事はないと思うんだけど、やっぱり2カ月以上やってきて「オーバーワーク」と言うのを感じる。 基本的に生活の中心を「メルマガ発行」という作業に切り替えてしまえばいいんですが、そうも言っていられないし、時にはイレギュラーな事態が発生して発行出来ない事も出てきてしまう。 とりあえず2週間分先まで発行予約できるんだけど(週1回まとめてまぐまぐにメルマガを送付してそれぞれに「○月○日○時」と発行時間設定すれば、毎日決まった時間に送付してくれる。2週間先までは)、なかなかその準備も出来ないので、結局毎日綱渡りのような発行状態。 そろそろ発行ペースを「週3回」ぐらいにしようかと思っている。 読者の要望はあるんだろうけど、なかなか大変なんすよ。 実際には、表面に出ているメルマガ編集だけじゃなく、別の雑学関連もちょっと編集しているので、実際には倍以上の作業を毎日やっているのだ。そんなこんなもあって、雑記は思い切り停滞しちゃっているんですが。 メルマガほぼ毎日&毎日の雑記では、毎日の連載物を2本持っているような状態なので、とてもじゃないけど普通のサラリーマンには無理でやんす。 どうやら、この雑記を楽しみにしてくれている方もいるようなので、パワー配分を色々考え直してみます。 |
2005年02月06日(日)卒業 |
オリジナルメンバーとして7年間活動していた飯田圭織がモーニング娘卒業だそうで。 卒業後は、いゆわるモー娘マジックが解けて普通の人になるのかなぁとか思ってしまうのだ。他のOBメンバーも歌手活動は続けているけど、なんか「リリースしてたっけ?」状態。 特にそんな興味なく普通に生活していると。 っていうか、モーニング娘本体のマジックが解けている状態で、飯田圭織なんてこれまでソロアルバム2枚ほど出しているなんて事すら知らなかった。 こんな風にモーニング娘。の事を書いていると「マニア」と思われがちですが、私はその内容やキャラには全然興味なく、ビジネスとしての盛り上がりと衰退に興味があるって事で、かつて全盛を誇っていたおニャン子クラブが急速な目にも止まらぬ終焉を迎えた状態を知っているので、同じ時代にそれらを目撃していたほぼ同世代のつんく♂って人がどう展開させていくのかある意味楽しみにしている。 はたしてジャニーズ事務所のように永久不滅に、ある一定のファン層を取り込み続けていくのか? モーニング娘。のグループ名に「。」がついている事で話題になり、それ以降「。」のついたタイトルなどが多く見受けられるが、それの元祖とも言えるのがYMOの「君に胸キュン。」 |
2005年02月07日(月)復帰 |
安倍なつみの「なつみ」ってのは1979年に桃井かおり主演で放送されたドラマ「ちょっとマイウェイ」の主人公の名前から取られている。 で、映画翻訳界のなっちこと戸田奈津子さんは、トンデモ誤訳で有名ですが(本当に本人がやっているのかは不明)映画『地獄の黙示録』に出てきた「Cherry Boy」という単語にトンデモ訳を当てていた。 いわゆる童貞を意味する言葉ですが、もともとCherryには処女って意味合いがあるので、それの男性版って事なんですな。で、なっちはそれに「プッシー知らず!」と…。(今は修正されていると思う)ま、そりゃそうなんだけどさ。 [p.s.] 2月11日から予定されていたコンサート(レビューと称してショー仕立てらしい)が始まったのだが、熱烈なファンもいるそうでチケットがネット上では「最前列38万円」「2列目で20万円」で売買されたそうです。 当日の会場前ではダフ屋が「チケット買うよ高値で買うよ」と声を掛けていたが1枚も手に入らなかったらしい、10万円を提示しても。 この手の熱狂的なファンがいるかぎりビジネスは続いていくのだな。 |
2005年02月08日(火)大量の雑誌 |
下の部屋に住んでいた男性は1時間前から天井がギシギシ言って不気味だったので警察を呼びに行き、警察官とアパートに向かった時、あと20メートルでアパート到着というタイミングで大音響と共に二階が雑誌ごと床が抜け、一階の男性は危機一髪で助かっていた。(その部屋には入居以前の70年代の雑誌も大量にあったという事から、ただ無精で本を捨てられないのではなく、雑誌マニアなんですな、たぶん)。二階男性は雑誌に埋もれて重傷。 って、他人事じゃないなぁって、そこまで無尽蔵に本を貯めているわけではないし、我が家は別棟にかなり広い物置があるので、そっちに移動しているのもあるので、極端に多いってワケじゃない。 でも雑誌は捨てにくいよなぁ、とくにこんな道楽者をやっていると、雑誌が古くなればなるほど意味を持ってくる事もあるので、現時点で無意味でも手放すことできなくなってしまう。 たとえば、先日も片づけていて10年ほど前の「POPEYE」なんか見ていると「これから注目の女の子達」みたいな特集で「菅野美穂・中山エミリ・榎本加奈子・京野ことみ・広末涼子・矢田亜希子」とかが各1ページづつ出ていて、それぞれその特集の為の撮り下ろし。今だったらありえない豪華さ。