ひねもす雑記
2005年07月01日〜10日


▲2005年07月01日:金:アスベスト
▲2005年07月02日:土:電車男
▲2005年07月03日:日:電波男
▲2005年07月04日:月:クールビズ1
▲2005年07月05日:火:クールビズ2
▲2005年07月06日:水:ヘキサゴン
▲2005年07月07日:木:勝手に漫画夜話(1夜)
▲2005年07月08日:金:勝手に漫画夜話(2夜)
▲2005年07月09日:土:脳みそ筋肉男に喝!(1)
▲2005年07月10日:日:脳みそ筋肉男に喝!(2)
  2005年07月01日(金)アスベスト
    なんつーか、いきなり「アスベスト被害」って事から「こんな危険な物が日常にあったなんて!」と大騒ぎになっているんですが、自分的には「それって10年ほど前にも大騒ぎしてなかった?」って状態。
    学校の壁や公共施設なんかの壁や天井に大量に使っていて、それが人間に害を与えるよってのはそこで騒ぎになって、撤廃の方向に動いていたんだと思っていた。
    いまだにガンガン使っていましたか、そうですか。
    たしか1990年代初頭、93年ぐらいだったが、とある社会派テーマの曲を歌う女性歌手のアルバムのタイトルが『アスベストの海の中で』って物で、すごく印象に残っている。
    なんか今の段階で「知らなかった」みたいに騒いでいるのって何?
    なんかヘタすりゃ、この騒ぎも一過性の物で、また10年後に「アスベストという物質が私たちを蝕んでいる」とかシレッと言い出しそうな勢い。

  2005年07月02日(土)電車男
    2ちゃんねる発のドラマだけど、ここに出てくる登場人物はすべて架空であり実在であるという複雑な図式になっているけれど、実生活の中で
    「あそこで○○○とか書き込んでいたのって実は俺なんだぜ」
    と、実際にどうか解らないけれど周囲に自慢しているような人も多いんだろうなぁ
    実際には「実社会でも2ちゃんねるの話題をする奴ってキツイよな」てのが、少し前までのあり方だったんだけど、こうも社会的に認知されてくると、その手の事も多くなってきそうなのだ。
    中学時代にラジオの投稿番組で読まれたハガキに関して「あのハガキ、実は俺なんだぜ」とか自慢げに言ったヤツがクラスにいた。で、自分はラジオの熱心なリスナーだったのを隠して、普通に「時々聞くよ」と言うスタンスで接していたけれど、そいつの嘘は一瞬にして見破っていた。
    周囲は「マジかよ!」と盛り上がって、ヤツはプチヒーロー気分に浸っていた。
  2005年07月03日(日)電波男
    実は昔から私は情報整理整頓マニアで、そのラジオで読まれたネタはテープに録音→文字起こし→ノートに整理、という今思うとかなり引いてしまうようなマニアな事をしていた。別に誰に見せるというわけでもなく、自分だけで楽しむ単行本を制作していたのだ。
    で、そのヤツが書いたとされるネタのペンネームも調べればすぐ解り、そのペンネームがこれまで何度も読まれたことがあり過去のネタで投稿者が九州の人間だと言うこともすぐ判明しちゃったのだ。
    その後周囲からの「読まれた時の景品が送られて来たら見せて!」と言う声に「まだ送って来ないんだよ」と繰り返し、いつしか中学卒業となってうやむやになってしまった。
    ま、そんな感じで「バレやしない」てな感じで匿名な物に対し「あれ俺」と言っているのも多いと思う。
  2005年07月04日(月)クールビズ1
    クールビズってなんかカッコ悪いね。どっかの東南アジア系の議会にしか見えない。
    しかしノースーツ・ノーネクタイ・ノーブラ・ノーパンって事で(なんか違う気もするが)小泉ちゃんが提言して実行されているんですが、それはどうでもいい。あの趣味の悪い服装は個人の勝手だから。でもさ「クーラーは28度」って、その設定は高いような気がする。
    なんかこの温度を決めるときに普段からそんな室温なんかに興味を示したことがない連中が「じゃ室温何度ぐらいがいい?」て時に「通常26度にしましょうとか言っているよね」
    「じゃ、服装をもっとラフにして28度でいいでしょ」みたいな安易に決まったような気がする。

