【語源&由来】
ドイツ語で、アルプス山中で吹く局地風「フェーン(Fohn)」のことで、もともとラテン語で西風を意味する「ファヴォニウス(favonius)」に由来する。
この語はその後、北米のロッキー山脈を越えて吹くチヌークなど、世界各国で同様のシステムで吹きおろす風の総称となった。
日本では明治時代にこの語が入ってきた時に、第4代中央気象台長の岡田武松博士が漢字で「風炎(ふうえん)現象」と命名した。
岡田武松博士は他にもそれまで「やまじ」「野分(のわき)」と呼ばれていた大風を英語のtyphoonから「颱風(たいふう)」と命名している。英語名を漢字表記にする天才。
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