知泉的:語源&由来辞典
どようのうし(土用の丑)
・夏場の土用の入りに来る丑の日。 ・夏バテ防止にウナギのカバ焼きを食べると良いとされる日。

【語源&由来】
江戸時代中期の蘭学者・平賀源内が「夏場になるとサッパリした物ばかり食べる人が多くなり、こってりしたウナギの売り上げがさっぱりだ」と嘆いた知人のウナギ屋のために「土用の丑の日には夏バテ防止のためにウナギを食べよう」と提唱したというのがよく語られる話。

ただし他にも起源となったと思われるエピソードはいくつかある。
(2)江戸時代中期の戯作者・大田蜀山人(しょくさんじん)が「神田川」というウナギ屋に頼まれて「土用の丑の日にうなぎを食べると病気にならない」という趣旨の狂歌を作り宣伝したという話。
(3)文政年間、藤堂という大名が神田泉橋通りのウナギ屋「春木屋善兵衛」に大量の注文をし、子の日、丑の日、寅の日と三日掛けてウナギをカナ焼きを作ったが、丑の日のウナギだけが変質しなかったことからという話。

これらの話はすべて、江戸時代中期から後期にかけての話だが、奈良時代の家人・大伴家持が書いた和歌の中に「岩麻呂に吾申す、夏痩せに良しという物そむなぎ漁り食せ」というものがあり、虚弱体質の岩麻呂に夏バテ防止にウナギを食べろというものがある。
奈良時代には「夏場は色の黒い物を食べて、暑さを乗り切ろう」という迷信があったという。

【メモ】


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【関連項目】





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