ひねもす雑記
2005年10月11日〜20日


▲2005年10月11日:火:民主党の党首
▲2005年10月12日:水:シングルマザー
▲2005年10月13日:木:13巻完結
▲2005年10月14日:金:オンデマンド
▲2005年10月15日:土:林檎社製・新藍幕購入
▲2005年10月16日:日:林檎社製の陰謀
▲2005年10月17日:月:男の子女の子
▲2005年10月18日:火:3π^2
▲2005年10月19日:水:教科書問題
▲2005年10月20日:木:国内一貫教育
  2005年10月11日(火)民主党の党首
    党首選のスピーチの中で前原氏が「中学の時に両親が死去し、それ以来母親に苦労を掛け…」みたいな事を訥々と語っていた。
    基本的にその手の事をここぞとばかりに語るヤツって嫌い。自分がいかに苦労したとか、母親がこんなに凄い人だとか、不幸や苦労を自分のイメージアップのために使う人間は信用出来ないっす。
    しかも前原氏の父親って裁判官とかのそれなりに地位のある人で、死去したからって「生活費にいきなり困窮」ってたぐいの人ではないでしょ? それなりに蓄えもありそうなんで。

    片親だからってそれがナンボのもんじゃい!とか思ってしまうのだ。それを自慢げにキーワードとして持ち出してくる段階でこの人は「その程度の器」って感じがしちゃうのだ。党首選のスピーチでは関係ないじゃん(別に今の段階で母子家庭の問題とか取り上げている様子もないし)。
    きっとこれまでの選挙戦でもこれが有効に利いていたんじゃないかと勘ぐってしまう部分もある。
    片親ぐらいで自慢すんなよ!とか思ってしまうのだ。
    『母子家庭の雑学』
    ☆タバコ販売店の許可は色々手続きが必要だが、実は母子家庭に関しては「たばこ屋開業の優遇措置」がある。これは大昔に作られた物がそのまま残されている物。

    p.s.(2005.10.20)
    この民主党選挙の時はかなり盛り上がって「新しい若いリーダーの元で力強く立ち直すのだ!」みたいな感じだったんだけど、いざ国会が始まってみると「あいかわらず民主党」という感じ。 ただ闇雲に自民党に反対していればいいって感じがもうダメすぎ。
    小泉純一郎がいきなり民主党が推進してきた「議員年金完全廃止」をブチ上げた時に「民主党が訴えていた事を全部同じ状態で提案した」「しかし自民党と同じ意見にするというのも民主党としても意味を見いだせないので…」みたいなコメントが述べられていた。
    結局、その意見の内容がウンヌンではなく「自民党と敵対する」ってのが最大の焦点だったのか?

  2005年10月12日(水)シングルマザー
    アメリカはシングルマザーが多いと言うことが80年代より多く言われており、90年代初頭には日本でも「シングルマザー」という言葉自体が流行語みたいに扱われた事があった。
    英語にすると格好良く聞こえるけど日本語にしたら「母子家庭」って事なんだけどね。

    確かにアメリカの離婚率は異常に高いんだけど、実は離婚はしたけど別れていない夫婦というのもかなり多いらしい。
    というのも、シングルマザーには生活保護の優遇措置が多く与えられているので、低所得者層では「結婚して夫婦となって貧乏な夫の稼ぎだけで喰っていくより、シングルマザーとしての生活保護で喰っていた方が裕福」という考えが多いらしい。
    で、ダンナもその生活保護に寄りかかって生活をするってパターンも多いらしい… アメリカなどではその部分が財政をかなり圧迫しているとも言われている。

  2005年10月13日(木) 13巻完結
    ちばてつやの「俺は鉄兵」というマンガがある。70年代中期に少年マガジンで「あしたのジョー」の後に連載されていた話で、ジョーの話が60年代安保などの暗い時代を引きずっていたのに対し、鉄兵はあっけらかんと明るく、何も考えない主人公が剣道を軸にギャグ漫画のような展開で話が続いていた。
    その「俺は鉄兵」が先日までコンビニ中心の廉価版マンガとして毎月1冊づつ発行されていたらしい。自分はオリジナルのマガジンコミックで確か持っていたハズなので、手に取ることはなかったが…。
    で、その「俺は鉄兵」が先日13巻で完結したという話なのだ。
    あれ?「俺は鉄兵」って通常のマガジンコミックスでは50巻近い長い話じゃなかったっけ? 50巻で各巻200ページだとすると全1万ページ、それを13巻にまとめると各巻770ページほどの厚さになってしまうけれど、コンビニで見かけた時はそんな厚さじゃなかったよなぁ

