知泉的:語源&由来辞典
ダイダイ(橙)
・インド・ヒマラヤ原産のミカン科の常緑小高木。

【語源&由来】
「橙」は漢音で「トウ(タウ)」と読み、呉音では「ジャウ(ヂャウ)」と発音する。これを「ダイダイ」と読むのは完全に日本オリジナル。
冬に熟した果実は年を越しても落ちることなく、そのまま2〜3年なり続ける事から子孫繁栄に繋がるとして「代々」という意味で呼ばれたものとされている。
そのことから正月飾りに橙が使われるようになった。

【メモ】
1603年にイエスズ会が書いたポルトガル語での日本語辞書『日葡辞書(にっぽじしょ)』に「Daidai」として記されているが、それより古い記述があまり見当たらないことから江戸時代の少し前に使われ始めた語だとされてる。
それ以前は「阿部橘(アベタチバナ)」と呼ばれていたとも言われるが、実際にはどうなのかは不明。「阿部」は現在の奈良県桜井市阿部のことで、「阿部で採れる橘」という意味。 ☆色の名前として「橙色(だいだいいろ)」という言葉を考案したのは夏目漱石だと言われている。「幻影の盾(まぼろしのたて)」にある。

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【関連項目】
知泉の雑学本

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