知泉的:語源&由来辞典
すみれ
・スミレ科の多年草。春に紫色の花を咲かせる。 ・花から出たすみれ色という言葉もある。

【語源&由来】
一般的に言われている語源は、花の形状が大工道具の「墨入れ(すみいれ)」に似ていることからこの名が付いたという説。
この説を唱えたのは明治から昭和にかけての植物学者・牧野富太郎博士。

【メモ】
一般的に丸みを帯びてる墨壺が有名なので花の形状に似ていると考えがちだが、丸みを帯びた(源氏型と呼ばれる)墨入れが登場したのは江戸時代になってから。
正倉院にある「銀平脱龍船墨斗」や、東大寺南大門の梁から発見された墨壷などのデザインは直線的なフォルムで、すみれの花には似ていない。
すみれの名前は8世紀までに書かれた『万葉集』にも「春の野にすみれ摘みにと来し我れぞ野をなつかしみ一夜寝にける」と出てくる。
他の説としては、春の野に出てスミレを積むことが多く、「摘入草(つみいれぐさ)」から来ているというものもある。

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【関連項目】







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