    実はコンビニコミックスでは、剣道の関東大会が終了した所で鉄兵がパタリと倒れ、さてどうなる!と言う所で「完結」となっているらしい。そしてその後のページには6Pに渡ってその後の鉄兵の活躍がダイジェストで掲載されていたという。
    結局、近ごろ大量にコンビニで往年のマンガが安く再発行されているワケですが、出版社としては「過去の遺産を出しなおして、ちょっとでも売れればいいや」程度の扱いだったみたいです。
    で、「俺は鉄兵」に関しては異常に長いマンガなので出版社の思わく以上に売れなくて「このまま最後まで出してもソンするだけじゃん」ということでうち切ったのではという感じなのだ。
    いやはや、講談社もマンガで儲けているクセにマンガに対してその程度の考えの会社だったワケっすね。

  2005年10月14日(金) オンデマンド
    テリー伊藤が「GYAO」というインターネット関連のCMをやっていて「オンデマンド、オンデマンドっていうけれどさ」と発言しているんだけど、その言葉を聞いて過去を思い出してしまった。
    かつてテリーが「元気が出るテレビ」「浅草橋ヤング洋品店(後のアヤサン)」の演出家として頭角を現して来て、本人の顔も知名度を上げつつあった頃の話。
    色々手広く仕事をしていたテリーはとあるAV制作会社の役員にもなっていた。その会社の名前が「オンデマンド」。
    企画物メインの会社だったらしく、全裸運動会とか超高層×××(クレーンで釣り下げたベッドの上で×××な事をする)とか噂だけは聞いていた(本編は見たこと無い)。で、その会社が法的にマズイ作品を作った時にマスコミがテリーの所に押し掛けた際「俺は名義を貸していただけだ!俺の方が被害者みたいな物だ!」と叫んでいた。
    ま、色々あるんでしょうが「オンデマンド」っつー単語でそんな事を思い出してしまった。

    オンデマンド[on demand]
    ユーザーの要求に対応してサービスを提供する方式。

    インターネットTVでは、高速データ化が可能になった現在、みたいコンテンツ(番組や映画)を希望する特定の人に向けてネットでリアルタイム配信する方式。
    AV会社のオンデマンドは(多分)ユーザーが「こんな企画のもの見たい」というアイディア物、企画物を提供するという意味なんだと思う。実際にはオンデマンドではないのかも知れないけれど。
    他にも出版関係でも、すでに廃版になっている昔の本をネットなどで「復刊希望」を募り、一定人数に達した所(出版社が損益を出さない冊数)でその人数に対し出版するというシステムがあるが、それもオンデマンド方式。

    ちなみにこのサイトと提携している「バラ園:カプリョdeロサ(エルローザじゃなく)」なんかは、花束やアレンジメントなどある一定のパターンはあるけれど、すべて利用者の希望を聞いた上でその要望を出来るだけ満たす物に作っている。結局、大量生産の既製品ではない物はオンデマンドなんすよ。
    時代はめぐりめぐって戻ってきているって事っすね。

  2005年10月15日(土)林檎社製・新藍幕購入
    10月10日の雑記の続き
    日々ハードに使い倒していたパワーブックがいきなり異常音を発しながら立ち上がらなくなった。
    そして、夏頃から購入を考えていたデスクトップ型を購入せざるを得ない状況となり、金曜日の会社帰りにコジマに立ち寄ったのだ。心の中ではもう「iMac(20inch)」を買うぞ!と決意しており、カードの残金もすでにチェック済みだったのだ。

    コジマのコンピュータコーナーには小規模ながらちゃんとMacコーナーが存在している。近隣のパソコンショップでは現在「Mac」という名前のコンピュータがこの世に存在しないかのような無視っぷりで、ここの小規模ながらのコーナーは私にとってはオアシスみたいな所なのだ。
    半年ほどまえにキーボードが壊れた時もここで助けてもらった。
    で、売り場に行くと目当てにしていたiMac(20inch)がドンッと展示してあった。「おぉこれだ!」と思いつつ、少しイジってみた。

    で、ネットが繋がっていたので、10日から見ることが出来なかった自サイトの掲示板などをチェックしようと思いたったのだ。
    今日、この場で即決して持ち帰りなら数時間後に掲示板などは確認できるのだが、ここでチェックするのも乙な物なのだ。
    と、掲示板を見ると「予告も無しにiMacも新型になったし」という書き込みが…
    なんですと!
    ということで、店から出て友人スジー・ハリー(仮名)へ電話。

