【語源&由来】
日本で考案された和製漢語。
「工(たくみ)」の「業(わざ)」という意味。
室町時代には成立していた語で1603年にイエスズ会が書いたポルトガル語での日本語辞書『日葡辞書(にっぽじしょ)』にも「Coguio」として載っていて「大工や箱製造人などの手細工の職人」と書かれていることから、当初はそのような作業をする人のことを指していた言葉。
明治6年に書かれた『附音挿図英和字彙』では英語の「product」の訳語として紹介されている。
しかし明治14年の『哲学字彙』では英語の「industry」の訳語として紹介されている。
今は「product」は製品と訳され、「industry」が工業と訳される。
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