知泉的:語源&由来辞典
ほうおう(鳳凰)
・古代中国の想像上の聖獣。

【語源&由来】
「鳳」は雄のオオトリを意味し、「凰」が雌のオオトリを意味し、二対でひとつの存在として扱われている。中国の古代神話では対になった聖獣が尊ばれることからの設定。
日本では平安時代後期に立てられた「平等院鳳凰堂」の両側の屋根に雌雄の鳳凰が飾られている。
その鳳凰を描いたのが現行の「10円玉」。その鳳凰を見ると肉眼ではほとんど確認出来ないような差で尻尾が大きい物と小さいものがある。大きいのがオスで、小さいのがメス。と言いつつ、現在製造されている10円玉はすべてメス。

【メモ】
紀元前3世紀頃に描かれたとされる地理書『山海経(せんがいきょう)』の中に、紀元前2世紀頃の加筆文で登場することで広く知られ、紀元前2世紀辺りから中国の文献に頻繁に登場するようになる。
鳳凰は聖なる兆しとして出現すると言われている。
手塚治虫の『火の鳥』でも扱われているように、世界各地に同様の神格化された鳥が存在しており、どれもが火のイメージをまとっている。

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【関連項目】





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