知泉的:語源&由来辞典
えげつない
・露骨で下品なさま。

【語源&由来】
主に上方(関西)で使われていた言葉だが、語源は所説あり特定はされていない。
(1)上方の言葉「意気地無し(えげちなし)」から転じたとも言われる。この言葉は同じ漢字表現の「いくじなし」とは意味が違い「いたわしい・かわいそう」「なさけない」という意味の言葉で、さらに「貪欲で厚かましい」という意味もあったようです。
その最後の意味を含んだ「えげちなし」が転じて「えげつない」になったとされます。
(2)あくが強い味覚をあらわす「えぐい・えごい」が「酷い・残酷」の意味を持ち変化したという説。

【メモ】
大正時代末に関西から生まれた言葉だと言われており
・里見とんが関西弁で書いた「父親(1923年:大正12年)」で
・谷崎潤一郎が大阪を舞台にした小説「卍(1928年:昭和3年)」で
・横光利一が関西弁の登場する小説「家族会議(1935年:昭和10年)」などで
「えげつない」という言葉を使っている。

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【関連項目】





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