知泉的:語源&由来辞典
ほうそう(放送)
・電波を使って音声や映像を特定の受信機へ送ること。

【語源&由来】
和製の漢語で、電波を「送りっ放し」にすることから考案された語。
放送という言葉を最初に使ったのは日本郵船の三島丸の無線電信局長だった葛原顕(かつらはら・あきら)。
1917年(大正6年)にアフリカ沖インド洋を航海中「ドイツの仮装巡洋艦が出没しているので警戒せよ」という電文を受け取ったが、この警戒を呼びかける電文がどこの誰から発信された物なのかが不明だった。当時は無線を受信すると、受信証を提出することになっていたが「相手がどこの誰なのか不明」では受信証を送る事ができなかった。
さらに当時は電文を受信した時に逓信省(ていしんしょう)に受信証を送ったことを逓信日記に書いて提出する事になっていたが、この件に関してどのように書けばいいか迷った。
そこで電波が送られてきたが、それに対して放置してしまったことから「送りっぱなしになった」という意味で逓信日記に『放送を受信した』と書いたのが最初だという。
その後、英語の『broad casting』の訳語としても使われるようになったが、それを決めたのも葛原顕だったという。

【メモ】


あああ
  

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【関連項目】





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