知泉的:語源&由来辞典
丁稚(でっち)
・江戸時代など、商家などで年季奉公をした少年のこと。

【語源&由来】
語源は所説あるが(1)の説がもっとも信憑性がある。
(1)「弟子」が変化したものと考えられてる。
「弟子」が促音化して「でっし」となり、それが「でっち」に変化したもの。
(2)漢語で身分が低い若者を意味する「丁稚(ていち)」が転じたという説。漢語からは「丁児」「童奴」「調市」からという説もある。
(3)双六で二つの賽(さい)が1になる最も小さな手を「重一(でいち)」といい、それと小さい坊主という意味を重ねたという説。
丁稚は主に上方で使われていた語(江戸でも使われてた例はある)だが昭和初期まで丁稚制度は存在していた。

【メモ】
☆江戸時代の商家では身分で名前を変えた。主人は○衛門、番頭は○兵衛、手代が○七、小僧は○吉と改名した。明治の末期までこの風習は残っていて、作家の吉川英治が11歳で商家に丁稚奉公に出た時は「英吉」に改名されられた。
☆江戸時代から続く丁稚奉公は理不尽な物が多かった。昭和3年3月、神田厳松堂の少年店員42人が待遇改善を要求してストライキを起こしている。殴らない・寄宿舎は一人1畳から2畳に・名前に「どん」を付けない。

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【関連項目】





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