ひねもす雑記
2005年03月21日〜31日


▲2005年03月21日:月:57歳現役
▲2005年03月22日:火:体力・知力・時の運
▲2005年03月23日:水:ラジオはネットに飲みこまれるか?
▲2005年03月24日:木:解りやすい論客
▲2005年03月25日:金:鬼太郎が商業主義の波に
▲2005年03月26日:土:VIVA!後ろ向き
▲2005年03月27日:日:80年代
▲2005年03月28日:月:映画鑑賞
▲2005年03月29日:火:ドラえもんコワイ
▲2005年03月30日:水:花の中三トリオ
▲2005年03月31日:木:20年前のあっさり
  2005年03月21日(月)57歳現役
    [長老]
    水島慎二の「あぶさん」ってすでに連載30年ほどやっていて、しかも漫画時間がリアルタイムで過ぎているので、57歳で現役選手というとんでもない状態になっているらしい。現役生活33年目だそうです。

    しかし、所属チームがホークスなので、その33年の間に南海→ダイエー、そして今年からソフトバンクへと親会社が変更している。(もっとも親会社の交代はこの10年だけど)
    で、今発売されている号の中ではそのソフトバンクの社長、孫正義が出てきて熱く野球について語っている。
    ぱらぱらと立ち読みしただけで深く読んだワケじゃないんだけど、そこで「メジャーでやる試合にワールドシリーズというのがあるが、アメリカ国内だけでやっているのにワールドってのは誇大広告だ!」みたいに怒り、世界中のプロ野球を闘わせる本当のワールドシリーズ構想みたいな事をブチ揚げている。

    実際の孫氏もそんな事を言っているらしいんですが、どうもこのワールドって言葉は1880年にメジャーで行われた「world championship series」ってのが最初で、それの真ん中を略した形で現在も引き継がれている物らしい。だからこの名称が考案された時点で「プロ野球」ってのがアメリカにしか存在していなかったので、それはしょうがない事っす。

    よく雑学系で見かけたのが、この名称は「New York World」という新聞社がスポンサーになって始まったので、ワールドは企業名というのがあるんですが、これは都市伝説に近い雑学らしい。緒川たまきに「ウソツキ」と言われたい方にはおすすめの雑学です。

    [2005.03.21-今日の雑学]テーマ『メジャーリーグ』
    最近はアメリカ・メジャーリーグに日本人選手が多く登録されている。あまり知られていないが現在、日本生まれのアメリカ人も3人登録されている。
    ドジャース:クレイグ・ハウス(沖縄県出身)※ドジャース:デーブ・ロバーツ(沖縄県出身)※カージナルス:キース・マクドナルド(神奈川県出身)って、たぶん全員米軍の基地がらみですね。(この雑学は2002年に書いた物でその当時の話)
    メジャーリーグというとアメリカ国内リーグと思われがちだが、トロント・ブルージェイズとモントリオール・エキスポズの2チームはカナダが本拠地のカナダチーム。そのためにメジャー恒例の試合前に行われる国歌演奏ではカナダ国歌が演奏される。
    ニューヨークヤンキースの帽子ロゴマークはティファニー社デザイン。実はもともとあのロゴはティファニー社がニューヨーク消防署に寄贈したものをヤンキースが譲り受けた。
    メジャーリーグのワールドチャンピオントロフィーもティファニー社が制作。
    メジャーリーガーのウェード・ボッグスは、チキン(鶏肉)を食べた時に勝てたので、それ以降は毎日チキンを食べ続けた。毎日同じ料理では飽きるのでなんとか工夫をして毎日食べた。その結果「チキン料理本」を出版するまでに至った。
  2005年03月22日(火)体力・知力・時の運
    [サスケじゃない]
    なんか帰ったら、テレビで「巨大なセットを組んであってそこで体力自慢達がジャンプしたりバランスしたりぶら下がったりしてゴールまで行く」って番組をやっていた。
    「まだこれって続いていたんだぁ」と思っていたら、どうも変な感じ。

    今見ているのはバイキングって名前でフジなんだけれど、確か以前やっていたのはサスケって名前でTBSだったような気がする。
    ありゃ?と思って見ていたんだけど、あんまし興味が無いので出演者が同じような違うような感じで良く解らない。

    でも、途中で「マッスルミュージカルの○○さんが」とか出てきたんだけれど、確かこれってTBSの筋肉系番組でオーディションをして作った体育会系ミュージカル集団っすよね?
    なんだかよく解らないけれど、パクリって事じゃなく、番組の内容が全部TBSからフジに引っ越してきたって事なんすかね?