    その結果「そこにあるのは多分、すでに旧型となったマシンなので、購入ならネットでのほうがいい」ということになり、その足でハリー家へ。自分の家には旧旧iMac(ボンダイブルー)があるのだが(一度カミナリで昇天、その後なんとか復活)、何故かネットに接続できない状態なので、ハリー家のマシンからアップルストアにアクセスを考えたのだ。
    もーハナっから購入予定だったので、何の躊躇もなくネット注文!もっともいきなりの新作発表に関して客も集中しているらしく「2〜3週間待ち」ということなのだ。
    同じ17inchが「5〜7日待ち」に対して、こっちの画面が大きい方が売れ筋なんだなぁと。

    自分的には作業中は大量のテキストを開いて、編集したりすることも多いので、画面が大きいのはかなり楽。テレビを見るとかはあんまり考えていないので、さすがにNEC辺りの30inchとかには食指が動かないっす。
    その2〜3週間はネット見れないじゃん、てな事でハリーが「じゃ、余っているの持ってく?」と言われたが、結局「たまに3週間ほどネットのない生活もいいかもしれない」という事で、久々のネットに惑わされない清い日々を過ごすことにしたのだ。

  2005年10月16日(日)林檎社製の陰謀
    てなワケで、自宅には壊れて起動しないパワーブックと、旧旧型iMac(ボンダイブルー)があるわけですが、ネットには繋ぐことが出来ない状態。

    しばらくは、先送りにしつつダラダラとやっていた部屋の完璧なる整理整頓と作業環境としての書籍データベースの構築を考えていた。
    とか言いつつ、なぜ現在この文章をサイト上の雑記に更新できるのか? という疑問なんですが、実は、勢いまかせでネット注文した翌朝、10月15日土曜日「さてこいつを修理に出さなくちゃな」と思って、そのための梱包関係や色々な物をまとめようと考え、ついでに「やっぱダメだよな」と電源ボタンを押した所… 昨日まではスイッチをいれた途端に、異様なウィィィィンというモーター音と時々カリッカリッという音がして起動時のMac印が表示される以前の所で止まってしまったということがウソのように、何の音もしない状態でスムーズに起動。
    アプリケーションも何も無かったかのように立ち上がり、ネットにも普通に接続出来た。
    なぜ?

    もしかしたら、新iMacを買わせるための何かの策略だったのか?
    注文した途端にマシンが直るって、どいうもんすかね。

  2005年10月17日(月)男の子女の子
    犬に関する書籍の編集をやったんだけど、初校・再校と普通に「オス・メス」と書いてあった場所を全部「男の子・女の子」に変更。さらに発情期を「ヒート」と変更。
    単純に変更ではないので一括変換も出来ずかなり面倒。
    しかもそれが大量にあったゆえに、文章の文字数が増え予定されていた分から溢れていたりもする。まったくもー!なのだ。
    たぶんオイヌ様を愛好する方々にとって「オス・メス」という表記は許せないって事への配慮なんだろうなぁ

    かの川島〈血液ワイン女〉なお美様に言わせると「彼女たちを犬なんて言うのは許せません」「せめてワンちゃんと」とかって事らしい。
    でもさ、ワンちゃんって、その鳴き声をそのまま呼んでいるだけで「ブタはブーちゃん」「馬はヒヒンちゃん」「カラスはカーちゃん」「ニワトリはコケコッコちゃん」とか言い出すのと同じで、決して犬を人格というか同格として認めていないんじゃないかって事なのだ。
    そもそも「犬」って呼び方は、太古の昔から人間の側に「居る」と言うことから付けられた名前で、逆に「人間と共に歩んできた」という凄い愛着を込めた呼び方ではないかと思ってしまうのだ。

    とかなんとか言ってますが、そのペットである犬を統括する国際機関の名前が「国際畜犬連盟」って言うんですけどね、畜犬。

  2005年10月18日(火)3π^2
    いやはや、小泉首相がいきなりの靖国神社参拝ですか、しかも今回は一般にまじっての参拝。
    今、世界三大頑固者って言ったら、小泉純一郎・金日正・サダムフセインって所だろうなぁ、日本も世界に肩を並べるたぁ、なかなかやるじゃないか。

    首相が靖国神社に行く事が良い事なのか悪い事なのかはよく解らない。民社党も必死に叩いているけれど、中国なんかが反発していなかった時代の首相が参拝していた時は(当時は社会党とか)何も言ってなかった事から、結局「中国が騒いでるから」って部分の反発が大きいんだろうなぁ。
    内容の是非ではなく、国際的な問題での観点で… ってそりゃ内政干渉に乗っかっているだけじゃん。

