知泉的:語源&由来辞典
にんぴにん(人非人)
・人の道に外れた人。
【語源&由来】
仏教用語。
サンスクリット語(梵語)で『キンナラ(kimnara)』の漢訳語。キンナラは漢字では緊那羅。
人では非(あ)らぬ人。
インド古典ではキンナラは財宝神クベーラに仕える馬頭の半獣半神の存在。
『法華経』などでは人非人のことは「人と人にあらざるもの」という意味で用いており、人の中には存在しないものという意味をあらわしている。
しかし、それがいつしか「人に非ざる人」の意味に変化し、人の形をしていながら人としては認められないようなものや、人の道に外れた人という意味に変化した。
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