    しかし、1stステージの中間にいきなり体力勝負でなく、簡単な二桁数字の足し算を1つ答える場所があって(ランダムに数字が出るみたいで、たとえば57+48=とか)、そこまで順調に走り抜けてきた選手が不正解を出してアウトしていくってのは、どういう物なんすかね。
    なんだか、そこで落ちるってのが一番人間的にも社会的にもダメージ大きいような気がする。

    しかしバイキングってのはフジなのでアニメ「ONE PEACE」がらみ何だろうなぁと思うけど、今の時期「海賊」ってのは微妙だよなぁ。
    でも前も書いたけど「ONE PEACE」って主人公達が「俺たちは海賊だ!」と名乗って、それに対して賞金が掛けられて居るんだけど、あれって「海賊」じゃなく「トレジャーハンター」だったり「冒険家」って事じゃないの?
    「賊」という部分の、他の船なんて襲ったり乱暴したりしていないわけで。

    P.S.(2005.4.3)
    どうやらTBSで「サスケ」を企画立案したディレクターが独立して、コンテンツをゴッソリとフジに売り込み、何の問題もなく移行したらしい。
    とりあえず場所もセットも大がかりになるので、イベント力などのあるフジが一番条件がいいのと、セットになっている「マッスルミュージカル」をお台場という舞台を持っていて、そのまま公演活動出来るフジがベストだったらしい。


    [2005.03.22-今日の雑学]テーマ『数学』
    実は「99勝1敗」より「1勝99引き分け」の方が勝率は高い。
    数学で勉強したサイン・コサイン・タンジェント「タンジェント (tangente):正接」は、フランス語で「ぎりぎり:すれすれ」という意味もある。
    √(ルート)は、root(根)の頭文字の「r」が由来。
    小学校のさんすうの時間で、数を数えるときに登場するのは、日本ではりんごとみかん。香港では鶏のもも肉と手羽先。
    数学用語の「積分」の考案者はニュートン。万有引力の法則を考えた際、地球の中心部では引力がどのように働くのかという疑問を解決するため編み出した。
    「微積分の開祖はニュートン」とされているが、実際には同時期の数哲学者ゴットフリート・W・ライプニッツも[運動の無限分割→ 微分]と考え出していた。微積分の[f(x)=(xの関数)]という表記はライプニッツが考案。
    哲学者パスカルの持病は偏頭痛。パスカルは頭が痛くなると大好きな数学の勉強をした。するとそっちに集中する事で頭痛が治った。
  2005年03月23日(水)ラジオはネットに飲みこまれるか?
    [終わりは始まり]
    ニッポン放送が裁判でライブドアに負けました。
    そのニュースを見ていたんですが、街頭インタビューでも「良く聞いていたニッポン放送が壊れていくのは寂しいですね」とか「こうやってひとつ時代が終わっていく」とか色々な事を言っていたり、ニッポン放送サイドの関係者も色々意見を言っていたんだけど、どれもこれも「ライブドアにニッポン放送が乗っ取られて、すべて壊れて終わってしまう」みたいな感じの意見を言っていましたが、そんな事、堀江社長は一言も言ってないでしょ?

    ニッポン放送はニッポン放送として今まで通りに放送は続けていくと思うし、ただ単に現在ある放送とネットを絡ませた新しい方向の番組は登場くるとは思うけど。
    逆に、ニッポン放送の番組を世界中で視聴できるネット経由ラジオという状態になるんじゃないかと思うんですが。
    あとの問題はフジテレビとの関係。

    それに関しての報道、フジテレビとそれ以外のチャンネルで温度差があるなあと思った。
    フジの場合はどうしても「ライブドア=悪」という図式にしたいってのは解るけど、匿名希望のニッポン放送社員からの「私は堀江社長の下で働くのは嫌です。彼はラジオを愛していません」みたいな物をかなり重く朗読したり、もうフジだけ見ているとかなり堀江君は悪党だねって感じ。
    先日発表された「もし堀江社長が経営権を握ったら私たち社員はニッポン放送を辞めます」なんて全社員合同会議での決議文。多分社員個人に立ち返った場合、そんな事思っていないと思う。
    仕事をする場合、あんまり誰が社長になろうとも変わらないんじゃないかと思う。
    あの声明文を発表した段階で「焦っているなあ」と感想を持った。

    [ニュースサイト]
    しかし堀江社長はテレビの事にも触れているけれど、ラジオ局をある意味手中に収めたって事がかなり大きいと思う。
    いわゆる報道マスコミってヤツは記者クラブに所属しているから色々なニュースが手に入るワケで、新たに「ネットでニュースを配信する会社を作りました」と言っても、そこに所属する事は出来ない。いわゆる新聞社系が自社サイトで発表しているネットニュースなんかを見ていると判るように、テレビ局やラジオ局の発表した情報を元に記事が作られている。
    つまり、ネットで報道関係サイトを作ろうとしても、基本的には放送局にコントロールされた情報の断片しか知ることが出来ないのだ。

    今回のライブドアがニッポン放送を手に入れたって事はその状況に風穴を開けるかも知れないって事。記者クラブにはTVカメラが入ることは可能で、そこで撮影された物を使用するのも自由。
    つまりネットでその映像をノーカットで放送する事も可能って事なのだ(実際の細かい規約なんかは知らないけれど)。
    TVやラジオのニュース番組では時間の問題もあるので、もちろんノーカット放送なんて出来ないけれど、これによって報道されない細かいニュアンスまで視聴者は知ることが出来るかも知れない。もっともノーカットだと、だらだらした質疑応答なんかも見せられる羽目になり、かなり冗長だとは思うけど。

