知泉的:語源&由来辞典
左前(ひだりまえ)
・仕事が上手くいかず経済的に苦しくなること。 ・物事が順調にいかないこと。

【語源&由来】
着物の着方は通常、向かって右側の衽(おくみ)を前に出して着るが、左側を出して着るのは死に装束の着方となる。
これが終わりを意味する事になることから、左前は状況が苦しくなり終わりに向かっている様子を意味する事となった。

【メモ】
古墳時代は左前が基本だったらしく、高松塚古墳などに描かれている人物はすべて左前。
『続日本紀(しょくにほんぎ)』に、719年に「すべての人は右前に着るように」との命令が出たと書かれている。これは同時期に中国で右前が基本と定められたことでそれに倣ったもの。
中国で右前に決まった理由は、北方に住む蛮族が弓を射るために左前に服を着ていたので、それと差別化するためだと言われている。蛮族はモンゴルの基礎となった遊牧民族のこと。

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【関連項目】





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