知泉的:語源&由来辞典
たんぽぽ(蒲公英)
・キク科タンポポ属の多年草の総称。

【語源&由来】
語源は諸説ある
(1)花が開き始める直前の蕾の形が鼓(つづみ)に似ている事から、その鼓を叩く「タン、ポポ」という音から命名されたと言われている。
その事もあって「鼓草(つづみぐさ)」「白鼓草(はっこうそう)」という別名がある。
(2)花が咲き終わった後に出来る白い綿帽子(球形果)の形が、稽古用の槍の先に付ける丸めた綿を布でくるんだモノ(たんぽ)に似ていることから。たんぽは拓本などをとる時に、墨を含ませる綿で丸めた布の事も言います。
ただし槍などのたんぽが使われるのよりもっと古くからタンポポの名が使われているので、語源としては逆ではないかとも言われる。
(3)古名で田に咲く菜で「田菜(たな)」と呼ばれ、それに花が咲いた後の綿帽子を「穂々(ほほ)」と呼んだことから「田菜穂々(たなほほ)」に由来するとも。
(4)中国では「婆婆丁(ババチン)」と呼び、それが「丁婆婆(チンポポ)」に変化し、タンポポに転じたという説。ただし中国でチンポポと呼ばれるのより古くから日本でタンポポと呼ばれていたとされる。

【メモ】
☆漢字で「蒲公英」と書くのは、漢方で開花前の蕾を乾燥させたものを「蒲公英(ホコウエイ)」と呼ぶことから。

☆タンポポの根にはクロロゲン酸化合物というモノが含まれていて、この苦味がコーヒーによく似ている。
1830年にアメリカの雑誌に初めて紹介された飲料で、タンポポの根を細かくしたモノを天日干しにした後、プライパンで焙煎した後ドリップして飲む。
コーヒー豆は使っていないが風味がよく似ることから「たんぽぽコーヒー」と呼ばれる。しかもカフェインが入っていないので多くの人が飲むことが出来る。さらに利尿作用がありむくみなどを取る作用がある。

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【関連項目】
知泉の雑学本

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