    でも「インターネットラジオ」という方向はこの先、凄く可能性が広がると思うんですが。

    [2005.03.23-今日の雑学]テーマ『オールナイトニッポン』
    オールナイトニッポンのテーマ曲「ビタースィートサンバ(ハーブ・アルパート&ティファナ・ブラス)」は元々、同じアルバムに入っていた曲をかけまちがえてしまったのがキッカケでテーマ曲になった。
    本当は深夜に相応しいしっとりした曲をオープニングに流そうとした所、間違ってあの軽快な曲が…しかし、評判が良かったために翌日からも流し、深夜ラジオの代名詞になったのです。
    ハーブ・アルパートはプレイヤーとして有名だが、実はA&Mレコードの副社長。
    笑福亭鶴光のオールナイトニッポンのリスナーへの謝礼はすべて「○○の素」という名前。「銭の素」はロゴ入り財布、「通学の素」はロゴ入り定期券入れ、「ラブレターの素」はロゴ入りレターセット。「かやくごはんの素」は当時発売した番組の本『鶴光のかやくごはん』を買うための図書券。
    中島みゆきがハイテンションでオールナイトをやっていた時があったが、1度だけ出演できない回があった。その時は「電気屋のおやじのオールナイトニッポン」という物が放送された。電化製品大好きおじさんが嬉々としてしゃべりまくる番組だったが、そのおやじはやけにタモリと芸風・声がそっくりで、番組内で何度もタモリを褒める発言を繰り返していた。
    南こうせつのオールナイトニッポンでは当時デビュー直前だった長渕剛が使いっ走りをさせられていた(その関係で1コーナー担当していた)
    イルカのオールナイトの1コーナーに電話に出たリスナーが打合せも無しにリクエストをして、時間内に担当ディレクターなどがレコード室に走り持って帰って来れなければ賞金という物があった。そこでイルカが毎週「それじゃ行け!カメ!」と叫んでいた。当時ディレクターだったのは現在の社長・亀渕氏。
  2005年03月24日(木)解りやすい論客
    [福岡県西方沖地震]
    20日に九州・福岡や佐賀を中心とした震度6弱の地震が起こった。(さっそく福岡県西方沖地震と名付けられたそうです)
    記録では過去1900年の間に大きな地震が起こったことのないこの地域だったので、そのショックは大きく、当然安心感から耐震構造もそんなに完備されていなかったので、島なども急傾斜に家が連なっていて、震源地に近い玄海島では家屋206棟が倒壊し、ほぼ全住民が非難する事になった。

    どうやら前兆的なことでは去年夏にこの周辺で普段は採れるハズのない深海魚が沢山捕獲されていて、漁民は「なんか変だな」とは思っていたらしい。
    地震の規模の割に被害が少なかったのは偶然が重なったのと、密度が少なかったからだけど、ヘタすりゃインドネシアとかみたいに大津波がという事だってあったのだ。

    [地震予知]
    で、今回の地震で一番問題なのはこの20日にこんな地震が起こった3日後、23日に文部省直轄の地震調査研究推進本部が「地震動予測地図」というのを発表した事。
    これは10年前から多大な金を掛けて(政府仕事なので当然税金)研究してきた物で、今後30年間で震度6弱の地震が起こる確率を著した全国地図なんだけど、3日前にその「震度6弱」という地震が起こった福岡県西部の発生予想率が「0.98%」となっていたのだ。
    確かに地震がこれまで1900年に渡って起こらなかったというのもあるし、その日に発表する事は前々から決まっていて3日前に地震が起こったからって即座に新しい地図を書き上げる余裕が無かったのは理解できる。

    でもさ、あまりにもダメすぎって事。
    「予知はマジに難しいんだってば、そんな文句言うぐらいならてめえがやってみろよ」と関係者は思うかもしれないけれど、だって莫大な金を掛けて高名な研究者が頭を付き合わせて10年も掛けてこれかよって事なのだ。あまりにも「役に立たない」って事を発表日に公表しちゃったって事でしょ?
    でも「過去の地震を集計して」とか言っているけれど、活断層が動くぐらいの大地震ってのは地球規模での動きだから1000年2000年単位で1度動くってぐらいの話なんじゃないの?
    だから逆に「大きい地震が起こった地域はもう1000年以内に大きな地震は起こらない」ぐらいの見方の方が正しいんじゃないかと思ってしまうのだ。逆に地震がまったく起こっていない地域の方がパワーが貯まっているのでは?(激しく素人考え)

    [解りやすい悪役]
    「ジェネジャン」て番組のSPを見た。この番組、昔は日曜だかの昼間やっていたのを「内容がディープなので」と深夜枠へ移り、かなり不規則に放送されている。
    前回の放送は東京に行った時に偶然見たんだけど、そこに出てくるペドロ三木とかっていう「東大卒作家」ってオッサン、いい味出してるねえ。人を不快にさせたりむかつかせる事に関しては天才的な勘を持っていますな。
    極論を言って他人を攻撃し、他人の意見に対しては「それは極論だ」と否定。いわゆるディベートのテクに長けているけれど、実際には何も深い事は言っていないという典型で、ジャイアンの強引さ+スネ夫的に世の中をバカにして否定するというキャラ。
    常に紋切り型の意見なので、すでに手垢の付いたような事をくり返し言うだけで、手垢が付いている分反論に対してのマニュアルが出来ているような反論で、負けを認めず常に勝ち誇るという素晴らしさ。

