知泉的:語源&由来辞典
フーテン
・定職を持たず街中をふらつくこと。またはその人。 ・60年代に登場したヒッピーと呼ばれるような人。

【語源&由来】
本来は漢字で「瘋癲(ふうてん)」と書き、精神状態が清浄では無い人。
江戸時代などは悪い風の邪気に当たって頭がおかしくなった状態を意味する言葉だった。
あまり使われることの無い言葉だったが、1967年(昭和42年)に新宿駅前にたむろしているヒッピー気取りの若者たちをマスコミが「フーテン」と命名したことで一般的に使われる語になった。
ヒッピーは思想があってそのようなライフスタイルを選んだのに対し、フーテンはその日暮らしで何も考えず(ノンポリ)通りをいく人に金をせびったり、奇声を上げたりするような若者たちのこと。

【メモ】
1968年10月から1969年3月に掛けて「フーテンの寅さん」を主人公にしたテレビドラマ『男はつらいよ』が放送された。
後に映画シリーズとして1996年から1995年まで48作が作られたことで、本来忘れられた死語になるハズだった「フーテン」という言葉は固有名詞のようにして長らえた。

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【関連項目】





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