    中国とかが「靖国に首相が参拝する事は軍国主義がどうのこうの」とか発言していたけれど、とりあえず日本は60年間戦争を起こしていません。その間、中国はベトナムに侵攻したり、チベット自治区で紛争を起こしたり、かなり軍国的な動き多いっすけど…。
    韓国(北朝鮮も靖国参拝に反対意見を述べた)に至っては、考えようによっては未だに内紛が続いている国で(キッカケは米ソだったとしても)、どっちの国も60年間途切れずに徴兵制度が続いている国って事なんですけどね。
    その国に「日本は軍事的な動きを」とか言われても、なんかピンと来ません。

    しかも靖国神社に合祀されているのが「A級戦犯」だから問題だって事になっているんだけど、確かこの「A級戦犯」ってのは国際戦争法だったかで多くの政治学者が違法の決定と唱えているんじゃなかったかと思います。
    戦後にアメリカがどうしても日本をナチスドイツと同レベルの悪に仕立てる必要があって、ニュルンベルグ裁判で結審したホロコーストに関する罪状と南京大虐殺を一緒にしようとしたって事らしい。そのために虐殺された人数を20万とか30万人にした書類も存在するという。
    南京大虐殺は確かに人道的にやってはいけない事だったんだけど、戦争の歴史を見るとどこの戦争でも行われているレベルだったみたいっす。

    東京裁判で裁かれた罪状は東京裁判で作られた物がほとんどで、いわゆる戦争が行われた時点では戦争という特殊な状況では当たり前の事だったのが、戦後に東京裁判のために考え出された罪状という事らしい。
    つまり、60キロ制限の道で停止されられた車が実は59キロで走っていた事が判明して「じゃ、59キロ制限の道にします」という事で逮捕されちゃうような物。後で出来た法律でそれ以前の犯罪を裁く事を「事後立法」と言いますな。
    この東京裁判に関しては、複数のアメリカやイギリスの法律学者が「東京裁判は世界人権宣言の規定と相容れず国際法を後退させた例」と述べています。
    結局、勝った国が自分たちの正当性をアピールする為に行ったという側面が大きいらしい。
  2005年10月19日(水)教科書問題
    日本人は戦争でとんでもなく悪辣な事をし多くのアジア諸国で蛮勇を… とか言われていますが、アメリカによって戦争に参加していなかった大量の市民が沖縄・広島・長崎で虫けら同然に殺されていますが、いかがでしょうかね。その辺の事、中国や韓国の人はどう考えているんだろうか?(たぶんほとんど教えられていない)
    ま、小泉ちゃんも頑固だから困っちゃうんだけどね。

    どうやら中国の教科書では日本が南京大虐殺を行ったことは、ナチスドイツのホロコーストと共に人類史上類をみない非道な行為として記載されているらしい。
    で、問題なのは日本に関する中国の歴史教科書での記述は、その後、田中角栄が日中修好条約を結んだという事が1行出てくるだけで、一切何も触れられていないらしい。
    つまり、その後の貿易提携やODNで年間何億もの政府間援助が行われているとか、あと日系企業による近代化バックアップなどは一切記載されず、中国の国民はそれらを知らない状態らしい。

    先日の中国での排日運動の際、インタビューで中国国内で使われている多数の電気製品や車が日本製と聞かされ、多くの中国人がビックリしていたのがTVで紹介されていた。
    国定教科書なので全国民が1つの教科書で勉強しているので、中国政府がいとも簡単に情報操作が出来てしまうのが現実。
  2005年10月20日(木)国内一貫教育
    インターネットが一般的な現状ではそんな事ないだろ?と思われがちだが、どうもそっち関係の情報は操作されているらしい。
    例えば、中国って言えば「キョンシー」なんてのを思い出す人もいるかも知れないけれど、現在の中国人学生にその話をすると「何それ?」と言われるケースが多いらしい。

    現在中国では幽霊やUFOなどの現実には確実ではない物などを一切排除する方針で教育や文化を展開させているために、キョンシーは完全にNGらしい。伝承なんかで親から子に伝えられそうなものだけど、それも無いらしい。恐るべし教育のたまもの、なのだ。

    で、多くの人民を殺掠したって事なんですが、実際の事を言えばホロコーストや南京大虐殺より多くの人が一気に殺された事件が存在している。それもたった数10年内に。
    それは中国の文化大革命。しかもこの事件は戦争で他国が…て話ではなく、1つの国の中で政府が反対勢力を…という話。
    もちろん、この文化大革命に関しては中国の教科書ではほとんど触れてはいない。
    一貫教育の恐ろしさなのだ。


     


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