    しかし「金が一番か?」という議論で「金が全てじゃないでしょ」という意見に「じゃ仕事も全部ボランティアでいいの?」という反論にはちょっと萎えてしまいました。
    仕事に対しての対価が支払われるのは当然の事でしょ、でもそれが「一番」だとか「全部金を貰う為にやっている」ってのはちょっと違うっす。
    なんか必死に「金じゃない」と言い続けたふかわりょうの必死さゆえの説明出来ていない加減ももどかしかったけれど(逆にふかわの「どの場に居ても必死にダメな状態」ってのにさらに好感持った)、確かに金儲けが世界の中心にあるのなら、慶応大学出て芸能人なんかやらない方が無難だしね。
    その「金が全て、金の為に」みたいな事を言っていた(見たことも聞いたこともない作家の)ペドロさんは無料で読むことが出来るブログをやっているみたいですが。
    金は好きだし、金があったに越したことはない、金があればでかい仕事も出来るかもしれない。でも価値基準の中では金がメインじゃないっすね。
    そもそも「一番」という順位を決める段階で議論の行き先は見えているだろうって感じ。番組の引いたレールに誘導されすぎ。

    そのペドロさんは前回の放送の時に「タレントにプライバシーはあるか?」というテーマで「タレントなんてのはTVを見てる客があって成り立っている物だから、どんな場所で声掛けられても客商売として接しなくてはいけない」みたいな論理展開をしていた。
    だから、歩いていていきなり写真撮られてもいい顔が出来ないのはプロとしての自覚がないって事、どんなに疲れていても視聴者に対してサービスしなくちゃいけない、タレントにプライバシーはないみたいな極論を行っていた。
    でも、このペドロさんもテレビにレギュラー的に出ている段階でタレントであって、視聴者さまの言いなりにどんな時でも対応しなくちゃいけないって事なんだよね。(どうやらどっかでタレント宣言しているらしい)
    彼が言っていた話を真に受けると、自宅にファンと称するのが押し掛けてきても、それなりに対応しなくちゃいけなし、町中で写真を撮られても、傍若無人な態度で「なんか面白い事言ってみてよ」と言われたら応えなくちゃいけないって事らしい。きっとそれを自覚しているペドロさんは対応してくれると思うけれど。

    この人の言うのは「サービス業をやっている人間は、その職場じゃなくても求められたらサービスしなくちゃいけない」って事なんですかね。
    で、こんな感じで無料で見る事ができるサイトを運営していると、時々「オマエのサイトをワザワザ見てやっているんだからさ、俺の注文に応えるのは当然だろ」という態度の人も存在する。サービスって物が、やってもらって当然だと思っているバカチンもいるのだ。
    金を払っている場合でも、そのことをやってもらった場合は感謝の意を表すのが物の道理だと思うんだけどね。
  2005年03月25日(金)鬼太郎が商業主義の波に
    [おっすッ!オラ孫正義]
    フジvsライブドアに、いきなりソフトバンクが参戦。
    って、ソフトバンクって現在野球チームのホークスを経営しているけれど、そのアイディアだって元はと言えばライブドアが経営不振だったダイエーに「ホークスを買ってもいいですよ」と持ちかけたのがキッカケだったハズ。
    その時ダイエーは「球団を手放す事はない」とか言っていたんだけど、ライブドアが楽天と新球団についてもめている最中にコッソリとソフトバンクが横から出てきてホークスを手に入れちゃったという部分もある。
    今回もいきなりですなぁ。

    でもソフトバンクがフジテレビの大株主みたいになっちゃうのって不味くない?
    なんせすでにホークスの経営をしているソフトバンクですが、フジテレビはヤクルトスワローズの経営権を持っている(正しくはどう言うのかは知らないっすけど)ので、1つの企業が2つも野球チームの経営に参加するってのは。
    だったらついでにライオンズもって感じですかね。

    [ネズミ男駅]
    JR西日本の境線(鳥取県境港市境港駅〜米子駅)にある16駅の名称を一斉に変更することを発表した。
    昔からこの境港を中心にした一帯は水木しげるの出身地って事で、駅前を「水木しげるロード」とか言って、漫画に出てくるキャラの像を造ったり、住民票にイラストを入れたり、良くも悪くも水木しげるを使い倒していたんだけど、今回はその16駅の名前にそれぞれ愛称を付けることになった(実際の駅名ではなく、あくまでも愛称みたいですが)
    もともとこの境線には車体に鬼太郎などのキャラを描いた「鬼太郎列車」が走っていたので、列車とホームの一体化を図っているみたいで、ほとんどアミューズメントパーク化している。

    始発駅の境港駅が「鬼太郎駅」で終点の米子駅が「ねずみ男駅」になるらしいんだけど、他には「コロポックル駅」「ざしきわらし駅」「あずきあらい駅」「すねこすり駅」「こなきじじい駅」「一反木綿駅」「キジムナー駅」辺りが発表されている。
    たぶん他には「すなかけばばあ駅」「目玉おやじ駅」「猫むすめ駅」なんかもあるんじゃないかと思う。
    個人的には「妖怪チンポ駅」を熱烈に希望 ってエロネタかよ。(駅という文字の誤変換禁止)
    ねずみ男駅に至っては霊番乗り場(0番乗り場)まで登場する悪のりっぷりが、オトナ気なくていい感じ。

    そういえば、来年公開予定で「ゲゲゲの鬼太郎」の実写映画プロジェクトが進んでいるみたいだけど、キャシャーン・デビルマン・鉄人28号に継ぐ日本映画屈指の名作になるのか?
    ってなんか今の現状じゃ環境問題とか教育問題とかを安易に否定したような脚本を書きそうで怖い。しかも鬼太郎がアニメの時みたいな影も何もない好青年だったりしたらガッカリ。
    いっその事、漫画の実写化で成功し続けている、上戸彩あたりに主役でもやらせればいいんじゃないかと無責任な事を言ったりする。

    ところで「鉄腕アトム」の映画化の話は消えたんでしょうかね?

