知泉的:語源&由来辞典
陽炎(かげろう)
・気温が熱くなり地面が熱を持った時に、空気の密度が不均一になって光が規則に歪んで見える状況。

【語源&由来】
古くは「かぎろひ」と呼ばれていたが、「かぎ」は「輝く」と同根の言葉でちらちらと輝くことを意味する。同根の言葉には「影」もある。
「ひ」は「火」の意味で、「かげろひ」はユラユラと火のようなものが揺れているという意味だった。

【メモ】
『万葉集』の時代はまだ「かぎろひ」で、作者不詳の歌に「今さらに雪降らめやもかぎろひの燃ゆる春へとなりにしものを」というものがある。
ただしこの時代は現在の陽炎の意味だけでなく、太陽光なども「かげろひ」と呼んでおり、柿本人麻呂の歌では「東の野にかぎろひの立つ見えてかへり見すれば月かたぶきぬ」となっていて、夜が明けて出て来たばかりの太陽を「かげろひ」と呼んでいる。

あああ
  



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【関連項目】







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