知泉的:語源&由来辞典
ビビる
・恐怖で尻込みすること。

【語源&由来】
一般的に語源関連の書物では
大群が動くときに鎧などがふれあう音が重く低く「ビンビン」響くことから。平安時代にその音を「びびる音」として表現している。
と語られる事が多い。
源平合戦の富士川の戦いでは、富士川の河原に陣を敷いた平家軍が、鳥が一斉に飛びたつ音を源氏軍が攻めてきた「びびる音」と勘違いして、逃げたという逸話がある。
ただしこの説は広く知られるものだが、実際の文献のどこに書かれているかは不明。少なくとも『平家物語』などにはない。
この説は1995年前後に複数の雑学本などで書かれて一気に広まった説(それ以前の文献にもあるかも知れませんが)。

江戸時代には確実に使われていたようで「心が動く」「はにかむ、気遅れして縮こまる」という意味合いでも使われる例が見うけられ、江戸中期に書かれた方言辞典『物類称呼(ぶつるいしょうこ)』では「しぐむということを江戸にてはにかむと云、またびびるともいふ」と書かれている。
江戸中期の川柳句集『誹風柳多留(はいふうやなぎだる)』で「あいさつに男のびびる娵(よめ)の礼」という句で書かれている。

【メモ】
1980年代に若者言葉として「ビビる」という言葉が使われるようになり、新語のような扱いをうけ知名度を上げた。

あああ
  

あああ
【関連項目】







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