    なんか、どっかで聞きかじった程度のエコロジー意識でなんか語っているような気がしますな。 クーラーの設定温度を28度にしても、実際に空気は28度にまで下がらないんで、結果として室温30度とかになったりしちゃうんすよね。
    普段、エコロジーとかに興味無いのに、役員とかに突然なっちゃった人が、普通の状況を知らずにいきなり極端なゴミ分別方法をどっかで聞きかじって「これを実行しなさい」と押しつけてくるとか、ありがちな話。普段自分で分別していないから、その大変さは全然実感として無いわけで。
  2005年07月05日(火)クールビズ2
    ま、省エネスーツよりは遙かにましだけど。
    あの省エネスーツってのは、基本的にサファリジャケットを元にしたデザインなんだけど、そこからして勘違いが始まっている。
    サファリジャケットってのは確かにアフリカとかで着られている事が多いんだけど、それから単純発想で「暑い時の服」として採用しちゃったんだろうなぁ。
    でも、あれはアフリカの砂漠地帯とかのように太陽がガンガンに暑い場所だけど、湿度が全然無い場所で真価を発揮する服で、日本の夏のように高温多湿の場所であんな厚手の生地の服は蒸し暑いだけ。
    日本は湿度が高いって事から、江戸時代からちゃんと夏には浴衣やジンベエみたいな服が存在していたっすよ。薄い生地で通気性のいい服。
    その辺を考えていない省エネルックって、流行らなくて当然だったワケでやんす(それ以前にデザインがダサイってのが最大理由でしたが)
  2005年07月06日(水)ヘキサゴン
    クイズ番組「ヘキサゴン」がなんか全然違う番組になっていた。
    今までは6人の芸能人が問題に対して答えられないか?答えられているか?を指摘して勝ち進む心理戦のクイズをネタにしたゲーム番組だった。
    問題自体はそんなにレベルが高いワケではないんだけど、意外な問題を答えられなかったり、意外な問題を答えたりの意外感や、性格のよさ悪さが表面化したり、ちょっとアイディア物の番組だと思っていた。
    が、なんかこの7月から芸能人が15人ほど出場し、事前のペーパー問題で順位を決め3チームに分かれての団体戦。その内容も基本的に「ただクイズを答えていく」という趣旨になった。 これじゃほとんど普通のクイズ番組にバラエティ色をつけただけ。
    心理戦だった以前のヘキサゴンとはまったく違う番組になっている。そもそも「ヘキサゴン:6」じゃないし。
    今までのは面白いと思っていたんだけど、視聴率悪かったのかねぇ?
  2005年07月07日(木)勝手に漫画夜話(1夜)
    あえてマニアックな作品は選ばず王道のメジャー作品を紹介。
    個人的に推薦する少年漫画「デスノート」
    昔から比べたら読破している漫画の量は激減しているんですが、それ故に「失敗作は掴んじゃいかん!」と思っている。それでも基本的に雑誌は読まない人なので、本屋で「これは!」と言う印象の単行本をガシッと購入して(最近の本屋は中身が読めない単行本がほとんどなので、新人作家は辛いと思う)、家に帰って読み、その善し悪しに一喜一憂するのであった。
    読んだことない名前も聞いたことないような作家の単行本を購入するってのはギャンブルなのですが、それでも時々凄い鉱脈を発見する時もある。

    この「デスノート」は天下の少年ジャンプに連載されている作品なのでメジャー中のメジャーなんすけど、自分的にはその前の作品「ヒカルの碁」が好きだったので「あぁ次の出たんだぁ。ヒカルの碁がなんか納得いかない形で終わったから、ちょっと期待出来ないけどなぁ」程度の気持ちで購入した。
    基本的に絵は丁寧で、デッサンの狂いもほとんど無いってのは高得点なんだけど、漫画はそれだけじゃない。変にクセのある作家の方が面白かったりするので、逆に「ただ絵が上手なだけじゃん」で終わりかねない怖さもある。
    で、この「デスノート」なんすけど、基本的な設定は「死神の持っている名前を書き込むとその人が死ぬというノートを人間が拾ってさあ大変」という物。その設定だけ聞くと「なんか陳腐だよな」と思ってしまうんだけど、その話の展開のダイナミズムは凄いっす。しかも、その突飛な設定が全部理詰めで物語が破綻せず続いていく、延々と緊迫感を持ちながら。
    それだけではなく、物語の中に惜しげもなくエピソードを織り込みぐいぐいと読者に先を予想させないほどに速く展開していく。
    特に7巻まで物語の核を担っていた人物があっさりと意外な形で物語を降りガラリと世界観が変わってしまったり、かなり複雑な要素を含めて何処へ進むのか不明な状態で突き進んでいる。
    連載で読んでいる人と、3〜4か月に1度発売される新刊としてまとめて読んでいるのとはかなり印象が違って来てしまうのかもしれないが、次の巻が常に楽しみな作品でもある。
  2005年07月08日(金)勝手に漫画夜話(2夜)
    個人的に推薦する少女漫画「のだめカンタービレ」
    少女漫画は小さかった頃は姉貴が買ってきた雑誌でパラパラ読んでいたんだけど、かなり好き嫌いが分かれていた。基本的に手塚治虫で育ったので、何か芯がある物語が好きだった。一つ一貫した主題というか目的があって、そこに物語が進んでいくというパターンが。
    そんな中、どうも肌に合わない漫画ってのは「ただ何となく学生生活を過ごし、その中でなんとなく恋愛しちゃって」みたいな、物語の主題が恋愛という物が、ダメでした。
    なんか別の核があって、そこへの通過点に恋愛があるのならいいんですが。
    だから、王道の萩尾望都とか竹宮恵子とかを中心に物語を構築できる作家の少女漫画を読んでいたような気がします。
    もっとも80年代には、恋愛が物語の主題だったけれど物語性で「アイドルをさがせ(吉田まゆみ)」なんてのも愛読していました。自分的な王道は吉田秋生でしたが。