    [2005.03.25-今日の雑学]テーマ『水木しげる&鬼太郎』
    駅前商店街が「水木しげるロード」と名付けられ妖怪の像が造られる事が決定した時、実は商店街の多くの店は不評で「自分の店の前にそんな物は…」と言われていた。しかし、観光客が増えたとたんに「我が店の前にも」と役場への争奪誘致合戦が始まった。
    戦争で左腕を失った水木しげるは、その事を両親にどう知らせるか悩んだ。その結果、左腕のない軍服姿の自画像を葉書に描いて送った。
    父親は「お前は怠け者で、他の人が両手でやる事を片手でやっていたようなものだから大丈夫だ」と慰めた。
    作家京極夏彦は妖怪小説でも有名だが、水木作品の大ファン。あげくはアニメ101話「言霊使いの罠!」のシナリオを書いている。しかも重要なキャラとして言霊使い「一刻堂」を考えだし、自らその声優を務めた。
    ゲゲゲの鬼太郎の本当の原作者は紙芝居作家の伊藤正美。水木しげるがそれを引き継いで漫画化した物。ちなみに「ゲゲゲ」は水木しげるの少年時代のあだな「ゲゲ(シゲからの転用)」が元になっている。
  2005年03月26日(土)VIVA!後ろ向き
    [またしても過去話]
    ここの所、2ヶ月ほどアナログレコードの話を延々と書いていて、そんなの興味無い人からは「何古い話ダラダラ書いてんだよ、このネノナール野郎!」とお怒りの方もいらっしゃるかと思います。

    実はそんな方に残念なお知らせがあります。
    今は中古市場でも高値で売買されているほど滅多に見かけないβビデオですが、我が家の場合、数年前に活動停止していて大量の財産が死蔵されていたのですが、このたび、そのβビデオの器械をごちゃごちゃいじって動くようにしてしまいました。
    もちろん音楽番組しか録画していないのでステレオHiFiでやんす。

    [1982年以降]
    てなワケで、1982年頃からリアルタイムでガシガシ録画してきた音楽をガシガシ見るとことが出来る環境になってしまいました。
    とりあえずレコードの方は、慌てなくてもプレーヤーがこの世の中から消滅するのにまだまだ時間を要すると思うので、しばらくはβビデオ→DVDのダビング作業を始めようと思っています。

    そうなると当然のように、1980年代の音楽番組の話がメインになってしまうってワケで、現役で20歳ぐらいの人にとっちゃ「生まれる前の話だよ、そんなのをリアルタイムで見ているような文章書くんじゃねえよ」てな感じでありますな。もちろん、リアルタイムで見ていた人にとっても共感出来ないような、凄く細かい部分を書いたりするワケで(重箱の隅をつつくの大好きなんで)、もうまったく独走なのだ。
    たしかこの雑記を書く理由のひとつに「数10年後に読んだ時に、忘れてしまっているような些細な情報を思い出させるための記録」ってのがあったハズなのだが、2005年に1985年の事をリアルタイムで見たように書くってのは、すごく歴史を混乱させる可能性があるのだ。
    そんな私であります。

    今、ビデオの中では岩崎良美が新曲「プリテンダー」を歌っている。という1984年の1月。
  2005年03月27日(日)80年代
    [森光子はアンドロイドなのか?]
    芸術座が取り壊しによって最終公演となった。
    その最終公演は森光子の「放浪記」だったんですが、その取り壊された後には新しい劇場が2008年にオープンする。
    で、そのオープン公演も森光子の「放浪記」に決まっているらしい。
    でも森光子って現在84歳(5月で85歳)、2008年って87〜88歳。大丈夫なんすか?と思ってしまいます。現状の85歳で、あそこまで現役ってのも凄すぎるんですが。

    [20年前のリアルタイム]
    で、ビデオなんすけど1983年当時のビデオで清純派アイドル武田久美子が歌っておりまして、まさかそこから数年後に貝殻水着を着るのかぁと、人生の色々を考えるとかなりウヒウヒ気分でやんす。
    さらに新人アイドル歌手として松本明子なんて人も出ていまして、どう見ても松田聖子の劣化コピーの小泉今日子をさらに劣化させたような状態。ここから20年後もテレビの世界に生き残るとは思えないようなB級バリバリでやんす。

    [0/0]
    昨日の『IQサプリ』で「1=1」「8=0」「118=1」みたいな問題が出た。
    答えはそれぞれの数字の真ん中に横線を入れて1=1」「=0」「118=1」というのが答えだった。
    つまり 「1/1=1」 「0/0=0」 「110/110=1」 という事らしいのだ。会場では、なるほどぉとか言っていたけれど「0/0=0」じゃないよ。
    確か0分の0の答えは不確定で、0とも言えるが1とも言えるという数学には珍しい答えの不明確な状態だったはず。

