【語源&由来】
「ちんぷんかん」という言葉は江戸時代初期から見られる表現で、それにリズムを合わせて最後に「ぷん」を付け加えたものと考えられている。
(1)江戸時代後期に書かれた国語辞書『俚言集覧(りげんしゅうらん)』の中では「ちんぷんかん:儒生の漢語を云ふを世間よりいふ詞也」と書かれている。つまり儒学者の語る難しい言葉の事を意味している。
(2)別の説では江戸時代後期の随筆『嬉遊笑覧(きゆうしょうらん)』では「これ紅毛人の詞のまねびなり」ということから、西洋人が話している言葉を真似したという説もある。ただし江戸時代前期から使われている言葉なので、鎖国中も使われ続ける所に不自然さがある。
(3)中国に「聞いても理解出来ない」という意味の「チンプトン」、「見ても理解出来ない」という意味の「カンプトン」という言葉があったという説もある。が、実際の中国語にそれらしき言葉は存在しない。
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