【語源&由来】
植物トリカブトの塊根のことを「附子(ぶす)」と呼ぶことに由来する。
漢方薬ではトリカブトの根を煎じた物を「付子(ぶし)」、あるいは「烏頭(うず)」と呼んで、鎮痛・強心剤として用いる。しかし猛毒アルカロイドを含み、量を誤ると神経マヒして表情が無くなってしまう。
その表情を「付子(ぶし)」と呼ぶようになって、次第に愛想がない顔を「ぶす」と呼ぶようになり、狂言の中でもトリカブトの毒薬として「ぶす」がアピールされる話があり、用語として広まっていった。
語源は確定しているが、他に
(2)不細工(ぶさいく)から派生した言葉。
(3)否定の「不(ぶ)」+女性を意味する「助(スケ)」に由来。
(4)ぶすっとしているので。
などという説もある。
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