    [タモリ]
    ライブドアがニッポン放送の実質上の経営権利を取得するとかどーとかで、タレント達が「もうニッポン放送には出ない」みたいな事を表明している。
    そのタレントの中にタモリもいたんだけど、今までタモリはこの手のどっちがどーこーみたいなのには関わらないと思っていたのになぁ
    と思ったら、現在タモリが出演しているCM「日本テレコム・おとくライン」ってのがソフトバンク関係だからなんすかね。

  2005年03月28日(月)映画鑑賞
    [殺し合いをしてもらいます]
    東京大田区の中学校で3学期末なので授業じゃなくビデオ鑑賞でもして時間つぶそうって事で、先生が生徒から「見たい映画」の希望を募って、それで時間をつぶしていた。
    で、その映画が問題となっている。
    他の映画は「忍者ハットリ君」とかだったんだけど、暴力シーンが多いのでR15、つまり15歳以下の鑑賞禁止になっている「バトルロワイヤル」もその中に含まれていた。(見た生徒は中学2年なので13〜14歳)
    見たいからって何の考えも無しに見せるってどうよ。見たくない生徒もいただろうに、見たくない生徒の意志は無視かって事なのだ。
    自分的にはその手の「バイオレンス」を全面に出した映画は基本的に苦手。例えばその中で暴力の中にある本当の愛とか真実が!とか声高にテーマを語られても苦手な物は苦手。もっと別の方法で同趣向のテーマを語る事も出来ると思うので、バトルロワイヤルを見たいとは思わない。
    でも授業でクラスの生徒全員が見るって事は、ある意味強制なワケで。

    そんなこんなで生徒の中には不快感や恐怖心を覚え、それを保護者に訴えたことで発覚したという。
    佐世保で起こった小学校6年生女子の同級生殺しも、この映画を見て影響されたって事なんだけど、それによって犯罪を犯すかどうかは別問題にして、基本的には15歳以下の鑑賞禁止映画を強制的に見せるってのは言語道断。
    なんせ、仲の良いクラスメイトを自分が生き残る為に殺戮するという物語。思春期の子供にはかなり悪影響だとは思う。

    [大田区は萌えている!]
    ちなみに大田区の中学校と言えば、前にも書いたけどテストで「セックスに必要な男性性器の長さは?」とか女子に「あなたは何歳でどんな人と初体験をすると思うか?」という興味本位なだけの問題を出したのも大田区の中学校。

    さらに別の大田区の中学校では、前年3月、卒業直前の中学3年生10人が映画を真似て、構内にバリケードを築いて放送室を占拠。教師達にも怪我を負わせる事件も起こっている。
    今、大田区が熱い!てな事言っている場合じゃないな。

    とりあえず区の教育委員会は「そもそも授業と無関係のビデオ上映が不適切」という指導をしたとなっているけれど、それ以前に確か授業といえども「家庭での一般視聴以外の目的でビデオを上映する事は違法」のハズ。(授業などで上映出来るのは教育庁の指定・推薦がある作品のみだったような)

    [人力車]
    雑学のためというワケでは無いけれど、日々本を読んでいる。
    そうすると、雑学で少し興味を持った事に関する部分が目に付く。たぶん、そうじゃなかったら「ほほう」とは思うけれど、読み流してしまう様な箇所を雑学ネタとして引っかかってくるのだ。
    例えば静岡新聞社発行の「夏目漱石の修善寺」という病気療養のために修善寺に滞在した時の記録集。雑学書ではなく漱石研究本って感じの物だけど、その中に先日メルマガで話題にした人力車に関する記述が出てきて目に留まる。

    例えば漱石の時代、三島駅から伊豆の中央へ向かっての電車は大仁駅止まりで、そこから修善寺まで人力車か馬車で行くということで、所要時間とか料金とか漕ぎ手が一人の場合と二人の場合ととか書かれている。
    ちなみに当時の東海道線は丹那トンネルは開通していないので、小田原から箱根を迂回するように御殿場を通る、現在の御殿場線が東海道線だった。そして三島駅も現在の場所ではなく当時は御殿場線の下土狩駅が三島駅とされていた。そこから伊豆に向かう電車が出ていた。
    現在その伊豆へ向かう線路(伊豆箱根鉄道)は新しい三島駅へ繋がっているため、三島〜広小路を走行するとき電車がキシむほどの不自然に無理な急カーブになっている。

    他にも別の明治時代を描いた本の中で人力車に関する記述に目が留まる。
    明治政府に「馬車の替わりに人間が引く車の申請」を出した時にその受理申請書には「馬がひく車→馬車なので、人が引く車→人車」と書かれていたのがなぜか「人力車」と書かれてあってそれが使用される事になったとか、色々。
    たぶんアンテナを建てていない時は「そうなんだぁ面白いなぁ」と読み進んでしまう箇所に、意識がいくような頭の構造になっているのだろうなぁと思ったりもする。

  2005年03月29日(火)ドラえもんコワイ
    [ドラえもん新刊]
    「ドラえもん」のこれまでの45巻までの単行本に入らなかった作品を集めた「ドラえもんプラス」という単行本シリーズの1巻が出ていた。ついでにカラー版コミック5巻も。
    とりあえずこのシリーズも5巻まで出るらしいけれど、何故「46〜50巻」じゃないかというと、藤子不二雄って人にも好調不調てのがあるって事なんだろうな。