矢田亜希子なんかは「今女優としての初めての仕事の真っ最中」ということで、この先どうなるのか?みたいな状態なのだ。その特集では少し小さい扱いで続いて、麻生久美子・小嶺麗奈・松嶋菜々子なんかも出ている。(他にも現在見かけない人も数名) この手の「これから売れるかも知れない先物買い企画」としてはかなり高確率で当てている。他の雑誌なんか見ると、今となっては全然見たこと無い人ばかりが羅列されている物もあるので。 さらに古く、1991年(14年前)の「POPEYE」なんかでは同様の企画で「一色紗英・小田茜」など、ヒット率は少ないけどそれぞれほぼノーメイクで出ていて「おぉ」状態。で、さらに注目なのが「可愛い女の子特集」みたいので各大学のミス・キャンパスが登場しているんですが上智大学のミス・キャンパスは西山喜久恵という女の子。つまり後のフジテレビ喜久ちゃんっすね。 他にも読み込んでいけば意外な後の有名人もいるかも知れませんが、あんましその辺はディープじゃないので。 中には以前も書いたけど、鈴木紗理奈が一般人の女の子として(本名で)登場して「今の男の子に一言」とか言っているのもあった。しかも東京の女の子代表で。 あとは名誉のために名前は伏せますが、某局のアナウンサー(すでに退職?)の某女性が大学生時代にセックス特集に登場し「性感帯は首筋」とか答えていたりもした。 あぁ古雑誌といえども捨てられない。 |
2005年02月09日(水)うそつき |
「トリビアの泉」で最近やっている「投稿されたトリビアを検証していく課程でまったくのウソと判明した物をガセビアと呼ぶ」ってコーナー。 それで「ヤクルト球団がスワローズになったのは「座ろうズ」。最初の候補コンドルズでは「混んどるず」でよくないので変更された」はガセ!とやっていた。 いやはや、単行本に収録して、しかも帯にそのネタが書かれている。もう言い逃れ出来ませんトホホ。 今までのパターンでは「知泉」を読んだ人が「これおもしろいじゃん」と投稿した可能性が高いんですが、みんなゴメンね。 もっともこの雑学は複数の本に記載されている結構有名な物で、ある意味ここでウソが発覚して削除されるって事で良しとしましょう。いや、マジに反省しております。 [犯人は俺だ!] ウソと言えば筑後署が捜査していた複数の事件現場から同じ指紋が発見され「これは神出鬼没、同一犯による仕業」と騒ぎになっていた。 が、その指紋というのは鑑識係の男性が成績アップの為に(つまり現場から不振な指紋を発見できる事が成績になる)自分の指紋をそこに付けて「指紋発見!」とやっていたらしい。 犯人はおまえだったのか! つーか、こうすればこうなるという未来予想の出来ない前頭葉を使わない人が増えているような気がする。 |
2005年02月10日(木)対北朝鮮戦 |
夕べワールドカップ予選として「日本×北朝鮮」というカードがあった。 なんとかラストに1点をもぎ取り、1×2で買ったのだが、やはりというか… 、またしてもゾロゾロ出てきましたな「俺ってサッカー大好きだから、昨日勝ててチョー嬉しい!」とかほざいている連中が。 前回のW杯の時から息を潜めていたのに、またぞろ出てきましたか。まったく、この1年周囲でサッカーの話をしている人間は皆無だったのに、きっと自慢げにサッカー話を始める人も多々いるんでしょうなぁ。 結局、この盛り上がりを見ているとみんなサッカー好きなんじゃなくて、ワールドカップ好きなんですな。つまり「日本」という国が他国と戦うって姿で気持ちが高揚するという単純な図式の中で盛り上がれるって事。 同じように、今野球がボロボロですがオリンピックの野球(いわゆる長島ジャパンとか言われていた物)は凄く盛り上がったってのと同じような物で、この平和な代理戦争はやっぱ盛り上がるって事なのだ。 [求められる人材] でも会場以外の場所で大型モニターを見ながら盛り上がる人々も多くニュースになっていましたが、あそこでの盛り上がりってのもTVカメラの前というのを非常に意識しているような部分も見受けられてなんか冷めた目で見てました。 なんつーか今、多くの人がテレビとかの目を意識して「どう映るか?」とか「写されているから盛り上がらなくちゃ」とか、果ては「より盛り上がった状態を見せればニュースに載る」みたいな思考でいるんじゃないかとか思ってしまうのだ。 最近も延々と続いている映画試写会の後に素人が口々に感想を述べるパターンのCMなんかと同じ。 あれなんかは当然絶賛している物を編集しているんだけど、あそこで感想を述べている人は当然「CMで使われるかも知れない」という考えが前提にあって意見を述べている訳で、その編集で残る為にはありきたりの感想ではなく、異常に絶賛とか、異様に耳に残るような称賛とか、感激している様子などとを、各個人が演出プランを駆使している状態だと思う。 なんかね、根本的に精神温度が低い状態でいる人間としては、余計冷めて見てしまうのだ。 |
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