【語源&由来】
中国前漢時代に司馬遷が編纂した『史記』に「深謀遠慮(しんぼうえんりょ)」という語がある。
「遠慮」とは本来、目前のことに捕らわれすぎずに将来を見越して深く考える」という意味があった。
日本にも平安時代にその意味で入ってきたハズの言葉だが、1603年に著されたイエズス会が日本語をポルトガル語で解説した『日葡辞書(にっぽじしょ)』の中では「Yenrio 深き慮り(おもんばかり)」と書かれており、室町時代の終わり事には現在の意味になっていたと思われる。
先のことや周囲のことを深く考えすぎて、遠慮をしてしまうという形に変化した。
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