    これも、横山光輝の話の時に書いたように作者が単行本化する際にワザと落とした作品を拾い集めたって状態なのかも知れない。
    ま、極端につまらないってワケじゃないんだけど、あきらかにドラえもんのキャラ設定が全然違う話も混ざっている。
    日本テレビで放映されていた初代アニメ版の「ダメロボット」という設定で、便利な道具を出せるけれどドラえもん自身がのび太に「それじゃダメだよ」とか言われている。

    [昔の話]
    で、その中に、のび太が近所の豆腐屋で豆腐を買ってきたのをジャイアンとスネ夫に嫌がらせされ落としてしまうって話があるんだけど、豆腐屋にナベ(しかもアルマイトみたいな素材の両側に取っ手のあるナベ)を持って行って、そこに豆腐を入れるって今の子供にはあんまり理解出来ないんじゃないかなぁ。(そもそも豆腐屋という専門店の存在すら)
    書かれたのが1974年4月号なんだけど、たぶんこの時代でも直にナベに買うスタイルはギリギリだったんじゃないかと思う。

    他の発見では、過去の話で「すでに他界したおばあちゃんにタイムマシンで会いに行く話」がありますが、その亡くなったおばあちゃんは父方のおばあちゃんで、今回の単行本に出てくるのは母方の野比玉子さんのお母さんで、そっちはまだ健在だったんですな。(寝込んだというので玉子さんが里帰りする話)そっちは知らなかった。

    [方言なのか?]
    あと昔、ドラえもんを読んで(たぶんリアルタイムで雑誌を読んだ時)に思ったのが「こわい=硬い」というのは方言なのか?という物。
    のび太がお母さんに「何か怖い話して」とせがんだ処「昔昔おばあさんが独りで住んでいました、そのお婆さんが病気になって寝込んで・・・3日後に」「死んじゃったの?」「病気が治りました」「全然怖くないや」「3日前に炊いた御飯を食べた処、凄くこわくなっていました」というネタ。
    これを読んだ時に子供ながらに「確かに硬い事をコワイって言うけど、それって一般的に通じる言い方なの?」という疑問。

    で、今ネットで「こわい・硬い・方言」の3キーワードで検索した所、色々なサイトの「方言辞典」みたいな物がヒットしました。
    こわい:硬い(兵庫県の方言)
    こわい:硬い(信州高山地方の方言)
    こわい:硬い(石川県米沢の方言)
    こわい:硬い(美濃地方の方言)
    こわい:硬い(山口県の方言)
    こわい:硬い(松本の方言)
    その他、大量に存在する方言を扱うサイトで「こわいというのは私の地方で硬いという意味の言葉です」と紹介されている。ちなみに静岡在住の私も子供の頃からこの用例は当たり前のように知っていました。
    実はこの「こわい=硬い」は方言ではなく古語なのだ。

  2005年03月30日(水)花の中三トリオ
    [芸能史削除]
    TBSで懐メロ関連番組をやっていたんだけど、そこで「CM後は中三トリオ・新御三家が!」と出て、そのCMが終わった直後に南沙織が歌うビデオが流れていた。
    たぶん、70年代のアイドルを数人やって、その後中三トリオに行くんだろうな、と思っていたら続いて森昌子、山口百恵のビデオが流れて… で、郷ひろみで西城秀樹で野口五郎と…。(後で聞いた話だと一瞬チラと映ったらしい。ともかく見逃してしまう程一瞬)
    って、桜田淳子は居なかった事になってますか、TBS的には。
    つーか、南沙織は森・山口・桜田とは年齢が4つか5つ違っていて、彼女たちが中三の時は大学生でしたけど、いかがな物でしょうか。
    南沙織の場合はデビュー当時は、南沙織・天地真理・小柳ルミ子で「新三人娘」とか言われていましたけどね。
    ちなみに本当の「三人娘」は美空ひばり・江利チエミ・雪村いづみでやんす。
    確か、その後「新三人娘」てのは伊東ゆかり・小川知子・中尾ミエって感じだったような気もしますが、現在こっちも一人、宗教がらみであんまりTV放映出来ない人がいますが。
    って、すっかり自分にとってはリアルタイムの話じゃないっすけど。
    でも、桜田さんの場合、統一協会に入ったって事で芸能界には存在しなかったって事になってんでしょうかね。

    [時は流れる]
    それと時代の流れを痛感するのは、少年隊の錦織の頭髪問題 ではなく、クレイジーキャッツのメンバーがすっかり爺さんになっていたということ。(植木等・谷啓・犬塚弘・櫻井センリ)
    ま、時代的に「日本一の」シリーズが昭和36年辺りスタートで当時30歳を過ぎていたんだから、もう80〜75歳ぐらいなので当然と言えば当然なわけで。
    しかしいつもシャキッとしていて、どんなギャグをやっているときでも冷静に計算しているかのようだった植木等がなんか異様にヨボヨボしていた。
    「お呼びでない」というギャグ誕生秘話を語る口調もかなりゆったりしていて、司会者だった堺正章が必死に話をゴールへ誘導していたのを感じた。
    植木等は本当はバカボンパパと同じ昭和元年初日の12月25日生まれなので(戸籍は昭和2年)そんな歳なんだよなあ。

