知泉的:語源&由来辞典
饅頭(まんじゅう)
・小麦粉をこねて、中にあんなどを入れて蒸した和菓子。

【語源&由来】
中国にあった「饅頭(まんとう)が起源で、唐音読みで「まんじゅう」と読んだ物。
諸葛孔明(しよかつこうめい)が、氾濫した川に人身御供として人の頭を捧げる風習があると聞き、その代用品として羊や豚などの肉を小麦粉で包んだものを作り、それを捧げたと言われている。
最初は神に捧げるだけの「人の頭を模したもの」として「蛮頭(まんとう)」と呼ばれていたが、儀式の後、それを分け食べるようになった時に料理名に使われる「曼」の字に差し替えられ、その後「饅頭」となった。
「曼」はきめ細かく艶やかなことを意味する漢字。現在使われている「饅」は料理名「ぬた」を意味している。

【メモ】
室町時代に宋から渡来した僧侶・林浄因(りんじょういん)が奈良に住み、そこで日本初の饅頭を作ったとされている。
その当時の日本では仏教の影響で肉食が禁じられていたことから、中に入れるモノは肉ではなく、野菜で作られた。
そして次第に餡子が使われるようになり菓子として進化していった。
小豆で出来たアンコを中に入れたまんじゅうを日本で初めて作ったとされているのは、現在でも和菓子屋として営業を続けている創業650年以上の『塩瀬』。足利将軍や天皇に認められ、その後、豊臣秀吉・徳川家康も好んだ。
※塩瀬は1349年に日本初の小豆餡入り饅頭を作ったと記録されている。
その和菓子屋・塩瀬は饅頭で儲けた資金で日本で初めての本格的な国語辞書『饅頭屋 本節用集』を作っている。
そのために経営者:林宗二(はやしそうじ)は和菓子業界ではなく出版業界の神として祭られている。

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【関連項目】







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