知泉的:語源&由来辞典
ねむのき(合歓木)
・マメ科の落葉高木。

【語源&由来】
葉っぱが鳥の羽根のような形をしていて、その葉が夕暮れになると閉じていくために「眠りの木」と呼ばれていたのが「ネムのキ」と変化した。
古来「眠る」は「眠る(ねぶる)」と言われていたことから、ねむのきも本来「ネブリノキ」だった。
平安初期に成立した漢和辞典『新撰字鏡(しんせんじきょう)』では「和名袮布利乃岐(ねぶりのき)」と書かれている。

【メモ】
漢字で書く「合歓木」のネムは男女が共に寝ることや、共に喜び合うことを意味する「合歓(ごうかん)」という言葉を意味だけで採用したもの。
この言葉が使われた理由は「寝る木」と言われた理由と同じで、二つの葉が夜になると一緒になる姿が男女が寝ているように見えるという意味。
そこから中国では「不機嫌な夫にネムノキの花をいれた酒を飲ませると機嫌が良くなるという夫婦和合伝説」があり、「合歓」という表記が使われたとも言われる
奈良時代に成立した『万葉集』では「吾妹子が形見の合歓木(ねぶ)は花のみに咲きてけだしく実にならじかも」という句があり、奈良時代には現在と同じ「合歓木」の表記が存在していることが確認出来る。さらにここでは字数の関係で「合歓木」と書いて「ねぶ」と詠ませたとされる。

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【関連項目】





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