知泉的:語源&由来辞典
鯉(こい)
・コイ目コイ科に分類される淡水魚。

【語源&由来】
鯉(こい)の古名は「こひ」で、語源は諸説あり特定されていない。
(1)口許に小さな髭があるので「小髭(こひげ)」
(2)エサを欲する時の貪欲な姿から「乞ひ(こひ)」
(3)雌雄相恋して離れないことから「恋(こひ)」
(4)味が良く人がそれを求め「恋い慕う(こひしたう)」
(5)姿形が小さいことから「小平(こひら)」
(6)姿が美しいことから「甲美(こび)」
(7)身が肥えていることから「肥え(こえ)」
(8)他の魚に勝る味「越え(こえ)」
他によく語られるエピソードもある。
(9)景行天皇が美濃国に行幸をした際に、弟媛(とえ)という美女に一目惚れをしたが、彼女はそれに靡かずに竹林に隠れてしまった。
景行天皇は様々な策を巡らせたが一向に姿を現さない。そこで、池に立派な鯉を放って泳がせた処、その鯉を見ようと姿を現したので、景行天皇はそれを逃さず捕まえたという(拉致?)。
そこで恋を取り持ったので「鯉」と呼ばれるようになった、という伝説。

【メモ】
☆漢字で書く『鯉』でなぜ魚偏に里なのかというと、鯉の身には36枚の鱗があることから、36町は1里の意味なので「里」の文字を付けたという説がある。
☆ちなみに鯉は雑食性で体長が50cm以上になると天敵がほとんどいなくなり、やりたい放題になるのでアメリカなどでは指定外来種として大繁殖して生態系を狂わせてしまうほどの嫌われ者になっている。世界の侵略的外来種ワースト100にも選ばれる魚。

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【関連項目】







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