    しかし、波田陽区が「植木等斬り」のネタを始めた時は、かなり冷や冷やした。結果としてはオチは司会者のマチャアキに振ったカタチになったんだけど、植木等は昔、所ジョージが「クレイジー大好きなんですよ」とラジオにゲストに呼んで曲を聴いて貰った時に「コミックソングとしてのペーソスが無さ過ぎる。ただふざけているだけで人間としての深さをまったく感じない」とボロクソにけなした事もあり、所ジョージがかなり落ち込んでいたのを記憶している。
    だから、そんなギャグに関して厳しい植木の前で植木をネタにしたってのは、他人事ながら手に汗を握ってしまいました。
    マチャアキが「で、植木さん波田くんのネタはどうでしたか?」と振った時、かなりの人数が集まっていた会場がいきなりしーんとなって… 一呼吸置いて(計算なのか瞬発力なかったのかは不明)植木が「ぐっど!」と応えて、どっと会場の緊張が緩んだのを感じた。
    バラエティでこんな緊迫した場面ってそうないっす。

  2005年03月31日(木)20年前のあっさり
    [おめざめポップス]
    古いβビデオを見ている。
    その中に1983年頃、土曜日朝7時に約半年放送された「おめざめポップス」という音楽ビデオクリップ紹介番組(毎週3曲紹介)をまとめた物があった。司会進行はアン・ルイス&太田裕美だったんだけど、毒舌アン・ルイスが安易なビデオクリップを見終わった後、ムチャクチャけなしたり、この曲は興味ないからと関係ない話を始めたり、土曜の朝とは思えない飛ばしっぷりをしていた。
    そのおかげで「プロモーション目的で貸しているのに、あまりにもけなすので、レコード会社がビデオを貸してくれなくなった」という事もあったり。
    で、その中で最近身近で流行っている言葉としてアン・ルイスが「ビシバシ」という単語を挙げていた。
    太田裕美の「何それ?」という問いに「ほら打楽器なんかをビシッ!バシッって叩く感じにメリハリつけて…」と説明を入れていたんだけれど、そう言う意味で今ではかなり普通に使われる「ビシバシ」と言う単語はこの辺では説明が必要な新しい言葉だったんだなぁと思ったりする。
    今でも一般的な言葉ではないのかも知れないけれど「バリバリ」なんてのも80年代初期のツッパリ用語(銀蠅&アラジン)だったわけで、それが流行語ではなく、いつの間にか普通語になってしまう事も多いのだろうなぁと思ったのだ。
    登場した時には大人が眉をひそめるようなダメな表現だった「チョー」なんてのも、今や流行語ではなく普通の強調語として使用されている感もある。

    ついでに番組内でお互いの占いをやってもらってそこで太田裕美が「あなたは晩婚になるでしょう」と出て「そうかも知れないなぁ今もう28だから充分晩婚なんだけどね」と言っていました。
    83年頃の女性の結婚イメージってそんな感じだったけ?と思うんだけど、確かに自分が20歳の頃に書いた文章で、会社にいたちょっと嫌な感じの人の話を書いた時に「もうすぐ30まだ独身」とネタにして笑っていた。80年代初期はそんな感じだったけ。
    ま、今はその自分の書いた文章を読んで別の意味で苦笑いです。
    もっとも太田裕美はその発言の2ヶ月ぐらい後に音楽プロデューサーの福岡氏と婚約してますが。
    [ゆったりとした80年代]
    あと、何故かビデオに残っていた1983年当時の「なるほどザ・ワールド」なんてのを見ると、凄く編集がほのぼのとしている。
    アメリカからのレポートだったんだけど、そのレポートビデオの最初はアメリカの郊外の風景、そこをジョギングしている老人達、公園でくつろいでいる人々などの姿が何も説明されずに30秒ほど流された後で、やっとレポーターが登場し「え〜今私はニューヨーク郊外の…」と始まる。
    今の編集なら、ニューヨークの映像が出た瞬間、間髪入れずにナレーションなりレポーターなりの声が「今ニューヨーク郊外で異変が起こっています」とか言い出すと思うのだ。なんか編集もまったりまったりしている。
    スタジオ収録部分も、出演している複数のタレントが口々に何かを喋っているように見えて、実に統制が取れている。今現在の番組は本当に無法地帯で複数のタレントが他の人が喋っている時にでも何かアドリブで言葉を挟んだり、話題をそっちに持っていったりと、クロストークが当たり前になっていると言う事実を改めて実感させられてしまうのだ(今でもNHKのクイズ番組とか見るとあの時代のままで凄く新鮮)。
    今、何もかもがコントロール取れずにゴチャゴチャしている感がある。
    もっとシンプルにスキッとあっさり目に行きたいものですなぁ。

    ついでに1983年でもう20年以上前なので当たり前と言えば当たり前なんだけど、藤村俊二オヒョイさんがまだ黒髪でかなり印象が違う。もう白髪の「私ゃ爺さんだよ」的なイメージで出ている姿を見慣れてしまったのだ。もうずっとずっと昔から爺さんだったかのような印象。



     


ひねもす雑記