    で、最近はとんと読んでいなかったのですが1年程前に、某雑誌の書評で「近年まれにみる傑作」と描かれていたのに興味を引かれて購入したワケです。
    物語は某音楽大学から始まる。主人公・野田恵(自称.のだめ)はつかみ所のない破天荒な性格で楽譜通りにピアノが弾けないピアノ科の生徒。信条は「音楽は楽しくやっちゃダメなんでスか?」と言う物で、大いに共感するんだけど、実際にはそれだけじゃやっていけない。
    物語はそののだめ中心ではなく、天才的な音楽才能がある千秋が指揮者として仲間と出会い、そして別れ、成長していく部分が描かれる。もっとも物語のメインのオーケストラの話とは別にのだめが特異なピアニストとしての才能を花開かせていく成長物語でもある。
    てなシリアスな話ではなく、基本的に笑える部分が多い漫画であるのがいいのだ。
    なんつーか、ほのぼのとその成長を見守って行きたいのだ。
    物語は11巻からは大学を出、パリへ留学する話になっているんだけど、この手の成長物語にありがちなのは、初期の頃は楽しかった物語が難しいプロ的な話になるにしたがって、シリアスになってしまう事あるので、最後までどこかピントのずれた物語であって欲しい。

  2005年07月09日(土)脳みそ筋肉男に喝!(1)
    スポーツ関係の話題で「長嶋茂雄が脳梗塞で倒れて以来1年ぶりに公の場に登場」というのがありました。
    もっとも、インタビューに答えたとかではなく、野球観戦に来たのを遠くから撮影した映像だけ。その中で談笑をしていた(ように見える)けれど、実際にはまだ立ち上がるのもやっとでヨロヨロしているし、徐々に疲れていく感じもあった(あくまでもTV編集した内容で)。
    それを見て「サンデーモーニング」のスポーツバカ担当・張本勲ってオッサンが「こんなの流しちゃいかん!喝だ!」とどなっていた。

    というのも「長嶋さんってのは太陽みたいな存在で、いつでも元気でほがらかでいなくてはいけないんだ、それをまだリハビリ途中の弱った姿をTVで放送するとは何事だ!長嶋さんのイメージが悪くなるじゃないか」ということらしい。
    あらら、1年前とまるっきり逆意見ですなぁ。

    その時の発言に関してはこの雑記内にも書いてあるハズなんですが、オリンピックまで数ヶ月というところで倒れた長嶋さんに対して「オリンピックに長嶋さんがいなかくてどうするんですが。長嶋さんあっての長嶋ジャパンなわけですよ。リハビリなんかそういう場に長嶋さんを出せばそれが一番効果あるハズです、一茂も弱気な事を言っていないで、バンバン長嶋さんを出すべきです」みたいな事を発言しておりまして、その時「こういうヤツが長嶋茂雄という人物のイメージを暴走させて、疲労困憊して倒れさせる原因を作っているのだな」と印象を書いている。
  2005年07月10日(日)脳みそ筋肉男に喝!(2)
    ま、張本という人の意見はいつも「その場の思いつき」でしか言っていないのは誰も解っているので、ここで書くのもいまさらなんですけどね。
    野球選手が最近の子供に人気がないという話題の時は「野球選手もプロで見せる事を商売としているのだから、もっとエンターテナーの部分を出すべきだ」と発言しておいて、数ヶ月後に新庄が派手なパフォーマンスで話題をさらっていると「新庄に喝!そもそも野球選手はいかにストイックに技量を磨くという部分で人気を得ていたのだから、見せかけだけの派手さはいつかメッキがはがれますよ」などと発言していたし。

    もっとも張本の信仰する長嶋茂雄って人はまさに「記録」ではなく「記憶(派手なパフォーマンス)」の人だと思いますけどね。



     


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